2018年12月19日
海外運転のススメ その1
前回ちょこっとイギリスでのレンタカー運転経験に触れたところ、お問い合わせを受けましたので、覚えている範囲で少し語ってみます。
まず、国際運転免許証は手続きさえすれば簡単に取得できます。日本での免許取得からの年数とか何か条件があったかもしれませんが、私の場合は簡単に取得できました。各都道府県警察の運転免許センターのホームページを見ればひと通りのことはわかると思います。
これを取得すると、日本と協定を締結している国で運転ができます。私の好きなヨーロッパでは、イギリスだけでなく大抵の国で運転できたはずです。
しかし、地球上の大抵の国は左ハンドル、右側通行なので、注意しないと危険です。私も初めての海外運転でいきなり右側通行はちょっと怖かったので、まずはイギリスを選びました。イギリスは左側通行なだけでなく、日本が道路標識を作ったときのお手本の国なので、道路標識も日本人には理解しやすいです。
それから、イギリスは全土の主要道路に番号をつけているので、当時はカーナビなんてありませんでしたが、地図さえあれば道路番号を頼りに走行できます。今はレンタカーにカーナビがついているのかどうかは知りません。あと、イギリスの高速道路は無料です。
ただ、イギリスの道路地図は岡山ではなかなか売っておらず、東京に行ったときに神田の地図専門店で買ってきました。
レンタカーは日本国内で電話予約してから行きました。日本国内の事務所なので、当然日本語で予約できます。クルマを返却するときにガソリンを満タン返ししなくてよい特約がオプションになっていて、クルマを返却するときにガソリンスタンドが見つからなかったら困るので、この特約をつけておきました。実際、帰りの飛行機の時刻が迫っている中でバタバタで返却したので、この特約をつけておいて正解でした。
ロンドン・ヒースロー空港に到着すると、レンタカー事務所で(もちろん英語で)説明を受けて、クルマを借りました。それがたまたまルノー車だったわけです。2000年だったのですが、当時のヨーロッパはまだまだMT車が主流で、そのレンタカーもMT車でした。確か、どうしてもAT車希望の人はAT車特約みたいなものもあった気がします。そりゃAT限定免許の人がMT車を与えられても困りますもんね。現在がどういう状況なのかは知りません。
さ~、初めての海外ドライブ。私はMT車の運転は問題なく(当時はまだDC5インテR購入前)、日本と同じ右ハンドル、左側通行のイギリスドライブは思いのほか順調です。ただし、右ハンドルのくせにウインカーレバーとワイパーレバーが日本国内車とは左右逆!! これが結構ストレスです。運転しながらウインカーレバーなんてほとんど無意識に操作するものなのに、無意識にウインカーを出そうとすると、ワイパーが動き出すのですから面倒くさい。免許取りたての初心者が、ウインカーを出そうとしてワイパーを動かしてしまうミスがよくありますが、まさにそんな状態。
常に「ウインカーは左手」と念じながら運転していないと間違えてしまいます。なぜ日本国内車と逆なのでしょう。シロウト考えながら、左ハンドル車と合わせるためにそういう作りになっているのかと想像していますが、ご存知の方は教えてください。
結局、イギリスで1週間運転していて終わりごろになってようやく「左手ウインカー」に慣れてきました。慣れたと思ったら帰国です。そして、今度は日本で自分のクルマを運転していて無意識にウインカーを出したらワイパーが動き出しました。左手ウインカーをやってしまったのです。日本国内で身体が右手ウインカーに戻るまでまた1週間かかりました。「慣れ」とは恐ろしいものです。
「ウインカーとワイパー左右逆問題」はガイドブックに書いてなかったので、現地で面食らったけれど、事前にガイドブックで勉強していた日本とヨーロッパの違いは、「セルフ給油」と「ラウンドアバウト」でした。
当時、まだ日本ではセルフ給油はほとんどなく、私も日本国内でセルフ給油経験は全くありませんでした。日本国内でもセルフ給油が始まったばかりのころは戸惑う人が結構いたのに、私はセルフ給油デビューがいきなりイギリスです。これには出発前から結構ドキドキしていました。給油行為そのものもドキドキですが、油種を間違えては大変です。自分が借りているレンタカーが無鉛ガソリン車であることの確認と、ちゃんと無鉛ガソリンを選択して給油すること。これらをすべて英語表記しかないイギリスのガソリンスタンドでこなすのは結構なプレッシャーでした。ドライブ旅行だったので、1週間で複数回給油しました。
その後すぐに日本でもセルフ給油が広まって現在に至りますね。なので、今ならみなさんセルフ給油にドキドキすることなく、海外運転できますね。でも、英語表記のみの環境下で油種を間違えないようにしましょう。
次に「ラウンドアバウト」。略してRAとも呼ばれます。信号機がなく、グルグル回って好きな方向に抜け出ていく交差点のことです。これは事前学習の効果で、難なく突破できました。もし知らなかったら一方通行のところを逆走したりして危険かもしれませんね。
世界でいちばん有名なラウンドアバウトは、フランス・パリの凱旋門のところでしょうか。凱旋門の周りはラウンドアバウトになっていて、そのグルグル回るところが少なくとも5車線以上はあった気がします。あんなののいちばん内側の車線に入ってしまったら、一生出られないのではないかと思うようなすごいラウンドアバウトでした。最近は凱旋門の周りで激しいデモが起きているようですが・・。
ちなみに、数年前に岡山県笠岡市にラウンドアバウトができたらしいです。免許更新の講習のときに紹介されていましたが、確か「岡山県初」だったか「中国地方初」だったか、そんな触れ込みでした。
(つづく) 次回、イギリスドライブで困ったことが発生します!!
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Posted at
2018/12/19 23:01:38
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