学校で進まない拉致教育 3万7000校配布の啓発アニメ「上映した」は3%台
拉致問題の啓発のため、横田めぐみさん=拉致当時(13)=拉致事件を描いたアニメのDVDが配られた全国の小中高約3万7000校のうち児童・生徒への上映が確認された学校は3%台にとどまっていることが3日、分かった。政府は拉致問題の啓発強化を閣議決定し、都道府県教委に人権教育として拉致問題を学校で取り上げるよう通知したが、せっかくの教材が現場で生かされていない実態が浮かび上がった。
DVDは「めぐみ」と題し、めぐみさんの両親の滋さん(78)、早紀江さん(75)監修で政府拉致問題対策本部が平成20年に作成した25分間のドキュメンタリーアニメ。同本部が20年6月から全国の小中高校に配るとともに上映した場合、アンケートに回答するよう求めてきた。
同本部事務局の6月13日現在の集計によると、全国ほぼ全ての小中高校に当たる3万7256校にDVDが配られたが、アンケートに回答した学校は3221校。うち「児童・生徒に上映した」と答えた学校はDVD配布校の3.7%の1381校にとどまった.
事務局は「上映しても回答していない学校もあるだろう」とみているが、回答校でも児童・生徒への上映は4割にすぎず、教職員への上映が2813校にのぼるのと比べても半数に満たない。
横田さん夫妻が暮らし、拉致問題啓発に力を入れてきた神奈川県でも児童・生徒への上映が確認できたのは24校。低調ぶりに県教委では22年度から学校長を対象に研修会を開くなどしてきた。県教委の担当者は「アニメはすぐに拉致問題が理解できる内容だが、総合学習や公民で取り上げるのか、決まったカリキュラムがないことが大きい」と低調の理由を説明する。
東京都でも児童・生徒へ上映したと回答したのは29校。都内の中学校の校長は「校長研修で横田夫妻の講演を聞き、大切さは分かっているが、人権教育ではいじめや障害者問題を優先してしまう」と内情を話した。
政府は4月、「人権教育・啓発基本計画」に拉致問題を加えると閣議決定し、5月末に人権教育として拉致問題を学校で取り上げるよう都道府県教委に通知した。これを受け、各教委が学校への働きかけを始め、拉致問題対策本部事務局にもDVDの再送を依頼する学校が増えたという。
事務局は「子供に知ってもらうことが大切。通知をきっかけに上映が増えることを期待したい」としている。
産経新聞より
ここでは何度か取り上げているアニメ「めぐみ」ですが、どうも日本の教育界において
拉致問題=人権侵害
という意識が薄いとしか思えません。
> 県教委の担当者は「アニメはすぐに拉致問題が理解できる内容だが、総合学習や公民で取り上げるのか、決まったカリキュラムがないことが大きい」
ホームルームだろうがなんだろうがやればいいんですが、何かと御託を並べてやらないというのは国旗掲揚国歌斉唱反対を掲げている教師を思いついたのは自分だけでしょうか
それでいて、こういう記事もあるくらいですから
君が代裁判 心の自由を守るために
卒業式などで日の丸に向かって起立し君が代を斉唱するよう命じる学校長の指示は、思想・良心の自由をうたった憲法に違反するのではないか―。
東京都の公立学校教員らが訴えた一連の「日の丸・君が代訴訟」で、最高裁の判決が相次ぎ下されている。いずれも指示は合憲との判断だ。原告の敗訴である。
同じ趣旨の判決がこれからも続くのは間違いなさそうだ。この問題は司法的には決着がつきつつあると言っていいだろう。
それでは、教育の場でこれから起立、斉唱の指示、指導を強めて構わないのだろうか。答えはむろん「ノー」である。
この問題は本来、力ずくでなく穏やかな議論によって着地点を見いだすべきだ―。判決文を細かく読むと、裁判所のそんな考えが浮かび上がってくる。
憲法の根本精神にかかわる問題だ。石原都政の話、と無関心を決め込むわけにはいかない。どう対処するか、最高裁判決の中に糸口を探してみたい。
<都教委の強引さ>
都教育委員会が8年前に出した通達が問題の発端だ。
▽壇上の正面に国旗を掲げる▽司会者は「国歌斉唱」と発声して起立を促す▽教職員は指定された場所で起立し斉唱する―といったことが盛り込まれた。
都教委は以後、学校に職員を派遣して通達が守られているか目を光らせ、起立、斉唱しない教員を処分している。その結果、定年後の嘱託採用を拒まれる人が続出、裁判が始まった。
以上が大ざっぱな経緯である。
流れを決めたのは、君が代のピアノ伴奏を拒んだ教師の処分をめぐる4年前の最高裁判決だ。処分は合憲との内容だった。
今年に入り、5~6月に立て続けに3件の小法廷判決があった。こちらも教師側が敗れている。
通達には必要性、合理性があり思想・良心の自由を定めた憲法に違反しない―。これまでの判決に共通する判断だ。
ここで、判決文に記されている補足意見と反対意見に目を向けてみたい。多数意見がくみ取りきれていない大事なポイントが提起されていると思うからだ。
<判決を読み解けば>
ポイントの第一は、学校が政治的争いに巻き込まれることに対する裁判所の批判的なまなざしだ。
複数の判事が述べている。
「関係者間に対立が深まれば現場は混乱し、生徒への悪影響が懸念される」「教育は強制でなく自由闊達(かったつ)に行われるのが望ましい。…強制や不利益処分も可能な限り謙抑的であるべきだ」
うなずく人は多いだろう。
ポイントの第二は、通達の運用がいかにも強引なことだ。
都教委は管理職に対し、起立しない教師がいたときは都人事部に電話で連絡した上で事故報告書を出すよう指示している。「形式的であっても立てば一歩前進だ」といった現場への説明もある。
ある判事はこうした事実を踏まえ、通達の意図は式をスムーズに進めることではなく「歴史観に反する行為を教職員に強制することにある」と述べている。式を静かに済ませるには、起立、斉唱に反対する教師を受付に回すといったやり方もあるのに―という意味の意見を述べた判事もいる。
この問題にこれからどう対処したらいいのだろうか。手掛かりも判決文に示されている。
「司法が職務命令を合憲・有効として決着させることは、必ずしも最終的な解決にならない。…国旗、国歌が強制的でなく、自発的な敬愛の対象となるような環境を整えることが何よりも重要だ」
本来は社会で解決すべき問題のはずで、裁判にはそぐわない―。裁判官のそんな本音が聞こえてくるかのようだ。
判決はいずれも、起立、斉唱命令は「思想・良心の自由を間接的に制約する」と認定してもいる。憲法の保障する自由が間接的にしても制約されることを、重く受け止めねばならない。
国旗国歌法はもともと強要しないことを前提に成立した。制定の経過からいっても、現場への圧力を強めるのは望ましくない。
<成熟社会の度量を>
〈思想および良心の自由は、これを侵してはならない〉。憲法19条の規定である。
憲法学者芦部信喜さんの著書によると、信仰、表現の自由とは別に内心の自由をうたう憲法は世界でまれだという。明治憲法下で自由が侵害され、戦争に至った歴史への反省が込められている、と芦部さんはみる。
日の丸、君が代に戦争の歴史の影を見て、掲げたくない、歌いたくないと考える人は現にいる。そうした人たちの思いも尊重するのが憲法を生かす道であり、成熟社会の度量というものだろう。
阿部守一知事はこれまで、日の丸、君が代の問題でははっきりした考えを示していない。東京のトラブルを他山の石に、抑制的な姿勢をとってもらいたい。
信濃毎日新聞より
国旗国歌に敬意を払えない、拉致問題は軽視、これでは子どもがまともに育つわけがないと思います。
まぁ、自称教育県、長野県がこのレベルですから、全国の教育委員会のレベルもたかがしれているとおもいます。
話はアニメめぐみに戻りますが、まずキャストのリストを御覧ください
キャスト : 山寺宏一(横田滋役)
深見梨加(横田早紀江役)
高山みなみ(横田めぐみ役)
羽佐間道夫(ナレーション)
三木眞一郎(横田滋の同僚役)
田野恵(横田拓也・哲也(小学生)役)
島田敏(横田拓也・哲也(成人)役)
赤池祐美子(看護婦役)
川中子雅人(事務員役)
田原アルノ(政府職員役)ほか
山寺宏一、深見梨加、高山みなみ、羽佐間道夫、三木眞一郎、島田敏、もうこれでどのアニメにでたかというのがわかった方いれば相当な声優通ですし、少なくとも山寺宏一さん(加持リョウジ、響良牙、スパイク・スピーゲル等)、深見梨加さん(愛野美奈子、映画の吹き替え多数(アンジェリーナ・ジョリー、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ等)、高山みなみさん(キキ、江戸川コナン、天道なびき等)、羽佐間道夫さん(ワルター・シェーンコップ、ブルーノ・J・グローバル、映画の吹き替え多数(シルベスター・スタローン、レスリー・ニールセン等)等、声優好きにとっては超大物が勢揃いな上に、内容もしっかりできております。
(余談ですが、かなりの声優好きですw)
変なバラエティやNHK教育の番組見せるくらいなら、こっちを見せたほうがよほど子供の教育にいいと思うんですけどね。