2019年03月12日
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富士重工 | 日記
2019年03月12日
三大チューナーのつくるスペシャルポルシェ「RUF」「ゲンバラ」「シュトロゼック」とは?
ドイツの誇るスポーツカーであるポルシェにこだわり続け、特別なモデルを輩出してきた三大チューナーをご存じでしょうか。チューナーの範疇を超え自動車メーカーとして認められている「RUF(ルーフ)」、かつてニュルブルクリンクで最速タイムを叩き出したこともある「ゲンバラ」、独創的なスタイリングで注目を集めた「シュトロゼック」。そんな3つのチューナーが手がけたポルシェについて紹介します。文・西山昭智
自動車メーカーとしての矜持が込められた1台:ルーフ CTRイエローバード
画像:RUF Automobile GmbH
創業者アロイス・ルーフによって立ち上げられたルーフ(RUF)オートモービル。その歴史は古く1939年までさかのぼることができます。
初期にはVWのチューニングを手がけていた以降、歴史のほとんどをポルシェとともに歩んできたRUFは、ドイツ自動車工業会に所属している自動車メーカーです。
ユーザーの要望に真摯に向き合い仕上げられたルーフの各モデルには、オリジナルのパーツや独自の技術が用いられ、最高のパフォーマンスを発揮するほか、レストア部門も持ち、新旧ポルシェの整備や修理も手がけています。
そんなルーフを代表するモデルといえば、CTRでしょう。930型をベースにして1987年に発表されたこのモデルには、鮮烈な黄色のボディカラーにちなんで”イエローバード”というペットネームが与えられています。
CTRは、当時、フェラーリ F40の323km/hという市販車世界最速記録を塗り替える、339.8km/hをマークしたことで一躍その名が世に広まりました。
エンジンは空冷水平対向6気筒をボアアップさせ排気量を3.4Lまで拡大。ツインターボを備え、最高出力469ps最大トルク553Nmを発生。ボディパネルはアルミ、バンパーはグラスファイバーを用い、ロールケージで剛性を高め、ミラーも空力を考慮した専用パーツが使われていました。
さらに翌年の1988年には、トランスミッションを5速から6速MTに換装した後期型CTRで、342km/hをマーク。ルーフ=最速のポルシェとして認知されました。
製造されたコンプリートカーは30台のみで、その他に専用キットによって仕上げられたコンバージョンモデルも存在しています。
CTRは911のモデルチェンジに合わせるように、CTR2(993)、CTR3(997)へと進化します。なかでもCTR3は、エンジンをミドシップ化するなど大幅なモディファイが行なわれたことで話題を集めました。
フラッグシップに冠される“雪崩”:ゲンバラ アヴァランシェ
1979年に創業者ウーヴェ・ゲンバラによって立ち上げられた会社で、当初はBMWやポルシェのインテリアを手がけていました。
本格的にポルシェのチューニングを開始したのは1981年のことで、この年にフラットノーズに改造された911を発表しています。
ゲンバラは、ニュルブリンク北コースのラップタイムにこだわり、1994年に発売した993型ベースのルマン ビターボ530で、当時の最速タイムとなる7分52秒を記録。さらに2000年代には、996 GT3ベースのビターボ GTR600で7分44秒というタイムをマークしました。
とはいえ、ゲンバラという名前が一般のユーザーにも知られるようになったのは、1985年デビューのアヴァランシェ。雪崩という意味を持つアバランシェは、ベースの930ターボをフラットノーズ化、横幅を広げられたリアフェンダーはルーバーの付いたワイドバージョン、さらにインテリアにも贅を尽くしたモデルで、エンジンチューニングは上記で紹介したルーフが担当していたことでも有名です。
アバランシェのネームは、その後、フラッグシップ的なポジションにおかれ、2000年代になると997ターボをベースにしたアヴァランシェ GTR750 エボを発表。
2017年のジュネーブショーでは、最高出力800ps最大トルク950Nmを謳う新型アヴァランシェが発表されました。991ターボをベースにし、性能だけでなく戦闘的なスタイリングでも話題を集めました。
個性的な顔つきとグラマラスなデザイン:928シュトロゼック ウルトラ
ヴィットリオ・シュトロゼックによって創業されたシュトロゼック デザイン。街中やサーキットで、圧倒的な存在感を放つデザインが人気のチューニングメーカーです。
イタリアに出自を持つ家系に生まれた創業者によるデザインは、ポルシェらしからぬ個性的なヘッドライトや流麗なボディラインが特長で、911だけでなくボクスターやケイマン、近年ではカイエンなどをベースにしたモデルも手がけています。
そんなシュトロゼックの名を知らしめたのが、FRの928をベースにした928シュトロゼック ウルトラ。ポップアップ式ヘッドライトを大胆にもプロジェクタータイプへ換装し、グラマラスにワイド化されたフェンダーが特長です。
928のカスタムではケーニッヒが有名ですが、このシュトロゼック版928も世界的な名車としていまも多くのファンを魅了しています。
同じポルシェをベースにしながらも、それぞれの思想やこだわりによって、三者三様の個性が光るスペシャルなチューンドポルシェ。市販された数も少なく、現在ではほとんど見かける機会さえない希少なクルマばかりです。
個人的にはココに9ffを加えてあげたいかな~
9ff Fahrzeugtechnik GmbH(ノインエフエフ・ファールツォイクテヒニーク)
日本代理店もあるんですよ
9ff japan(TSM)
RUFが「CTR アニバーサリー」の生産モデルと「GT」を初公開【2019ジュネーブショー】
ポルシェのスペシャルメーカーとしてお馴染みのRUF(ルーフ)は、2019年のジュネーブモーターショーで「CTR アニバーサリー」の初生産モデルと「GT」を初公開する。
CTR アニバーサリーは、残念ながら既に完売!?
1939年に自動車総合整備工場のAUTO RUFとして設立されてから80年。1980年代からはポルシェのスペシャルメーカーとして、もはや知らない人はいない存在になったRUF Automobile GmbH。
「イエローバード」と呼ばれた初代CTRの誕生から30年を記念して、2017年のジュネーブモーターショーで発表されたプロトタイプ「CTR 2017」は、2019年のジュネーブモーターショーで「CTR アニバーサリー」という生産モデルとして発表される。
カーボンモノコックシャシとカーボンボディを採用し、総重量は1200kgという超軽量のスポーツカー。3.6Lの水平対向6気筒ツインターボは最高出力710馬力を誇る。
エンジンルーム内は空冷エンジンをも彷彿とさせるネオクラシックなデザインになっており、車体重量バランスの均等化のため、エアコン用コンプレッサーとパワーステアリングポンプを電動としエンジンルーム外に配置したので、エンジン出力のパワーロスを抑えることにも貢献している。
高速度域に対応するようRUF製7速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、最高速度は360km/hに到達する。専用設計のリアウイングなど、外装もパワーに見合ったモディファイがなされている。
RUF製シャシやボディに最適化を加えてきた従来のRUFコンプリートカーとは異なり、CTR アニバーサリーは独自設計によるシャシとボディを採用しており、もはやベースとなる車両は存在しない。
なお、CTR アニバーサリーは2017年のプロトタイプ発表直後に完売となっているが、RUF製シャシやボディを含めCTR アニバーサリーと多くの仕様を共通した、NAエンジン搭載車両の「RUF SCR」は現在も販売を継続している。
今回同時に発表された「RUF GT」は、タイプ991のポルシェ911をベースとしたモデルで、3.0Lの水平対向6気筒エンジンから522馬力と645Nmを発生する。総重量は1450kg。ローンチコントロール付き7速ダブルクラッチギアボックス(DCT)により、0-100km/h加速は3.4秒。ダックテール・スポイラーが大きなダウンフォースを生成し、最高速度の320km/hでも高い安定性を確保している。
なお、RUFの日本における販売代理店は株式会社RTC(tel.075-956-0930 https://www.ruf-web.co.jp/)となっている。
パッと見は旧車ポルシェでも中身は完全に別モノ! ルーフ「CTR アニバーサリー」を公開
■ポルシェを知り尽くしたルーフによる2台のコンプリートカー
ポルシェ「911」の性能を極限まで高めたチューナーとして名を馳せ、自動車メーカーとなったルーフは、ジュネーブモーターショー2019にて「RUF CTR Anniversary」の初生産モデル、そして最新コンプリートカー「RUF GT」を披露しました。
●ルーフ「CTR Anniversary」
初代「CTR」はポルシェ「911」をベースとしたコンプリートカーで、1987年に発表。最高速度330km/h以上を誇り、黄色のカラーリングから「イエローバード」というサブネームが付きます。
それから30年を経て「CTR2017」を製作し、それをベースとした「CTR Anniversary」が誕生。今回、その初生産モデルが公開されました。
「CTR Anniversary」はカーボンモノコックシャシとカーボンボディを採用し、総重量1200kgという超軽量スポーツカーとして仕立てられています。
ポルシェ製シャシやボディに最適化を加えてきた従来のRUFコンプリートカーとは異なり、独自設計によるシャシとボディを採用した「CTR Anniversary」には、もはやベースとなる車両は存在しません。
「911」と同様にリアに搭載されるエンジンは710馬力を誇る3.6リッターツインターボ水平対向6気筒で、かつての「CTR」とは異なり水冷エンジンとなっています。
エンジンの意匠は、空冷エンジンを彷彿とさせるネオクラシックなデザインになっており、車体重量バランスの均等化の為、カーエアコン用コンプレッサー及びパワーステアリングポンプを電動としエンジンルーム外に配置した事で、エンジン出力のパワーロスを抑える事にも貢献しています。
最高速度は360km/h に到達し、その高速度域にも対応するRUF製7速マニュアルトランスミッションを採用。また「CTR Anniversary」専用設計リアウイングなど、外装にも更なる精錬が施されています。
●ルーフ「RUF GT」
最新RUFコンプリートカー「RUF GT」はポルシェ911(991型)をベースとしたモデルで、3リッター水平対向6気筒エンジンから522馬力、645Nm のパフォーマンスを発揮します。
ローンチコントロール付7速DCTによって0-100km/hは3.4秒。
また、1973年式「911カレラRS」をイメージさせる「ダックテールスポイラー」が大きなダウンフォースを生成し、最高速度320km/h でも高い安定性を確保しているといいます。
最早ポルシェのかたちをした「何か」ですよねw
Posted at 2019/03/12 20:53:40 | |
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