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Heero Yuyのブログ一覧

2011年10月10日 イイね!

現地調達率を明確にすべきではないのか?

中国、中小倒産が頻発 危うい「世界の工場」 欧米の低迷直撃、資金不足も深刻

 「世界の工場」と称される中国で、製造業に従事する中小企業の倒産が相次いでいる。欧米の景気低迷を受け、南部で深刻化した企業の危機は他地域にも拡大。資金不足、人民元高、人材難といったさまざまな重荷が企業に重くのしかかっている。(フジサンケイビジネスアイ 上海支局)

珠江デルタで1000社

 中小企業の倒産危機が早くから顕在化したのは中国南部。輸出企業が密集する珠江デルタ地域を中心に、金融危機で萎縮した欧米市場の悪影響が大きく出た。当局は企業の倒産ラッシュを否定しているために公式発表のデータはないが、「珠江デルタ地域だけで倒産企業は1000社単位に上る」との報道がある。

 香港紙の香港経済日報(電子版)によると、輸出を主力とするデニム製品工場約2000社がひしめく広東省仏山市では100社超の企業がすでに閉鎖。「玩具の町」として知られる同省東莞市石排鎮では小規模工場の6割が操業停止の状態という。

 政府系シンクタンクである同省広州市社会科学院の劉江華・副院長は、企業倒産危機の要因として、(1)欧米景気低迷による輸出減少(2)人民元高に伴う競争力低下(3)物価や人件費の上昇による生産コスト増(4)銀行の融資抑制による資金不足-を指摘。「珠江デルタ地域が直面している圧力は、2008年に起きた(米国発の)金融危機を上回る」と懸念を示す。

 こうした中小企業の倒産危機は、すでに南部に限られた状況ではない。中国紙の経済参考報(電子版)は、上海など長江デルタ地域や東北地域にも危機が蔓延(まんえん)していると報じた。同紙によると、東北部の吉林省では数十万社の民営の中小企業が倒産の瀬戸際にあるという。

 深刻になりつつあるのが、企業の資金不足だ。インフレ対策に向けた当局の銀行融資抑制により、多くの中小企業が資金繰り難に陥っている。経済参考報が報じた吉林省の例では、省内の中小企業が必要とする資金1000億元(約1兆2070億円)に対し、銀行融資などで調達可能な資金は440億元のみで、560億元が不足しているという。

 銀行融資を得られない中小企業は、民間のノンバンクを頼らざるを得ない。しかし、利益率10%未満が大半の中小企業にとって、高利の民間金融は“もろ刃の剣”になりかねない。

 香港経済日報によると、長江デルタ地域では高利貸の返済不能に陥った企業経営者が失踪する事件が9月末以降、20件以上発生している。最近では浙江省温州市で眼鏡メーカー経営者が借金を苦に自殺した。

年内に生死の分岐点

 経営環境の先行きは依然と不透明だ。中国物流購入連合会(CFLP)が9月1日に発表した8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)では、新規の輸出受注指数が約2年半ぶりに景気の拡大・縮小の境目の50を割り込み、多くの中小製造企業が手掛ける輸出業の低迷持続を示唆する内容だった。

 業界関係者の間からは「年末に(企業の)生死を分ける“分岐点”が訪れる」(広東中小企業発展促進会の謝泓書記長)との声も聞かれる。「世界の工場」を支えてきた中国の中小企業は、早くも厳しい冬を迎えつつあるようだ。

産経新聞より

これからさらに支那経済が悪化していく見通しですが、このままだと支那に進出した企業はどうなるのでしょうか。
大量の需要を見越して進出し、過剰とも言える投資をしたツケは大きく返ってくると思います。

例えばユニクロの場合は支那で生産し、日本や海外に販売しておりますが、トヨタ、日産、ホンダあるいはBMW、VW等は支那での需要を見越して投資したので今後の流れでは過剰生産状態に陥る可能性も否定できません。支那で捌ききれなくなった場合、生産停止等を行って生産調整を行うのでしょうが、それだと大幅な赤字を出す可能性が出る以上、企業は最終手段として行うでしょうが、実際には支那生産分を新たな販売ルートで捌く可能性は否定できません。

そうなるとあり得る可能性としては

1)東南アジア等に回す
2)日本で販売する
3)廉価版という形で全世界に売り込む

あたりではないでしょうか。
先のブログ

支那バブル崩壊の予兆

の中でも取り上げた

独BMW:中国で高級車を19%値引き-需要鈍化で「買い手市場」に

これが支那で起きているということは値引きしても売れないという状態に陥っており、ユーロ危機において欧州圏ではまず伸びないでしょうし、日本もデフレである上に増税が話題になっている以上日本での売れ行きも鈍化するでしょう。となると売れ行きが伸びそうな国は限られている以上、廉価版として、支那製の車が海外に売りだされる可能性は否定できません。あるいは、支那製の車としてではなく

支那製部品

が更に入ってくる可能性はあるでしょう。支那製自動車というと頭に浮かぶのが







此の様な感じなイメージがある以上、支那製自動車としては売れないでしょう。仮に



これが支那製BMWなり、VWなり、トヨタのレベルであっても、そう簡単には上の支那製自動車のイメージが払拭できるとは思えません

仮に、部品レベルでの輸入が起きた場合、大量リコールが起きるのは時間の問題であり、自動車メーカーに対する不信が高まり、首を絞める結果になると思います。

実際

【トップインタビュー】ダイハツ工業・伊奈功一社長…『ミライース』で軽の原点に戻る

> ----:経営の重要課題に「調達改革」を挙げていますが、どのような取り組みをされ、また進捗状況はいかがでしょう。

> 伊奈:調達改革では、オープンでフェアという従来の方針を基に日本全国および海外で新しい取引先を開拓し、われわれのメリットがある企業さんとは、お付き合いを始めようと取り組んでいます。ミライースの場合ですと、国内での新規の調達先は14社となっています。

> また、今まで取引があるものの新しい部品でも取引が始まったというケースが18社くらいあります。さらに中国、韓国、東南アジアといった海外の調達先も新たに数社加わりました。先ほどの「設計素質」と調達の改革をペアになって進めることが重要なんですね。

Responseより引用

ミライースや、日産マーチは有名ですし、トヨタも

「広汽トヨタエンジン有限会社」、エンジン部品の生産を開始

> GTEは、エンジン部品のほか、本年秋よりAZエンジン(ガソリン2.4リットル)の生産を行う。GTEのエンジン生産能力は年産30万基。立ち上がり初年度の2005年は2.5万基のエンジン生産を計画しており、エンジン部品、エンジンともに全量を日本向けに輸出する予定。

トヨタオフィシャルHPより引用

のように中国製エンジンを現時点で搭載されているモデルも多数あります。
しかもちょっと調べてみると海外仕様のエンジンを見てみると

RAV4:3ZR-FAE
トヨタフランスのサイトのスペックを見ると1987 cm3、158馬力と記載されているので、AZエンジンで同じ馬力は合っても、サイズが合わないがZRエンジンだと完全に合致します。

Avensis3代目:ガソリン車はすべてZRエンジン

カムリ(北米仕様):GRエンジン

と何故か、AZエンジン2.4Lタイプは海外仕様には採用されていません。
考えられる理由の一つとしては

欧米のような使い方には耐久性が追いつかない

ということではないでしょうか。
今後、支那バブル崩壊が進む事により、支那製部品、自動車等が更に日本、あるいは他国に入る可能性は十分にありえると思います。

支那市場に未来等ありえないどころか、支那に参入しているメーカー本体が更に首がしまる可能性は高まりつつあるような気がしてなりません。
Posted at 2011/10/10 20:41:15 | コメント(4) | トラックバック(0) | 自動車関係 | 日記
2011年09月27日 イイね!

本物のおもてなし

コーンズ東雲サービスセンター、ロールスロイスより表彰される

コーンズモータースは、東京、東雲にてベントレーとロールスロイスのメインテナンスを行っているコーンズ東雲サービスセンターがロールス・ロイス本社のアワードを受賞したと発表。

今回、コーンズ東雲サービスセンターが受賞したアワード「Sub Regional After Sales Manager of the Year 2010 South East Asia Pacific」は、日常の修理や、メインテナンスのみならず、携わった事例をロールスロイス本社へフィードバックしつつ、改良等を提案し、エンジニアをはじめとする開発陣とコミュニケーションを図りながら、顧客に満足してもらう最良の方法を探し続け、こうした日々の取り組みを重ねた結果、ロールス・ロイス本社から与えられたものである。

事例の紹介として、ガレージに椅子とテーブルをおいてロールス・ロイスをライトアップして眺めるのが趣味という顧客のエピソードがあり、その顧客がマイカーでの走行後にライトアップしてボンネットを照らすと、ボンネットが歪んで見えるとのことで、さっそく車両を預かり、症状の再現を試みてヒーターでボンネットを温め、どのくらい膨張するのかを詳細に調べたところボンネットの位置によって膨張の度合いが違うことがわかり、このデータをまとめてコーンズがロールス・ロイス本社に報告することで、ボンネットの設計が変更されたという。

Carviewより

もて‐なし 【もて成し】

1 客を取り扱うこと。待遇。「手厚い―を受ける」
2 食事や茶菓のごちそう。饗応。「茶菓の―を受ける」
3 身に備わったものごし。身のこなし。
4 とりはからい。処置。取り扱い。

コトバンクより

よく車でおもてなしという言葉が使われる代表例としてあげられるのは

Lexus

だと思いますが、個人的にはこれが本当のおもてなしとは思えません。
ちなみにレクサスのいうおもてなしというのは

1)本木目、本革の実物サンプルの用意やディスプレイ映像で確認できること
2)レクサスプレゼンテーションルームにて納車セレモニーを行う
3)レクサスオーナーズデスク、レクサストータルケア、ラウンジの用意

どうも見た目ばかりのところばかりにこだわっているようにしか思えません。
確かに顧客としては気分よく接するというのは重要ですが、車というのはすぐに取り替えられるようなものではない以上、本来重視するべきところはアフターケアではないかと思います。

そういう点、このコーンズは何を行ったか?
まずはこちらのサイトを御覧ください

Sub Regional After Sales Manager of the Year 2010 South East Asia Pacific

ロールス・ロイスのホーンが鳴らなく原因を追求し、対処。改造提案を本社に行い改造キットのサンプルの作成並びに英語の取説を用意し本社に送付

⇛ 採用

ボンネットに歪みが出るという苦情に対し、検証作業を行う。15度単位で記録し、膨張の具合を調査、データを本社に送る

⇛ 設計変更

これだけだと、コーンズだから出来たとか、ロールスだからできたという意見が出てくると思います。しかし、次の文章を読んでください

> コーンズのメカニックはただ修理や、メインテナンスを担当するだけではありません。エンジニアを始めとする開発陣とコミュニケーションを図りながら、お客様に満足していただく最良の方法を探しているのです

これが本当のおもてなしだと思うんですよ。一時の満足のために媚びへつらうのではなく、恒久的な満足を得ていただくために、メーカー、ディーラー、現場のメカニック等が一丸となって顧客の満足度を高め、現場のメカニックや営業に自信と誇りを持たせるようにする。自分の行っていることに誇りを持てれば当然、顧客にも伝わりますし、安心感を覚えます。また営業も、単に売るだけが営業の仕事ではないと思います。ノルマ制というのはどうも、好きになれないんですよ。
例えばノルマを達成するためには強引な営業も容認することになるのですから。

車というのは軽であろうが、高級車だろうが値段の割には消耗品のかたまりですし、いろいろな費用が掛かる以上、バカにならない予算が掛かると思います。

だからこそ、ディーラーやメーカーの都合で売られたり、サービスもただ、台数を捌けば良いとは思えません。

こういうご時世だからこそ、見える部分だけのサービス向上だけではなく、見えない部分におけるサービスの向上も重要ではないかと思います。

もったいないやおもてなしは日本人の精神でもあるのですから日本のメーカーも台数やコスト削減ばかりを追求するのではなく、

1)顧客や販売が納得の出来る商品作り
2)誇りの持てる作業現場作りによるアフターサービスの向上
3)手放すのが勿体無い、離れたくないと思える商品や販売店作り

こういう物が今、求められていると思います。
時代は使い捨てから長く大事に使う時代に入っている以上、何らかの工夫次第ではメーカー、ディーラー、顧客、双方が満足できる方法はあると思います。

目先の利益を追い求めているだけでは長くは続かないと思います。
Posted at 2011/09/27 23:02:09 | コメント(8) | トラックバック(0) | 自動車関係 | 日記
2011年09月17日 イイね!

まさかとは思うがありえなくない可能性



Citroën: explosions mystères de parebrises arrières

Le 15 juillet dernier, parqué devant un bâtiment pour aller chercher sa fille à la crèche, M. Hovine se fait alerter par les passants: le parebrise arrière de son véhicule vient littéralement d’exploser.

Une explosion de verre qui aurait pu avoir des conséquences dramatiques: "La déflagration a été forte. Des morceaux de verre étaient éparpillés partout sur le trottoir. Fort heureusement, personne ne se trouvait à côté", raconte-t-il.



Des explosions à répétition

Le cas est loin d’être isolé: Citroën Belgique a reconnu "4 ou 5 cas" cette année, alors que du côté des propriétaires de véhicules de la marque, les témoignages se multiplient et deviennent de plus en plus inquiétants. "Hier matin, j’ai encore lu un témoignage d’une personne qui roulait à 50 km/h en pleine nuit lorsque la vitre arrière de sa Berlingo s’est brisée. Ici, un enfant de 18 mois était à bord", déclare M. Hovine.

Le Tournaisien a donc décidé de lancer un site Internet afin d’alerter ses concitoyens ainsi que l'entreprise. "J’ai créé un site Internet car il faut que Citroën réagisse. Ce genre d’explosion peut provoquer des lésions corporelles importantes.”



Prise en charge par la garantie constructeur

Citroën s’est empressée de souligner l'aspect minime de ces quatre ou cinq voitures officiellement défectueuses, considérant le nombre de véhicules vendus l’an dernier, à savoir près de 10.000. Et de préciser que dans certains cas, le dommage a été totalement pris en charge par la garantie constructeur, y compris les dégâts collatéraux, à savoir par exemple ceux occasionnés par les éclats de verre sur la peinture.



Hayons vs système de dégivrage: à qui la faute?

Selon les informations de L’Avenir, l’explosion de la lunette serait due à un dysfonctionnement du système chauffant de dégivrage. Un expert ayant examiné le véhicule de M. Hovine avance quant à lui des vérins, supportant les hayons, trop solides et provoquent donc l’éclatement de la vitre.

Le problème ne s’arrêterait pas là puisqu’il toucherait également la Peugeot Partner, selon l'Avenir.

RTL Info Belgiqueより

久々のフランス語記事です。
全部訳す程のものではないので箇条書きでまとめますが

1)シトロエンのBerlingoでいきなりリアガラスが爆発した
2)この爆発事故が起きた際、たまたま、誰もいなかった
3)シトロエンベルギーではすでに5件ほど発症していることを認識している
4)停車中に爆発事故が起きただけでなく、走行中に起きたケースもある
5)ベルギーだけで1万台ほど売られており、実際には5件どころではないはず
6)原因として考えられるのはリアガラスヒーターかアームの締め方が硬すぎる
7)この事故はプジョーのPartnerでも起きかねない

ちなみにこの事故フランスでも起きており、フランス本社の見解では

はね石が原因で割れた以上、欠陥はない

というのが現時点での見解です。
フランスでは極東地域のニュースがほとんどないのでこういう事実が知られていないと思います

路線バスの窓ガラスが“自爆”、運転士「暑かったから」=四川

  四川省成都市内で17日午前、運行中の路線バスの窓ガラスが突然、「バン」という音とともに砕け散った。運転士は「暑かったので、窓ガラスが自爆した」と述べた。中国新聞社が報じた。

  成都市の「8路」バスが乗客を乗せ、人民南路を走行している時に、窓ガラスが砕け散った。車内に破片が散乱したが、負傷者は出なかった。運転士はバスを停車させて、乗客を後続のバスに移した。

  運転士は「車内には空調をきかせており、外部との温度差が大きい。外部がとても暑かったので、窓ガラスが自爆した」と述べた。同バスは正常に走行しており、他の車両との衝突などの事故とは、まったく関係がないという。運転士は、「窓ガラスの破裂を経験したのは初めてではない。前にもあった」と述べた。

  バス会社によると、「8路」を走るバスで同様の「窓ガラス爆発」が発生したのは、2011年になってから3度目という。

サーチナより

ガラステーブル爆発…その後も残骸から音、恐くて近寄れず=福建

当然ながらPSAは認めないでしょうけど、可能性の一つとして

コスト削減のため、やってはいけない支那製ガラスを採用した

ということは考えられるのではないのでしょうか。
プジョーやシトロエンが仮にやっているとしたら、次に起きるとしたら

VW、日産、トヨタ、BMW、ホンダ

あたりではないのでしょうか。
無論、起こって欲しくないのですが、VWやホンダ、BMWはかなり支那に力を入れていますので、今すぐには起きなくても

「1家に1台マイカー」なんて、中国は耐えられない=朱鎔基氏

支那バブルがはじけた際、余剰部品が出る以上、修理用のパーツなどで使用される懸念はあると思います。
ただでさえコスト削減のために安全がトレードされている以上(具体例はスペアタイヤからテンパータイヤ、そして今ではタイヤ修理キット)、支那に進出しているメーカーはこういうことが起きていることを踏まえ、安易な支那部品の採用はやめて欲しいものです。
Posted at 2011/09/17 07:58:58 | コメント(4) | トラックバック(0) | 自動車関係 | 日記
2011年09月17日 イイね!

届かなかった警鐘 - 信用回復は可能なのか?

韓国勢に完敗 ホンダ、北米で失速 シビック改良前倒しも検討

 ホンダが米国の自動車市場で大苦戦している。売れ筋の看板車種「シビック」を4月に全面改良し新型モデルを投入したにもかかわらず、8月の新車販売台数は前年同月比24.3%減と、4カ月連続で大幅なマイナスを記録。落ち込み幅は、主力車種の「カムリ」がモデル末期だったトヨタ自動車(12.7%減)をも上回り、販売低迷が際立っている。東日本大震災からの生産回復の遅れが要因とされているが、市場では全く別の問題点が指摘されており、不振の根は意外に深そうだ。

 ◆推奨リストから除外

 8月上旬、ホンダ社内に大きな衝撃が走った。米消費者団体専門誌「コンシューマー・リポート」の製品評価で、新型シビックが、小型セダン部門12車種中の11位という最低水準に位置づけられ、消費者への推奨リストから外されたのだ。同リポートは米国で高い信頼を得ており、推奨リストからの除外は「市場で、もはや主力車ではないという烙印(らくいん)を押された」(ホンダ首脳)に等しいという。

 米新車販売の低迷について、ホンダは「震災の影響で生産できない車種が多かったため。生産が正常化すれば挽回できる」(池史彦取締役専務執行役員)と説明する。しかし、米国内では「それだけでない」(日系メーカー幹部)と、ホンダ自体の競争力低下を指摘する見方が強い。問題は、新型シビックへの酷評が象徴する商品力だ。

 ◆韓国勢台頭に完敗

 「デザインもヨーロッパ風で洗練されている。燃費などの性能も上がっている。このレベルの車が出てきたら、やばい」

 ホンダの四輪事業本部商品担当の野中俊彦常務執行役員は、3年前の米国でのモーターショーで、韓国・現代自動車が持ち込んだ中型セダン「ソナタ」の試作車をみたときのショックが忘れられないと話す。足元の米新車市場で起こっているホンダの急落の背景には、当時の野中氏の危惧が現実となったことがある。新型シビックが最低クラスに沈んだ同じリポートで、最高評価を獲得したのは現代のセダン「エラントラ」だ。

 昨年秋に米国デビューしたエラントラの燃費性能は、高速走行モードでガソリン1ガロン当たり40マイル(1リットル当たり約16キロ)と、新型シビックの同39マイルを上回る。価格はエラントラ1万4945ドル(約115万円)に対し、シビックは1万5605ドルから。ホンダ内部からも「エラントラの方が内装などの質感が上で、その差は金額にして約2000ドル程度」(経営幹部)との声が漏れるありさまで、商品力で「完敗している」(メリルリンチ証券の中西孝樹リサーチアナリスト)。

 エラントラに遅れて開発されながら、完敗する車を出してしまった病根はどこにあるのか。ある幹部は「開発部門が過去の実績にあぐらをかいていた」と分析。さらに「リーマン・ショックを理由に、本来コストダウンをしてはいけないような研究開発領域も削減し、ホンダらしさを失った」と反省する。

 もちろん、震災影響以上の根本的な危機に、ホンダも対策に動き出している。

 これまで子会社の八千代工業に委託していた軽自動車の生産を、本体の鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)に切り替えるなど、商品づくりの抜本的な見直しに着手。米国の新型シビックについても、本来4年後となる全面改良の前倒しや、2年後が見込まれるマイナーチェンジで大幅改良に踏み切るなどの、てこ入れ策も検討されているもようだ。

 ただ、ホンダ内からは「危機感が全社に共有されてない」との声も聞かれる。来年には、シビックと並ぶ米国販売の二枚看板の「アコード」の全面改良が予定されている。ここでもつまずけば、2010年度に全社の連結営業利益の5割超を稼ぎ出していた北米事業の立て直しはおぼつかない。たとえ震災影響が解消しても、ホンダの正念場はしばらく続きそうだ。

産経新聞より

記事はホンダのことを取り上げているのに、なぜ自動車関係にしたかと申しますと、実際には

日本車全体に対する信頼が揺らいでる

からにほかなりません。

> 米消費者団体専門誌「コンシューマー・リポート」の製品評価で、新型シビックが、小型セダン部門12車種中の11位という最低水準に位置づけられ、消費者への推奨リストから外されたのだ。同リポートは米国で高い信頼を得ており、推奨リストからの除外は「市場で、もはや主力車ではないという烙印(らくいん)を押された」(ホンダ首脳)に等しいという。

アメリカではシビックが最低水準に位置づけられておりますが、欧州、特にフランスでは前々からこの兆候が強まっておりました。

前にも何度が取り上げ、日本車の質が下がっているということをここでも何回か取り上げました。

しかし、未だに覚えているのは某掲示板にさらされた際

Auto Plusのような3流雑誌の記事を鵜呑みにしている愚か者
外国人は見た目でしか判断できないのに、なんでそんなことを基準で書いているのか

まぁ今更、こんなこと愚痴にしても仕方ないのですが、結局、日本のメディアに取り上げられるまでは、何も気づかなかった、あるいは無視していたというのが今の日本メーカーの現状だと思います。

> 昨年秋に米国デビューしたエラントラの燃費性能は、高速走行モードでガソリン1ガロン当たり40マイル(1リットル当たり約16キロ)と、新型シビックの同39マイルを上回る。価格はエラントラ1万4945ドル(約115万円)に対し、シビックは1万5605ドルから。ホンダ内部からも「エラントラの方が内装などの質感が上で、その差は金額にして約2000ドル程度」(経営幹部)との声が漏れるありさまで、商品力で「完敗している」(メリルリンチ証券の中西孝樹リサーチアナリスト)。


これと似たようなことはすでにフランスでも起きており、フランスでは

KIA CeedやKIA Sportage

が高く評価されております。評価の高いところはこの記事にも書かれているように

内装等の質感のアップ(ほとんどの仏メディアは日本の内装の質感は10年から20年遅れていると酷評)
標準でKIAは7年か15万キロ保証、ヒュンダイが5年保証(走行距離無制限)(対する日本メーカーは3年か10万キロ、それ以外の大半は2年保証(走行距離無制限))

ちなみにAUDIが高く評価されている一つの要因がこの内装などの質感や組み付け精度の高さであり、AUDIもこの点を強調して売り込んでおります。

また技術力もそれほど大きな差がなくなり、デザインも日本メーカーに近いか、むしろ欧州メーカーに近い以上

デザインもそれなり、7年保証の上に、内装の質感も決して欧州メーカーにも劣らない、しかも日本車と比べて安い

これでは日本車が勝てる要因は少なくなっております。
しかも現在の韓国車の最大のネックは

アフターサービス

なのですが、サムスンやLGの商品を見てもわかるように、あらゆる決断が早いので今後はアフターサービスの向上を図ってくるでしょう。

> 開発部門が過去の実績にあぐらをかいていた」と分析。さらに「リーマン・ショックを理由に、本来コストダウンをしてはいけないような研究開発領域も削減し、ホンダらしさを失った」と反省する。

日本メーカーは日本製のイメージは簡単には動かないと思っていたみたいですが、ご覧のように、揺らぎ始め、今まではアジアンカーと馬鹿にされていた韓国車が

Korean Car

の地位を築き始めており、逆にJapanese Carの地位は落ちつつあります。
救いは

1)マツダほぼ全車種(ほとんどのメディアでなぜ、市場からもっと高く評価されない?という声が上がっております)
2)スズキスイフト(出来がいいという声は前々からあり、難点はアフターサービスだという声が出ています)
3)三菱ASX(評価が高く、これこそ日本車らしい車だという声が多数あり)
4)日産Quashquai(コンパクトSUVのスタンダードと絶賛)

幾つかの車種やメーカーが頑張っておりますが、トヨタは先のリコール問題でまだまだ復興途中、ホンダはほとんど話題になりません。また日産のMicra(マーチ)は酷評傾向な上にQuashquai以外で名前をあげられることが殆ど無い、スバルに至ってはディーラーが近くにあればひとつの選択肢だが、とにかくディーラー数が少ないのであまり勧められないというのが現状です。

日本車が目指すべきところは打倒韓国車ではなく、かつてのように欧米車に負けない車を作る

これが本来、日本車が目指していたものではないのでしょうか。
あまりにもコスト削減ばかリに気を取られていた事によって、質と商品力が落ちたのではないかと思います。

コスト削減ばかりでは何時迄経っても、下位メーカーとの勝負ですし、その下位メーカーも日進月歩で品質が上がってきます。そうなったとき、日本メーカーは

1)低価格メーカーに甘んじるのか
2)日本人ならではの発想力による独創性に富んだOnly oneなメーカーになるのか

どちらかになるでしょう。今回のコンシュマーリポートはホンダのみならず、日本車全体に対しての警告だと取り、奮起しなければ、いくらコスト削減しても売れなくなる⇛利益が減るということになるでしょう。
日本車が見向きされなくなったとき、その時は

Made in Japanブランドの失墜

といっても過言ではないと思います。
Posted at 2011/09/17 06:13:47 | コメント(10) | トラックバック(0) | 自動車関係 | 日記
2011年09月16日 イイね!

改めて考えたい、パンク時の対応

タイヤ交換を行っていた男性、後続トラックにはねられ死亡

12日午前4時30分ごろ、滋賀県甲賀市内の新名神高速道路下り線で、路肩でタイヤ交換作業を行っていた48歳の男性に対し、後ろから進行してきた大型トラックが衝突する事故が起きた。男性は死亡。警察はトラックを運転していた41歳の男を逮捕している。

滋賀県警・高速隊によると、現場は甲賀市甲賀町岩室付近で片側2車線の直線区間。三重県津市内に在住する48歳の男性が、道路左側の路肩にワゴン車を止め、パンクした右後輪タイヤの交換作業を行っていたところ、後ろから進行してきた大型トラックにはねられた。

男性は全身を強打してまもなく死亡。警察はトラックを運転していた神奈川県座間市内に在住する41歳の男を自動車運転過失致死容疑で逮捕している。

調べに対して男は「ボーッとしていた」などと供述しており、警察では漫然運転の可能性が高いとみられる。ワゴン車は第1車線にはみ出して停車していた疑いもあり、警察では同乗者からも事情を聞き、事故発生の経緯を詳しく調べる方針だ。

Carviewより

> 12日午前4時30分ごろ、滋賀県甲賀市内の新名神高速道路下り線で、路肩でタイヤ交換作業を行っていた48歳の男性に対し、後ろから進行してきた大型トラックが衝突する事故が起きた。

まずは亡くなった男性に対し合掌。痛ましい事故だと思います。しかし

> 警察はトラックを運転していた41歳の男を逮捕している。

本当にトラックの運転手だけの責任でしょうか。

> ワゴン車は第1車線にはみ出して停車していた疑いもあり、警察では同乗者からも事情を聞き、事故発生の経緯を詳しく調べる方針だ。

最近の車は昔と比べて幅も広くなっているのにも関わらず、路肩が案外狭かったりします。仮にギリギリに寄せたとしてもはみ出る可能性はあります。

ちなみに路肩の規定は

道路構造令第八条2では車道の左側に設ける最低限の路肩の幅員が決められている。

地方部の高速自動車国道および自動車専用道路にあっては交通量が多い道路では2.5m(条件により最小1.75m)で少ない道路では1.75m(条件により最小1.25m)

都市部の高速自動車国道および自動車専用道路にあっては1.25m

地方部の一般道では交通量が著しく多い道路では1.25m(条件により最小0.75m)で交通量が比較的多い道路では0.75m(条件により最小0.5m)・交通量が少ない道路では0.5m

都市部の一般道では0.5mとなっている。

Wikipediaより引用

また、事故のあった新名神高速の甲賀市近辺を見てみると路肩の幅は1.75m位に見えます。(この辺に詳しい方いらっしゃったら情報提供して頂けると助かります)

で、このワゴン車、どんな車かはわかりませんが仮説をいくつかたててみますが(仮説の前提として路肩の幅が1750mmとします)

1)アルファードやエルグランドの様な大型ワンボックス車:アルファードの場合1830mm、エルグランドの場合1850mm⇒路肩幅1750mmなら完全にオーバー
2)ノア、プレマシーの様な中型ワンボックス車:ノアの場合1720mm、プレマシーの場合1750mm⇒ぎりぎりに寄せて出ないか、実質的にははみ出る可能性大
3)プロボックスやWing Roadの様な中型ワゴン車:どちらも幅1695mm⇒車自体ははみ出なくとも、運転席側のパンクであれば人がはみ出る可能性大
4)参考までにパッソとマーチが幅1665mm⇒ようやく安全性確保できる位の幅(かなりぎりぎりだと思いますが)

また、このタイヤ交換を行っていたドライバーが

1)車両のランプを付けていたのか?
2)発煙筒を炊いていたのか?
3)三角表示板は出していたのか?

朝の4時半と言う事はまだ相当暗いと思われますので、この辺の調査もきちんと行わないと、一方的にトラックのドライバーが悪いとは言い切れません。

また他の要因としては

1)明るさは確保できていたのか?
2)トラックのドライバーにタイヤ交換している事は見えていたのか?

タイヤ交換を行うと言う事はそこそこの明るさは確保できていたのかもしれませんがそれが街灯による明るさ(上からの明かり)なのか、手元の懐中電灯の明るさ(下からの明かり)なのかで違ってきます。

上からの明かりなら人がかろうじて見えるかもしれませんが、下からの明かりだとほとんど見えないと思います。実際、自分も夜走る事多いですが、夜の高速道路、特に路肩は本当に危険ですし蛍光色+反射板付きの服が無いとほとんど人が見えません。それがたとえHIDを使っていたとしてもぎりぎりにしか見えない時もあります。

そして、高速道路ですから今回は人が巻き込まれましたが、仮に人がいなかったとしても下手したら大惨事につながる可能性は否定できません。
なので尚更、道路上に人が居るのは危険なので、ガードレールの外に避難するのがベストなのですが、ガードレールの外側に人がよけられるスペースがあったのかも疑問です。これもGoogleのストリートビューを見る限りでのコメントですが、

場所によっては人の逃げ場も無い

所もあったりする様な感じがします。
日本の国土の狭さを考えても路肩を広げるのは難しいので、交通安全の為にも

1)三角停止板の購入・積載の義務化と故障時の利用を徹底する為の教育
2)蛍光安全チョッキの積載の義務化
3)ガードレールの外側の避難場所確保の徹底
4)路肩の危険性の啓蒙を行い、速やかに避難する様に促す

最低この四つは行うべきかと思います。またこれだけ技術が発展し、所謂スマートフォンと言われる携帯電話も増えてきているのですから、NEXCOには

Android用、iPhone用、Windows Phone用の非常電話アプリ(GPS情報送信機能付き)

を開発するのも一つの手では無いでしょうか。
実際フランスの場合

1)三角停止板は購入・積載義務となっており非常時に掲示なしの場合の事故の際は保険代がおりない
2)蛍光安全チョッキは購入・積載義務となっており、非常時には着用義務となっている(着用していない場合は保険がおりない)
3)フランスの一部の高速道路会社でスマートフォン用の非常電話アプリが作られており、SA、PA等で啓蒙広告がされている

少なくとも日本の場合は発煙筒の搭載が義務化されているので、発煙筒の使用は当然として、三角停止板の使用、ハザードランプの使用、蛍光安全チョッキの着用でかなりリスクが減ると思うのは自分だけでしょうか。

また、これはあくまでも個人的な考えではありますが、タイヤ交換でこのリスクなのですから、これがタイヤ修理キットだったら正直ぞっとします。
大型車の場合はランフラットタイヤをオプション装備で用意するべきだと思うのですが、どう思われますでしょうか。

皆様の忌憚なきご意見お待ちしております。
Posted at 2011/09/16 05:30:54 | コメント(11) | トラックバック(0) | 自動車関係 | 日記

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