北朝鮮が行ったとされる「核実験」は、前回(2006年10月)よりも、地震の大きさから判断して「大きめ」という以外、事実関係は定かではない。そもそも、日米韓軍当局には「莫大(ばくだい)な量のトリニトロトルエン(TNT)火薬を投じた擬装核実験」との疑いを否定できないとする関係者も存在するほどだ。いずれにしても北朝鮮の核開発レベルが「驚くべき程の進歩を遂げた」とみる軍当局者は少ない。今回の地震のマグニチュード(M)は5・3~4・5と、観測場所によりばらつきがある。M値は0・2違うと、エネルギーの大きさは2倍になるからなおのことだ。前回はM4・9~3・58だから、エネルギー規模は4~5倍と、今回は核兵器として十分な爆発を起こしていた、との見方もできる。ただ、前回の爆発は“不完全燃焼”とする分析が有力なだけに、2回目の実験でそうした進歩を遂げたかは不透明だ。
核兵器開発の歴史は「弾頭の小型化」との闘いでもあった。広島・長崎に投下された核爆弾は爆撃機に積載できるまでに小型化された。現在でも「核開発途上国」は、有力な核運搬手段である弾道ミサイルに搭載する核弾頭の小型化に腐心している。成功すれば、飛翔距離が延伸しやすくなるからだ。北朝鮮にとっては、半島有事に際し、米国の軍事介入を牽制(けんせい)するための切り札ともなる。
今年3月は軍事関係者にとり緊張の連続であった。まず、米国防情報局(DIA)が、上院軍事委員会に提出した「脅威評価」に関する年次報告で「核弾頭と弾道ミサイルを成功裏に一体化させられるかもしれない」と、北朝鮮が核弾頭の小型化に成功した可能性に言及した。続いて、米シンクタンク・科学国際安全保障研究所(ISIS)は、日本を射程に収める準中距離弾道ミサイル・ノドンに搭載可能な核弾頭の製造技術を保有している可能性を指摘。国際危機グループ(理事長・エバンス元豪外相)も、北朝鮮がノドン用核弾頭を配備したと分析している。
北朝鮮が核弾頭の小型化成功を公表したことはないが、核兵器の製造・保有は度々宣言。実際、06年末に出された韓国・国防白書は、北朝鮮のプルトニウム保有量が約30キログラム増加したと報告している。04年の白書では「1994年の米朝基本合意以前に抽出したと推定されるプルトニウムは10~14キロで、それを基に核兵器1、2個を製造した」と推定。現在40~45キロのプルトニウムを保有している可能性があり、5、6個の核兵器を製造したとの計算も成り立つ。
ノドンには、核弾頭が400~500キロ程度に小型化されていなければ搭載できない。仮に、小型化に成功すれば、これまで700キロ~1トンレベルの「中型」とみられていた核弾頭が一気に小型化したことになる。前回核実験は初歩的実験とされていただけに、今回の実験で小型化実証にめどがつけば、北朝鮮は日本に対し、これまで以上に生殺与奪の権を得ることになる。
もっともこれまでも、北朝鮮は生殺与奪の権を持ち続けてきた。既に完成している「中型核弾頭」を工作船に乗せ、港に“特攻”すれば、ミサイルと違い国籍も秘匿できる。核よりも小型・軽量で形状も自在に変えられる生物・化学兵器の弾頭化は既に成功。持ち込みは、もっとたやすい。狂気さえ漂う攻撃こそ、北朝鮮の党・軍エリートの得意とするところ。半島有事で、この狂気にたじろぐことなく、日本は米国を後方支援できるのだろうか-。
産経新聞より
相手がだれであれ過小評価は命取りになります。
「莫大(ばくだい)な量のトリニトロトルエン(TNT)火薬を投じた擬装核実験」
その程度の認識でイラクやかつてのベトナムに参戦したからこそ泥沼になったのではないのでしょうか。
「核弾頭と弾道ミサイルを成功裏に一体化させられるかもしれない」と、北朝鮮が核弾頭の小型化に成功した可能性に言及した。続いて、米シンクタンク・科学国際安全保障研究所(ISIS)は、日本を射程に収める準中距離弾道ミサイル・ノドンに搭載可能な核弾頭の製造技術を保有している可能性を指摘。国際危機グループ(理事長・エバンス元豪外相)も、北朝鮮がノドン用核弾頭を配備したと分析している。
あらゆる情報をもとに総合的に判断して危機に対応するのが危機管理の基本だと思うんですよ。
北朝鮮はある意味、情報管理が日本以上に進んでいます。
在日朝鮮総連などのような工作員事務所に免税措置などを行っているほどのんきな事態ではないのです。むしろ、逆に日本の情報はハニトラなどを使って筒抜け位な意識を持たないといけないのですから。
もっともこれまでも、北朝鮮は生殺与奪の権を持ち続けてきた。既に完成している「中型核弾頭」を工作船に乗せ、港に“特攻”すれば、ミサイルと違い国籍も秘匿できる。核よりも小型・軽量で形状も自在に変えられる生物・化学兵器の弾頭化は既に成功。持ち込みは、もっとたやすい。狂気さえ漂う攻撃こそ、北朝鮮の党・軍エリートの得意とするところ。
彼らは将軍様のためには捨て駒になることすら恐れていません。かつて日本が
桜花や
回天、
震洋を使って特攻を行ったように、仮想敵国である日本に対して、容赦はしません。
唯一旧日本軍との違いは
旧日本軍:国家の存亡をかけた狂気
北朝鮮軍:一独裁者の力をアピールするための狂気
なのです。
しかも大東亜戦争の時とは打って変わって、彼らは
- 核兵器
- 化学兵器
- 生物兵器
の利用も厭わないのですから。
半島有事で、この狂気にたじろぐことなく、日本は米国を後方支援できるのだろうか-。
後方支援だけでは国は守れません。本気で国を守るつもりならば、どのように貢献するのかと書いた方がいいのでは。代理戦争では誰も守ってくれません。いくら金を出しても命あっての物種、風向きが悪くなったら撤退するはずです。国家に真の友人がいない以上、自衛自存を考えないといけないのですから。
イラクの場合は石油があるからこそ滞在したのであって鉱物資源は、海底資源は支那に垂れ流しにしている日本国に米軍が本気で日本を守る気があるとは思えません。
共闘となれば話は変わってくると思いますが、代理戦争はあくまでもアメリカにとって大義名分ですから。
朝鮮戦争のときでさえ韓国軍は北朝鮮軍と戦った以上、日本は危機にさらされている以上、本気で憲法改正を考えないといけないのです。
もう、平和憲法が守ってくれるという時代は終わったと言っても過言ではないと思います。
冷静以降、敵国はソ連と東側諸国と言う構図は崩壊し、支那、北朝鮮、ロシア等核兵器保持国となりつつあります。
あえて、読者の皆様にお聞きしたいことがあります。
- 今の生活が維持できると妄想し敵国に屈する
- たとえ負け戦とわかっていても愛する者を守るために戦う
自分なら後者です。ただし今の様な事なかれ主義、平和ボケしている人間が多くいる間はまず参加したくありません。犬死ですから。
ですが、日本には祖母や友人がいる以上、自分はその人たちを守りたいと思います。
平和は与えられるものではなく、勝ち取るものですから。
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Posted at
2009/05/26 04:43:44