機動救難士の到着１時間以内に #海上保安庁 #海上保安新聞 #海難事故 #機動救難士 #ヘリ増強

今日届いた5月25日号の海上保安新聞の１面トップは、「機動救難士の到着１時間以内に」
先般の知床遊覧船の海難事故において、事故想定現場まで最寄りの機動救難士がいる航空基地から１時間以上を有していた問題を受け、海上保安庁の奥島長官が、5月18日の定例記者会見で述べた内容が記事となっていました。

具体的には、
１．機動救難士等をヘリに乗せ出動し到着するのに１時間以上かかる海域を少なくする
２．ヘリを増強し各基地３機体制とする

１は、今回の事故で北海道だけがクローズアップされましたが奄美や小笠原等、離島海域も含め可能な限り配置を増強する考えが示されました。
また、２は以前から増備の要望が強く出ていたもので、現在２機体制ではあるものの修理や他の業務で出動しており、緊急用に待機させておく機材がないことです。

今回の知床遊覧船のケースでも最寄りの釧路基地の２機のうち、１機は整備中で、もう１機は他業務からの帰還途中であり、燃料補給と潜水士を搭乗させる為、そのまま現場急行が出来ませんでした。

また、これは別件で扱いましたが北海道は老朽船しか配置していない、船が古く現場急行が遅れたと言う北海道某局の悪意ある報道については、改めて実際の配置状況、数字を示し否定しまいました。

毎々思いますが、批判・非難をするのは、結構ですが、批判・非難をしようとしている事柄について、正確な情報、背景となる法的知識を含めた情報を確認、熟知した上で扱って欲しいと思います。
特に報道と言う名を借りて影響力を行使する場合は尚更だと思います。
そして、加害者・被害者、その関係者、家族を法的な権限がある者以外が裁くことも制裁することも許されていないことを、今一度、胸に刻むべきだと思います。
亡くなった方々の尊厳を傷つける発言は、「人として」決して許されるものではないと考えます。

あと、今回、海難と言うことで、北海道の救難体制が薄いことが問題視されましたが、これは陸についても同じです。
人口減少と過疎化が進み、都会であれば救急車が直ぐに来て医療施設に救急搬送する（最近、これも怪しいですが）、火災や事故でも消防車やレスキュー、警察が直ぐ来る
これは、都会の感覚です。
過疎地では、それが維持できなくなっていることも知るべきで、これをカバーする仕組みの整備が必要だと強く感じます。

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