「新車のニオイが好き」が7割…ボルボ調査
ボルボ・カーズ・ジャパンは、新車のニオイに関する一般の意識調査を実施。この度その結果を発表した。
今回の調査は、クルマの内装に使われる化学物質によって引き起こされる健康傷害、「シックカー症候群」について、1人でも多くのユーザーに理解を広めることを目的に実施されたものである。
調査はインターネットパネルを利用して実施。サンプル地域は全国で、20代から50代のうち、過去に新車を購入した経験のある男女各世代100人、合計800人を対象に行われた。
主な調査結果としては、「新車を購入したことを実感するとき」という問いに対し、8割の人が「新車独特のニオイを嗅いだとき」と回答。また7割にのぼる人が「新車のニオイが好き」と答え、その臭いで「ステータスや充実感を感じている」という回答も多く寄せられた。
一方で、半数以上の人が、新車のニオイに有害化学物質が含まれていることを知らないと回答。また「シックハウス症候群」を知っている人が86.4%にのぼったのに対し、「シックカー症候群」について知っている人は、わずか11.7%にとどまった。
一般に新車のニオイには、インテリア素材の製造工程で使用される接着剤や革のなめし剤などが揮発したホルムアルデヒド、トルエンヤキシレン、フタル酸などの有害物質が含まれている。
「シックカー症候群」を提唱するエコライフ研究所の中野博氏は、「有害物質の使用を低減する動きは出ているものの、まだ十分な対応ができていないのが現状。シックカー症候群の症状が悪化すると、正常な運転ができず事故につながったり、様々な病気を誘引する可能性もある。対策として、室内インテリアへの配慮を行っている製品を選ぶこと、新車に乗車する際には、十分な換気をすることが大切」と述べている。
また個人でできる具体的な対策として、「30分に1回は窓を開けて換気する(走行時なら1分程度)」、「エアコンを外気取り入れモードにする(走行中なら10分以上)」、「エアコンの設定温度を25度以下にし、必要以上に上げないようにする(車内温度は低い方が安心)」などを上げている。
またメーカーによる取り組みも進んでおり、今回の調査を実施したボルボでは、安全基準のエコテックススタンダードの認証を受けた製品のみの採用、車内自動換気システムの搭載、炎天下を再現した環境での試験を実施する「サンシミュレーション」などを行っている。
Carviewより
久々の車ネタです。たまにはこういう車ネタも書かないと…
憂国ともう一つのライフワークになりかけているのがこのシックカー問題ですが、
本当に危険です
個人的にはかゆみや吹き出物、ひどいときはアトピーのような症状すら出ます。
> 新車のニオイに有害化学物質が含まれていることを知らないと回答。
> 「シックカー症候群」について知っている人は、わずか11.7%にとどまった。
自分も最初、症状が発症した時は何でだかわかりませんでした。
なんども同じような内容を書いて申し訳ないんですが、先のアベンシスを手放した理由が、このシックカー症候群が悪化したことが原因です。
> 一般に新車のニオイには、インテリア素材の製造工程で使用される接着剤や革のなめし剤などが揮発したホルムアルデヒド、トルエンやキシレン、フタル酸などの有害物質が含まれている。
ホルムアルデヒド:
人体へは、粘膜への刺激性を中心とした急性毒性があり、蒸気は呼吸器系、目、のどなどの炎症を引き起こす。皮膚や目などが水溶液に接触した場合は、激しい刺激を受け、炎症を生ずる。
接着剤、塗料、防腐剤などの成分であり、安価なため建材に広く用いられている。しかし、建材から空気中に放出されることがあり、その場合は低濃度でも人体に悪影響を及ぼす、いわゆる「シックハウス症候群」の原因物質のうちの一つとして知られる。
トルエン:
トルエンは溶媒として一般的に用いられ、ペンキ、塗料用シンナー、多くの化学物質、ゴム、印刷用インク、接着剤、マニキュア、皮なめし、殺菌剤等、様々なものを溶解することができる。フラーレンの指示薬としても用いることが可能である。ポリウレタンの原料であるトルエンジイソシアナートをはじめ、フェノール、トリニトロトルエン等の有機化合物の原料である。また内燃ガソリンエンジンのオクタン価向上剤としても用いることができる。工業的には脱アルキル化によるベンゼン生成、不均化によるベンゼンとキシレンの生成などが挙げられる。
トルエン蒸気の吸入には中毒性があり、強い吐き気を催す。長期にわたり繰り返し吸入を続けた場合、回復不能の脳障害を負うことが確認されている。トルエンは液体からの蒸気吸入だけではなく土壌汚染、地下水汚染等により経皮・経口で体内に入る可能性がある。また、塗料や樹脂などの建材の溶剤として用いられたトルエンが室内に放出されることがあり、シックハウス症候群の原因物質のひとつであるといわれている。また排気ガス等へも含まれている。
シックハウス症候群の症状:
この症状はシックハウスだという固有の症状はなく、個人差も大きいが、一般的には次の症状が出ると言われています。
* 慢性疲労、思考力の低下。
* 頭痛。
* 注意力の低下、意欲の低下。
* 寝付きが悪い。
* 朝すっきり起きられない。
* イライラ、怒り、感情の爆発 、自律神経障害、 発汗異常、手足の冷え、易疲労感
* 精神障害 不眠不安うつ状態不安愁訴
* 末梢神経障害 のどの痛み乾き
* 消化器障害 下痢便秘悪心
* 眼科的障害 結膜の刺激的症状
* 循環器障害 心悸こう進
* 免疫障害 皮膚炎喘息自己免疫疾患
これ以外にも、目がチカチカしたり、皮膚炎等いろいろな症状がおきますし、悪化すれば車の運転はおろか、新築の家には住めなくなったり、あるいは安い家具を置くだけで過敏に反応します。
現在、アレルフリーの車を出しているメーカーは
欧州フォード(TUVおよび英国アレルギー協会により認定):フィエスタ、フォーカス、モンデオ、クーガ、C-Max、S-Max等
Volvoカーズ(エコテックス、スウェーデンアレルギー協会により認定):全車種
位です。
他のドイツ車も対策は進めているみたいですが、Volvoや欧州フォードのような認定はまだされていません。
では日本車はどうでしょうか?たぶんお気づきになっていないと思われますが、たいていの車の諸元表あるいは環境情報には
車室内VOC 自工会目標達成(厚生労働省室内濃度指針値以下)
等という項目があったりします。
ちなみに厚生労働省が規制する13項目と指針値は
物質名
室内濃度指針値※
主な発生源
ホルムアルデヒド
100μg/m3(0.08ppm)
合板、壁紙などの接着剤
トルエン
260μg/m3(0.07ppm)
内装材、家具などの接着剤、塗料
キシレン
870μg/m3(0.20ppm)
パラジクロロベンゼン
240μg/m3(0.04ppm)
衣類の防虫剤やトイレの芳香剤
エチルベンゼン
3800μg/m3(0.88ppm)
合板、家具などの接着剤、塗料
スチレン
220μg/m3(0.05ppm)
断熱材、浴室ユニット、畳心材
クロルピリホス
1μg/m3(0.07ppb)
但し小児の場合は0.1μg/m3(0.007ppb)
防蟻剤
フタル酸ジ-n-ブチル
220μg/m3(0.02ppm)
塗料、顔料、接着剤
テトラデカン
330μg/m3(0.04ppm)
灯油、塗料
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
120μg/m3(7.6ppb)
壁紙、床材、電線被覆
ダイアジノン
0.29μg/m3(0.02ppb)
殺虫剤
アセトアルデヒド
48μg/m3(0.03ppm)
建材、壁紙などの接着剤
フェノブカルブ
33μg/m3(3.8ppb)
シロアリ駆除剤
これらが規制されております。
つまりこれらの物質が、現在国産車、輸入車を問わず使われております。
また個人でできる具体的な対策として、「30分に1回は窓を開けて換気する(走行時なら1分程度)」、「エアコンを外気取り入れモードにする(走行中なら10分以上)」、「エアコンの設定温度を25度以下にし、必要以上に上げないようにする(車内温度は低い方が安心)」などを上げている。
ちなみに当方はエアコンを外気取入れを常時入れておりますが、悪化するとこれでは効きません。
現在、当方のBMWには常時
竹炭
を積んでおります。
1週間もつんで煮沸すると、ものすごい有毒ガスが出ますので換気を良くして行わないとめまいや頭痛、目のチカチカなどに悩まされます。
ちなみにBMWにしてからはアベンシスほど悩まされなくなりましたが、それでも真夏日とかには換気をしてからでないと乗れません。冬場の暖房は20度、それ以上にすると、シックカー症候群が発生します。
ちなみにこの規制を世界で初めて導入したのは日本であり、世界初全車基準達成したのはホンダだという事を記述しておきます。
日本メーカーにはぜひとも世界屈指のヘルシーカーづくりをするメーカーになってほしいものです。