【TPP交渉参加表明】「一日も待てない」六重苦の産業界、日本脱出加速
「一日だって待てない」。前日から延期された野田佳彦首相による環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉への参加表明を受け、産業界は歓迎する一方で、協定の早期成立を求めた。日本企業は貿易自由化の遅れだけでなく、超円高や東日本大震災後の電力不足などの「六重苦」による競争力低下にあえいでいる。このままでは生産拠点の海外移転による空洞化が加速し、日本の成長力がさらに低下する恐れがある。
日本自動車工業会の志賀俊之会長は11日、「協定の早期実現に向け、積極的な取り組みをお願いしたい」とし、交渉参加以上の成果を求めた。
「TPPに参加しなければ日本に将来はない」(ファーストリテイリングの柳井正会長)
「すべてを海外に移してしまう事態を招きかねない」(NECの遠藤信博社長)
産業界の声は悲鳴に近い。日本は、経済連携協定(EPA)や自由貿易協定(FTA)の締結で出遅れた結果、ライバルの韓国企業などに対し、極めて不利な条件での戦いを強いられている。
韓国は7月に欧州連合(EU)とのFTAを発効させ、米韓FTAの発効も国内での批准を残すだけだ。貿易額全体に占める協定締結国の割合は約36%に上り、日本の約18%を大きく上回る。交渉中を含めると韓国は約61%に達し、約37%の日本との差はさらに広がり、貿易条件で突き放されかねない。
薄型テレビや自動車など商品力でも格段に進化してきた韓国製品の関税がゼロになれば、日本製品はとても太刀打ちできない。
EUで10%、米国で2・5%の関税を課せられている自動車業界は、「韓国車と戦える対等な条件整備をしてもらいたい」(トヨタ自動車の小沢哲副社長)と訴える。
企業の日本脱出の動きは加速するばかりだ。東レは、付加価値が高く成長も期待できる炭素繊維の工場を韓国に建設することを決めた。これまで国内生産を優先してきた製品にも海外移転が広がっている。
鉄鋼業界では、粗鋼生産の要である高炉の建設には数千億円の資金が必要で、「生産拠点を海外に移すことは簡単ではない」(大手幹部)といわれてきた。だが、合併に踏み切る新日本製鉄と住友金属工業は、「門外不出の高炉を初めて海外に建設することを視野に入れている」(業界関係者)とされる。
空洞化が進めば、国内の仕事は失われ、雇用や賃金が悪化し個人消費は縮む。設備投資も落ち込み、日本の成長力低下に歯止めがかからなくなる恐れがある。
日本企業は、(1)貿易自由化の出遅れ(2)超円高(3)電力不足(4)厳しい雇用規制(5)高い法人税(6)国際的に不公平な環境規制-という「六重苦」にさらされている。
「TPP交渉に参加するだけで何も変わらない。日本経済の沈下を止めるには、打てる手をすべて打つ必要がある」(財界首脳)。日本はその一歩を踏み出したにすぎない。
産経新聞より
> 日本企業は貿易自由化の遅れだけでなく、超円高や東日本大震災後の電力不足などの「六重苦」による競争力低下にあえいでいる。このままでは生産拠点の海外移転による空洞化が加速し、日本の成長力がさらに低下する恐れがある。
ふと思ったんですが、貿易の自由化の遅れが日本の競争力低下につながっているというのはどうも腑に落ちないんですよね。
確かに震災の影響で、電力不足に陥りましたが、実際にはもっと別の所に競争力低下はあると思うんですよ。
> 「TPPに参加しなければ日本に将来はない」(ファーストリテイリングの柳井正会長)
支那や海外で生産しておきながら日本に将来はないってどういうことなんでしょうね?理解できません。
> 「すべてを海外に移してしまう事態を招きかねない」(NECの遠藤信博社長)
海外に移しても今の日本で作ってるようなものができるのでしょうかね?
> 産業界の声は悲鳴に近い。日本は、経済連携協定(EPA)や自由貿易協定(FTA)の締結で出遅れた結果、ライバルの韓国企業などに対し、極めて不利な条件での戦いを強いられている。
目線が韓国企業と言う所で根っこの問題が浮き彫りになるんですよ。
まず韓国って何かを創りだしたことってありましたっけ?
1)何かをコピーし
2)若干の変更を加え
3)名称を変え
4)自分たちが開発したと主張する
つまり研究開発費も微々たるもので商品が作れるわけですから、暴利を貪ろうとすればいくらでも貪れるんですよ。ただそういうやり方が長くは通用しないんですよ。
例えばセイコーのクオーツ腕時計がなければ、この世にクオーツ腕時計が出るのも相当遅れた上に特許だの何だので、他メーカーも出せなかったでしょう。
あるいはカシオのMultiband対応の電波時計、カシオのは日本、欧州、アメリカ、支那に対応している上に10万円以下で買えますが、セイコーやシチズンのものはアメリカ、支那くらいしか対応していません。特に海外移動が多い人間にとって主要国の電波に対応できている時計ほどありがたいものはないんですよ。
(ちなみに世界初はドイツの
ユンガンスと言うところみたいですが)
確かに開発したのはドイツやアメリカだったりしますがそれに改良を加えてさらなる良品に仕立て上げるのが日本のものづくりの王道ですが、特亜にこういうことができるとはとうてい無理でしょう。
なので、日系企業が目先の利益を追い求める為に半島メーカーをライバル視している時点で成長力などありえないと思います。
> EUで10%、米国で2・5%の関税を課せられている自動車業界は、「韓国車と戦える対等な条件整備をしてもらいたい」(トヨタ自動車の小沢哲副社長)と訴える。
トヨタってアメリカ、フランス、イギリス、トルコに工場を持っているのですが、それは存在しないことになるんでしょうか?すでに関税の向こう側で作ってるんですけどね。にも関わらず韓国車と負けるというのはそれだけトヨタの商品に魅力がないという自覚がどうもこの副社長は持ってないような感じがします。
> 企業の日本脱出の動きは加速するばかりだ。東レは、付加価値が高く成長も期待できる炭素繊維の工場を韓国に建設することを決めた。
韓国でこの前、大停電起きたばかりな上に、パクられた挙句、起源主張されるんですけどね。
> 空洞化が進めば、国内の仕事は失われ、雇用や賃金が悪化し個人消費は縮む。設備投資も落ち込み、日本の成長力低下に歯止めがかからなくなる恐れがある。
こういう円高の時こそ、内需拡大のチャンスなんですけどね。ちょっとこちらの記事を御覧ください。
円高差益で値下げ イオンがボージョレ1本500円から
日本って材料とかの輸入が多いのですから、こういう円高の時は原材料を安く買って、日本国内で製造し、日本国内で販売すればいいと思うんですけどね。何しろかつては需要がなければ需要を作るというのも日本のモノづくりだったんですけどね。例えばウォークマン、これがなかったらiPodもなかったわけなのですから。
あるいはPSPやDS等のゲーム機器も然りですけどね。アメリカとかが尽くコケたのに、日本産ゲーム機器の魅力は高いのですから。
要は自社の利益ばかりを追い求め、顧客や下請け不在が続いたからこそ日本企業の成長が止まっているんですけどね。この状況を創り上げたのは他でもない
日本の財界
なんですけどね。未だにTPPだの、消費税アップする代わりに法人税は下げろだのってひとりよがりなことばかり言ってるから少子高齢化に歯止めがかからなくなってるんですけどね。正直な話、日本の経済支えているのは大企業じゃなくて数多くの中小零細企業のお陰なんですけどね。まぁ理解できていないからこんなひとりよがりなこと言えるんですけど。