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2017年4月22日（土）。

二十四節気の穀雨に入った。

穀雨とは穀物が元気に育つような

しっとりとした恵みの雨が降る頃。



そして4/22は、七十二候でいうと葭始生のど真ん中。

「葭始生」は「あし はじめて しょうず」と読み、

水辺の葭が芽吹き始め、山野の植物が緑一色に

一斉に輝き始める頃という意になる。

【１】






いよいよ新緑の眩しい季節が到来したという感がある。

【２】





花たちも続々と開花し、野や街角もカラフルに彩られる。

【３】





新緑と艶やかな花とが明るい陽射しに共演する季節。

【４】





これから夏までの間、フィールドが最も華やかになる時季だ。

【５】







学生最後の年、春先に二輪車で単独事故を起こした。

【６】





強く胸を打ったにも関わらず、単なる打撲と勝手解釈し、

痛みを我慢しながら翌日以降も遊び続けた結果、

状況を悪化させ、1週間ほど入院するハメになった。

【７】





外傷性気胸(片肺が潰れ呼吸が困難になる)だった。

【８】





事故の何日かあと、風呂に入ると猛烈に呼吸が苦しくなり、

これは只事じゃないと初めて気付いた(ウマシカ)。

【９】（ムユウジュ）





胸脇の肋骨間に穴を開け、管を通して胸内に陰圧をかけ、

収縮してしまった肺を膨らませるという治療を受けた。

【１０】





肺が傷ついた時の出血が糊の役割を果たし再収縮を防ぐ、

という理屈なのだが、上手くいかなければ開胸で肺を縫う、と。

正直、ゾッとした。

【１１】





祈るように毎日のレントゲン結果を見た記憶が蘇る。

【１２】





病室の窓からは、弱い雨の降る景色が見えていた。。。

【１３】（武蔵野と言えば、、、ブルーベリー）





運良く担当医の読み通りの結果となり、退院となった。

【１４】（ボタン）





帰宅は勿論二輪車(但しスクーター)だった(オオウマシカ)。

折しもその日はGWの後半だった。

【１５】（オオアマナ）





つい1週間ほど前には微かに肌寒さを感じてもいたのに、

その日もう太陽は真夏のように強い光を注ぎ込んでいた。

【１６】（まるでクロッカスのように小さなチューリップ）





圧倒的な新緑に眩暈を覚えたことを鮮明に思い出す。

【１７】（スミレ）







そんな季節が自分にとっての「穀雨」の頃だ(苦笑)

【１８】（純白のニオイイリス）





※Canon EOS 5D MarkⅣ　Tamron SP 90mm F2.8 Di MACRO VC USD （F017）+一部クローズアップレンズ500D使用


（了）