![プロドライバー同乗走行の全記録 プロドライバー同乗走行の全記録](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/045/494/231/45494231/p1m.jpg?ct=52f6ea58a46e)
今日は、私が過去経験したプロの同乗走行の全記録をご紹介します。前々から、いつかは記録としてまとめておきたいと思っていました。数えてみると、過去8回同乗走行をしてもらっていますね。
←平成19年鈴鹿REVで高木真一選手に同乗走行していただいた時の走行前の高木真一選手によるドラミ
①平成14年9月 鈴鹿西コース1周 岡田秀樹選手 主催者側のDC5
②平成14年10月 岡山国際1周 山田英二選手 DC5モニャゾー号
③平成14年12月 岡山国際2周 谷川達也選手 DC5モニャゾー号
④平成15年9月 岡山国際1周 岡田秀樹選手 主催者側のNSX
⑤平成15年10月 岡山国際1周 ファルケンテストドライバー 主催者側のスープラ
⑥平成15年11月 岡山国際2周 谷川達也選手 DC5モニャゾー号
⑦平成16年3月 鈴鹿フルコース1周 山野哲也選手 主催者側のDC5
⑧平成19年11月 鈴鹿フルコース4周 高木真一選手 DC5モニャゾー号
◆①平成14年9月 鈴鹿西コース1周 岡田秀樹選手 主催者側のDC5
初めてのプロドライバー同乗走行。鈴鹿で行われたタイプRコンセプトミーティングの中の企画。ステアリングを握るのはGT500で活躍されていた岡田秀樹選手。今もシビックタイプRミーティングの講師をされてますね♪
西コースの1周だけだったのであっと言う間に終わりましたが、人生初のプロ同乗走行の記憶は鮮烈に残っています。ヘアピン進入時とスプーン進入時の強烈なブレーキング。車体のフロア下が路面に擦るのではないかというくらい強烈な荷重移動でタイヤを路面に押し付けると、クルマは信じられないくらい向きを変えます。進入速度がめっちゃ速いのに、クルマってこんなに曲がってくれるものなのか、と驚きました。それ以来、この日の感覚を求めて自らのドライビングを練習していったのでした。
◆②平成14年10月 岡山国際1周 山田英二選手 DC5モニャゾー号
初めて自分のクルマをプロにドライブしてもらいました。ステアリングを握るのは、GT300にも参戦し、雑誌企画などで様々なモンスターマシンを操っておられた「モンスター使い」の山田英二選手。
山田選手は私のDC5の運転席に座ると、ピットアウト直後からまるで氷の上を滑るように車体を滑らせながらドライブされました。うわ~っ、これクラッシュすんじゃね?という恐怖。事前の申込の際に関係者から「もしクラッシュしてもノークレームでお願いします」と言われていたけれど、まさかこんなことに・・。
リボルバーを立ち上がったところでのスライドではもうぶつかると思いました。助けてくれ~!! 「クラッシュしてもノークレームで」という言葉が頭をよぎります。なんとか命からがらピットに戻ってきました。後から思えば「モンスター使い」の山田選手にとって市販車なんておもちゃみたいなもんで、完全にコントロール下でスライドさせておられたのでしょうが、あの時は愛車がクラッシュするかと思ってほんとビビりました(笑)。
◆③平成14年12月 岡山国際2周 谷川達也選手 DC5モニャゾー号
今度はGT500経験もあり、当時はGT300で活躍されていた谷川達也選手。高速道路代を浮かせるために真夜中に起きて下道で来ました、などと話され、とても気さくな方でした。今でも岡国のイベントにはよく登場されます。
谷川選手は一転してめっちゃ穏やかなドライビング。全くシフトショックの無いギアチェンジ。安定したブレーキング。まるで高速道路を楽しくドライブしているような同乗走行でした。この時は正会員枠だったのでフォーミュラカーと混走。フォーミュラカーと混走できるのも貴重な機会でしたが、谷川選手はフォーミュラカーとの間合いを計って、フォーミュラカーの邪魔にならないように見事に追い抜きさせていました。さすがGT500経験もあって、日頃GT300でGT500を追い抜きさせているプロドライバーですね♪
◆④平成15年9月 岡山国際1周 岡田秀樹選手 主催者側のNSX
4回目は再び岡田秀樹選手で、生まれて初めてNSXに乗りました。車体の全高が低くてアイポイントが低くて、まさにスーパーカー。鈴鹿西コースDC5の時は4人フル乗車でしたが、NSXは2人乗りなので当然岡田選手と私だけ。プロのドライビングは毎回すごいんだけれども、この時はNSXでのプロドライバー同乗走行の贅沢感に浸っていました。
◆⑤平成15年10月 岡山国際1周 ファルケン開発ドライバー 主催者側のスープラ
この時はファルケン主催の走行会で、日頃その開発テストドライバーをされている方(すみません、お名前忘れました)のドライブするスープラに乗せていただきました。唯一ホンダ車以外の同乗走行。5回目ともなると、プロの技術そのものにはかなり慣れてきます。FRのスープラ。DC5と違ってさすがパワー感ありましたね♪
◆⑥平成15年11月 岡山国際2周 谷川達也選手 DC5モニャゾー号
またまた谷川達也選手に私のクルマをドライブしていただきました。前回は私のDC5がまだほぼノーマルだった頃でしたが、今回は車高調をいれていたのでそのインプレをお願いしました。すると「変なクセもなく速く走れるクルマに仕上がってます」とのこと。ま~、こういう場であんまりダメ出しはされないかもしれませんが、それでもうれしいものです♪ 相変わらず滑らかで穏やかな同乗走行をしていただきました。
◆⑦平成16年3月 鈴鹿フルコース1周 山野哲也選手 主催者側のDC5
ホンダベルノ岡山の鈴鹿走行会。GT300で活躍され、もてぎでのドライビング講座も有名な山野哲也選手。4名フル乗車で鈴鹿フルコース激走です♪ 岡田秀樹選手に鈴鹿西コースをドライブしてもらった時の強烈体験が甦ってきました。やはりプロドライバーも素性の分からない参加者のクルマをドライブする時と主催者側の用意したクルマをドライブする時とでは攻め方が違います。
プロのドライビングはとにかくメリハリがすごいですね。加速する時はフル加速。ブレーキング時はフルブレーキ。タイヤを路面に目一杯押し付けてそのフロント荷重が残ったままステアリングを切るとクルマは驚くほど曲がります♪
あと、ついでに言いますと、このホンダベルノ岡山の鈴鹿走行会の時の、私が鈴鹿のダンロップを激走している様子がホンダベルノのテレビCMになって、しばらく岡山・香川で流れてました♪ CMに使われるなんて全然聞いてなかったので、初めてテレビで見た時は、あ~鈴鹿だね~、あ~DC5だね~、ってこれ俺のクルマじゃん!!ってタマげましたよ(笑)。
◆⑧平成19年11月 鈴鹿フルコース4周 高木真一選手 DC5モニャゾー号
最後は平成19年鈴鹿REVの時の高木真一選手。高木真一選手はGT300でもチャンピオンを獲られたことありますね♪ この時はSタイヤを履いた私のDC5で鈴鹿フルコースなんと4周もしてくださいました♪ 鈴鹿4周ということは、プロのドライビングを助手席で10分以上独り占めにした計算になります♪ こんな貴重な経験はもうないでしょうね♪ この時のことは当時このブログに書いていますので、それをご紹介する方が手っ取り早いと思います。
a)
平成19年鈴鹿REV高木真一選手同乗走行の前半部分
b)
平成19年鈴鹿REV高木真一選手同乗走行の後半部分
というわけでした。あの時は冷え切ったSタイヤで、慣熟走行もなくいきなりコースインし、いくらプロといえどもFFのリアタイヤにすぐ熱が入るはずもないのに、アウトラップの2コーナーあたりからもうグイグイ走っておられたのが今なお謎です。夢のような時間でした♪
以上、私の同乗走行の全記録です。サーキットを走られる方は絶対に一度はプロの同乗走行を体験すべきです。「百聞は一見に如かず」とはまさにこのことです。そして、ここに書いてますように、プロの技術を強烈体験として味わいたいのであれば主催者側の用意したクルマを走らせる時じゃないとダメです。自分のクルマのチューニングの方向性を診てもらいたい時は自分のクルマをドライブしてもらうことになります。
今はコロナ禍があるので、走行会によっては同乗走行を中止しているケースもあるようです。シビックタイプRミーティングなんかは「同乗走行中止」と書いてありました。早く、心おきなく同乗走行ができる世の中になってほしいですね♪