2018年11月23日
羽生先生の大記録
実は将棋好きなモニャゾー。羽生善治先生の大ファンです。羽生先生は私と同い年。私は自分の同い年の有名人を問われると、迷わず最初に羽生先生の名前を挙げます。同世代として、世に誇れるスーパースターです。
私は小学生のころからすでに羽生先生を知っていました。当時、小学生向けの将棋本に、小学生読者代表みたいな形で登場し、プロ棋士(原田泰夫先生)と二枚落ちで対局する様子が掲載されていました。その対局には敗れており、二枚落ちでプロに負けるということは、その時点では棋力はまだまだだったのだろうとは思いますが、その時の原田先生の講評「序盤は完璧です」の言葉が印象的で、自分と同世代にすごい子がいるのだな~と思っていました。
そして、小学6年で小学生名人戦優勝。これはNHKテレビで全国放送されています。その数年後に中学生で四段となり、鳴り物入りでプロデビュー。高校は都立高校に通っていたらしいので、学校は違えど私も都立高校でしたから、一応同時期に都立高校生同士だったことになります。
そして、十代にしてNHK杯戦で名人経験者を次々に倒し、あの伝説の「5二銀」が飛び出て初優勝。初タイトル「竜王」も獲得していよいよトップ棋士へ。
その数年後、まだ名人挑戦する前の羽生先生が、ある将棋イベントでウチの近所に来られたときは喜んで参加しました。抽選で当たると羽生先生と対局できるというので、ドキドキしながら申し込みましたが、抽選には外れてしまいました(苦笑)。
その時の羽生先生は、まだ名人挑戦前の若き時代とはいえ、すでに大人気のトップ棋士。それなのに、全く偉ぶるところがなく、イベントのあとの後片付けまで進んでやっておられて、本当に謙虚で誠実なお人柄でした。
そんな羽生先生に至近距離で丸1日接して、イベントも終わり、帰りのエレベーターに飛び乗ったところ、そこでまた羽生先生と鉢合わせ!! 「ありがとうございました♪」とか「お疲れ様でした♪」ぐらい声をかけさせてもらえばよかったのですが、なんだか一気に心拍数が上がってしまって、全く声をかけられず、エレベーターの密室内で無言のまま数十秒間の時間を共有してお別れした思い出があります。
似たような経験としては、2001年F1モナコGPで、目の前に矢井田瞳がいて、「ヤイコ~!!」って声をかけようとしたのに、なんだかドキドキして声が出てこなくて、そのままになってしまったことがあります。そのくせ、同じモナコで鈴木亜久里とバッタリ出会ったときは、とっさに声をかけて写真まで撮らせてもらったのですから、ああいうのは、考えるより前に勢いで声をかけられるかどうか、ですね(苦笑)。
で、話がそれましたが、現在の羽生先生は、先日通算対局数2000局を達成されまして、通算タイトル獲得数100期をかけて竜王戦が進行中です。多くの棋士が1期もタイトルをとれずに引退されていく中で、100期というのはとんでもない大記録です。
ただ、振り返りますと、羽生先生は大記録の達成が意外にすんなりとは達成できなかった歴史がありまして、史上初の同時七冠のときは、最後のひとつ(王将)を阪神大震災直後の谷川先生(ご自宅が神戸で被災)に一度阻まれ、1年間残りの六冠を保持し続けて1年後に同時七冠達成。永世名人の称号は、羽生先生が十七世をとるものだと思っていたら、意外に足踏みされて、十七世を谷川先生、十八世を森内先生にとられ、ようやく十九世を獲得。それから、永世七冠に関しては、最後のひとつ(永世竜王)を獲得寸前にまでなりながら、渡辺先生に大逆転されて足踏みしてからの数年後の永世竜王獲得。今度の通算タイトル獲得数100期も、今年の春の名人戦で達成すれば「名人復位」という大きな花が添えられるはずだったのですが、これも足踏み。
「足踏み」と表現すると、なんだかとてもネガティブなイメージですが、これらの事実は羽生先生の大偉業を決して色褪せさせるものではないですよ。しかも、一度足踏みされた後は必ず達成されているのがまた羽生先生のすごいところ。タイトル100期も、一度足踏みされたので、今度こそ、この竜王戦で達成してほしいな~と思っております。明日から竜王戦第4局開催です。注目しましょう。
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Posted at
2018/11/23 11:50:12
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