2019年03月31日
先日放送された、フジテレビ開局60周年記念ドラマ「砂の器」を見ました。私は「砂の器」フリークです。「砂の器」は昭和49年の映画版が最も有名であるほか、テレビでは今回6回目のドラマ化で、過去おおむね10年おきくらいの周期でドラマ化されています。
今回は、時代設定が「現在」とされていて、やや無理を感じる部分もありました。大体、時代設定が「現在」なのに、登場人物が「本浦千代吉」だとか「今西栄太郎」だとか「田所佐知子」だとか、昭和35年の松本清張の原作のままで、「現在」の人としてはあまりにも名前が古い・・。
まあ、製作側はそんなことは百も承知で、もう今となっては時代設定が「現在」でないとロケも何もできないので、そういう設定にしたのだと思います。ハロウィーンの渋谷の混乱を使うあたりは、あえて「現在」を強調し、「中学生による幼女連続殺害」という設定は、あの東京・埼玉幼女連続殺人事件や神戸小学生連続殺人事件を連想させます。「和歌山」という設定も和歌山毒カレー事件を連想させ、平成の終わりに際して、平成の衝撃事件を取り込んだ印象があります。
しかし、やはり松本清張の原作は、戦争も含めて、すべてあの時代背景があってこそのストーリーなので、時代設定が変わってしまうと、すべてが崩れてしまう感はあります。
今回のドラマでちょっと変に感じたのは、タイから帰国した直後の三木謙一(被害者)が、本浦千代吉からもらった手紙の封筒の束を持っていたこと。それって、タイに封筒の束を持参していた、ってこと? それって何か変じゃない?(苦笑)
で、私が「砂の器」を知ったのは、忘れもしない中学1年のときです。当時、島根県にいた私は、中学校の校内映画上映会で昭和49年製作の映画を鑑賞しました。最初は島根県とは何の関係もなく進んでいたストーリーが、やがて島根県に捜査の矛先が向き、東京の刑事(今西と吉村)が島根県までやってきます。二人が亀嵩に向かうために宍道駅で乗り換えるシーンで爆笑が起きました。宍道駅は我々にとって身近な駅で、毎日通学に利用している生徒もいました。私は何の予備知識もなくこの映画を見たのだけれど、島根県の地元の中学生たちもこの作品の舞台が島根県であることを知らずに見ていたようです。そしたら、毎日利用しているローカルな駅に主人公の刑事が降り立つ展開に思わず爆笑。この映画で、このシーンで爆笑が起きるケースはかなりレアでしょう。
この映画を見て、私はすぐに松本清張の原作小説を買いました。中学1年生にとっては内容的に若干難しかったけれど、なんとか読破しました。それ以来の「砂の器」フリークです。
原作は昭和35年ですから、東京の刑事が夜行列車に何時間も揺られて島根県を訪問する、その大変さが重要なのですが、昭和49年の映画ではすでに新幹線が開通していて、新幹線を使って島根県を訪問することになっており、ちょっと味が壊れます。それでも、当時は木次線にまだ蒸気機関車が走っていて、亀嵩駅のシーン(実際のロケは亀嵩駅ではなく、近隣の他の駅で行われた)は蒸気機関車を使ったロケが可能でした。今となってはそんなことはとても無理で、未来の「砂の器」は今西と吉村がリニア新幹線で島根県を訪問することになるんですかね~。それもまた「時代」ですかね(苦笑)。
この物語のひとつの見所は「出雲弁」です。「砂の器」を見ると、私が中学時代を送った島根県の出雲弁を聞けるので、毎回なつかしいです。今回のドラマでは、東北弁に似た言語が出雲地方で使われていることを教示する言語学者の役を佐野史郎が演じていました。佐野史郎は島根県松江市の出身です。てゆーか、私がまさに通っていた島根県の中学校の先輩にあたります。
それから、今回のドラマでは被害者の三木謙一の住所は島根県になっていましたが、原作も含めて大抵の映画・ドラマでは、三木謙一の住所は岡山県江見郡江見町になっています。江見町はのちに作東町になって、現在は美作市の一部になっています。私は江見へは何度も行きましたが、行くたびに「砂の器」を思い出し、小説に書く以上、松本清張先生も一度はここに取材に訪れたのだろうか、と思いをはせるのでした。
というわけで、「砂の器」は松本清張先生の傑作ですから、興味のある方はぜひ原作をどうぞ。あと、映像化された作品の中ではやっぱり昭和49年の映画がいちばんです。主な出演者はほとんどお亡くなりになってしまいましたが、それだけに時代を感じられます。渥美清の出てくるシーンなんかはいい味出してますよ♪
前回ドラマ化されたのが2011年で、東日本大震災の翌日に放送される予定が、東日本大震災で放送が吹き飛び、半年延期されたのは記憶に新しいところです。今回ドラマ化されたので、次回はまた10年後くらいかな。次回はどんな風に描かれるのか、今から楽しみです。
Posted at 2019/03/31 17:32:10 | |
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日記 | 音楽/映画/テレビ
2019年03月31日
先日お伝えした美作岡山間道路を実走してきました。やはり、新しい道路は舗装が傷んでなくて、自動車専用道なので、サーキット仕様の固い足のクルマにはもってこいです。
瀬戸から吉井に向かう場合は、やはり新規供用開始区間はすべて片側一車線で、追い越しは、すでに供用開始されていた熊山‐佐伯間のみ可能。一方、吉井から瀬戸に向かう場合は、吉井‐佐伯間に登坂車線があって、前走車が登坂車線に避けてくれれば追い越し可能(そして、佐伯‐熊山間も従来通り追い越し可能)です。
山陽インターから瀬戸までの一般道は、路面はそんなに問題なく、私が走った時には特に渋滞もなく、普通に流れていました。この感じなら、岡国方面に行く場合、私が選ぶなら和気インターで降りるよりは山陽インターで降りた方が楽しいです。
なんと言っても、美作岡山間道路は自動車専用道なので、瀬戸で乗ったら吉井までノンストップでワープできます。和気インターで降りた場合の国道374号は、時々大きなシカが車道に出てきますから、怖いですよ(笑)。
新しい美作岡山間道路は、まだ延伸開通して1週間なので、まだあまり知られていないのか、そんなに交通量もありませんでした。トラックなどの大型車両もほとんどいませんでした。ただし、道路に少しアップダウンがあるので、非力な軽自動車やファミリーカーはスピードが上がらず、後ろに車列が数珠つなぎになる感じはありました。そうなると、追い越し区間が限られてくるのが難点。ま、それでも一般道よりは当然平均速度が高く、快適です♪
で、山陽インターで降りた場合の美作岡山間道路へのアクセスは、始点の瀬戸から乗るルートと、ネオポリスを通過して熊山から乗るルートとがあり、瀬戸から乗るルートの方が実測で約3キロ遠くなりました。夜中なら交通量が少ないので熊山ルートの方が良さそうですが、日中は熊山ルートの方が信号交差点が多く、特に下市のTSUTAYAのところの交差点は一発で突破しづらいので、瀬戸ルートの方が確実かな。
今後の美作岡山間道路の整備計画は、瀬戸で山陽道と直結する工事は着々と進んでいるようなので、そのうち直結するとしても、吉井より北は、柵原あたりで地元の用地買収問題かなんかがあるらしくて、いまだルートすら決定していないので、中国道と直結するのは何十年後になるやら・・(中国道から湯郷まではすでに供用開始されています)。
Posted at 2019/03/31 13:09:41 | |
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日記 | 日記
2019年03月24日
現在、B´zの昨年のツアーライブ作品がBlu-ray&DVDランキングの首位になっています。以前書きましたとおり、このツアーは、かつて、観客として、スタッフとして、幾多のコンサートライブに参加してきた私が、四半世紀ぶりに見に行ったライブでしたので、早速Blu-ray版を入手してきました。
そういえば、私は今のマンションに移る際に、ライブ作品を見るための5.1chホームシアターを自室に構築していたのに、今まで忙しくてあまり活用できていませんでした。
今のマンションに移る際に、リビングをどういう仕様にするか考え、2つの候補がありました。ひとつは、卓球部屋(笑)。リビングに卓球台をいれて、マシンでボールが供給されるようにすれば、毎日いつでも好きな時にひとりで思う存分練習ができるのです。
熱心に卓球に取り組んでいた時にはそういう環境に憧れていましたが、やがて自分の取り組む競技が卓球からバレーボールに移行してしまったので、卓球台を自室に持ち込んでもいずれ持て余すような気がして、これは断念。
もうひとつの候補が、5.1chホームシアター構想でした。15万円ほどのAVアンプを調達してきて、自力で配線を接続し、5.1chを構築しました。しかし、いろいろ忙しくて、腰を落ち着けてライブ作品を鑑賞する暇もなく、あまり活用できないまま現在に至っていたのです。
さて、今回の作品を見てみると・・、実に良いです。よく考えてみると、今まで私が見てきたライブ作品は、ライブそのものは1980年代のものがほとんどで、当然撮影機材はその当時のものだし、画面比は4:3だし、音声は5.1chではなくステレオ止まりでしたが、今回初めて最新のライブコンテンツを見ることになり、ハイビジョン画面で再生されることを前提に最新の撮影機材で製作された16:9の映像と5.1chの音声は、ぜひホームシアターを構築して見るべき作品となっていました。
以前、私が買った有機EL大画面4Kテレビについて、「地デジの再現性がイマイチ」と書きましたが、このBlu-ray作品の映像は実にきれいでした。試しに、1980年代のライブをのちにDVD化して発売した作品も見てみましたが、最新のBlu-ray作品と比べて粗さはあるものの、再現性という面ではそんなに悪くありませんでした。
私が買った1年前と比べて、今は有機ELテレビはかなり安くなってきていますが、つまり、モニターとして使用するなら、比較的安めの製品でも問題なく、解説本にあったとおり、地デジの再現性の部分でメーカー間の差があるので、メーカー間の価格差は、その部分にあるのかな~というのが、現時点での私の見解です。
で、今回のB´zの作品の内容としては、私が見に行った広島会場については、私は土曜の方に行ったのですが、日曜の方が台風で開演が遅れたのでツアーのトピックとしてはそちらの方がやはり上で、日曜の方の映像が使用されていました。
福岡会場で稲葉さんの声の調子が悪くて、公演が一時中断した件は、アーティスト側からすると出したくない映像かと思われたのですが、なんと!!まともに声が出ない状態で歌唱する稲葉さん、公演の中断、そして再開までをツアー中のトピックとして隠さず収録してあったのには驚きました。
というわけで、作品として家で見る分にはいいけれど、実際に会場に見に行くにあたっては、スタジアムライブなんぞ、ステージははるか彼方だし、野外は夏は暑いし、雨は降るし、音響は絶対に悪そうだし、いくら好きなアーティストとはいえ、みんなよく行くよな~と思いました(笑)。
大体、屋内の広島グリーンアリーナですら、「ステージが遠い」「音響がイマイチ」と言っていた私。私のその言葉に反応したのかどうか、連れの者が次回のB´zツアーで、今度は広島グリーンアリーナより若干収容人員が少ないかと思われる神戸ワールド記念ホールのSS席(前回は広島のS席)をゲットしてきました。というわけで、今年は神戸のSS席に連れて行かれます(苦笑)。
Posted at 2019/03/24 18:23:59 | |
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日記 | 日記
2019年03月24日
今日は何の日かと言いますと、私が楽しみにしていた美作岡山間道路の延伸開通の日です。今日から、熊山以南が瀬戸まで、佐伯から北が湯免温泉の近くまで延伸供用開始されます。
岡山以外の方は何のことだかわからないかもしれませんが、岡山国際サーキットに行かれる方には関係なくもありません。
備前インターから岡国に行かれている方には関係ないのですが、和気インターから行かれている方は、もしかしたら、今日からは山陽インターで降りる方が便利になるかもしれないのです。
ただ、これが微妙で、本来の計画では山陽道から直接美作岡山間道路にアクセスできる予定なのですが、今回の供用開始では山陽道の取り付け部分が未整備で、山陽インターを降りて少し一般道を走ってからでないと美作岡山間道路に乗れないスタイルなのです。
この一般道部分がどれほどスムーズに走れるのか。今日から周辺のクルマの流れも変わるはずなので、しばらくして落ち着いてみないと交通量の判断はつかず、和気インターと山陽インターのどちらが便利になるのかわかりません。
それから、私のクルマがそうであるように、サーキット仕様のガチガチに固い足回りのクルマの方は、経路選択をするのに、単純に所要時間だけでなく、路面の状態の良し悪し(舗装の凹凸とか段差とか)が重要な要素になってきますよね。その辺も、実際に走ってみないとわからないので、私も実地走行してみようと思います(私は岡国に行くわけではありません(笑))。
あと、今まで岡山市街から美作市方面へのアクセスは岡山吉井線(菊ケ峠を通るルート)がメインで、私の感覚では、岡山吉井線と旧美作岡山間道路経由との利用比率は7:3くらいな感じ(私の全くの肌感覚)でしたが、今日からは明らかに美作岡山間道路経由にシフトしてくる車両が増えるはずです。
事前資料で見たところ、今日から供用開始する区間はおそらくすべて片側一車線なので、物流トラックや非力な軽自動車が美作岡山間道路経由にシフトしてきた場合、スロー走行されて追い越しできず数珠つなぎになって、それはそれでストレスになるかもしれませんね(熊山佐伯間には片側二車線区間が少しあるので、そこでは追い越し可能です)。
そういえば、先週は岡国の近くで、先日は総社市内で、FK8とすれ違いました。すれ違ってみると、車体が大きく、かなりの存在感。なかなか良いです(笑)。着実にFK8の国内流通量が増えてきている感じがしますね。
さて、美作岡山間道路の延伸供用開始は本日15時です。あと2時間ですよ♪
Posted at 2019/03/24 12:54:10 | |
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日記 | 日記
2019年03月15日
2週間ほど前のことですが、前回言及したハイパーレブ「シビック&インテグラ№2」の発売日。楽しみにしながら書店に出向き、書棚に並んでいるのを発見!!喜んで手に取ってみると・・、「あれ?なんだ、この薄さは!!」 普通、ハイパーレブはそこそこの厚さがあるものなのですが、これはその半分くらいしかないんじゃないかという薄さ。
「86&BRZ」は、まだ一度もフルモデルチェンジしてないのにハイパーレブの続編がボンボン発刊されて、もう№12まで出ているというのに、今回「シビック&インテグラ」は5年ぶりくらい? その間にFK2が出て、FK8が出て、さらに旧車(FD2からDC5、DC2、EK9)の情報まで盛り込んで、この薄さ。
FKシビックのアフターパーツ・チューニング市場がいかに未発達というか、活性化していないことを思い知らされます。で、その理由としては、私のシロウト考えながら、次の4つくらいが思い当たります。
① 今度のFK8が、3つの走行モードで、ダンパーの減衰だけでなく、クルマ全体の特性を変えられる仕様になっているので、アフターパーツメーカーが手を出しづらい。
② 上記のことも含めて、ECUの解析がより難しくなっているので、解析に時間がかかる(最近、ジェイズが「解析完了!!」と言っていますね)。
③ もともとFFの320馬力なので、これ以上パワーアップチューンをしても後輪駆動ほどの旨味がない。
④ 価格は450万円、納期は1年近い、という「プレミアムカー」となってしまい、イジリ倒すチューニングベースという感じではなくなってしまった(みんな、ノーマルのまま乗ろうとする)。
こんな感じでしょうか。FK2に至っては、750台限定の抽選発売だったので、チューニング市場がほぼないというか、今回のハイパーレブでもほとんど情報なし状態です。EK9、DC5、FD2はワンメイクレースがあったので、ああいうのもアフターパーツ・チューニング市場の活性化に寄与するのでしょうね。
というわけで、現在アフターパーツ・チューニング市場が盛り上がっているのは、やはり86&BRZとかスイスポという感じで、FK8はまだまだこれからなのか、このまま終わってしまうのか。
さて、そこで、前回言及したホンダ社長の英スウィンドン工場閉鎖に関する記者会見でいちばんひっかかった「2021年シビックモデルチェンジ」という言葉。次回モデルチェンジの時期を早々と言ってしまったことに対する驚き。この記者会見を受けての記事がクルマ雑誌に載るようになりましたが、「タイプRの生産は英スウィンドン工場の閉鎖とともに終了するのか、北米工場や日本の工場に移転して生産されるのか未定」という記事もあり、「次期タイプRはハイブリッド?」という記事もあり、いずれにしても「現行のタイプRが欲しい人はお早めに」とのこと。
ついこの前にFK8が登場して、まだ街中でほとんど見かけない中、もう生産終了の話になってきて、納期1年とすれば、買うなら今年か来年くらいには発注しないともう間に合わなくなってくるぢゃないか~!!と思う今日このごろです・・。
Posted at 2019/03/16 00:59:50 | |
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