
6月10日、気象庁は、令和6年5月の地震活動及び火山活動について、発表しました。
以下、発表内容です。
【報道発表日】
令和6年6月10日
【概要】
令和6年5月の地震活動及び火山活動について解説します。
【本文】
○ 地震活動
全国で震度3以上を観測した地震の回数は14回で、このうち、震度4以上を観測した地震は2回でした。
日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は90回でした。
○ 火山活動
警報・予報事項に変更のあった火山は以下のとおりです。
その他の火山では、警報・予報事項に変更はありません(令和6年6月10日14時現在)。
・阿蘇山では、15日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。
以下、地域ごとの状況です。
【北海道地方】
特に目立った地震活動はなかった。
【東北地方】
特に目立った地震活動はなかった。
※で示した地震については関東・中部地方の資料を参照。
【最近の日本海溝・千島海溝周辺の地震活動】
特に目立った地震活動はなかった。
【関東・中部地方】
① 「令和6年能登半島地震」の地震活動域では、5月中に震度1以上を観測した地震が28 回(震度3:2回、震度2:6回、震度1:20回)発生した。
このうち最大規模の地震は、10日18時50分に発生したM3.8の地震(最大震度3)及び10日19時40分に発生したM3.8の地震(最大震度1)である。
② 5月26日に茨城県南部でM4.7の地震(最大震度3)が発生した。
(上記領域外) 5月21日に父島近海でM5.6の地震(最大震度4)が発生した。
(上記期間外) 6月3日06時31分に石川県能登地方でM6.0の地震(最大震度5強)が、同日06時40分には石川県能登地方でM5.0の地震(最大震度4)が発生した。
6月3日06時40分の地震の情報発表に用いた震央地名は〔能登半島沖〕である。
【近畿・中国・四国地方】
① 豊後水道では、5月中に震度1以上を観測した地震が13回(震度3:2回、震度2:1回、震度1:10回)発生した。このうち最大規模の地震は、4日及び6日に発生したM3.9の地震(ともに最大震度3)である。
※で示した地震については九州地方の資料を参照。
(上記期間外) 6月1日に豊後水道でM4.5の地震(最大震度4)が発生した。
【九州地方】
① 5月31日に熊本県熊本地方でM4.7の地震(最大震度4)が発生した。
※で示した地震については近畿・中国・四国地方の資料を参照。
【沖縄地方】
特に目立った地震活動はなかった。
【5月10日 台湾付近の地震】
2024年5月10日16時45分に台湾付近の深さ13kmでM6.5の地震(日本国内で震度1以上を観測した地点はなし)が発生した。
この地震の発震機構(CMT解)は、北東-南西方向に圧力軸を持つ型である。
この地震の震央付近(領域a)では、4月3日08時58分にM7.7の地震(日本国内で観測された最大の揺れは震度4)が、4月23日にM6.7の地震(日本国内で震度1以上を観測した地点なし)が発生するなど、地震活動が活発化している。
【最近の南海トラフ周辺の地殻活動】
現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。
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Posted at 2024/06/30 03:14:02 | |
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