
←鈴鹿REVでホームストレートを疾走するモニャゾー号(写真ご提供はTak_Sさん)。Tak_Sさん、ありがとうございます!!
(前回までのあらすじ)
鈴鹿REVでGTドライバー高木真一選手の同乗走行を勝ち取ったモニャゾー。いよいよ高木真一選手が鈴鹿フルコースでモニャゾー号をドライブする!!
ピットロードを走りながら
「すごいっ!!なんかクラッチすごいのが入ってる!!」「ステアリング重いねー!!」と高木選手。ライトオンでコースインすると、2コーナーをまわったところで第一声
「このクルマ、速い!!」。冷え切ったタイヤでグイグイS字を攻めて行く。冷えたタイヤなのにドライバーの腕次第でなんでこんなにグリップするのだろう。
デグナーまでにすべてのクルマを抜き去り、前方がクリアになった。スプーンを回ったところで
「ハンドリングがピーキー」とのご指摘。シケインを立ち上がり、ホームストレートを抜け、1コーナーへ飛び込んでいく。
過去何度もプロの同乗走行経験があるモニャゾーも鈴鹿では過去2回。いずれも主催者が用意したDC5で、岡田秀樹選手の時は西コース1周。山野哲也選手の時はフルコース1周。従って、ホームストレートを走ってきて1コーナーへ飛び込むのはこれが初めてである。以前
セレーノさんが鈴鹿での松田次生選手の同乗走行で、やはりフルコース1周で終わり、「ホームストレートを走ってきての1コーナーを見てみたかったんですけどねー」と松田選手に話しかけていたのを覚えている。
貴重な体験となる1コーナーへの飛び込み。高木選手としてはかなり余裕を持った飛び込みだったのだろうが、やはりモニャゾーよりかなりブレーキングポイントが遅く、コーナリング速度は高い。デグ1とスプ2はやはり4速。130Rは5速ホールド。注目のファーストラップタイムは2分37秒。初めて乗るクルマで、クルマの挙動を身振り手振りでモニャゾーに伝えながら、半分以上片手運転で余裕でこのタイム。
次の周の1コーナーはさらに通過速度が高まった。「ハンドリング(のピーキーさ)に慣れてきた」と言いながらグイグイ攻めていくが、他の車両にひっかかって何度も減速を強いられた。それでもタイムは2分39秒。クリアがとれていたら、モニャゾーのベストタイム2分35秒を軽く超えていただろう。
3回目の1コーナーを体験して、実に軽快なドライブ。プロの同乗走行でいちばん驚くのがフルブレーキ時の減速Gと言われる。私も初めての同乗走行時はそうだったが、同乗走行を何度も経験し、自分自身もそれなりのフルブレーキができるようになった今は、減速Gよりも、スムーズなドライビング、シフトショックの全く無いシフトダウンに感心する。初めて乗ったばかりのクルマで・・。
結局、4周していただいて、ピットロードへ。クルマの印象を尋ねると、きれいによく曲がるし、タイヤと脚周りのバランスも良く、
かなりいい感じとのこと。LSDもよく効いて、タイム出しを狙ってコーナーで踏んでいけるクルマに仕上がっている。ブレーキの前後バランスも悪くない、と。ただし、ステアリングが重くて疲れる。ハンドリングがピーキー。レーシングカーで言うとキャスターが足りない感じ。でも、セッティングの方向性は間違っていないので、原因がキャスターなのか何なのかわからないけど、
ハンドリングのピーキーさが解消できれば、もっと良くなる、とのことだった。
いやー、大変参考になりました。ノーマルDC5はキャスター不足が欠点と言われますが、一発でそれを見抜く高木選手。クルマが速いということは相対的にドライバーが遅いことになり、クルマが遅いということになれば逆にドライバーの腕が良いことになりますが、どちらがうれしいかと言えば、やはりクルマが速いと言われる方がうれしいです。私のようなドシロウトがそれなりのタイムを出せるのは、やはりクルマのおかげなのです(笑)。そのクルマを作ってくれたSHOPに感謝。GTドライバーからクルマをほめられたことを伝えると、SHOPの社長もうれしそうでした。
高木選手、ありがとうございましたっ!!
Posted at 2007/11/19 21:00:14 | |
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