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2016年04月20日

時代を先取りしすぎて失敗したメーカー:三菱自動車

先日、アウトランダーPHEVは災害時には有効だと思われるという記事を書かせていただきましたが、正直なところEV、PHV、PHEVは自治体等が持つのであれば有効だと思いますが、個人で持つにはかなりの初期投資が必要ですので、現実的には厳しいと思います。

特に現時点ではこれといった補助金もないので(あっても微々たる金額)、なおさら損だと思います。

まずi-MiEVが約230万〜285万、アウトランダーPHEVが約360万〜460万となります
しかも補助金は現時点ではあくまでも予定なので、ここでは考慮致しません。
そこにコンセントタイプであれば3000円〜1万円+工事費、スタンドタイプであれば15万円以上+工事費となりますから戸建ての住宅(持ち家)でEV系を持とうと思うと最低でも300万円〜500万円の予算を見なければなりません。

これが集合住宅(分譲・賃貸)であればさらに厄介なことが起きます。
三菱自動車のサイトでもひっそりとしか載っておりませんが

EV-Life.com

の充電設備導入のページを見ると…

分譲の場合
賃貸の場合

一部のマンションには充電器が設置されているみたいですが、既存の分譲マンションや賃貸(戸建て、アパート、月極駐車場など)でよほどの手間やプレゼンをうまくやらない限り、現実的にはほぼ不可能です(あるいは余程電気自動車に対して理解のある大家さん)
また平地のマンションやアパートであれば不可能ではないと思いますが、いわゆるタワー型等の機械式駐車場だとかなりの費用がかかるのでなおさらハードルが高くなります。

現実的に見るとEV系は現時点ではあまりにも時期尚早すぎる技術だというのは明らかだと思います。
三菱は以前にも同じようなことで失敗しています。





GDIエンジンです。当時は燃費も良くなり、パワフルかつクリーンと言われてましたが実際には初期のGDIエンジンは

・思ったより燃費が良くならない(特定の条件下でしか燃費が良くならない)
・かなりのリコール(闇改修)を出した(GDI倶楽部事件)
・想像以上に手間がかかる(3000Kmでオイル交換、定期的な添加剤の投入、必要とあればワコーズRECSの様な即効性のカーボン洗浄やオーバーホール)←ただしこれは最終型でも変わりません

など、思った以上に問題を抱えておりました。無論GDIだけの問題ではありませんが、結果として例のリコール隠し問題につながり、信用を失墜しました。

もちろん直噴エンジンやEVの先駆者という点は否定しませんがどちらも時期尚早すぎたというのが現実だと思います。
直噴エンジンも三菱がGDIを出したからこそトヨタがD-4エンジンやホンダのi-VTEC等を出したり、最近では欧州車を筆頭に日本車でも直噴+ターボのダウンサイジングエンジンが増えてきております。(VWのTSI、トヨタのオーリスで採用されている120Tエンジン等)

問題としては三菱という会社の体質なのかもしれませんが、過去の失敗から学ばないというのがあると思います。
本来であれば、切るべき車(一時中断でもいいのですが)は電気自動車であり、軽自動車やセダンなどではなかった筈です。
無論電気自動車で失敗したからこそPHEVという車が生まれたのですが、代償は小さくはありません。

・欲しいと思える車がない
・OEM車が異様に増えた
・自社製の車が非常に限られている
・ディーラー網の縮小等

これでは昔からの三菱オーナーであればパジェロやSUV乗り以外、乗り換え候補は必然的に他社に向かいます。
いい加減、三菱も一旦電気自動車に区切りをつけて、再度自社製のセダンやワゴン車にシフトして欲しいものです。
そこがスバルと三菱で明暗を分けたと言っても過言ではないと思います。

スバルは軽と電気自動車を犠牲にした代わりに水平対向エンジンを最大限に生かした車作りをした結果、大きく売り上げを伸ばすことができました。
三菱は電気自動車に固執しすぎた結果、GDIの研究開発を中止したことによりエンジン開発に遅れをとり、ラインナップも中途半端という惨憺たる結果になりました。

厳しい事ばかり書いてきましたが、三菱に期待しているからこそ、気づいて欲しいという願いも込めて、今回の記事を書きました。三菱が最下位から脱出するには

・自社製のSUVだけでなく、セダンやワゴンの復活
→現時点では国産ワゴン車はトヨタとスバル位の為、競合が少ない。また最近はセダンも見直されてきている。
・MIVEC + GDI + ターボを組み合わせた新世代の低燃費エンジン
→マツダがロータリーを諦めなかったこと、燃焼効率を追求したことによりSkyActivが生まれたことを考えると不可能ではない
・モータースポーツに復帰する
→スバルはスーパーGTとニュル24時間耐久に参加し、得た知見をフィードバックさせた車(WRX STI S207)は即日完売したという実績があるので、今こそ、ラリーアートブランドを復活させ、技術の三菱を世界に知らしめるチャンスでもある

こう思うのは自分だけでしょうか。三菱ファンの期待に応える為にも是非とも三菱自動車には奮起していただきたいと思います。
ブログ一覧 | 三菱 | 日記
Posted at 2016/04/20 00:31:11

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この記事へのコメント

2016年4月20日 2:27
昔は三菱と言えばスバルと良きライバルというイメージでしたねぇ。
スバルもサンバーやプレオのような自社開発による軽の名車はもう無くなりましたが、スバルの看板車であるレガシィ、インプレッサ、フォレスターの3車種はずっと進化させて販売し続けてるところが好感持てます。

三菱もやはりランサーシリーズやパジェロなど看板車はずっと継続して販売してほしいなと思います。

ちなみに僕は免許取りたて頃、所有は出来ませんでしたがGTOやランエボ4に憧れてました。
コメントへの返答
2016年4月20日 8:17
三菱とスバルの因果関係は切っても切れないと思います。
ランサーVSインプレッサ
レグナムVSレガシィー

という感じでお互いに切磋琢磨に競い合ってきたからこそ磨き上げられたものがあったと思います。
SUVにシフトしている以上、相手は海外メーカー、しかもブランド力が相当あるメーカーが揃ってますからね。
ランドローバーを筆頭にメルセデス、BMWなどですから、今の三菱でそこまでのブランド力や体力があるかというと懐疑的です。

むしろ今は国内でもう一度足場固めをし直した方がいいと思うんですよね。おっしゃるようにランサーシリーズの継続やミラージュベースのスポーツカーなどやれることは多々あると思うのですが、どうも今の三菱は未だに電気自動車で失敗した(している)という認識をしたくない、あるいはしていない感じがします。
2016年4月20日 20:11
昨日、久しぶりに最終型のディアマンテを見かけました! 良い車でした! また出してほしいものです!
コメントへの返答
2016年4月20日 20:46
実はディアマンテは最終候補に挙がっていた一台です。
ただ、かなり老朽化が進んでいたため、見送りましたが、正直、個人的には好きな車です。

今回、不祥事が起きましたが、個人的には起きるべきして起きたと思っております。

この件に関しては明日、書こうと思っております。
2016年4月20日 21:29
こんばんは。

比較的新しめの軽自動車を残して、少し古めの乗用車を増車してもいいかな?とふと思って見ていると、最終のディアマンテやパジェロイオの最終がよく見えてくるんですが、あまり状態のいいものがないのと数がないので、除外な感じになってしまいます。

三菱は、もうダメなのかもしれませんね。
コメントへの返答
2016年4月20日 21:49
どもです。

> あまり状態のいいものがないのと数がない

特に三菱のディアマンテは上記のコメントにも記述致しましたように、かなり劣化が進んでいたため、見送りました

> 三菱は、もうダメなのかもしれませんね。

いすゞと同じような感じがします。
いすゞもSUVに特化した結果、乗用車事業から撤退となりましたから。

それ以前に、日産と提携したことが仇になっているような気がします。

プロフィール

「スバル・三菱・スズキのAWD性能を比較してみた http://cvw.jp/b/205797/48144383/
何シテル?   12/15 22:42
どうも、在仏歴2X年を終えて帰国したHeeroと申します。 最近、みんカラの活動はほぼ冬眠状態です(;´Д`)
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