
映像は、「マルエーフェリー」のHPの船舶紹介のページのハードコピーです。
朝のニュース等で報道されている通り、「マルエーフェリー」(旧・大島運輸)のフェリー「フェリーありあけ」(総トン数:7,900t)が、05:20頃、東京・有明フェリーターミナルから鹿児島・志布志を経由して、沖縄・那覇新港に向けての航路途中の三重県熊野市沖の熊野灘を航行中、強い横波を受け、船体が傾斜し、沈没の危険性があると118番通報をしました。
海上保安庁・第四管区海上保安本部、第五管区海上保安本部が救助にあたり、乗客7名を救助した後、乗員21名を救助しました。
乗客1名が、船体傾斜時、頭を打つ軽い怪我をした様ですが、全員無事救助されました。
「フェリーありあけ」は、熊野市沖、約200mまで漂流後、座礁し、横転した様です。
「フェリーありあけ」は、
「元大島運輸「ありあけ」」でブログアップした、元大島運輸のRoRo貨客フェリー「ありあけ」の代替船で、1995年に就航した船です。
旅客も乗せるフェリーですが、同航路の性格から、貨客輸送が主な船です。
強い横波を受けて荷崩れが発生したのではないかとして、荷物の固定等が適切に行われていたか調査が行われる様です。
同海域は、波が荒いことで知られる場所です。
東京-北九州(徳島を経由)の航路を運航している「オーシャン東九フェリー」では、過って、荒い海で揺れることを逆手に取った傾斜割引(海が荒れて、船が一定基準以上、傾いた場合、運賃の割引を行うキャンペーン)を行っていました。
現在は、廃止されてしまいしたが、
「お気に入りの航路」でアップしている「マリンエキスプレス」や、その前に運航されていた「ブルーハイウェイ」も、10,000tクラスの大型フェリーでしたが、良く揺れたと記憶しています。
「フェリーありあけ」にとっては、通い慣れた路でしょうから、適切に荷物の固定が行われていたすれば、想定外の高波を受けたのかもしれませんネ
何れにせよ、乗客・乗員が無事で良かったです。
あとは、座礁した船から油等が流失して、漁業被害が出ないことを祈るばかりです。
※2009.11.28追記
海上保安新聞を読むと、11月18日から日本サルベージの作業台船「海島」によって、船内に残る重油の抜き取り作業が進められ、11月23日現在で、約174klを抜き取ったそうです。
残念ながら座礁時の重油の流出で、近くの定置網漁や伊勢海老漁に影響が出ているそうです。
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Posted at
2009/11/13 12:43:48