久々のブログ更新は、1年半ぶりの「この街ツアー」ライブレポです♪
盛況のうちにこの街ツアー2019が終わり、2020ツアーは6月秦野からスタートと発表されたのが2020年2月か3月だったでしょうか。そこからコロナ禍による紆余曲折を経て、1年越しでようやく開催にこぎつけた秦野公演が昨日行われました。
結果的に足利公演の方が先となったため、第2戦目となったわけですが、このコロナ禍の中での開催であったため、私も参戦するかどうかかなり悩みました。が、ずっと準備してきて、コンサートチケットもJRの切符もとっており、ここで断念するのは絶対後悔すると思い、最終的には「お忍びでこっそり参戦」することにしたわけです。笑
私にとってはあの2019熊本公演以来のこの街ツアー参戦。当時はまだSNSでほとんど知り合いもいなかったので、今回はみなさんにお会いできるチャンス。また、コロナ禍に陥って県外へ行くことがほとんどなくなっていたため、久々の県境越え。そんなことをいろいろ考えていたら、前夜は夜中に目が覚めて眠れなくなってしまいました。苦笑
当日は新幹線と小田急線を乗り継いで、割とあっさり渋沢駅到着。早々に会場に到着して待っていると、続々と参戦者が集結です。ここで、初めてお会いする方々とご挨拶することができました。
会場に入ると、通常キャパ1400人(今回はコロナ50%対応で入場者700人制限)の比較的コンパクトなホールで、後方列の人でもまあそこそこ見やすい感じでしょうか。観客は一席置きに座る形で、足利に行っていない私としては初めての経験。
今回は声出しNGなので、いつものように森高さんに声を拾ってもらうべく虎視眈々とチャンスを狙う意識も必要なく、序中盤は座ったまま鑑賞することとされているので、気持ち的にはそんなに高ぶりもなく、平常心のまま開演を迎えました。
オープニングは「ファイト!!」。やはり足利と一緒です。91年フジテレビW杯バレーボールの当時のテーマソング。この頃は私はアルバム曲をほとんど知らず、この曲がいちばん好きだったのを覚えています。
2019ツアーでは歌っていない曲なので、私としてはお初。厳密に言うと私がバイトスタッフとして参加したLucky7ツアーでは歌っているはずなんですけど、全く覚えてないんですよね。
普通はどのアーティストのライブにスタッフ参加しても、代表曲くらいは歌われたことを覚えているんですが、この時は最前列警備をしていながら1曲も覚えてないんです。曲も聴かずにどれほど本気で最前列警備をしていたのかがわかります。森高さんのこれまで52年間の人生のうちの2時間は自分が警護したのだという、かなりの自己満足ながら良き思い出。
さて、2曲目以降も足利と同じセトリで進行し、わたオバも客席は座ったまま。わたオバはやはり立って踊りたいので、できれば終盤の「立ってもよいゾーン」に組み入れるかあるいは「立ってもよいゾーン」自体をわたオバや17才のところまで拡大してほしいな~と思うのですが、休憩時間に他の方と話していたら、やはり同意見でした。
その次のMCでは、先日の足利公演の際に森高さん自身が渡良瀬橋に行ってきたエピソードを語って「渡良瀬橋」へ。そのあとの「さよなら私の恋」と「ギター」は我々はみんな好きだけれども、初めて森高ライブに来る人も楽しめるシングル曲中心のこの街ツアー(実際、2019ツアーのノーマルセトリでは、県庁所在地とテリヤキ以外がすべてシングル曲)というコンセプトからすると、この2曲はやや異質。もしかしたら、この2曲の枠はコアなファン向けのゾーンで、日替わりでいろんな曲を演ってくれるのではないかと密かに期待していたのですが、やはり足利と一緒でした。笑
さて、MCとメンバー紹介があって、いよいよ「立ってもよいゾーン」へ。やっぱり立ってみんなで踊るのは楽しいです♪ コンサートでお客さんが立ち上がるのは、背の低い人や体の悪い人にはつらいということはわかっているのですが、それでもみんな立ち上がるのは、やはり立ってリズムに合わせて歌って踊る(今回は一緒に歌うことは不可)のが楽しいからだという、それなりの理由があるわけです。
アンコールの時のコールは、足利の時は昼の部ではひたすら「パンパンパンパン」だったけど、夜の部では次第に「パンパンパン(1拍子休)」(ちっさっとっ(1拍子休))へ揃って行った、とのこと。今回も何人かの人たちが後ろを向いて「パンパンパン(休)」に誘導していきます。私も後ろを向くまではしなかったけど、後方の人を誘導するように頭上で「パンパンパン(休)」とたたいて示して精一杯の貢献♪
アンコールは足利と同じテリヤキで、通常ならラスト曲にはライブが終わってしまう名残惜しさ感があるのですが、今回は多くのお客さんが夜の部にも残るので、演者にも客席にもどこか「前半終了」感が漂います。笑
1日2公演参戦は、バイトスタッフをしていた時には演歌とか演劇とかで何度か経験があるけれども、客側としては、1986年の菊池桃子さんの時(広島)に1回あっただけかな~。おニャン子クラブは公演自体は昼と夜があったけれど、昼夜のうち片一方しかチケットが取れない仕組みだったので、いつも夜の最終公演に行ってました。
今回は多くのお客さんが昼夜連続なので、昼と夜の間はトイレ休憩タイムという感じがしないでもありません(笑)。あと、お仲間といろいろお話をする情報交換タイムという性格も。実際、みなさんといろいろお話をしていたら、あっと言う間に夜の開場時刻になっていました。お仲間がいなかったらヒマを持て余すかもしれません。
夜の部は、昼の部とはもちろん席が違っているので、音の聞こえ方が違っていたのが興味深かったです。やはり同じホール内でも席によって音は変わりますね。夜の部の方が低音が響いていました。もしかしたら席の違いによる差ではなくて、PAさんが音質を調整していたのかもしれませんけどね。
夜の部も昼と全く同じセトリで進行していきますが、MCはビミョーに異なります。夜の部では、昼の部で話していた足利公演の時に渡良瀬橋を見に行った話がほとんどなくなっていました。
ただ、MCとしては夜の方が面白くて、昼はお客さんが笑うシーンはゼロだったのですが、夜は(「じばさんず」という地元のお店の話で)「なんていう名前だっけ?(観客無言) あっ、しゃべっちゃいけないんだった!」とか、(地元の名産の話で『食べたことある人~?』の問いに挙手ゼロだった時に)「え~っ、誰も食べてないの~?」とか、(観客声出しNGなので)森高さん「わたし、ひとりでさみしくしゃべってる・・」とか。この3か所で客席から笑い声が起きました。観客は声出しNGなんですけど、思わず笑ってしまう客席からの笑い声がなんか新鮮。
あとは、足利の時は初めての1日2公演でペース配分がつかめなかったけど、今日は2回目なので大丈夫、というようなことをどこかで言われていました。
その後も昼と全く同じセトリで進行していきますが、終盤は森高さん高音がつらそうでした。1日で30曲ですからね。そして、そのままアンコールへ。この流れだとアンコール曲も当然テリヤキなので、「関係ないわよ~」の心の準備をしていたら、ここでまさかの「コンサートの夜」!! このイントロが来た瞬間、私も周囲の人も思わず「お~っ!!」と声を出してしまいました。「コンサートの夜」自体は2019ツアーでもずっとWアンコールのラスト曲でしたし、目新しいものではないのですが、やっぱり、こういうちょっとしたセトリのつつき具合が客席の心を揺さぶります。終演後にみなさん「『コンサートの夜』が染みた」と言ってましたね。
終わっての感想としては、客席が50%制限で一席置きで座ったままの、声出しNG鑑賞(「参戦」というより、座って黙って「鑑賞」という感じになる)は、やっぱり客席のボルテージが上がりづらいですね(もちろんコロナ対策として、客席のボルテージをなるべく上げないための策ですからね)。やっぱり満席でひしめき合っているからこその客席の熱量というものは、隣の人とぶつかって不快なこともあるけど、結構大切な要素だったんです。
あと、チケット自体は売れているはずなのにかなり前の方でも空席があって、コロナ禍の影響を感じさせます。1年以上前に発売されているチケットなので、その後に何かあったのか、あるいはわかっているけどコロナ禍で参戦断念したのか。
もしかしたら、当初は開幕戦だったのである程度メディア席とか関係者席を用意していて、それが開幕戦ではなくなったので、用無しになってどこかで放置されているのかも、と思ったり・・。
次に、声出しNGは、お楽しみの「フッフー!!」ができないだけでなく、あの対話型MCができない点でかなり致命的です。私がこの街ツアー2019に岡山公演の時に初参戦してみて感銘を受けたのは、あの楽しい対話型MC。あれがあるからこそ、例えセトリが同じでも、MCの展開は会場によってすべて異なり、そこで自分の声を森高さんに拾ってもらうべく各地の会場に参戦していたのですが、その楽しみが消えました。
森高さんも客席が無反応なので一方通行でしゃべりづらそうだし、実際昨日の秦野でも、森高さん「今まで(コロナ禍以前)のMCでは客席の皆さんに助けられていたことを今になって実感しました」と言ってました。
ひとつ思うのは、客席が声出しNGな対策として、昨日もやっていた「地元の人~?」などと客席に挙手させる手法をもっと多用してもいいのではないかと。2019ツアーでは大抵どこの会場でも「私のコンサート、初めての人~?」ってやっていたのに、昨日はなぜかなかったです。この挙手方式なら客席と双方向のMCが少しはできるかもよ。
会場によって全く異なる展開となる対話型MCの楽しみがないとしたら、次の楽しみはセトリ。特に1日2公演の昼と夜に多くの人が通しで参戦する状況下で、会場ごとの小変更と、同じ日の昼と夜での小変更がもっとあったら楽しいはずです。昨夜、ラスト曲を1曲変えただけであれだけ話題となり、あれだけ皆さんの印象に強く残ったのですから。
特に、従来の「定番曲でみんなで盛り上がる」よりも座ってじっくり聴くスタイルの今年のツアーこそ、今まであまり聴けなかった、昨年の第2回、第3回配信ライブでやったようなアルバム曲をじっくり聴くチャンスなんですけどね~。
ついでに言うと、今年のツアーはステージ上にいつもあった中央の階段も消え、地ベタに楽器が並んでいるだけの、ほぼ舞台セットなし状態。コロナ禍で舞台セットにかける時間、費用、スタッフの人数を削減しているのだと思います。
コンサートスタッフバイトでいくつもの舞台セット設営に参加してきた経験から言うと、今回は通常ならまだリハをやっている時間帯にもう昼の部の本番が始まっていますから、舞台設営にかける時間も限られていますわね。
ただ、ホワイトクィーンのメンバーが舞台中央にギュッと集まっていて、段差もないので、あきらっちょのドラムテクが陰に隠れて見えづらいです(笑)。マニュピレーター畠中さんは下手の黒幕の後ろでいつも通りずっと激しく踊っていたので、上手側の私からはずっと見えていたのですが、下手側のお客さんは全く見えなかったはずです。畠中さんファンの方々は、チケットが下手席になるか上手席になるかは運命の分かれ道(笑)。
あと、公演時間は80分と事前告知されていましたが、あれはアンコール前の本編の時間を指していたのかもしれません。アンコール前の本編ですでに80分は超え、アンコールも含めると毎回90分を超えていました。足利も同様だったようです。規制退場もあるので、人によっては退場まで100分以上。今後、お帰りの交通機関等の時刻を気にされている方がいらっしゃったら参考にしてください。
そんなわけで実質90分ですが、「80分15曲公演」は、序盤座って聴いているだけということもあって、それだけで帰ると若干物足りない印象。昼夜通しで見れば、時間と曲数的には満足しますけど(当然料金は2倍です)、願わくは昼と夜のセトリをもう少し変えてくれたらGOODです。
というわけで、いろいろ注文じみたことを書いてきましたが、今年のツアーがコロナの制約を受けて苦渋の選択としてこういう開催形式になっていることは演者側も我々も百も承知で、今はまだガマンしないといけない期間なので、こうして制約の中ででも開催してくれていることに感謝しつつ、通常形式で開催される日を楽しみにしたいと思います。
熊本公演まで5公演連続で続いている、私の「森高さんに声を拾ってもらった記録」は今年の開催形式ではさすがに無理でしたが、今回のは野球で言うところの「四死球」扱い(打席数にはカウントされるけど打数にはカウントされない)で、開催形式が元に戻るまで持ち越しです(←なんだ、その例えは?(笑))。
◆2021年6月5日:秦野市文化会館
1. ファイト!!
2. SWEET CANDY
3. 海まで5分
4. 夏の日
5. 雨
6. 二人は恋人
7. 17才
8. 私がオバさんになっても
9. 渡良瀬橋
10. さよなら私の恋
11. ギター
12. 気分爽快
13. 私の夏
14. この街
《EC》
15. テリヤキ・バーガー(昼の部) コンサートの夜(夜の部)
ここから先は、会場から帰宅するまでの話ですが、私のこの街ツアー2019の時の参加基準は「日帰りで帰れる範囲」でした。今回は新幹線ではギリギリ帰れないので、夜行バスも検討しましたが、定期運行としては国内唯一の寝台列車として残っている「サンライズ出雲・瀬戸」を初めて利用してみました。寝台列車なんて、高校生の時に広島から東京に転校する時にブルートレイン「あさかぜ」に乗って以来です。
小田原の夜の街はコロナ対策で飲食店が軒並み閉店していて食事に困ったし、サンライズは東京からゆっくり来るので、小田原と熱海での待ち時間がめっちゃ長かったのですが(サンライズは小田原を通過するので熱海で乗車する)、乗ってみると生まれて初めての個室寝台(高校生の時に乗ったのは個室ではなかった)はめっちゃ快適で、なんか楽しい!!
個室でプライベート空間を確保。備えつけの浴衣に着替えて、ビール片手に(昨夜の私はコーラでしたけど(笑))流れゆく真夜中の車窓を眺めながら、SNSで秦野参戦者と交流しつつ(もちろんスマホ充電用コンセントあり)、眠くなったら即寝るだけ。
目覚めると、海岸線を走っていたりします。今は日の出が早い季節なので、神戸の辺りではもうこんな感じ↑で明るくなっています。
早朝岡山に到着。これ、使えるかも。東京の夜のイベントとか、日帰りができない場所でも、ほぼ日帰りの感覚でお泊りグッズなしで遠征できそうです。知ってはいけない禁断の交通手段を知ってしまったかもしれません(笑)。てゆーか、存在はずっと知っていたけど、今までは実際に使おうという発想がなかったんですよね。
以上、当初考えていたよりは長文になってしまいましたが、昨日の秦野公演レポでした。他の方々のレポと併せて読むと、秦野公演をより多角的に振り返ることができるかと思います。おわり ※私の過去の森高公演レポほか、森高関連記事をご覧になりたい方は、ブログカテゴリー「森高千里」をクリックしてくださいね♪