北海道・砂川の神社住民訴訟:市有地に神社、違憲 最高裁「社会通念で判断」
◇砂川市政教分離訴訟、解決策は高裁差し戻し
北海道砂川市が市有地を無償で空知太(そらちぶと)神社に使わせていることは、政教分離を定めた憲法に違反するかどうかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁大法廷(裁判長・竹崎博允(ひろのぶ)長官)は20日、「憲法が禁じた宗教団体に公の財産を提供する行為」と述べ、市の土地提供を違憲と判断した。その上で「違憲性を解消する他の手段について審理が必要」と、1、2審判決を破棄し、審理を札幌高裁に差し戻した。(3面にクローズアップ、社会面に関連記事、21面に判決要旨)
政教分離訴訟で最高裁が違憲判断を示すのは、97年の愛媛玉ぐし料訴訟判決に続き2例目。大法廷判決は裁判官14人のうち8人の多数意見。元中学教諭でクリスチャンの谷内栄さん(79)らが菊谷勝利市長を相手取り建物を所有する町内会に施設撤去を求めないことの違法確認を求め、1、2審が違憲と判断し、請求を認めていた。
政教分離訴訟を巡っては、津地鎮祭訴訟の最高裁判決(77年)が、憲法が禁じる国や地方自治体の宗教的活動について「目的が宗教的意義を持ち、効果が宗教に対する援助や圧迫などになる行為」と示し、この「目的・効果基準」に沿って司法判断がされてきた。これに対し大法廷は「宗教施設の性格、無償提供の経緯や態様、一般人の評価など諸般の事情を考慮して、社会通念に照らして総合判断すべきだ」との新たな基準を示した。
その上で市の行為の違憲性を検討。鳥居や「神社」の表示、ほこらの存在など外形的事実から神社施設にほかならず、行われる祭事も宗教的行事と認定。「土地提供は宗教団体である氏子集団の宗教的活動を容易にし、一般人の目から見て特定の宗教に便宜供与し、援助していると評価される」と判断した。
一方、違法確認を求めた原告の請求については「施設撤去以外にも有償・無償での譲渡や貸し付けなど、違憲性解消の適切な手段があり得る」と指摘。施設撤去は氏子集団の信教の自由に重大な不利益を及ぼすとも述べ、1、2審判決を破棄し審理を差し戻した。
反対意見は2人。今井功裁判官は違憲判断した上で「市の上告を棄却すべきだ」と述べ、堀籠幸男裁判官は「施設は習俗的な意味合いが強い」と合憲との見方を示した。甲斐中辰夫裁判官ら4人は「利用実態や経緯などを総合的に認定しなければ憲法判断できない」と意見を述べた。
砂川市が富平(とみひら)神社の敷地を町内会に無償譲渡したことの是非が問われた訴訟でも判決が言い渡され、大法廷は「譲渡は違憲の恐れがある状態を解消するためだった」とし全員一致で合憲と判断。上告を棄却し、原告敗訴の1、2審判決が確定した。【銭場裕司】
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■ことば
◇政教分離
国や地方自治体が宗教的に中立であることを要求する憲法上の原則。国家と神道の密接な結びつきが戦争突入につながったと考えた連合国軍総司令部(GHQ)が、1945年に神道指令を出し、国家と神道が分離された。これを背景に、信教の自由を保障するため、日本国憲法に政治と宗教を分離する規定が盛り込まれた。20条は、宗教団体が国から特権を受けたり、国が宗教的活動をすることも禁止している。89条は宗教団体への公金支出を禁じている。
毎日新聞より
> 元中学教諭でクリスチャンの谷内栄さん(79)
この人はカソリックを日本人に押し付けたいんですかね?そのためにわざわざ裁判まで起こすとは…
> 国家と神道の密接な結びつきが戦争突入につながったと考えた連合国軍総司令部(GHQ)が、1945年に神道指令を出し、国家と神道が分離された。
じゃあキリスト教が絶対と言って十字軍まで送ったキリスト教は戦争突入につながったとは考えられないんですかね?
そもそもGHQが押し付けたものなんですから、こっちの方が問題あると思うんですが。
市有地の神社 新視点で『違憲』導いた
市有地を地域の神社に無償で使わせていることは、憲法の政教分離原則に反するかどうか。最高裁大法廷は「違憲」の判断をした。行政は少数者の宗教や良心の自由へ配慮がいっそう求められよう。
北海道砂川市にある小さな神社は、市有地の上に町内会館と一体となって立っている。祠(ほこら)や鳥居などもある。町内会に市が無償で提供している形だ。
神職はおらず、管理や運営は町内の氏子集団で行っている。ただ、お祭りの時には、神職や巫女(みこ)が来て、お祓(はら)いなどの宗教的行事もしている。
憲法では政教分離原則を規定するが、とくに八九条で「公金その他の公の財産は、宗教上の組織もしくは団体の使用、便益もしくは維持のため、支出してはならない」と定めている。
最高裁はこの条文を踏まえ、無償提供により「氏子集団の宗教活動を容易にしている。一般人から見て、特別の便益を提供し、援助していると評価されてもやむを得ない」とし、「違憲」に導いた。「一般人の目から見た評価」というポイントに重点を置いた新視点で判断したといえよう。
政教分離原則をめぐる最高裁の憲法判断は十一件あるが、「違憲」となったのは、一九九七年の愛媛玉ぐし料訴訟判決以来、二件目である。公有地上の宗教施設は、一説には全国に二千以上あるともいわれ、波及が注目される。
今回、砂川市内の別の神社も訴訟対象となったが、こちらは「合憲」と判断された。神社の土地が既に市から、地域の人でつくる「地縁団体」に移っており、この譲渡が違法状態から回避する行動とみなされたためだ。
全国各地域・集落ごとに点在する神社は、人々の生活に密着した習俗的な存在とも考えられる。お参りを生活習慣としている人も多い。それだけに「あまり神経をとがらせなくてもいいのでは」という意見もあるだろう。
だが、軍国主義と結び付いた国家神道の時代を記憶に刻み込んでいる人もいる。神社の運営費を町内会費とともに支払うケースなどは、ためらいを覚える人もいるだろう。
キリスト教を信仰する原告は、戦時中に参拝を強いられ、兄が戦死した体験を持つ。
社会は戦後、大きく変ぼうし、国際化が進む。さまざまな信仰や宗教観が混在している現代だ。政教分離原則はより厳格さを求められているのではないか。
頭狂新聞より
> だが、軍国主義と結び付いた国家神道の時代を記憶に刻み込んでいる人もいる。
神道が軍国主義につながるというのであれば、明治神宮、出雲大社、伊勢神宮、太宰府天満宮、神田神社等も全て否定してください。
ちなみに神道とは日本固有の多神教の宗教なのですから、他国の意思で押し付けられた政教分離を見直すべきなのですが、そういうのは見直さないみたいですね。
政教分離をどうこう言うのであれば、創価学会と公明党、幸福の科学と幸福実現党の事も踏み込んで突っ込んだ方が良いんじゃないんでしょうか?
方や日蓮宗を装ったカルトですし、方や新興宗教なんですから。
> キリスト教を信仰する原告は、戦時中に参拝を強いられ、兄が戦死した体験を持つ。
何を言いたいんですかね、この新聞は?キリスト教徒は徴兵されるべきではないとでも言いたいんですかね?
> 社会は戦後、大きく変ぼうし、国際化が進む。さまざまな信仰や宗教観が混在している現代だ。政教分離原則はより厳格さを求められているのではないか。
本当に極左連中は国際化って言葉がお好きですね。
いっその事、旧ソ連のように全ての宗教を弾圧したいとでも述べた方が良いんじゃないんですか?その割には公明党や幸福実現党に関しては甘いですし、統一教会の光(共産党の防波堤(勝共連合)に貢献)の部分も取り上げ、総合で考えるべきですし、ついでに鳩も統一教会に関係していますから。
頭狂新聞にお聞きしたい、イスラム教信者は全員テロリストやアルカイダのメンバーですか?キリスト教徒(カソリック、プロテスタントを含む)は人殺しをしないと言いきれますか?初詣や七五三で明治神宮や日枝神社にお参りすることは軍国主義者になるんですか?
おまけ
支局長からの手紙:教育に新聞を /鳥取
> インターネットで情報が氾濫(はんらん)し、新聞を巡る環境は激変しています。しかし、インターネットでは、自分が必要とする、興味を持つ情報しかアクセスしないため、偏った情報になりがちです。一方で、新聞は新聞記者が情報の裏付けを取って確認し、見出しの大きさによって記事の重要度を示すため、記事に対する責任の所在が明らかで、価値基準が一目りょう然の、しかも広範な情報に触れることのできるメディアといえます。
裏付けもとらず、変態記事を長年世界中に垂れ流し、大量の在日を雇って朴鐘珠のような佐賀県知事や天皇陛下を侮辱するような輩に記事書かさせたり、しかも歪曲、ねつ造報道や愛国者は誹謗中傷しておきながら、売国奴を支援している斜陽産業が何をいうのか。寝言は潰れてから言ってくれ<売日変態新聞