
5月27日、国土交通省は、日本航空株式会社に対する厳重注意について、発表しました。
以下、発表内容です。
日本航空株式会社(以下、「同社」という。)において、安全上のトラブルが相次いで発生しているため、国土交通省航空局は本日付けで同社に対して別添のとおり厳重注意を行い、航空輸送の安全の確保に向けた更なる取組みを検討の上、令和6年6月11日までに再発防止策を報告するよう指示しましたのでお知らせします。
国土交通省航空局は、同社において再発防止が確実に図られ、安全運航のための体制が維持されるよう、引き続き指導監督を行ってまいります。
【日本航空株式会社による最近の安全上のトラブル】
○ 令和5年11月5日(現地時間)、米国シアトル・タコマ空港において、同社の航空機が管制許可を受けずに滑走路を横断した事案
○ 本年2月6日(現地時間)、米国サンディエゴ空港において、他機が着陸進入中に、地上走行中の同社の航空機が誤って異なる誘導路に進入し、管制許可を受けずに滑走路手前の停止線を越えたことから、管制官の指示により他機が着陸進入復行した事案
○ 本年4月22日(現地時間)、米国ダラスに滞在中の機長が過度な飲酒に起因して不適切な行動をしたことにより、4月24日(現地時間)に乗務予定の運航便に乗務できず、当該便が欠航した事案(※)
○ 本年5月10日、福岡空港において、他機が離陸滑走中に、同社の航空機が滑走路手前の停止線を越えたことから、管制官の指示により他機が離陸を中止した事案
○ 本年5月23日、羽田空港駐機場において、出発のためにプッシュバック中の同社の航空機とスポットインのためにトーイング中の同社の航空機の主翼端同士が接触した事案
(※)本件は、運航規程への違反には至らなかったものの、運航乗務員の飲酒に関する自己管理が徹底されておらず、飲酒に同席していた他の運航乗務員等からの相互確認も行われなかった。
これに対して、日本航空株式会社は、「2024年5月27日 日本航空に対する行政指導について」を発表しています。
https://www.jal.com/ja/safety/trouble_info/
以下、発表内容です。
当社における運航に関する安全上のトラブルが相次いで発生したことに対して、国土交通省より「厳重注意」を受領し、6月11日、再発防止策を提出いたしました。
1月2日に発生した羽田空港における航空機衝突事故について、直ちに取り組む安全・安心対策として、航空業界全体で「航空の安全・安心確保に向けた緊急対策」を実施している中、当社において安全上のトラブルが相次いで発生したことに対して厳重注意を受けたことは、極めて深刻な事態であると厳粛に受け止めております。
お客さま、ならびにご関係の皆さまにご迷惑・ご心配をおかけしたことを改めておわび申し上げます。
経営が先頭に立ち、全社員と一体となって安全管理体制を再構築し、再発防止策を確実に実施することにより、安全に対する信頼回復に努めてまいります。
報告書
https://www.jal.com/ja/safety/trouble_info/pdf/report_240611.pdf
2024年5月27日、当社における運航に関する一連の不安全事象に対して、国土交通省より「厳重注意」を受領しました。
お客さま、ならびにご関係の皆さまにご迷惑・ご心配をおかけしたことを心よりおわび申し上げます。
当社は本行政指導を重く受け止め、安全管理システムの総点検を行った上で、必要な対策を講じてまいります。経営トップが率先して航空安全に対する意識の再徹底を図り、現場を含めた会社全体が高い緊張感を持って、更なる安全性向上に全力で取り組みます。
また、一便一便の運航について、全社員が安全を大前提に落ち着いて丁寧に確認し、迷ったら立ち止まり、基本動作・基本手順を徹底して安全運航に努めてまいります。
日本航空の安全上のトラブル発生状態は、インシデントの総合商社と言われても仕方ない乗客より社員の安全を掲げるスカイマークを遥かに超えた異常な状態と感じます。
過って金融システム障害と言えばみずほ銀行と言われたみずほ銀行のトラブルの背景に第一勧業銀行(そもそも、この時点で第一銀行と勧業銀行の合併の遺恨を引きずっていた)、富士銀行、日本興業銀行の合併による軋轢があったことが指摘されています。
現在の日本航空の社長は、日本航空初の女性社長で旧JAS出身です。
以前から旧JAL、旧JAS(旧JALは、旧JASを押し付けられたことが破綻の一因との恨みがあるようです…これは労組の問題を棚上げにした逆恨みだと感じます)の軋轢を耳にすることがあります。
もし、安全配慮にこれが影を落としているとしたら直ちに会社をたたんで欲しいと思います。
人事の軋轢で乗客の命を蔑ろにされてはたまりません。
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Posted at 2024/06/22 16:28:30 | |
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