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←鈴鹿を走るモニャゾー号(写真提供はセレーノさん)
第4回
「鈴鹿タイプRコンセプトミーティング」
(2002年9月)
9月はホンダ主催のタイプRコンセプトミーティング(鈴鹿)に参加した(通算7回目のサーキット走行)。このDC5を購入する際に、参加したいとベルノ店に伝えていたのが実現したのだ。
当日、集合場所に行くと、駐車場にズラーッと並んだDC5Rの集団。壮観というか、なんか気持ち悪かった(笑)。他の参加者のナンバープレートを見ると、東海・近畿ばかりで、中国地方から参加しているモノ好きは私だけだった。ホンダの人も私が岡山からの参加と知って、「遠方からわざわざありがとうございます」と繰り返した。
最初は座学で、ホンダのDC5開発に携わった人の話とかを聴いた。質問コーナーでは、「なんでダブルウィッシュボーンをやめてしまったのですか?」とか「なんでイモビをつけてくれなかったのですか?」とか、苦情みたいな質問が出て、開発担当者がなんかうにゃうにゃ返答していたような気がするが、あまり覚えていない。
その後、実技に移行し、鈴鹿の9番ゲート東側の交通教育センターで、路面に水を撒いて、フルブレーキをしてわざとABSを効かせたり、タイヤがロックしたと感じたらブレーキを少し緩める練習。逆バンクの裏側に移動すると、やはり水を撒いて滑りやすい路面でカウンターをあてる練習場があって、その練習。南コースへ移動して、練習走行。そして、国際コース(西コース)へ。
自己申告で、速い、普通、遅い、の3クラスに分かれて先導車についての高速走行(追い越し不可)だったので、「普通クラス」に入ってみたら、結構遅くて物足りなかった。しかし、これが功を奏した。ペースが遅くて余裕があったため、ヒール&トゥーに落ち着いて取り組め、段々と形になってきたのである。
実は、ここまで6回のサーキット走行はヒール&トゥーどころの話ではなかった。次から次へと後ろから迫ってくる速い車両に気をつけるのに必死で、自分の技術を磨く余裕はなかったのだ。それが、この日を境にコロッとヒール&トゥーができるようになったのだから不思議なものである。
もうひとつ有益だったのが、プロドライバーの同乗走行。この日はホンダの用意したDC5に参加者を3人ずつ乗せて岡田秀樹選手が西コースを1周するという内容だった。生まれて初めてのプロ同乗。4ヵ月前にサーキット走行を始めたばかりの私には、それはそれは驚かされる世界だった。そんなスピードでコーナーに進入したら曲がれないでしょ!!って思うような速度でコーナーに進入しながら、荷重移動でタイヤを路面に押しつけてグリップを得てグイグイ曲がっていく。スプーン1個目を曲がっていく時の感覚は今も覚えている。
西コース1周なのでアッという間に終わってしまったけど、クルマってこういう風に曲げるのか~、DC5って乗る人が乗ればこんなに曲がるのか~、と思った。まさに「タイヤと路面の最大摩擦」という印象。タイヤのグリップを語るとき、摩擦円(フリクションサークル)という考え方があって、いかにセナでもシューマッハでも、摩擦円を超えて(物理的限界を超えて)タイヤをグリップさせることはできない、などと言われるが、それは、絶対的な摩擦円の大きさというものがあってその最大値を引き出しているというだけの意味ではなく、うまいドライバーは荷重移動でタイヤを路面に押しつけることによってまず摩擦円の大きさ自体を極限まで大きくし、なおかつその最大値を引き出しているのだということがよくわかった。
わかったからと言って、それがすぐ真似できるわけではないが、ってゆーか、一生かかっても自分がプロのレベルに到達することはありえないが、見たこともない頂上を目指して闇雲に山を登るよりは、頂上を確認した上でそれを目指して登っていく方が絶対に近道である。もし、プロの同乗走行を経験したことがない方がおられたら、ぜひ経験することをお薦めする(モニャゾーは現在まで8回経験)。
あと、スクール形式のサーキット走行は、私の場合は後にも先にもこれ1回限りだったが、セレーノさんの参加されていた「山野哲也ハンドリングクラブ」などいろいろ人気の高いものがあるようで、こういったものに参加するのも、それこそ闇雲にただ走り続けるよりは効果的かもしれない。 つづく
Posted at 2008/08/28 00:30:03 | |
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