
10月13日、防衛省・統合幕僚監部は、2023年度上半期までの緊急発進実施状況について、発表しました。
以下、発表本文です。
1.全般
2023年度上半期(対象期間は、2023年4月1日~2023年9月30日)における緊急発進回数は424回であり、昨年度同時期の緊急発進回数(446回)と比べやや減
少しました。
また、年度全体の緊急発進回数が高い水準で推移し始めた2013年度以降の上半期の実績は約300回~600回程度を推移しており、引き続き高い水準にあります。
推定を含め、緊急発進回数の対象国・地域別の割合は、中国機約72%、ロシア機約26%、その他約2%でした。
2.方面隊別の状況
方面隊別の状況については、北部航空方面隊が72回、中部航空方面隊が26回、西部航空方面隊が69回、南西航空方面隊が257回の緊急発進を実施しました。
3.2023年度上半期における特徴
中国機に対する緊急発進回数は304回であり、昨年度同時期における回数(340回)と比べやや減少しているものの、年度全体の緊急発進回数が高い水準で推移し始めた2013年度以降の実績から見れば比較的高い水準にあります。
ロシア機に対する緊急発進回数は110回であり、昨年度同時期の回数(95回)と比べ、やや増加しましたが、2013年度以降では比較的低い水準にあります。
2023年度上半期においては、中国の爆撃機(H-6)及びロシアの爆撃機(Tu-95)による2日続けての長距離にわたる共同飛行、太平洋を航行中の中国海軍クズネツォフ級空母「山東」からの約620回に及ぶ艦載戦闘機等の発着艦、中国無人機による与那国島と台湾との間の通過、ロシア哨戒機による対馬海峡の通過など、中国機及びロシア機による活発な活動を示す顕著な事例が確認されました。
推定を含め中国機及びロシア機共に、情報収集機に対して最も多く緊急発進を実施しました。
発表文の中でも一部触れられていますが、回数の推移だけでなく飛来する敵機の無人機や核搭載能力のある爆撃機等、質が向上していること、また中露の共同嫌がらせ行為が顕著化していることが懸念すべき事象だと思います。
※同日、9月の状況も発表されております
※映像は発表資料の一部を使用しております。
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Posted at 2023/10/14 01:39:30 | |
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