2019年05月09日
東京五輪チケット申込み、アクセス殺到58万人待ち!?
もともと行くつもりはなかった東京五輪。昨日当ブログに載せましたとおり、岡山からでも日帰りで行けなくもないのですが、今のところ静観です。そうしたら、今朝のワイドショーで某コメンテーターが「自分のような(その競技のことを知らない)人間が観戦に行ってもいいものか」というような発言をされていて、ある事を思い出しました。
2002年サッカー日韓W杯。日本代表トルシエ監督が、「(日本戦の)観客がスタンドで弁当を食べていた」と激怒した件です。サッカーの本場欧州では、サッカーは観客も含めて「戦いの場」で、ましてやW杯の自国の試合会場のスタンドで食事をするなんて考えられないことなのでしょう。
しかし、日本では、あの時恐らく観戦チケットに地元枠があって、サッカーなんかに全然興味のない地元の人が「近所にW杯とやらが来るらしいので、記念に行ってみよう」というくらいの感覚で、弁当片手に見物に行って、スタンドで食べていたのだと思います。トルシエとすれば「こんな低意識の国ではW杯を勝ち抜けない」と思ったでしょうし、別に誰が悪いわけでもないけれど、日本と欧州の意識の違いが感じられて、印象的な出来事でした。
確かに、私のようなシロウトが、サッカーの代表戦、特にW杯予選のような重要な試合に、コアなサポーターを差し置いて軽々しく観戦に行ってはいけない気はします。そこは傍観者としての「観戦」の場ではなく、スタンドも含めた「戦い」の場ですので(笑)。
で、今回の東京五輪。今日から始まったチケット申込みにアクセスが殺到し、「58万人待ち」という表示が出たといううわさ。申し込む人のタイプには3類型あると思われ、
①めったに見られない五輪を何でもいいから「記念に」見ておきたい人。
②五輪で日本選手がメダルをとる歴史的場面を生で見たい人。
③純粋にその種目が好きで、見に行きたい人。
こんな感じだと思います。転売は定価でしかできない仕組みのようなので、転売で儲けようという違法行為が目的の人はいないという前提で・・。
もちろん観戦の目的は各人の自由なのですが、気持ちとしてはやはりできるだけ③のタイプのその競技をわかっている人に会場に集まってほしい気はして、それでいくと私なんかは、そりゃ~卓球で日本が中国を倒して金メダルをとる姿を死ぬまでに見届けたいという夢はありますが、今までお金を払って卓球を見に行ったことはないので(国内最高峰の日本卓球リーグの観戦をしたことはありますが、当時入場無料でした)、卓球ですら行く資格はなく、まあ私が行っても許されるのはバレーボールだけかな、と。
②のタイプの人の問題は、日本選手がメダルをとるのを見ることだけが目的となって、海外選手の好プレーに拍手を送るというようなことがなくなること。あと、五輪となると「メダル」だけが目的となって、日本選手でも金銀銅が「勝者」で、4位以下はすべて一律「敗者」扱いとなってしまう雰囲気があること。本筋から言えば、金メダルだけが「勝者」で、2位以下はすべて「敗者」なんですけど・・。
一方、不人気競技は、①のタイプの「記念」の見物だろうが何だろうが、せめて五輪の時だけでもお客さんが集まってくれるだけで御の字かもしれませんね。
ちなみに、前回リオ五輪でのチケット倍率トップは男子バレーボールの百数十倍だった、とのこと。男子バレーは地元ブラジルの金メダルが有力視されていたからです。やはり、どこの国も自国のメダル有力競技を見に行きたいのですね。
「百数十倍」と言えば、たびたび話が出てきて恐縮ですが、1991鈴鹿日本GP。どうしても見に行きたくて、家族中の名前を使って申込ハガキを送ったものの、すべてハズレ。聞けば、最高倍率がグランドスタンドの144倍!! そりゃ当たらんわ・・。ところが、私の友人が謎のコネを使ってグランドスタンドの真横のA席(コントロールライン付近)のペアチケットを入手してきたのだから、これビックリ。いまだに謎なのですが、津市のあたりから複数の人のコネを経て定価で入手してきたらしいので、やっぱり地元枠みたいなのがあったのでしょうか。
行きたかったけど行けなかったプラチナチケットの思い出と言えば、BOФWYのLAST GIGS。最近BOФWYの元メンバー3人が再集結したというネットニュースがあって、最近の人はBOФWYなんか古過ぎて知らないだろ~な~と思っていたら、このネットニュースに「氷室がいないのに再集結とかいう言葉を使うな!!」とか熱いコメントが多数寄せられていて、お~今でもBOФWYに熱い想いを持っている人がたくさんいるんだな~とうれしく思いました。
で、時は昭和62年。BOФWYが衝撃の解散宣言をして、LAST GIGSを忘れもしない昭和63年4月4,5日に完成直後の東京ドームで行うことが発表されましたが、当時の私は広島の高校生。東京ドームなんかには遠くて行けません。
そしたら、親の転勤で4月からまさかの東京転居が決まり、あれ?東京ドーム行けるじゃん!!ということに。チケット発売開始は3月の広島の高校の終業式の日で、私は転校するので教室で花束をもらって挨拶したりしていたけど、気分はもう東京ドーム(笑)。終業式が終わるとダッシュで下校して、広島平和記念公園の近くの公衆電話ボックスにかけこみました。
で、公衆電話にはリダイヤル機能などなく、1時間以上電話予約番号へダイヤルし続けましたが全く電話がつながらず、あきらめて電話ボックスを出ました。1時間以上受話器を持っていたら、関節と筋肉が硬直してしまい、左腕が曲がったまま伸びなくなったのには驚きました。
翌日の朝刊を見てビックリ。なんと、この電話予約が全国から殺到して、NTTの電話回線がパンクし、確か市外局番からの電話がすべてシャットアウトされていたようなのです。10万枚あったはずのチケットはわずか10分程度で完売しており、私はすでに完売になったことも知らず、回線がパンクしてシャットアウトされていることも知らずに電話し続けていました。この「事件」は社会面で大きく報じられ、その見出しは「ロックでパンク!?」でした(苦笑)。
あれ?東京五輪の話題から大きく外れてしまいましたね。最近はチケットの転売で儲けようとするダフ屋対策がどんどん進化しているようで、そのこともいずれまた書いてみたいと思います。おわり。
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Posted at
2019/05/09 21:44:38
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