2008年08月21日
新連載!!過去のサーキット走行記録 第2回!!
第2回「サーキットデビューからDC5購入へ」(2002年5~6月)
峠を走っていたわけでもなく、高速道路を爆走していたわけでもないモニャゾー。全開走行は人生初めての経験である。
思ったほどビビらなかったし、舞い上がることもなかったけれど、とにかく次から次へと後ろからクルマが迫ってくるので、ずっと後ろを見ながら走っていた。続々と後ろから迫ってくるクルマに軒並み譲っていたので全く自分のペースでは走れず、デビュータイムは2分21秒という、今から考えるとトンでもないタイムとなった(もちろんドライ路面ですよ)。
それでも、事前に2分30秒は切れるかなーと見積もっていたので、それは上回った。セナのコースレコード(1分10秒)の2倍には惜しくも届かなかった。「セナのタイムの2倍」を目標にするあたりがすでにミーハーというか、それくらい市販車でのターゲットタイムもわからないまま出走してしまったとも言える。
「セナの2倍」ということは、自分が1周する間にF1マシンは2周しかできないのだ(!!)。かつて、セナが(何かにつけてセナを引き合いに出すことをご了承ください(笑))、エストリル(ポルトガル)で市販車と競争する企画があったのを覚えておられる方もいると思う(多分1990年ごろ)。
まず、普通の市販車がコントロールラインからスタートし、数十秒後にポルシェか何かがスタートし、それからさらに数十秒経過して、最初にスタートした普通の市販車がコース全長の8割くらい行った辺りを走行している時に、ようやくセナのドライブするマクラーレンホンダがコントロールラインをスタートする。そして、その普通の市販車とポルシェか何かがコントロールラインに戻ってきたときに、後方からマクラーレンホンダが迫ってきて、アッという間に追い抜いて、トップでゴールするというものだ(なかなかうまくいかなくて何度も録り直したらしいが(笑))。
あの映像が脳裏に焼きついている者としては、「セナの2倍」というのはなかなかの結果である。しかし、この超ビギナー枠で、私より遅い人はマシントラブルの車両を除いては、ほとんどいなかった。この枠のトップタイムの人は2分ジャストだった(TIWP担当者が場内放送で「トップタイムは2分ジャストでした」とか、なんかいろいろ放送していた(笑))。
今なら、「トップタイムが2分」などという遅い車両群の中では、周囲が遅過ぎるために自分のペースで走れないが(いや~、我ながら成長したな~(笑))、この時は「ひょえ~、2分だってよ!! 速いな~」と思っていた。
2分21秒の者から見る2分ジャストの車両との21秒というタイム差は、現在の自分の持ちタイム1分51秒からすると1分30秒前後で走る車両(GTマシンクラス)とのタイム差に相当する。つまり、今で言えばGTマシンのフリー走行に自分のクルマが放り込まれたような感覚を当時味わっていたとも言える。そりゃ、ずっと後ろを見ながら走ることになるのも無理はない。
隣のインプレッサさんはアトウッド出口イン側の壁に車体をぶつけながら激走して2分2秒を記録したそうだ。見るとインプレッサ号の車体側面が凹んで擦り傷だらけになっている。アトウッド出口でイン側にぶつけるというのがどういう状態で起こるのか今だによくわからないのだが、やはり2分2秒とか極限のタイムになってくるとコースアウトも辞さない激走をしないといけないんだなーと思った。自分はというと、スピンやコースアウトなどとは全く無縁の安全運転。ヘアピンなんぞは街の交差点をゆっくり曲がるような速度で曲がっていたのを今でも覚えている。
ということで、無事(!?)サーキットデビューを果たした。自分のペースでは走れなかったけれど、楽しかったし、何回か走ればもう少し慣れて、もう少し自分のペースで走れるようになるだろうと思った。サーキット走行をするとブレーキがフカフカになって効かなくなることがある、とかいろいろ聞いていたが、そんなこともなかったし、市販車って意外に丈夫じゃん!!と思った。
TIWPの超ビギナー枠は月イチで開催されていた。翌月(2002年6月)も参加。この日のタイムは2分15秒。前回に比べて6秒のタイムアップ。慣れるに従って数秒単位でタイムが上がっていくのが楽しい。
このまま何回か走れば、まだまだタイムは上がるだろう。ただ、自分の目標は鈴鹿フルコースを走ることにある。鈴鹿は観戦で何度も訪れていて、TIとは違う広大なコースであることは十分承知している。あの長い直線を走るには、このDC1ではちょっとパワー不足なんだろうなとも思った。
当面はこのDC1でTIを走るにしても、いずれはやはりタイプR♪ そんな気持ちでホンダベルノ店に電話してみた。展示会を開催中だと言うので、その会場に行ってみると、DC5がひときわ輝いていた。この運転席に納まって、鈴鹿のグランドスタンド前を全開で走り抜ける自分を想像してしまった。
中古のDC2タイプRの試乗もさせてもらった。初めてのバケットシートに「おぉ~」とは思ったが、DC2は基本的な内装がその時乗っていたDC1とそんなに変わらないし、渋滞路での街乗りではエンジンの凄さも体験できず、どっちかと言うと、やはりすべてが新しいDC5かな~、と思った。
ただし、この時点ではまだ買い替えは将来の話だと思っていた。ところが、この数日後、この展示会でお知り合いになったベルノ店でいろいろと話しているうちに、DC5タイプRに乗り換えたい衝動が抑えきれなくなり、ついに契約に至ってしまった(まんまとベルノ店の術中にハマってますな(苦笑))。
オプション設定などは向こうの言いなりになるのではなく、きちんとこちらの希望で指定したのだが、やけに納車が早かった。アッという間に納車日が決まり、6月中に念願のタイプRオーナーとなっていた(ただし、5年ローンは実に長く、昨年(2007年)までローンが続いていくことになる(苦笑))。 つづく
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Posted at
2008/08/21 21:08:10
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