ホンダ開発、簡単に装着できる「外骨格」:画像と動画で紹介
本田技研工業(ホンダ)のロボット工学オタクたちが、靴のように装着して身体を支え、関節を保護する「外骨格」を開発した。ホンダによると、工場の組立ラインでのケガを減らす効果が期待できるもので、さらに、高齢者の動きを楽にする用途も考えられるという。
この機器は、自転車のサドルを靴に取り付けたような外観で、脚の間にフィットする作りになっている。これを装着することで、歩く、しゃがむ、立つなどの動作が、股関節や膝関節、足首関節に余計な負担をかけることなく行うことができる。
ホンダはこの『体重支持型歩行アシスト』試作機の有効性を、埼玉県狭山市にある埼玉製作所の車両組立ラインで[11月から]検証する予定で、長時間立ち仕事をする人に役立つだろうと述べている。さらには、高齢者や体力のない人の動きを楽にする助けにもなりそうだ。
東京にあるホンダ本社で行なわれたデモンストレーションの中で、本田技術研究所の主任研究員の芦原淳氏は「自転車のように手軽に使えなければならない」と述べた。「負担が軽減されるため、疲れにくくなるはずだ」
それにこの歩行アシスト機は、『Segway』よりオタク度が高く見える唯一の移動技術かもしれない。
ホンダはこの機器の開発にあたり、あの人間に似たロボット『ASIMO』(デトロイト交響楽団を指揮したことでも知られる)・プロジェクト用に開発された技術を応用した。機器の装着は、シートにまたがり、靴を履いてスイッチを入れるだけだ。
先週、この歩行アシスト機を試用したAP通信の記者、影山優理氏は、「慣れるのに少々時間がかかる」と書いている。「だが、この装置が私の動きをサポートしているのは感じた。しゃがむときには尻を押し上げて支え、歩くときには足の裏を押して脚を持ち上げやすくしてくれた」
ホンダが作ったこの「第3の脚」は、工場で働く作業員を人間工学的にサポートするという用途以外にも、杖や歩行器に代わるものとして実用化できる可能性がある。医療研究者たちは、何十年も前から歩行支援技術の開発に取り組んできた。
[筑波大学発のベンチャー企業、サイバーダインが手がける]外骨格型ロボットスーツの『HAL』(Hybrid Assistive Limb)は試作段階を終え、[10月10日から]リース販売が始まっている。HALは生体電位信号を読み取り、装着者の動きを予測することができるため、身体障害者にとっては人生を変える可能性のある技術となるだろう。
ホンダの歩行アシスト機の場合、HALの複雑さとは対照的な「単純さ」が強みになりそうだ。装置は2つのモーターで動き、重さは7キログラム弱だ。リチウムイオン電池によって、2時間はしゃがんだり、歩いたりできる。ちょうど休憩をとるタイミングと一致する時間だ。
Wired Visionより
こういう社員に還元する方向の会社にやり方には好感が持てますね。
こういう会社だからこそやる気が起きて、良い物ができると思います。
それに対して…
本当に「いす」がなかった,キヤノン電子のオフィス
先日,キヤノン電子の酒巻久社長に,桜が満開となっていた同社の秩父工場(写真1)を案内していただいた。酒巻社長は『椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!』(祥伝社)の著者であり,職場から「いす」をなくすという大胆な改革を実行した人である。秩父工場内には,応接室など一部を除き,会議室にも,開発部門や管理部門のオフィスにもいすがない。もちろん,社長室にもないという。
『椅子と~』によると,会議室からいすを撤去したことで会議への集中力が高まり,年間の会議時間が半減した。またオフィスでも,立つことで社員同士のコミュニケーションが密になり,問題解決の精度やスピードが劇的に改善したという。いす代も不要になり,いすをなくした分スペースが節約されるなど「いすをなくすことのメリットは計り知れない」(酒巻社長)。
筆者は秩父工場にお邪魔する前に酒巻社長の『椅子と~』を読み,いすをなくすことで大きな収益改善効果が得られたこと,生産部門だけでなくデスクワークをしている管理部門などにもいすがないことを知っていた。それでも,実際にいすがないオフィスを目にしたときには大きなインパクトを受けた。今回はその衝撃を伝えるべく,本当にいすがないオフィスの様子をレポートする。
いすをなくすと机まわりがきれいになる
まず,工場の生産管理や労務管理,調達を行う部門のオフィスを訪れた。社員は,立ったままパソコンを使い,電話を受けている(写真2)。机の高さを立った姿勢に合わせるため,机の脚に木製の“下駄”を履かせていた。
仕事の邪魔にならないよう,少し離れた位置から業務の様子を見学させてもらうと,社員がよく歩くことに気が付いた。机と,オフィスの奥や通路に設置された共用の棚(写真3)の間をこまめに行き来している。どうやら,仕事に必要な書類や資料が,自分の机ではなく共用の棚に置かれているようだ。
実は,これも酒巻社長の改革の一つである。資料や書類を探す無駄な時間を削減するために,部門やグループで共通に使用する資料は,個人で保管するのではなく,すべて共用の棚に保管しているのだという。
必要な資料や書類が手の届くところにない…という状況を考えると,いすのあるオフィスで仕事をしている筆者には非常に面倒に感じる。しかし,立って仕事をしているオフィスでは,オフィス内を数十歩移動することは,それほど苦になるように見えなかった。
むしろ,立ちっぱなしより少し歩いたほうが楽なのかもしれない。机に必要書類を集めておかなくてもよいため,社員の机まわりは非常にすっきりしていた。机まわりを整頓することは,酒巻社長が『椅子と~』で推奨していることでもある。
歩くスピードを体得してもらうための仕掛け
酒巻社長の説明を聞きながら工場内を歩いていくと,突然,警報(のような音)が鳴り回転灯が光った。足元を見ると,廊下に青く塗られたゾーンがあり,「5m 3.6秒」と書いてある(写真4)。この5メートルのゾーンの両端にはセンサーが設置してあり,3.6秒以内で通過しないと警報が鳴るのだ。「広い工場なので,移動に費やす時間がバカにならない。社員に歩くスピードを体得してもらうための仕掛け」(酒巻社長)だという。
秩父工場を見学し,本当にいすのないオフィスを目の当たりにして,改めて“改革の達人”と呼ばれる酒巻社長の実行力に感銘を受けた。いすをなくすことに代表される酒巻社長のさまざまな改革により,キヤノン電子の業績は,いすをなくした2000年から2007年の8年間で,経常利益率が9.7ポイント改善した。さすがに2008年以降は世界的な経済危機の影響を受けたが,4月22日に発表した2009年第1四半期(1~3月)決算を見ると,売上高が前年同期比で39.1%減少したにもかかわらず,黒字を確保した収益体質は評価に値するだろう。
急激な在庫調整を行った製造業各社にとって,在庫が適正水準に戻ったこれからが正念場。100年に一度の不況を乗り越えるために企業に求められているのは,「いすをなくしましょう」と言って本当になくしてしまえるような,実行力のあるリーダーなのだろう。
日経BP IT Proより
この記事を書いた羽野三千世と言う輩は是非このやり方を日経に薦めてください。あるいはキャノン電子に転職してください。もちろんこのやり方がすばらしいと書いている以上、自宅や職場でも実行するんでしょうねぇ。
こんな蟹工船と同等な劣悪な環境で働かせているキャノンとそのやり方を礼賛する日経BP、マジで
滅んでくれた方が有り難いんですけど
元々Canon嫌いの傾向が強かった自分ですが、これでますます
Canon商品を買う気がなくなりました
キャノン以外でも良いカメラはいっぱいありますしね(Ricoh、Nikon、Panasonic - Lumix、Olympus等)
Posted at 2009/05/21 18:11:07 | |
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