
シリーズ平成の時代を振り返る。
14回目は、平成14年(2002年)。
仕事の方は、コンピュータ関連の仕事に就いて、約34年になりますが、この年、経験したような大障害は、現在に至るまでありません。
この障害とは、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が統合し、コンシューマ向けの一般銀行としてのみずほ銀行(MHBK)とコーポレート向けのみずほコーポレート銀行(MHCB)に再編するシステム統合における大障害です。
担当していたのは、旧興銀側のMHCB向けだったので、もっとも酷かった旧第一勧銀・旧富士銀行側のMHBK向けよりは、幾分ましでしたが、システムダウンしたのは、こちらも同じでした。
この件については、統合当日を遡る前年の10月に品質分析結果として、とても運用試験、本番リハーサルを行えるレベルに達していないことをレポートしていますが、障害なんか起こらないと、元受け会社の統括に一蹴され、その後も言い続けた為、担当を外されたことが忘れられません(現在も当時のテスト時の障害記録、約6千件を保管しています)。
そして、案の定、あの悲劇が起こりました。
その時のこの統括のセリフは…
まぁお決まりの自分は悪くない的で、部下や下請けの責任追及をするものでした(苦笑)
おそらく、この統括者を一生私は許すことができないと思いますし、機会があれば(と言うか、国の要請に従い当時も一部情報提供していますが)、公にしても良いかと考えています(どうせ時効ですし)。
ただ、なんと言って良いのか、この統括者の言動は、別に珍しいものでなかった…、そう言う業界の体質が悔やまれてなりません。
事件事故として、記憶に残っているのは、
1月6日に発生した神奈川県江の島で虚偽通報事件です。
不審な小型潜水艦(北朝鮮の工作船が疑われた)から複数の男が降り江の島に上陸したと通報があった為、警察、海上保安庁、海上自衛隊が出動する大騒ぎになりました。
結局、通報者が夫婦喧嘩でむしゃくしゃしていたので…と、虚偽の通報であったことが判明、この通報者については、逮捕後、執行猶予つきの有罪判決が出ています。
冷静に考えれば、北朝鮮に太平洋側に回り込んで、江の島に到達できる小型潜水艦があるとは思えませんでしたが、工作船を盛んに繰り出している時期でしたので、仕方ない対応だったと思います。
実際、9月2日には、日本海中部海域不審船事件が発生しています。
1月23日に発覚した雪印牛肉偽装事件、8月6日の日本ハムの偽装事件も印象的で、食に対する安全神話の崩壊と、企業のモラル低下が顕著に表れた事件だったと思います。
航空機の世界では、1月21日に小松空港発、函館空港行き、ANA391便(A321型機)が、函館空港着陸時にウインドシアに遭遇し、胴体後部を損傷した航空事故「全日空391便函館空港着陸失敗事故」が発生しています。
空港周辺での急激な気流変化は航空機事故の原因となる為、空港施設への気象観測機器、解析機システムの強化が現在も行われています。
航空関連では、10月2日に日本航空と日本エアシステムが経営統合しました。
経営統合と言えば、9月27日に日本鋼管(NKK)と川崎製鉄が経営統合し、両社の持株会社JFEホールディングスが発足しています。
いまは建て替えられてしまっていますが、大手町に日本鋼管の本社があり、何回か打合せに行きました。
また、コンピュータの世界に就いたとき、最初に開発に携わったのは、日本鋼管のシステム会社の設備を使用しての開発であったことからも、日本鋼管の名前が消えたのは、感慨深いものがありました。
最後は、鉄道の話題
12月1日に東京臨海高速鉄道りんかい線の天王洲アイル駅-大崎駅が開業し、りんかい線は全線開業となりました。
また、接続する埼京線も恵比寿駅-大崎駅が開業し、埼京線との相直運転が開始されました。
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Posted at 2019/08/28 01:25:41 | |
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