2019年03月01日
ポルシェ博士の曾孫が創立 ピエヒ・オートモーティブ、電動スポーツ発表へ
もくじ
ー 創立者の1人はポルシェ博士の曾孫
ー 航続距離は500kmを目標
創立者の1人はポルシェ博士の曾孫
ピエヒ・オートモーティブは、マーク・ゼロと名付けられた電動スポーツカーと共に、来月のジュネーブ・モーターショーで世界に向けてデビューを果たす予定だ。
2016年に設立されたこの会社は、アントン・ピエヒが共同創立者として名前を連ねている。彼はフォルクスワーゲン・グループに多大な発展をもたらしたフェルディナント・ピエヒ元会長の息子であり、フォルクスワーゲン・ビートルの設計者でポルシェ・ブランドを築いたフェルディナント・ポルシェ博士の曾孫にあたる。同氏のビジネス・パートナーはインダストリアル・デザイナーのレア・スターク・ライチッチだ。
ピエヒはスイスのチューリッヒに本拠を置く公開会社で、フォルクスワーゲン・グループには属さない。
2ドア/2シーターのマーク・ゼロは、スタートアップ・ブランドによる無数のEVとは異なり、テスラによって一般的となったスケートボード型シャシーを持たない。代わりにピエヒが200もの「外部スタッフ」の協力を得て開発したというモジュラー・プラットフォームを採用する。
マーク・ゼロではバッテリーを床下に積むのではなく、センタートンネル内とリアアクスル上に搭載する。ということは後輪駆動だと推測されるが、ピエヒはモーターの搭載位置(と個数)を明らかにしていない。
ピエヒのプラットフォームは、バッテリー電気自動車のみならず、内燃エンジン、ハイブリッド、水素燃料電池など様々なパワートレインに対応できると同社では主張している。バッテリーなどのハードウェアは交換可能らしい。
航続距離は500kmを目標
マーク・ゼロのバッテリーは、社名が公表されていない中国とドイツのジョイント・ベンチャーから供給を受けている。
この会社は「これまで自動車業界にかかわったことはない」とのこと。そのバッテリー・セルは非常に熱効率に優れ、水冷ではなく空冷が可能で、急速に充電できるという。
マーク・ゼロの航続距離はWLTPテストサイクルで500kmを目標値としている。車両重量は「1800kg以下」。比較のために挙げると、電動ハイパーカーのリマックC_Twoは1950kgだ。動力性能に関する数字はピエヒからまだ明らかにされていない。
マーク・ゼロのエンジニアが誰なのかは不明だが、デザイン・スケッチにはポルシェのペーター・ヴァルガによるサインがある。ピエヒの出資元も明かされていない。
このレトロ・モダンなクーペに続き、ピエヒはセダンやSUVもラインアップに加えることを計画しているようだ。
さらなる詳細は、3月7日にジュネーブで行われるプレス・カンファレンスで明らかになる予定だ。
まずは500km走れるっていうのは重要だろうね
創業者はポルシェのひ孫 ピエヒ・マーク・ゼロ発表 ジュネーブ2019
もくじ
ー 他とは一線を画す生い立ち
ー 特殊感溢れる新技術
他とは一線を画す生い立ち
ピエヒ・オートモーティブはアントン・ピエヒによって2016年に創業された。アントン・ピエヒはフォルクスワーゲングループの元取締役会長、フェルディナント・ピエヒの孫に当たる。
さらに、曽祖父はあの伝説的なフェルディナント・ポルシェという、まさに自動車界のサラブレッドのような人物だ。
ピエヒはスイスのチューリッヒに本拠地を置く会社で、フォルクスワーゲングループとの関係性は全くない。アントンのビジネスパートナーは工業デザイナーのレア・シュターク・ライチックだ。
2人乗りの2ドアクーペであるマーク・ゼロは昨今乱立するEV新興ブランドのように、スケートボード型のシャシーを採用していない点が珍しい。ベースにはピエヒが200人の外部の従業員と提携して開発した独自のものが採用されている。
バッテリーもよくあるフロア配置ではなく、車体の中心部やリアアクスルの間に設定されている。203psを出力する誘導モーターが前後のアクスルに配置され、最高速度250km/h、0-100km/h加速は3.2秒を実現。
特殊感溢れる新技術
ピエヒのプラットフォームは電気自動車のバッテリーやモーターのみならず、従来の内燃機関やハイブリッド、燃料電池などのさまざまなパワートレインを搭載することが可能としており、バッテリーなどのハードウェアは容易に感想が可能とのこと。
マーク・ゼロの採用されているバッテリーは中国のデステンという企業のものだ。バッテリーに使用されているセルも熱効率に非常に優れているという新しいものを採用している。液冷よりも水冷という方式を採用しており、4分40秒で80%の充電を完了させる。
充電器などのインフラ整備はドイツと中国の合資企業、TGOODが担当する。TGOODは現在、310の都市で21万以上の充電スタンドを提供している。
施行されたばかりの試験方法、WLTP下での航続距離は500kmを目指しており、車両重量は1800kg以下となる。似たようなEVクーペのリマックC_Twoの車両重量が1950kgとのことなので、非常に軽量というのがわかるだろう。
マーク・ゼロのデザインを担当したデザイナーは明らかとなっていないが、デザインスケッチなどはポルシェのデザイナー、ピーター・ヴェガのサインが書かれている。ピエヒへ出資した企業なども明らかとなっていない。
このレトロモダンスタイルなクーペに続き、ピエヒは今後セダンやSUVなどもリリースしていく計画だ。さらにはコンバーチブルやピックアップトラックなども可能性はあるとしている。
ポルシェ博士の曽孫が興したEVスポーツカー「ピエヒ」とは?──ジュネーブ国際自動車ショー2019リポート【第17弾:ピエヒ】
フォルクスワーゲンやセアトをはじめ、アウディやベントレー、ランボルギーニ、ブガッティやポルシェと、フォルクスワーゲン・グループのあらゆるブランドがひしめくホールの奥に、初出展のコンストラクターによる、EVスポーツカーのコンセプトがあらわれた。
それだけならスーパーカーだらけのジュネーブショーで決して珍しくないが、どうしてそれがザワつく話かといえば、そのメーカーが「PIËCH(ピエヒ)」を名のっているからだ!
ピエヒ家が自動車業界で知られるのは20世紀初頭、ポルシェの祖にしてフォルクスワーゲン・タイプ1の発明者、フェルディナント・ポルシェ博士の娘であるルイーズと結婚した財務担当者アントン・ピエヒ氏からだ。
彼の息子で祖父とおなじファーストネームをもつフェルディナント・ピエヒ氏はポルシェ「917」やアウディ「クワトロ」をエンジニアとして設計したあと、フォルクワーゲン・グループ会長として、今日の巨大コングロマリットを作り上げた。しかし、最後はお家騒動に巻き込まれ会長の座を追われた。
今回登場したピエヒはフェルディナント・ピエヒ氏の息子が興したメーカー。曽祖父と同じ名をもつアントン・ピエヒ氏が率いる新興のEVメーカーである。
スイス・チューリッヒに拠点を置く小さなブランドであるものの、会場では大きな注目を集めていた。今回、展示されたコンセプトカー「マーク・ゼロ」は、高性能をうたう。ライトまわりのデザインが、ポルシェを思わせるマーク・ゼロは、いわゆるFRプロポーションのGTカーだ。
説明によれば、革新的なバッテリーを搭載し、WLTPモードでの自律走行レンジは500kmに達するうえ、満充電量の80%を4分40秒の速さで急速充電出来るという。
ピエヒは、少量生産の高性能EVを市販する以外に、バッテリー&モーターを含むプラットフォームを、ほかの自動車メーカーへ供給する意図を明らかにしている。ただし供給先がどこのメーカーか、現場で回答は得られなかった。ちなみにバッテリーの供給は、香港に拠点を置くメーカーから受けるという。
名門ピエヒ家がどういうビジネスを展開するか、現時点ではイマイチ想像出来なかったものの、少なくともEVに特化するのは間違いなさそうだ。
Posted at 2019/03/01 23:03:45 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記
2019年03月01日
MAPLUS+ キャラチェンジセット、ガルパン「西住みほ」「秋山優花里」の提供開始…エディア
エディアは、徒歩・カーナビアプリ「MAPLUS+声優ナビ」にて、アニメ「ガールズ&パンツァー」から「西住みほ(CV.渕上舞)」「秋山優花里(CV. 中上育実)」キャラチェンジセットの提供を開始した。
MAPLUS+は、基本利用料無料のナビアプリ。キャラチェンジセットを購入することで、声優陣の演じる個性豊かなキャラクターへ切り替えることができ、それぞれの世界観に合わせたセリフや、案内表示ボタン・背景などとともに目的地まで案内してくれる。また、車の走行中だけでなく徒歩でのナビゲートにも対応しているほか、利用シーンに合わせて案内音声以外のセリフもキャラクターが話しかけてくれ、楽しくナビゲートする。
今回提供を開始するキャラチェンジセットでは、西住みほ(CV.渕上舞)や秋山優花里(CV. 中上育実)が楽しく目的地までナビゲートしてくれる。
Posted at 2019/03/01 22:58:42 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記