2008年08月03日
好きなF1マシンのデザインについて
最近、1990年のF1DVDを少しずつ見て行っています。当時フジテレビから発売されていたF1ビデオをそのまままとめて再販しただけの内容で、当時何度も見たことのある自分としては、再販するにしてももう少し何か工夫して欲しかったと思いましたが、それはさておき、やはり1990年のF1はおもしろいです。
そしたら、素人@営業さんのところでF1マシンのデザインが話題になっていましたので、今日のテーマはそれ。
セナの時代にF1の世界に魅了された自分にとって、最近のF1マシンはどんどん小型化、没個性化してきていて、残念です。車両幅の縮小でサスペンションアームが目立たなくなり、タイヤ幅も縮小、グルーブドタイヤもカッコ悪い。エンジンも排気量縮小で小型化。安全対策とはいえ、ドライバーがどんどんコクピットに潜って行って、ドライバーの動きが見えなくなってしまいました。
1991年の鈴鹿日本GP予備予選で最終コーナーを駆け下りてくるフットワークポルシェ(V12エンジン)を見て、怪物マシンが全開で走るド迫力に度肝を抜かれたものですが、10年後の2001年鈴鹿日本GPでスターティンググリッドに並ぶF1マシンを見て、なんだか小ぶりだな~、F3マシンみたいだな~、と感じました。
F1マシンがカッコ悪くなり始めたのは、がみぃさんのおっしゃる通り、フロントウイングが吊り下げ式になった1991年あたりから。チーム別に言うと、フェラーリはやはり1990年の641/2(プロスト、マンセル)がいちばん好き。最初見たときはあのカモノハシノーズがカッコ悪く見えたけど、慣れてくると違和感もなくなりました。1989年型の641(マンセル、ベルガー:セミオートマの先駆け)の方がいいと思っていたらば、慣れるに従って641/2のあの丸みを帯びたボディラインが芸術的に見えてくるんです。最後は鈴鹿でのセナの体当たり攻撃に敗れましたが、ポテンシャル的には1990年の最速マシンでした。
マクラーレンは、1988年型のMP4/4(セナ、プロスト:ターボ最終年度)が一般的に評価が高いですが、私はNAとなりエアインテークが上に移設されたMP4/5(1989年型:セナ、プロスト)の方が好き。何年か前に鈴鹿Fポンの余興としてMP4/5のデモランが行われ、私はピットウォール上でそれを見て興奮!! 私がF1の走る姿に興奮したのは、このデモランと1991年予備予選のフットワークなんです(笑)。
ウィリアムズは1991~1992年(マンセル、パトレーゼ:FW14でしたっけ?)。これは異論のないところでしょう。ウイリアムズは当時吊り下げ式フロントウイングを採用しなかったし、それでいて、最速マシンでした。1991年は鈴鹿で2コーナーの砂塵に埋もれ、1992年モナコではセナを「どんなにしても」抜けませんでしたが(笑)。
ティレルは、1970年代の「6輪たいれる」も良かったですが、1991年の020(ホンダV10:中嶋悟の最終年、モデナ)がカッコ良かった。ホンダエンジンを手に入れてかなり期待したのですが、結果は惨敗。モデナがモナコで予選2位とか取りましたけどね。中嶋悟いわく、かなり乗りにくいマシンだったらしいです。今となっては、前年の019(アレジ、中嶋悟)の方がカッコ良く思えます。吊り下げ式のきっかけとなったアンヘドラルウイング。若き日のアレジが非力なエンジンで大暴れしてくれました。
セナが乗っていた頃のロータスもカッコ良かったですね。キャメルイエローになる前の黒いロータス。セナの初優勝マシンです。雨のポルトガルでしたね。
そして、私がいちばん好きなF1マシンは、1990年のレイトンハウスCG901(カペリ、グージェルミン)。まだ高評価を受ける前だった空力の奇才エイドリアン・ニューウェイデザインの引き締まったボディラインと鮮やかなレイトンブルー。神経質なマシンで下位を低迷していましたが、1990年フランスGP、路面再舗装が行われたポール・リカールの路面にドンピシャ当たってまさかのワンツー走行。最後はグージェルミンがリタイアし、カペリもプロストに抜かれましたが、2位フィニッシュで泣いて喜んでました。
過去の名レースを振り返る企画の中でこのレースが取り上げられることはほとんどありませんが、下位チームでもドンビシャ当たると突然トップを走行できるおもしろさ。私がF1の魅力にますます引き込まれるきっかけとなったレースです。
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F1 | クルマ
Posted at
2008/08/03 17:45:30
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