バハマ船籍の海洋調査船を沈めろ？

先月来、数度にわたり、尖閣諸島沖の日本の排他的経済水域（EEZ）で不法な調査活動を行っているバハマ船籍の海洋調査船「ＤＩＳＣＯＶＥＲＥＲ２」が、2日、再び、EEZ内を航行していたことがニュースになっています。

この調査船は、バハマ船籍ではありますが、実態は、中国の政府系機関「上海海洋石油局」の船であり、所謂、便宜置籍船（べんぎちせきせん）です。

便宜置籍船は、実際の船主の所在国とは異なる国に船籍登録を行っている船で、外国船籍誘致政策を行っている国に、税対策として利用する船主が多く存在します。

例えば、飛鳥IIもクリスタルクルーズ時代（クリスタル・ハーモニーとして運航）は、バハマ船籍で、母港はナッソーでした。

今回のケースで、この便宜置籍船の仕組みを知らない為か、短絡的な意見として「バハマ船籍の海洋調査船を沈めろ」「バハマに制裁処置を」なんて言うものもある様ですが、かなり常識しらずと言うか何と言うか、恥ずかしい知能レベルの意見だと感じてしまいます。

問題は、便宜置籍船の仕組みを悪用する犯罪国家・中国の姿勢で、なりふり構わない資源略奪行為に出ていることを、改めて認識する必要があり、国際法と国内法に従って、毅然とした対応を貫き通すことが重要であると考えます。

しかし、先般の鳩山なにがしの件と言い、この国には、国内に敵の出先機関や協力者が多過ぎる様に感じます（苦笑）

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