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モニャゾーのブログ一覧

2018年11月25日 イイね!

シーガルズ岡山開幕シリーズに行ってきました!!

 いつも文字づらの羅列で小難しい理屈をこねている当ブログ。今夜は珍しく画像主体です(昔は当ブログも結構写真を載せていたのですが・・)。

 シーガルズの岡山開幕シリーズに行ってきました。日頃からバレーなら男子女子を問わず、兵庫、大阪から京都くらいまでは観戦に出向くモニャゾー。とりあえず地元岡山開催は楽ちんです♪

↑セッター宮下(14番)のバックトスからキャプテン山口舞(2番)が攻撃する、かつて全日本でも見られたゴールデンコンビ

 試合もいいけど、私がいつも注視しているのは試合前の練習の様子。一流選手の練習の様子から、何か自分たちのチームの練習のヒントになるものはないか、いつも探っています。一流選手のサーブは、エンド側から見ると驚くほど揺れながら飛んでいく魔球です♪

↑明るい望遠レンズならではの遠近感が出たこの一枚。開放F値2.8の望遠ズームに1.4倍のエクステンダーをつけているので、開放F値は4.0。基本的にいつも絞り優先設定で、F値開放(4.0)固定です。これで大体ボールは静止します。機材は今となってはもはや古いキヤノンEOS7D。バレーボール観戦にしか持参しないので、設定はもう何年もこのバレーボール仕様のままです♪

 試合は2日とも地元シーガルズがフルセット負け。この両日はそれぞれ1試合のみの開催だったため、フルセットになって観客としては両日とも5セット分見れて、それはよかったのですが、会場はほとんどみんな地元シーガルズを応援しているので、負けた瞬間、会場は意気消沈。

↑勝って喜ぶ日立の選手たち。しかし、会場はシーガルズの敗戦でシーンと静まり返る異様な雰囲気。なんだか日立の選手がかわいそう。熱戦を繰り広げた両チームをもっと称えてあげましょうよ。

 負けはしましたが、今季からシーガルズは試合終了後に観客とハイタッチする企画をスタート。私も全選手とハイタッチさせていただきました。こんな感じ↓

 私も、勝ち試合ならハイタッチしながら「ナイスゲーム!!」とか「今日のサーブよかったよ!!」とか、いろいろ声もかけられるのですが、負け試合だけに、かける言葉も見つからず、ただただ「おつかれ~」と言いながらハイタッチするのみ。それでも、シーガルズの選手はみな笑顔でハイタッチしてくれました♪こういう企画があると、ただ観戦するだけでなく、試合に参加した感が出ますね♪
 (注)ハイタッチができるのは一部の席のみです。悪しからず。

 それから、今日はセッター宮下がレシーバーとして入り、サーブレシーブをするという珍しい場面が見られました。あまりにも珍しい光景に、一瞬目を疑いましたよ(笑)。

 以上、モニャゾーブログ史上、もっとも画像主体のブログでした♪

Posted at 2018/11/25 20:08:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | バレーボール | スポーツ
2018年11月23日 イイね!

先手と後手の話 第4回(最終回) ~バレー界では②~

 本来はそれこそがバレーボールの魅力で、1セット15点制の中で、例えば0-10とかで負けていても、そこからサイドアウトを繰り返しながら、じわじわと追いかけていくと逆転できたり、サイドアウト制のバレーボールにはそういう面白さがありました。確か1972年ミュンヘン五輪で日本男子バレーが金メダルをとったときも、準決勝かなんかでそういう絶体絶命のピンチから大逆転して勝った試合がありましたよね。

 ところが、これではいくら面白くても試合の終了時間が読めず、テレビ放送には向かないので、バレー関係者は、サイドアウト制がバレーボールという競技の本来の特性であることは十二分にわかっていたとは思うのですが、テレビ放送に合わせないと生き残れないので、苦渋の決断としてラリーポイント制を導入したのだと思います。

 ラリーポイント制では、サーブ権に関係なく得点が入るので、レシーブ側有利の影響でお互いがサイドアウトを繰り返しても、得点はどんどん進行していきます。ただ、あまりレシーブ側が有利でも競技の魅力が損なわれるので、サーブ側とレシーブ側の有利不利を微妙なサジ加減でコントロールするために、ルール改正が行われてきました。

 バレーボールはルールが頻繁に変更される種目の代表のように言われます。どの種目でも細かいルール改正はしばしば行われているのですが、先述したように、卓球などではたびたびサーブの出し方のルールが微妙に改正されていても、一般視聴者にはあまり関係がないし、もっと言うと、卓球は短期間のうちにボールが38ミリから40ミリになって、今度はセルロイドボールからプラスチックボールに変更になって、結構な変革なのですが、テレビで見ている一般視聴者にはあまり関係がないので、見ている視聴者が「あれっ?」と思うようなバレーボールのルール改正の方が目立ってしまう面はあります。ボールの話はまたの機会にしたいと思います。

 で、バレーボールのルール改正の目的にはいくつか種類があって、例えば、先述のラリーポイント制はテレビ放送に合わせるため。選手がセンターラインを踏み越えるあたりのルールは選手のケガ防止のため。そして、その他メインはやはり競技の魅力を高めるための改正であって、その中のひとつの類型として、サーブ側とレシーブ側の力関係を微妙にコントロールするための改正があるわけです。

 例えば、1980年代のサーブブロック禁止は、サーブ側保護のため。我々の世代が子どものころは右側の3m幅の間からしかサーブができなかったのですが、のちに9m幅のどこからでもサーブが打てるようになったのもサーブ側保護のため。それから、サーブのネットインがOKになったのもサーブ側保護。一方で、サーブに限らず相手コートから飛んでくるボールを最初に触るプレーヤー(ファーストコンタクト)は一定の制約の下でドリブルしても許される(マニアック過ぎるので、これ以上は詳しく説明しません)というルール改正があって、これはレシーブ側保護によってラリーを活性化させようという狙いの改正です。この改正によって、相手側サーブをオーバーハンドで処理しやすくなりました。

 現在でも、ルール改正の模索は続けられていて、最近ではユース世代の国際大会で、スパイクサーブの着地でエンドラインを踏んだり踏み越したら反則、というルールが実験的に試みられました。これは当然サーブ側不利に働きます。その後の話を聞かないので施行するつもりなのか立ち消えになったのかよくわかりませんが、施行するとしたら、大体オリンピック直後に改正されて、周知期間を経て施行されるのが通例です。

 サッカーでも昔スローインをキックインに変更するルール改正がユース世代かなんかの大会で実験されましたよね。いつも若い世代が実験台にされてしまうのですが、その後の様子を見ると、この改正は立ち消えになったようですね。

 というわけで、バレーボールの場合、テレビ中継されるような国際試合やVリーグのレベルでは基本的にレシーブ側が有利で、そういう状況だからこそ、サーブミスの危険性を冒してまで攻撃的なサーブを仕掛けていく作戦がよく見られるのです。一般的な視聴者はバレーボールにおけるサーブミスを「何やってんだ」と思うらしいのですが、平易なサーブではレシーブ側からスパイクを食らって終わるだけなのです。

 テレビでバレーボール中継の実況を担当するアナウンサーも、バレー経験者は少なく、基本的にはみな最初は「一般的な視聴者」と同じ(あるいはそれ以下?)レベルです。ところが、NHKのバレーボール中継で、ある時から突然判を押したようにどの実況アナも「バレーボールではサーブした側が得点することをブレイクと言います」と言い出し、放送中にやたらと「ブレイク」という言葉を連発するようになりました。これは推測するに、NHK内部のスポーツ実況の研修かなんかで「バレーボールは基本的にレシーブ側が有利で、テニスとは逆にサーブした側が得点することをブレイクと言うんだよ」というようなことを教わって、一斉に言い始めたのではないかと思います。

 まあ間違ってはいないし、確かにレベルの高いバレーにおいてはサーブ時にいかに得点するかがカギとなるのですが、ある時から突然判を押したように一斉に「ブレイク、ブレイク」と連呼されるのも耳障りだった記憶があります。それが確か数年前のお話です。

 以上、ジャンケンの話から始まって、4回に渡って延々と力説してしまいました。これでもまだ書き足りないくらいですが、今週末はシーガルズの岡山開幕シリーズがあったりしてまた忙しいので、これくらいにしておきましょう。おわり
Posted at 2018/11/24 00:38:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | バレーボール | スポーツ
2018年11月23日 イイね!

先手と後手の話 第3回 ~バレー界では①~

 バドミントンは私はよく知りませんが、見ている限りサーブはラリーを始めるための単なるきっかけに過ぎず、有利不利はないように見えます(違ってたらすみません)。もともと、ネットスポーツにおけるサーブは、そのスポーツの成立当初は、ラリーを始めるための単なるきっかけに過ぎず、テニスなんかでは、上流階級が打ち合って遊ぶために召使いにボールを投げ入れさせたから「サービス」と呼ばれる、というような話を聞いたことがあります。

 卓球もイギリスの上流階級が延々と打ち合って遊んだのが起源で、サーブの回転を相手にわからないようにするだの、浮いた球をスマッシュするだの、そういった行為は、競技として発展していく過程であとから生まれてきた技術です。野球だって、もともとは、打者が打ちやすいように球出しをするのが投手の役目で、打者が投手に対して「高め」とか「低め」とか好みの球を要求してたらしいですもんね。

 そういえば、先日のバドミントンの国際試合で、ラリー中にラケットが破損して、そのラリー中にラケットを交換してましたよね。テニスや卓球では物理的にラリー中にラケット交換する余裕はないでしょうが、バドミントンではルール的にもあんなことが許されているとは初めて知りました。

 ちなみに、以前書いたように、卓球でもラケットは割れることがあるので、私のレベルでも試合には必ずラケットを複数持ち込んでいました。

 さて、以上が今回の話のイントロダクションで、ここからが本論です。ここまでは、種目によってサーブ有利だったり、レシーブ有利だったり、バドミントンは有利不利があまり関係ないかな~という話をしました。では、バレーボールではどうでしょうか。

 バレーボールは、低いレベルではサーブが有利で、レベルが上がるに従ってレシーブ側が有利となっていく面白い特性を持っています。※以前書いたことがありますが、正確にはバレーボールではサーブレシーブもスパイクレシーブも「レシーブ」の範疇であり、ここでは話の流れ上、特別にサーブレシーブのことを指して「レシーブ」と表記しています。

 低いレベルでは相手のサーブをきっちりとレシーブすることがなかなか難しく、特にサーブの強い選手に回ってきたときは連続得点されることがあります。私のやっているバレーチームのレベルでは、残念ながらサーブ側が有利です。しかし、レベルが上がっていくと、サーブレシーブがきっちりとセッターに返り、そうなると、最初にスパイク攻撃できるのはレシーブした側なので、レシーブ側が有利となります。サーブ前にレシーブ側のチームは必ずチーム内にサインを出すので、ラリー中と違ってサインに基づくコンビネーションを使いやすいのもサーブレシーブ直後のスパイク攻撃の決定率が高くなる要因です。

 そうして、もっともレベルの高いカテゴリーである、男子の国際大会レベルでは、サーブレシーブ直後のスパイク攻撃でサーブレシーブ側の得点が決まる率が確か60%を超えます。ということは、ラリーが続いて得点するケースも合わせると、サーブレシーブした側の得点率はさらに上がるわけです。このサーブレシーブした側の得点率のことを「サイドアウト率」と言います。

 ある程度の年齢以上の方はご存知だと思いますが、かつての6人制バレーボールは、サーブレシーブした側がラリーを制しても、サーブ権が移動するだけで、得点は入りませんでした。サーブ権があるときにラリーを制した場合のみ得点が入る仕組みです。これを「サイドアウト制」と言います。これがバレーボールという競技の本来の特性であり、実力差のあるチーム同士の対戦では最速15本(サイドアウト制時代は1セット15点制でした)で1セットが終わってしまう代わりに、実力が拮抗したチーム同士の対戦では延々とサイドアウトが繰り返され、いつまでたっても得点が増えていかない事態となりました。
Posted at 2018/11/23 22:51:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | バレーボール | スポーツ
2018年11月23日 イイね!

先手と後手の話 第2回 ~卓球界では~

 さて、スポーツ界ではどうでしょう。メジャースポーツで明確に「先攻」と「後攻」があるものと言って思いつくのは野球くらいですが、野球は後攻が有利ですよね。ゴルフは他人のショットが風向きなどの参考になるので、前のホールでのスコアの良かった順にティーショットを打ちますね。そういえば、カーリングは、あれはどうしようもなく後攻有利ですよね。

 やはりここで話題の中心に据えたいのは、「先手と後手」とは微妙に違いますが、ネットスポーツにおける「サーブ」と「レシーブ」の関係性です。

 テニスはサーブ側が有利で、だからこそレシーブ側に「ブレイク」という概念が生まれます。見ている感じ、テニス界では「サーブ側有利」を修正しようという動きは全くないようです。サーブ権は両者に公平に与えられますし、強烈なサービスエースはテニスの魅力でもあります。すなわち、テニスはサーブ側有利を前提としたスポーツと言えます。

 一方で、卓球界ではサーブ側の有利性を修正するために過去何度も細かいルール改正が行われました。卓球のルール改正の歴史はサーブ側を規制する歴史と言っても過言ではありません。では、テニスと同じように両者に公平にサーブ権が与えられる卓球において、なぜサーブ側を規制しようとするのでしょうか。

 卓球において、サーブは唯一相手の影響を受けずに自分の思い通りにボールに回転を与えられる技術です。その回転がわからないとレシーブミスが多発します。卓球関係者は卓球を「魅せるスポーツ」「テレビ映えするスポーツ」にしたいと常々考えており、そのためにはラリー戦を増やす必要があると考えています。

 サーバーの高度な技術により、その回転がわかっていないレシーバーがネットミスする様子は、競技経験者から見るとそれも卓球の魅力のひとつで、最近で言えば、吉村真晴のアップダウンサーブの回転がわからず唖然とする中国・許キン(当時世界ランク1位)の姿など大変面白かったのですが、一般的な視聴者の見方としては、なぜレシーバーが普通(に見える)サーブをネットミスするのかわからないので、映像として「テレビ映え」しません。その辺がテニスの強烈なサービスエースとの違いです。

 具体的には、サーバーはエンドラインより後方かつ台より高い位置で手のひらの真ん中にボールを置いて静止し、そこから真上に16センチ以上回転を与えずに投げ上げて、それが上昇中ではなく落下し始めてからサーブを打つこととなっており、そこまでは長年変わっていないルールなのですが、打つ瞬間にインパクトを相手に見せないように身体や腕で隠したり(通称ボディハイドサーブ)、インパクトの瞬間に足で地面をバターンと蹴ってインパクトの音をかき消したり(通称バターンサーブ)、その辺をどのように規制するか試行錯誤して、過去何度もルールの文言が改正されました。 ※ちなみに、なぜ16センチかと言うと、卓球のネットの高さが15.25cmなので、少なくともネットの高さ以上は投げ上げようという意味です。

 そこまで規制しても、やはり卓球はサーブが有利です。最近はチキータという台上レシーブ技術が開発されたので、以前ほどではありませんが、それでもやはりサーブ有利です。ただ、以前の1ゲーム21点制の時代はサーブ権が連続5本あったので、その5本の組み合わせが作戦上のポイントだったのですが、そんなこともテレビを見る一般視聴者にはわかりづらく、現在の11点制では、サーブ権は連続2本で、サーブの組み合わせの妙があまりなくなってしまいました。

 なお、卓球でサーブが有利というのはシングルスの話です。ダブルスでは昔からレシーブ有利で、チキータ全盛となってからはなおさらレシーブ有利です。なぜなら、卓球のダブルスのサーブはコートの半分にいれないといけないからで、しかも、テニスのように左右交互ではなく、サーバー側から見て必ず右半分から出して、相手の左半分にいれないといけません。なので、左利きのレシーバーは必ず身体を台の中にいれてレシーブできるので、左利きならさらにレシーブ有利です。シングルスとダブルスで有利不利が変化するのが卓球の特色。

 以上、卓球界における考察でした。第3回に続きます。
Posted at 2018/11/23 21:08:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | スポーツ全般 | スポーツ
2018年11月23日 イイね!

先手と後手の話 第1回 ~プロ将棋界では~

 特定のスポーツ種目の特性を探求する当ブログ。将棋の話が出たついでに、先手と後手の話に言及します。

 例えば、ジャンケンというゲームは相手の出方を見てから自分の出す手を決定すれば絶対に勝てるので「後手必勝」の特性があると言え、だからこそ、両者が同時に手を出す(相手の手を見て自分の手を決定することのないようにする)というルールが必要です。当たり前の話ですが・・。

 先手・後手とは少し異なりますが、「よーい、ドン」で競争する種目は、基本的に前からスタートして先行する方が有利です。それで思い出すのは、セナの鈴鹿でのポールポジション位置問題。鈴鹿のポールポジションは長年イン側で、1990年日本GPでPPを獲得したセナが、PPの位置をアウト側にするよう求めましたが受け入れられず、イン側からスタートして、アウト側からスタートしたプロストに先行され、1コーナーでプロストに突っ込んで撃墜し、年間王者を獲得。次年度から鈴鹿のPPがアウト側に変更されたと思ったら、次年度、私が観戦に訪れた1991年日本GPでセナはPPをベルガーに奪われてしまいました。

 というのは余談で、将棋ではアマチュアレベルでは先手後手の有利不利はほとんどないのですが、レベルが上がるにつれて先手有利になっていく傾向があり、プロ棋戦での先手勝率は、年度によって多少異なるものの大体53~55%程度でしたか。これがトッププロ同士の対戦となるタイトル戦ではさらに先手有利となり、確か今年度のタイトル戦は先手勝率7割くらいになっているんではなかったでしたっけ。後手番のときにいかに勝つかが、タイトル戦の行方を大きく左右します。

 先手番と後手番が交互に回ってくるタイトル戦はまだしも、一発勝負の対局で先手と後手にあまり有利不利の差が生じると、先手と後手を決める振り駒の結果で勝負の行方が左右されてしまうので、これは由々しき問題で、羽生先生も、例えば先手と後手の持ち時間に差をつけるなどの対策を検討する必要があるとの見解を示されています。

 そんな中で、平成20年度ごろでしたか、1度だけプロ棋戦の先手勝率が5割を切った年度がありまして、将棋界の珍事でした。と言っても、この年度だけ先手不利になったというわけではなく、数字の誤差の範囲内というか、強いて要因を考えるとすれば、「後手一手損角換わり戦法」など先手の有利性を薄くする戦法の研究が進んだことがあったのかもしれません。

 将棋において本当に後手が有利になることは基本的に考えられません。もし本当に後手が有利ならば、先手番の人が無意味な手を指せば簡単に後手番になりかわることができるわけですから。むしろ、将棋は、研究が進めば進むほど先手有利となっていく可能性が高く、現在のタイトル戦の状況は、その入り口にさしかかっていることを示しているのかもしれません。

 ついでに言うと、かつて隆盛を誇り、「将棋の純文学」とまで言われた矢倉戦法が現在なかなか見られないのは、私の今までの理解では、先手がどうしても有利で、後手が矢倉を避けるため、ということだったのですが、最近発表された遠山先生のコラムによれば、現在矢倉が指されないのは、後手に有力な急戦策が発見され、先手が矢倉を避けるようになったからだそうです。いつの間にか定説の中身が変わっていました。

 こうして、有力な新手が発見されると、その戦法は指されなくなり、先手にも後手にも決定的な手が発見されていない(言い換えれば「結論が出ていない」)戦法がプロ間で流行し、そこでまた有力な新手が発見されると、劣勢となる側を持って指す人がいなくなってまたその戦法が指されなくなり・・ということが日進月歩で繰り広げられているのがプロの将棋界なわけです。

 次回は、スポーツ界における先手と後手について。

Posted at 2018/11/23 16:41:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 将棋 | 趣味

プロフィール

愛車DC5で鈴鹿と岡山国際を走っていました。 ベストタイムは鈴鹿2分35秒、岡国1分51秒。 目標は鈴鹿2分32秒台、岡国は1分50秒切り!! でしたが、...
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