ピットに戻ると、sugardenさん号はいなかった。ko-heyさんは周回を重ねている。周辺の見知らぬ人たちが集まってきて、私の破損した車両を遠巻きに眺めている。そのうちの2人組が近寄ってきて、DC5が最終コーナーで飛び出している、と教えてくれた。ピットロードへ出てみると、sugardenさん号が最終コーナーのグラベルにつかまっている。DC5が1コーナーでスピンしていた、とも言うので、「え?最終コーナーじゃなくて1コーナー? どういうこと?」と思った。どうやら1コーナーというのはko-heyさんのことらしい。この2人組は、自分がかつてこんなすごいクラッシュを見たことがある、というような話を私に語ってくれた。「ごめんなさい。申し訳ないけど、今はそんな話を聞いてる余裕はないんだよ」と心の中で思う。
走行枠が終わって、ko-heyさんとsugardenさんがピットに戻ってきた。お互い話して、お互いの状況を初めて知る。ここら辺はsugardenさんの当日の走行レポも参照するとおもしろい。sugardenさんは計測1周目の最終コーナーでグラベルにつかまったので、一回も計測できず、ノータイムに終わったとのこと。かろうじて一回だけ計測できた私のタイムを尋ねられた。そう、このラップは基本的にsugardenさんと等間隔で同ペースで走った。「2分15くらいかな~」と言ってP-LAPを操作してみると、「2分5秒261」!! あれ~、自分の感覚と10秒もズレている。
お迎えに来てもらうため、○丹さんに連絡。「あのぉ~、今、岡国なんですけどクラッシュしちゃいましてぇ~」。○丹さんのSHOPは日曜定休なので、万が一のため、私はなるべく日曜を避けて土曜に走るようにしていた。この12月27日が土曜だったのは偶然ではなく、そういう意図的なものである。やはり頭の片隅にはいつも、万が一のクラッシュのことは置いてあった。
それにしても、○丹さんは年末で体がいくつあっても足りないほど超多忙なのは知っている。恐縮しながらお迎えを依頼すると、「え~っ!?今日はさすがに無理ですぅ~」と一度は言われ、それでもすぐさま「でも、時間が遅くなってもよければなんとか手配してみます!!」と言ってくださった。本当に申し訳ない!! お迎えが無理だった場合に備えて、一応美作市の知人にも「最悪の場合は迎えに来て!!」と連絡をいれる。クラッシュはみんなに迷惑をかけるのだ。
連絡を待つ間、とりあえず荷物をクルマに載せる。あれ?クルマのリアゲートが開かない!! 左側をヒットしたのに運転席ドアは開かなくなっているし、その上リアゲートも開かないのか!? 左後ろをヒットした際にリアバンパーがズレてリアゲートの開閉に影響していた(事故の損傷写真はフォトギャラリーに載せてあります)。ヒットした箇所の部分的な損傷ではなく、被害はクルマ全体に渡っているのだ。悩んでいると、sugardenさんが工具をネジこんでうまい具合にリアゲートを開けてくれた。ありがとう!!
やがて○丹さんから連絡があった。車載ローダーの段取りがついたので、これから準備して岡国へ向かう、とのこと。他の仕事をすべてキャンセルして最優先で私のお迎えのために動いてくれているのだ。本当に申し訳ない気持ち。
お迎えを待つ間にsugardenさんもko-heyさんも帰宅していかれた。せっかくのDC5集会が散々なものになっちまいましたね。sugardenさんによると、モニャゾー号の損傷は見た感じ少なくとも修理代70万円コースとのこと。あぁ~、鈴鹿クラッシュ時の25万円なんて、あの時は大ショックだったけど、今となってみればかわいいものだったんだなー。
ブルーな気持ちで待っていると、○丹さんがお迎えに来てくれた。やっちまいました~、超多忙なのにほんとすみません!! 手際よくローダーにクルマを積んで岡国のゲートを出る。○丹さんのパッと見ではフロント70万、リア30万の最低でも100万円コース。でも、「もちろん修理する方向ですよね?復活させましょうよ!!」と励ましてくださった。このクルマは○丹さんにここまで仕上げてもらったもの。それを自分の不注意で壁にぶつけ、今こうして超多忙な中をお迎えに来てくださり、そして「必ず直して元通りにしてみせるよ」と言ってくださっているのだ(涙)。
意気消沈のまま、倉敷のSHOPに到着。幸い代車はあるとのこと。傷ついたモニャゾー号をSHOPに残し、夕方には代車で傷心の帰宅。
まだつづく
Posted at 2009/10/21 14:20:53 | |
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