
5月20日、防衛省・統合幕僚監部は、中国海軍艦艇の動向を3件、これに先立つ5月18日には、中国空軍爆撃機の動向を発表しています。
まず、5月19日・08:00頃、海上自衛隊は、宮古島の北約150kmの海域において、同海域を南進する中国海軍ルーヤンⅢ級ミサイル駆逐艦1隻、ジャンカイⅡ級フリゲート1隻、フチ級補給艦1隻の合計3隻を確認し、これら艦艇が宮古海峡を通過し南下したことを確認しました。
これら艦艇は、先日来、沖大東島の南約350kmの洋上で嫌がらせ行為を繰り返している中国機動部隊と合流したのではないかと考えます。
次に、5月19日・09:00頃、海上自衛隊は、種子島の東約100kmの海域において、同海域を西進する中国海軍ドンディアオ級情報収集艦を確認し、これが大隅海峡を通過し、東シナ海に向けて航行したことを確認しました。
これは、日本周辺海域での情報収集活動を一旦終え、帰投するものと考えます。
そして、5月20日・09:00頃、海上自衛隊は、宮古島の北東約110kmにおいて、同海域を北西進する中国海軍ルーヤンⅡ級ミサイル駆逐艦1隻を確認し、その後、当該艦艇が宮古海峡を北西進し、東シナ海へ向けて航行したことを確認しています。
当該艦艇は、中国機動部隊と行動を共にしていた艦艇で、こちらも交代等で帰投するものと考えます。
最後に、これらに先立つ5月18日午前、中国軍用機H-6爆撃機2機が東シナ海方
面から飛来し、宮古海峡を通過して太平洋に至り、太平洋上で旋回後、反転し、再び宮古海峡を通過し、東シナ海に至ったことを確認しています。
H-6爆撃機は、中国がソ連のTu-16 爆撃機を国産化し1968年に初飛行した爆撃機です。
飛来したのは、おそらく近代改修を行った海軍航空隊所属のH-6Mと思われます。
H-6爆撃機には核兵器搭載能力があると言われていますが、今回の嫌がらせ飛行は核攻撃を想定したものと言うより米機動部隊や我が国の護衛艦隊を対艦ミサイルで飽和攻撃を行うことを想定し、中国機動部隊を敵と見立てての訓練飛行(武力誇示)ではないかと考えます。
何れもバイデン米国大統領の来日に合わせた嫌がらせをレッドチームが盛んに行っており、ますますエスカレートするものと考えられます。
場合によっては、本国不在時の対応を偶発を装い仕掛けるふりをして確かめるくらいのエゲツナイことをするかもしれないと危惧するところです。
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Posted at 2022/05/21 05:12:41 | |
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