7/27放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
(前略)
山本悠美子
「パリのベテラン旅行業者によりますと、『毎日必ず、刺身と豆腐を食べる習慣だけど、それを変えた日は、1日もないよ』」
青山繁晴
「はい、ちょっと、そこまで、そこまででね、いったん止めて下さいね。なぜ急に刺身と豆腐の話になるんだと、ね、皆さん思われたでしょうが、皆さん福島原子力災害のあと、この日本ではどんな報道が多いですか、週刊誌やワイドショーを中心に。つまり、もう日本という国はもう世界でダメだダメだと言われてて、今まで愛してくれた刺身とか豆腐も、それからお寿司なんかももう食べられなくなって、もう日本全体が、日本食を筆頭に信用されなくなってると、言われてるじゃないですか」
山本悠美子
「はい」
青山繁晴
「それを例えば、パリの中で、ま、あの、かなり有名なベテランの旅行業者に会って聞いてみたら、えーっとびっくりされて、とんでもない、そんなこと起きてませんよと。ね。自分は刺身と豆腐をいつも食べてる、変えてないし、そしてさっきも日本レストランで昼食を食べてきたばっかりで、いつものように超満員だったよと言われたんで、僕は、あの、パリをぐるぐる回って、日本食のレストラン行ってみたら、寿司屋をはじめとして、もうワンワン賑わっててですよ、そしてお客に話を聞いても、その福島のことはみんな知ってるんですよ?知ってるけれども、しかし、その、放射線汚染の現実について、その、いいも悪いも現実についてちゃんと論評がなされているから、冷静に論評がなされているから、お寿司を食べなくなってる事実なんてないんですよ」
山本浩之
「フランスでは風評被害がない?」
青山繁晴
「はっきり言うとないですね。全くないと言っていいと思います」
一同
「ほぅ〜」
青山繁晴
「そしてイギリス、今回は北部のスコットランドだけですが、それも同じ状況だったんですよ。で、そういうことを、僕はちらっとその、例えば、ラジオで申したりすると、ドイツに住んでる日本の方から、ドイツは全然違うって言ってこられたんですが、その通り、ドイツだけ、むしろ違うんですよ。ドイツは、日本に対する見方が実は、戦争責任の問題も絡んで厳しいのとですね、ま、僕はドイツに対して偏見だと言ってますが、それとドイツは、もう全否定か全肯定かっていうところがあるんですよ。イギリス、フランスはそういうことはない、ヨーロッパの普通の雰囲気は違う。何が言いたいかというと、その、ドイツで厳しく言われたからといって、それが全ヨーロッパで悪く言われてるように、すぐ自分を、日本国を貶めて、考えようとする習癖が特にメディアにあるから、だから日本の力が失われていくんであって」
青山繁晴
「皆さんさっき、あの、自分で確認しましょうと、自分で確かめようと言ったのは、ここは、世界は日本をどう見てるとあえて書かせていただきましたが、皆さん、これから夏休みですね。お子たちと一緒に、その、例えばフランスに行っていただいて、この、青山の野郎が言ったことが本当なのかどうなのか、自分で日本食のレストランも行かれて、歩かれたらいいと思うんですよ。そしてその時に元気な日本の姿を見るだけでも、海外の人は、ああやっぱり日本はちゃんとしてるじゃないかとも思うわけですし、あえてドイツにもどうぞ行ってみて下さいと、思います。僕も行ってみようと思っていますし。はい。それが今日の締めくくりです」
山本浩之
「はい。ありがとうございました。以上“ニュースDEズバリ”でした」
(以下略)
ぼやきくっくり様より引用
前半のメタンハイドレードの事や、後半の最初の方の原発問題に関しては特に書く事はないですし、こういう情報は非常に有益だと思います。しかし
> それを例えば、パリの中で、ま、あの、かなり有名なベテランの旅行業者に会って聞いてみたら、えーっとびっくりされて、とんでもない、そんなこと起きてませんよと。ね。自分は刺身と豆腐をいつも食べてる、変えてないし、そしてさっきも日本レストランで昼食を食べてきたばっかりで、いつものように超満員だったよと言われたんで、僕は、あの、パリをぐるぐる回って、日本食のレストラン行ってみたら、寿司屋をはじめとして、もうワンワン賑わっててですよ、そしてお客に話を聞いても、その福島のことはみんな知ってるんですよ?知ってるけれども、しかし、その、放射線汚染の現実について、その、いいも悪いも現実についてちゃんと論評がなされているから、冷静に論評がなされているから、お寿司を食べなくなってる事実なんてないんですよ
ここの部分に非常に違和感を覚えました。
まず、豆腐ですが、フランスで売られている豆腐は
欧州産の大豆
を使って作っています。つまり、放射能汚染は比較的少ないんです。
そしてさらなる違和感を感じたのがフランスで入手できる寿司の件ですが、フランスの寿司ネタは
地中海、大西洋、インド洋、鮭に関しては北海、バルト海
からきているんです。マグロは地中海や大西洋でもとれます。
また、お米に関して言えば日本からではなく、イタリアでも日本米は作られています。
つまり日本の材料ではないから、日本食屋がにぎわっているのであって、これが日本からきたものなら
絶対に売れません。
つい最近まで、フランスでは日本車に対して恐怖感すら感じていました。
これ、フランスの雑誌で読んだ事なのですが
日本車を扱うところはガイガーカウンターを買って、日本車は放射能汚染がされていないというのを証明しないと買ってくれません
Un compteur Geiger pour rassurer les clients
Radioactivité: des tests sur les voitures japonaises pour rassurer
これが実情なんです。実際、うちの会社にも御社の製品には放射能が含まれていないのかという質問すらきていたくらいです。
現に、日本食を扱ってる商店は閑古鳥が鳴いており、いつつぶれるかわからないという情報も確実なソース(母の知人で、パリ近郊在住。頻繁にパリに行っている方です)から入手しております。何しろ日本からの食材がほとんどない状態なのですから。
> 皆さんさっき、あの、自分で確認しましょうと、自分で確かめようと言ったのは、ここは、世界は日本をどう見てるとあえて書かせていただきましたが、皆さん、これから夏休みですね。お子たちと一緒に、その、例えばフランスに行っていただいて、この、青山の野郎が言ったことが本当なのかどうなのか、自分で日本食のレストランも行かれて、歩かれたらいいと思うんですよ。
当方のブログを青山氏が読んでいるとは思いませんが、青山氏も元ジャーナリストならもう少し踏み込んで確かめていただきたいものです。
日本とフランスでは状況が全く違うのですから。その辺もふまえてフェアに発言していただきたいと強く思います。
日本の事情とフランスの事情を混同させるのは非常に危険だと思います。
Posted at 2011/07/28 05:41:49 | |
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