
DAY3 2016年10月29日(土)。
美瑛〜富良野の旅も実質最終日になった。
この日は朝から目紛しく天気が変わった。
朝起きると外は雲に覆われていたが、
時折朝日も射し込む妙な天気。
【関連ブログ1】
プロローグとエピローグ
【関連ブログ2】
DAY1
【関連ブログ3】
番外編
【関連ブログ4】
DAY2
今晴れていたかと思うと俄かに黒い雲が押し寄せ太陽を隠してしまう。
【1】
雲の薄くなる場所が点々と変わり、それによって光が刻々と動いてゆく。
【2】
光はまるで富良野の田園地帯を彩るスポットライトのようだった。
【3】
すると、上富良野方面からひと際黒く低い雲が押し寄せて来た。
ここから見る限り、雪を降らせる冷たい雲のようだ。
【4】
あっという間に辺りを覆って、そしてまたさらりと通り過ぎて行った。
【5】
「ホテルから1本上富良野側の道から眺める景色が好きですね」
というホテルスタッフの情報を得て、朝一番に立ち寄ってみた。
【6】
先刻の雪で路面はウエット、空は曇り気味だった。
出発前、Fitの雪払いはしたものの、ドアにはあられ状の雪が付着。
【7】
この日はまず、十勝岳方面を目指してみた。
あまりに車に出会うことがなく少々不安になった頃、
少し拓けた鮮やかな黄葉の見える場所に車を停めて写真を撮った。
【8】
背後から遠くエンジン音が響いて来たので「なんだ車来るじゃん!」
とちょっとばかり安心したのだが、近づいて来たのは自衛隊だった。
メガクルーザーが2台、エンジン音を轟かせて勾配を駆け上がって行った。
この2分後にもまた1台、迷彩色の特殊車両が僕らを追い越して行った。
・・・・・・。
と、とにかく上れる所まで行ってみよう!とFitで登坂して行った。
【9】
しかし段々周りの雪が深くなってくる。
【10】
車を停めて降りてみると、何と路面は凍っていた。
【11】
流石にこりゃアブナイと判断し、勇気ある撤退(Uターン)。
【12】
山を下り、後藤純男美術館に立ち寄ったのち、一路、
大雨で甚大な被害を受けた南富良野を目指すことにした。
【13】
もし南富良野の道の駅などに農産物があるなら、
ダンボールに詰め込んでもらって自宅に送ろうと話していたのだが、
被害は尋常ではなかったそうで、そもそも農作物自体が収穫できず、
野菜や果物は販売するほど用意できないのだそうだ。
【14】
雪の降り始めた南富良野。1日でも早い復興を願うばかりだ。
道の駅南富良野からほど近い根室線の幾寅駅に行ってみた。
【15】
高倉健さん主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台である。
【16】
映画では石炭輸送路線終端駅「幌舞」として登場する。
【17】
駅舎内には映画にちなんだ各種の写真やグッズが展示されている。
駅周りには食堂などのセットもそのままに残されており、
【18】
雪の中、ひっきりなしにファンと思われる方々が見学に訪れていた。
【19】
南富良野から富良野に戻るルートを往路とは変え、
空知川〜かなやま湖沿いを進むこととした。
【20】
豪雨の爪痕は各所に残されており、心痛む光景だった。
【21】
まだ時間が早かったこともあって、しつこくも今一度美瑛の丘へ。
【22】
陽の落ちかかった美瑛の丘で、消えゆく夕陽を追ってみた。
【23】
形を変える雲と意外なスピードで落ちてゆく太陽に翻弄され、
【24】
冷たい空気にも邪魔されながら、最後の写真を数枚撮った。
【25】
朝同様、スポットライトのようになった夕陽が斜めに空を這う。
【26】
そろそろ秋が終わり、冬本番がやって来るだろう。
【27】
名残りを惜しみながら、最後の1日の日暮れを迎え、
【28】
再び中富良野のホテルに戻る。
【29】
秋の終わりの北海道は、少し淋しげで少ししばれる。
【30】
底冷えのしてきた空の下、何もない丘を見渡しながら、
【31】
またいつか季節を替えてこの地を訪れてみたい、と思っていた。
【32】
The END.
※Canon EOS 5D MarkⅣ Canon EF 24-70㎜ F4L IS USM
(了)
Posted at 2016/11/17 06:49:51 |
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