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2012年08月02日

グリーン化税制は販売促進に繋がったのか? Part 1:2007〜2012

【税制改革】グリーン化税制、自動車業界は大歓迎

低公害車、低燃費車の自動車税は最大で50%減税する自動車税のグリーン化について、メーカーの団体である日本自動車工業会の奥田碩会長は「軽減措置の創設と自動車取得税の軽減措置が拡充され、低燃費・低公害車の普及・促進にあたる税制措置として評価したい」と前向きに評価した。

自動車工業会は昨年のグリーン化では燃費に応じて増・減税する案に、利益率の高い高級車の販売に影響するとして反対してきた。しかし、今回のグリーン化税制では、古い自動車に増税されるため「買い替え促進につながる」と見て自動車業界ではもろ手をあげて賛成に回った。

一方で、自動車業界以外から、グリーン化と言いながら古い自動車に増税するのはリサイクルの観点からも問題では?、との意見も出ているが、自動車業界としては「売れれば何でもいい」ようだ。

Responseより

グリーン化税制

2002年(平成14年)度から、排出ガス及び燃費性能の優れた環境負荷の小さい自動車(低公害車)はその性能に応じ税率を軽減し、新車新規登録から一定年数(ガソリンエンジンで13年、ディーゼルエンジンで11年)を経過した自動車(営業用のバスは除く)の税率を約10%ほど重くする税率の特例措置(いわゆる「自動車税のグリーン化」)が実施されている。

この「グリーン化税制」は、環境保護対策という名目のもと、経済対策(新車販売の内需回復)が織り込まれている。新車の販売を促進することがグリーン化税制の目的でもあるため、新車登録後の自動車の程度や性能の差、使用される状況の違いによる環境負担の度合い(環境保護を意識して走行距離の短縮に努力するユーザーや、メンテナンスを欠かさないことで性能の低下を抑えているユーザー)を完全に無視しており、不公平税制となっている。また長期使用によるライフサイクルコストの面からみた優位性や物を大切にする取り組みなどが考慮されておらず、これらに対しても一律に加算賦課するのは非合理である。

こうしたことから、グリーン化税制には以下のような批判がある。

- ガソリン車やディーゼル車は、走行距離が多いほどより多くの燃料を消費しその分温室効果ガスや大気汚染物質を放出するので、グリーン化税制が環境保護対策であるならば、ガソリンや軽油などの燃料油に課税すべきである。

- 自動車税は財産税であるにもかかわらず、財産価値が最大である新車新規登録時に税負担が軽減され、長期使用により財産価値が減耗した段階で重課となるのは矛盾である。

Wikipediaより引用

先のブロググリーン化税制は廃止すべき では大変多くの方が当方の稚拙なブログに目を通して頂いた上に、想像以上のイイネがついた事にただ、ただ恐縮するばかりです。本当にありがとうございます。

今回は先のブログの延長戦と言う形で、どれだけこのグリーン化税制が販売促進に貢献したのか検証したいと思います。
先ず検証の為にJAMAのサイトからデータを引っ張ってきました。
生産ではなく、販売台数、そして乗用車限定で行い、スパンとしては5年間、グリーン化税制が適用された2002年(約10年間)、そしてこのデータベースで登録されている一番古いデータである1993年(約20年間)のものを元にグラフを作成しましたので、最後までおつきあい頂けると光栄です。

まずはこの5年間でどの位、販売台数が変わったのか見てみたいと思います



先ず全体的に見ると若干下降傾向ですが大きな変動は無いと言えます。メーカー別で見てみると



若干の下降や上昇傾向はありますが大きな変動は特に無い様に思われます。ではその内訳を見てみようと思います。先ずは軽自動車から





全体的には若干の下降傾向ですが、メーカー別で見るとトヨタ、日産、ダイハツが上昇傾向、マツダとホンダはほぼ維持、逆にスズキ、三菱、富士重は下降傾向となっております。ただ、大きく下がっているのは富士重くらいで三菱はさほど大きな下降はしていません。

では軽以外の乗用車はどうなのか?先ずは小型車から見てみると





先ずここで言う小型車の定義はと言うと

小型自動車 - 四輪以上の自動車及び被けん引自動車で自動車の大きさが長さ4.70メートル以下、幅1.70メートル以下、高さ2.00メートル以下であるもののうち軽自動車、大型特殊自動車及び小型特殊自動車以外のもの(内燃機関を原動機とする自動車(軽油を燃料とする自動車及び天然ガスのみを燃料とする自動車を除く。)にあつては、その総排気量が2000cc以下のものに限る。)、および二輪自動車(側車付二輪自動車を含む。)及び三輪自動車で軽自動車、大型特殊自動車及び小型特殊自動車以外のもの

Wikipediaより引用

道路運送車両法に基づいており、所謂5ナンバー車の事を指しております。
グラフを見ると一目瞭然ですが、全体的に見ると明らかに下降気味であり、特に顕著なのがトヨタと日産でして、5ナンバー車の販売はこの5年で大幅ダウン、逆にホンダとスズキは上昇傾向です。スバルやダイハツはほとんど皆無に近いですし、以外にもマツダと三菱はこの5年間横ばいと言う数字になっております。
では、何が伸びているかと言うとこちらの普通車、所謂3ナンバー車でして





全体的に見ると上昇傾向で、メーカー別に見るとトヨタと日産が販売台数が増加しておりますが、小型車の下がり具合と比べるとさほど伸びてはおりません。
意外にも富士重、マツダ、三菱がほぼ横ばい、逆にホンダとスズキが下がっております。では先ほどの小型車と普通車を合わせるとどうなるのか。





ご覧の通り、全体的に見ると若干下降気味の横ばいで、メーカー別に見てもむしろ横ばいか、若干の下降傾向なんですよ。例外はホンダ位で、トヨタと日産は普通車が多少伸びても小型車が大幅ダウンしているので相殺されたと言うことになります。
つまりはこの5年間で実際に伸びたのはダイハツの軽と、ホンダの5ナンバー車位しか伸びていないと言う事になります。確かにトヨタと日産も伸びていますが、ホンダ程伸びていると言う感じがあまり無いんですよね。まぁ堅調にのばしたと言うのが適切なのかも知れませんが。

長いので何部かにわけて書きます。次は10年でどう変動したのかを見てみたいと思います。
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Posted at 2012/08/02 22:52:48

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この記事へのコメント

2012年8月2日 23:29
こんにちは。
中の人の、さらに末端の人間の意見ですが、「グリーン化税制でも販売は伸びていない。」と言われてしまうとそうなんですが、私は「グリーン化税制のおかげで販売が極端に落ちなかった。」と思います。

リーマンショック以降、まぁどんな職種でも影響があったでしょうが、やっぱり自動車業界はかなりダメージがありました。で、あの3.11です。
日本中が意気消沈してしまって、車なんか買っている場合ではないと…
ウチの社長も「3月が赤字になるなんて、会社始まって以来の一大事だ。」と頭抱えておりました。

新車の販売に関しては、かなりの下降傾向でしたが、グリーン税制を餌にしてなんとか新車販売の方はふんばることができたかな?といった感じです。
それでも、震災前に比べるとはるかに販売台数は低めですが。

当然、点検、車検などのアフターサービスでの売り上げもありますが、販売会社ってやっぱり新車売っての純利益が見込めないと、かなりキツイんですよね。(^^;

他業種からは「車業界ばっかりズルい!」って言われてますけど、いやほんと、そう思いますw
あと、旧車に税負担させるってのは納得いきませんね。ウチの車も14年落ちで「49500円払ってね❤」なんて言われちゃいましたし。。。

歳出削減は考えずに、増税増税で嫌になっちゃいますね。(´Д`;)
コメントへの返答
2012年8月3日 5:24
どもです。

> 「グリーン化税制でも販売は伸びていない。」と言われてしまうとそうなんですが、私は「グリーン化税制のおかげで販売が極端に落ちなかった。」と思います。

過去20年を遡ってみたのですが、大きく売り上げが下がったのは消費税増税の時だったと思います。
逆に2002年以降はむしろ乗用車の売り上げは下がっているので、一概にグリーン化税制のおかげで下がらなかったとは言えないと思います。

> リーマンショック以降、まぁどんな職種でも影響があったでしょうが、やっぱり自動車業界はかなりダメージがありました。で、あの3.11です。
> 日本中が意気消沈してしまって、車なんか買っている場合ではないと…
> ウチの社長も「3月が赤字になるなんて、会社始まって以来の一大事だ。」と頭抱えておりました。

リーマンショックもそうですが、3・11の影響は大きかったです。本来ならばああいう震災の後、可及的速やかに復興を行っていれば、復興特需も生まれたのですが、未だにがれき処理もままならない上に、福一原発事故の影響で海外では風評被害による、日本製品に対して輸入制限とかを設けられたのが致命的でしたね。

> 当然、点検、車検などのアフターサービスでの売り上げもありますが、販売会社ってやっぱり新車売っての純利益が見込めないと、かなりキツイんですよね。(^^;

個人的には新車を売る事で利益を上げるシステムと言うのを見直すべきではないのかと思います。
例えばの話、Aさんは5年おきに150万円の車を乗り換えるとします。5年ローンの借り入れを起こし、メンテナンスは法定メンテに一回くるだけで中間は外部の安い所で行ってると言う風にします。

ちなみに車の販売で得られるマージンは10%、メンテナンスで得られるマージンは15%とし法定メンテの価格は平均で2万5千円掛かるとします。なお期間は10年で計算したいと思います。(計算がややこしくなるので車検費用並びにそれに伴う保険料や税金等は省きます)

この場合だとディーラー側の利益は
新車購入時:15万x2=30万
メンテナンス時:3750x10=37500円
合計約:34万円の利益となります

Bさんは奮発して300万円の車を購入しました。購入したメーカーとディーラーが大好きなので、メンテナンス等は全てディーラー依存、ただし購入は最低10年間無いとします。

ちなみに車の販売で得られるマージンは12.5%、メンテナンスで得られるマージンは20%としメンテの価格は平均で5万円掛かるとします。同じく車検費用等は省きます

購入時:37万5000円
メンテナンス時:1万円x10=10万円
合計47万5000円

ちなみにAさんと同じ価格の車ですがマージン等はBさんと同じ条件にした場合ですと

購入時:187.500円
メンテナンス時:10000 x 10 = 10万円
合計:約30万円となります
奮発して一つ上の車を買ってもらい定期的に来てもらう方が利益は上がりますし、同じ価格帯のくるまでもメンテナンス時のマージンをあげれば、その差は4万円ですし、4万円の差を如何に埋めるかと言えば

1)車検
2)タイヤ交換
3)その他の作業やグッズ、イベント等

で如何にそのメーカーやディーラーにファンになってもらい、そこに定期的に来てもらう方がユーザーにとっても、販売店にとってもプラスなのではないかと思います。
その為には価格ではなく質の高いサービスこそが定着率の向上につながるのではないかと思うのは自分だけでしょうか。

> 歳出削減は考えずに、増税増税で嫌になっちゃいますね。(´Д`;)

どういう物が歳出削減になるのかわかりませんが、既に公共事業の低下や一般入札の関係で公共事業費は下がっておりますがその分、道路の補修等がお粗末になっていますが…
歳出削減よりも先ずは景気対策が重要であるかとおもいますし、こんな時期に増税なんかしたら更に冷え込むだけです。

長文になり大変申し訳有りませんが、出来る限り真摯にお答えしたいと思った結果、長くなってしまいましたのでご容赦ください。

プロフィール

「スバル・三菱・スズキのAWD性能を比較してみた http://cvw.jp/b/205797/48144383/
何シテル?   12/15 22:42
どうも、在仏歴2X年を終えて帰国したHeeroと申します。 最近、みんカラの活動はほぼ冬眠状態です(;´Д`)
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