2019年12月09日
アルファロメオ・ジュリアがレース界に復活。2021年本格始動の電動戦『ETCR』参入
ロメオ・フェラーリスは、2021年に本格始動する見込みの電動ツーリングカーによるレース『ETCR』に向け、フルEVマシン『アルファロメオ・ジュリアETCR』の製作プロジェクトを進めるとアナウンスした。
このETCRは、WTCR世界ツーリングカー・カップやTCRジャパンなどで使用されているカスタマー向けツーリングカーカテゴリーであるTCRと同じWSCグループが提唱している新たなプラットフォームだ。
ETCRは2021年にヨーロッパやアジア、北米でのシリーズ開催を目指しており、2020年にはプレシーズンイベントとして全4戦のレースが行われる見込み。
シリーズに向けては、すでにクプラやヒュンダイが参戦を表明しマシンも公開しているほか、ホンダ・シビック・タイプR TCRを製作するJASモータースポーツもホンダ車をベースとした車両開発を示唆している。
今回ジュリアETCR開発プロジェクトを発表したロメオ・フェラーリスは、過去5年間に渡ってWTCRをはじめとする世界各国のTCRシリーズにジュリエッタTCRを供給し、勝利も収めてきた。
新設のETCRに向けて、ロメオ・フェラーリスはアルファロメオのブランドを維持しながらもTCRとはベース車を変え、同ブランドのフラッグシップセダンであるジュリアをもとにマシンを製作する。ジュリアの名がレース界に復活するのは実に50年ぶりのことだ。
1965年からモータースポーツの世界で活躍しているロメオ・フェラーリスだが、電気駆動のレースカー開発は新たな挑戦となるため、今回のジュリアETCR開発プロジェクトではヘキサトロン・レーシング・システムを技術コンサルタントとして迎える。
ロメオ・フェラーリスのオペレーションマネージャー、ミケラ・チェルッティは「独自プログラムとして走らせているアルファロメオ・ジュリエッタTCRが、数々の成功を収めていることを踏まえ、我々は勇気を持ってETCRという新しい世界へ飛び込むことができる」と述べている。
「電気自動車は自動車業界だけではなく、モータースポーツ界の将来にとっても明確な選択だ」
「エンジニアはすでに作業を進めているが、この電動レースの分野では、我々のようなプライベートチームよりもはるかに大きなリソースを持つ巨大自動車メーカーたちが先行している」
「そんな状況ではあるが、我々はこれまでと変わらず、自分たちの評判を維持できるよう最善を尽くすよ」
WSCグループのマルチェロ・ロッティは「モータースポーツ史のなかで、アルファロメオほど伝統あるブランドはわずかだ」とETCR参戦を歓迎した。
「ロメオ・フェラーリスがジュリアという伝説的な名前をETCRに持ち込んでくれることを誇りに思う。彼らはジュリエッタTCRで成功を収め、自らの力を証明した。電動レースという新たな分野でも、その力を存分に発揮してくれると確信しているよ」
Posted at 2019/12/09 22:27:06 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2019年12月09日
新設ラリークロス『タイタンRX』2020年カレンダー発表。カナダ戦追加、新タイトルも導入
オーストリアの名門コンストラクター、MJPレーシングを中心に2019年鳴り物入りでスタートした新設ラリークロス・シリーズの『TitansRX(タイタンRX)』。その2年目となる2020年カレンダーが発表され、新たに北米カナダでの1戦を加えた全7戦で争われることになった。さらに南北に分かれた地域カップ戦の“Super Cup”タイトルが新たに実施されることも決まった。
MJPレーシング代表のマックス・プッシャーが発起人となり、元WRC世界ラリー選手権王者のアリ・バタネンもアンバサダーを務めるタイタンRXは、初年度からWorldRX世界ラリークロス選手権のトップドライバー陣や北米のGRCグローバル・ラリークロス王者、スポーツカー耐久やツーリングカーのチャンピオン獲得経験者など、数多くの実力派ドライバーが参戦した。
さらなる発展を期す2年目のカレンダーは、オーストリアやフランスなど初年度の開催実績がある5カ国をベースに、WorldRXが開催されてきたカナダのトロワ-リヴィエール戦を新たに追加。さらに、ハンガリーでの“グランドフィナーレ”を含めた全7戦14ラウンドのスケジュールが組まれた。
このグランドフィナーレへの参加資格を得るには、年間エントリーするドライバーは最低5戦10ラウンドに参加する必要がある。
また、フルシーズンの国際チャンピオンシップ・タイトルに加え、新たにふたつの地域カップ、『Cup North(カップ・ノース)』と『Cup South(カップ・サウス)』のタイトルも設けられ、出身地域に紐付いたポイント制度を策定。ドライバーごとに3戦6ラウンドでランキング資格が付与され、その上位ドライバーは最終戦ハンガリー・ニイラドの“スーパー・カップ”に参戦し、各地域の王者を決める勝負に挑むことになる。
初年度は欧州圏内のみで開催され“ヨーロッパ・シリーズ”のサブネームも掲げていた『タイタンRX』だが、北米カナダ戦の追加でグローバル・シリーズに昇格。創設者兼CEOのプッシャーは「2020年に向けてナチュラルな進捗と発展を確認でき、北米トロワ-リヴィエールでのイベントと新たな南北カップ戦を実施できることを発表でき、個人的にとても満足のいくカレンダーとなった」と、所感を述べた。
「このシリーズはラリークロス界の“セカンドグループ”として強固な基盤を構築し、その頂点に君臨するWorldRXと、各国で開催される国内選手権との橋渡し役として、それぞれのギャップを埋める存在になった」
「2020年も引き続き、我々の“アライブ&ドライブ”システムは維持され、各ドライバーにはそれぞれのサブスクリプションに応じて、レンタル用に15~20台のPantera RX6レースカーが用意される。彼らは各会場まで足を運べば、すぐ競技を始められる仕組みが整っている」
「また、2020年はシリーズの掲げる“Real-Eイニシアチブ”を本格化させる最初の年にもなる。これは、バッテリーによるエレクトリック・レーシング・シリーズよりも環境に優しいシリーズであることを証明するもので、バッテリーの製造や電力供給に必要な火力発電などの環境負荷を考慮した際、EVよりも内燃機関の方が地球環境へのダメージが少ないことをアピールしたい。この取り組みに対しても、FIA、スポンサー、およびドライバーたちからも好意的な反応を得ているよ」
また、12月8日にイタリアで開催される伝統の『モンツァ・ラリー・ショー』では、タイタンRX初年度シーズンで奮闘を見せた女性ドライバーのタマラ・モリナーロと、ハンディキャップを持つオーストリア人ドライバーのレニ・サンプルが、Pantera RX6スーパーカーのデモンストレーションを行うことが決定した。
1978年の初開催以来モンツァ恒例となったイベントで、ピポ・モチュール・チューンによる537PS/750Nmを発生するフォード製2.3リッター・エコブーストを搭載したワンメイクRXマシンのパフォーマンスが披露される。
■2020年タイタンRXインターナショナル・シリーズ・カレンダー(12月3日時点)
RoundDayCountryCircuit
1
4月25~26日オーストリアMJPアリーナ(CN)
2
5月9~10日ハンガリーニイラド・モータースポーツセンター(CN)
3
6月27~28日ポルトガルモンタリグレ(CS)
4
7月11~12日フランスシルクイート・デ・デュック(CS)
5
8月1~2日カナダトロワ-リヴィエール(CN/CS)
6
9月12~13日ドイツエステリンク(CN/CS)GF*
10月3~4日ハンガリーニイラド・モータースポーツセンター
*GF=Grand Finale
(CN=Cup North)(CS=Cup South)
Posted at 2019/12/09 22:23:07 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2019年12月09日
「スバルWRX」がUSBメモリーになった!ライトが光る、タイヤも回る!
スバルのオリジナルアイテムを扱う公式通信販売サイト「SUBARUオンラインショップ」に、WRXをリアルに再現したミニカー型のUSBメモリー「WRX型USBメモリー」が登場。価格は4180円。
「WRX型USBメモリー」は、スバルのスポーツセダンであるWRX S4を1/72スケールで再現したもので、ディティールにこだわるだけでなく、タイヤも回る本格的な仕様となっている。さらにパソコンに接続するとヘッドライトが点灯。読み込み時にはヘッドライトがパッシングするなどの仕掛けで所有欲を盛り上げる。
車体の底面にはレバーが付いていて、スライドさせればコネクターを出し入れできるから、デスクの上に飾っておける。ボディカラーはWRブルーをイメージ。これに合わせてデザインされたオリジナルパッケージに収められるので、ギフトにも好適だ。
「WRX型USBメモリー」販売サイト
https://www.subaruonline.jp/subaru/lifestyle/FHFC19003300/
[WRX型USBメモリー製品概要]
・素材:ダイキャスト、ABS樹脂
・スケール:1/72
・サイズ:長さ63mm×幅25mm×高さ21mm(パッケージサイズは幅125mm×奥行き60mm×高さ60mm)
・カラー:ブルー
・容量:32GB
・対応OS:Windows ME/2000/XP/7/8/10~、Mac OS X
・生産国:中国
SUBARUオンラインショップ
https://www.subaruonline.jp
Posted at 2019/12/09 22:17:05 | |
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富士重工 | 日記
2019年12月09日
LMP1に代わるWEC最高峰クラス、正式名称が『LMH』に決定
FIA世界耐久選手権(WEC)は、2020-2021年シーズンから”ハイパーカー”レギュレーションの下、新たな最高峰クラスが開催される予定となっているが、その正式名称が『LMH』(ル・マン・ハイパーカー)となることが決まった。
ハイパーカーという名前は、LMP1に代わる最高峰クラスとして2018年6月に計画が発表された時点で仮称としてつけられていたが、12月4日(水)にパリで開催されたFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)で名称が正式に決定された。
LMHクラスは2020年9月からスタート。自動車メーカーのブランドイメージを反映したプロトタイプのマシンと、市販車のレーシングバージョンが共にレースをすることになる。
ただ、LMHクラスの参加者は『自動車ブランドの名前でホモロゲーション(公認)を取得したマシン』で参戦しなければならないようだ。
今年6月のル・マン24時間レースでルールの概略が発表された際には、インディペンデントチームがプロトタイプマシンで参戦することが許可されていた。一方で、市販車ベースのハイパーカーはレース参戦から2年以内に最低20台の生産が義務付けられている。
規則草案のテキストには、参戦者は『自動車ブランドの名前でホモロゲーションを取得したマシンで出場できる』と書かれていたが、2020年3月に行なわれる次回のWMSCで、この部分が必須条件に変更されると考えられている。
一方、規則の文言とは関係なく、LMHクラスにはマニュファクチャラーズタイトルではなく、チームタイトルが設けられるようだ。
WECの最高峰クラスはテスト日数が制限されているが、LMHクラスの1年目にはこれが免除される。2年目からは再びテストに制限が加えられる見込みだ。
またLMP1クラスと同様、LMHクラスではレーストラックに帯同できるチームスタッフの人員数に制限がかけられる。ハイブリッドシステムを搭載しないマシン2台体制のチームは40名、マシンがハイブリッドであれば43名に設定されている。
■LMP2クラスのタイヤがワンメイク化。パワーも制限へ
WMSCでは、LMP2クラスのマシンパワーを減らすことが決定された。2020-2021年のWECの他、ヨーロピアン・ル・マンやアジアン・ル・マンといったシリーズでも同様の変更が行なわれる。
LMP2車両に搭載されているギブソン製V8自然吸気エンジンは、約600bhp(約450kW)を出力しているが、これが40bhp(約30kW)ほど削減され、LMHクラスの車両よりも遅くなるように調整される。LMH車両の出力は750bhpになるとされている。
またLMP2クラスは現在、ミシュランとグッドイヤーのタイヤを履いたマシンが混在しているが、今後はこれがワンメイク化されるようだ。なお、LMHクラスはミシュランがタイヤサプライヤーとなることが発表されている。
Posted at 2019/12/09 22:14:47 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2019年12月09日
GTワールドチャレンジ・アジアの2020年カレンダー発表。韓国に代わりタイで開催へ
GTワールドチャレンジ・アジアを運営するSROモータースポーツ・グループは12月4日、2020年のカレンダー改訂版とレギュレーションの改良について発表した。7月のスパ24時間の際に行われたプレスカンファレンスでの内容から変更を受けており、韓国のヨンナムでのレースに代わって、タイのチャン・インターナショナル・サーキットでのレースが加えられている。
GT3カー、そしてGT4カーによってアジアの強豪チームが争うGTワールドチャレンジ・アジアは、2020年から冠スポンサーのブランパンが外れ名称が変更されるとともに、カレンダーやレギュレーションでも改訂が加えられることになった。
まずカレンダーでは、7月の段階では第4戦に韓国のヨンナムが予定されていたが、これが変更されることになった。第1戦は3月28~29日のセパンで変わらないものの、第2戦として4月25~26日のタイ・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットが加えられた。
タイでのレースに続いては、例年同様日本で2レースが行われる。ただしこれまでは鈴鹿~富士という順序での開催だったが、2020年は富士スピードウェイが東京オリンピックの会場となるため、5月23~24日に富士で開催した後、6月20~21日に鈴鹿で開催するという日程に変更された。
また、その後もともとのカレンダーであれば、日本から韓国に車両を輸送する必要があったが、鈴鹿での第4ラウンドの後が9月の中国でのレースとなったため、8月に行われるインターコンチネンタルGTチャレンジの鈴鹿10時間にアジアチームが参戦する際のロジスティクスの費用が軽減されることになった。
9月は上海で第5ラウンドが行われるが、第6ラウンドも10月に上海で行われる。これは、中国で行われてきた耐久レース『上海888』がGTワールドチャレンジ・アジアの一戦となるため。他のラウンドは1時間レースが2回ずつ行われるが、この上海888は3時間レースとなり、チャンピオンシップポイントも通常の倍となる。
2020年はまた、GT3とGT4で参戦するアマチュアドライバー向けに、金曜に30分間の走行枠が設けられることになった。ヨーロッパやインターコンチネンタルGTチャレンジで『ブロンズテスト』として開催されている走行枠となる。さらに、GT4はこれまでブロンズ同士の組み合わせしか認められていなかったが、ブロンズとシルバーの組み合わせによるプロ-アマクラスが設けられる。
シリーズの副ディレクターを務めるベンジャミン・フラナソビッキは「2020年のカレンダーは、3年前に生まれたGTワールドチャレンジ・アジアの最大の変革を表しているが、発展のためのさらなる一歩を踏み出すいいタイミングだと確信している」と語った。
「上海888というアジアで権威ある耐久レースのひとつをカレンダーに追加することは、アジアがGTレースを代表する地域として確立するための論理的な動きであり、クラフト・バンブーやFFFレーシング、ハブオート・コルサ、グループMレーシングなどのチームがそうであるように、チームやドライバーに大陸を超えて活躍できる機会を提供できる」
「また、オリンピックのために空いている週末が少ないにも関わらず、来季も富士がカレンダーに残ってくれることをうれしく思っている。富士はエントラントにも人気のコースであり、スポット参戦も多く常に重要なエントリーを集めている。そのためカレンダーを調整し、スーパーGTとのバッティングを避けることが最優先事項だったんだ」
GTワールドチャレンジ・アジア 2020年カレンダー
RoundDateCourseNationalityDistance
1
3月28~29日セパン・インターナショナル・サーキットマレーシア1時間×2
2
4月25~26日チャン・インターナショナル・サーキットタイ1時間×2
3
5月23~24日富士スピードウェイ日本1時間×2
4
6月20~21日鈴鹿サーキット日本1時間×2
5
9月12~13日上海国際サーキット中国1時間×2
6
10月17~18日上海国際サーキット(888)中国3時間
Posted at 2019/12/09 22:10:59 | |
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