2015年04月25日
現在主に使用されている車のトランスミッションの事を改めて考えてみたいと思います。
マニュアルトランスミッション(MT)
仕組み動画
前回も書いた通り、基本的な操作として
1)クラッチを切る(クラッチペダルを踏む)
2)ギアを入れる
3)クラッチを繋ぐ(クラッチペダルを離す)
これらの操作が必要となります。
ATに慣れてしまうと面倒臭いと思いますが、当然ながらメリットもあります。
長所
・耐久性が高い(余程の無理をしない限りミッションは壊れない)
・オイル交換の頻度が高くない(スポーツ走行をしなければほぼ無交換でも乗れます)
・燃費がいい(ロスが少ないので燃費はAT車より良い)
・安い(AT車と比べると確実に安い)
・余計な安全装置が不要(少なくともAT誤作動機能はいらないですね)
短所
・渋滞時はクラッチを切ったりしなければいけないので面倒臭い
・半クラを使いこなすのがちょっと厄介
ただし短所にあげた点は慣れてくれば問題ないですし、ほぼ気にならなくなります。
良く、ヒールアンドトゥができなければマニュアル乗りじゃないなんて言われますが、20年以上MTに乗ってきましたが未だにヒールアンドトゥはできません。しかし、普通に乗るのに本当に必要だとも思えないので、必須ではないと思います(できるに越した事はないと思いますし、ヒールアンドトゥを否定する気はありません)
なので、こうやってみると、結構メリットの方が多い感じがします。
MTも終わった技術ではなく、マツダが証明しているようにまだまだ、改善の余地は十分残されていると思います
トルコン式AT
トルクコンバーターの仕組み
ATおよび遊星ギアの仕組み
遊星歯車がわかりにくいかと思いますが、基本的にAT車はこのトルクコンバーター(トルコン)と遊星歯車が利用されております。この二つを組み合わせる事により通常のATが作られております。当然こちらもメリット、デメリットがあります
長所
・技術的には枯れてきている
・ギアがあるのでエンジンブレーキ(エンブレ)を効かせる事が可能
・Dレンジに入れれば基本的に自動的に全部行ってくれるので楽
短所
・トルコンの構造上、ロスがある
・オイル(ATフルード)を利用するのでオイルの劣化が起きやすい
・上記に付随し定期的にATFを交換しないと効率が落ちる
・構造が複雑
課題
・トルコンのロスを如何に下げるか
最近は8段とかのATもありますし、マツダのスカイアクティブドライブもこのトルコンATを進化させたものなのでまだまだ、改善の余地は残されていると思います
自動無段変速機 (CVT)
仕組み動画
効率的には無駄の少ない変速機だと思います。また仕組みもトルコンATに比べると簡素です。また最近のものは擬似的段数をついているので、MTの良いところも使える感じがします。当然ながらメリット・デメリットは存在します
長所
・ベルトとプーリーを利用するため常に最適なエンジン回転数でのスピードが使える
・仕組み簡素なので、理論上故障しにくい
・コストがATより低い
短所
・オイル(CVTフルード)を利用するので定期的な交換は必須(むしろトルコンATよりもシビアかもしれません)
・エンジンブレーキやクリープ現象が起きにくい
・振動に弱い(かなり克服されたと聞いていますが)のでディーゼル車に不向き
最近かなりの車にCVTが利用されているのもトルコンATよりも安く、効率がいいので利用されているというのが実情でしょう。
AGS、DSGなどのセミオートマミッション
仕組み動画
VWグループが使用しているDSG、三菱がかつてランエボで採用したTC-SST、スズキが使用しているAGSはここに入ります。セミオートマの最大の利点はMTで利用するクラッチを自動化する事で利用できるので安価に作れるという点だと思います。特にAGSはクラッチが一つ(シングルクラッチ方式)しかないので、機構もMTに近いものです。逆にTC−SSTやDSGはクラッチを二つ使う(ツインクラッチ)ので構造的には複雑になるというデメリットもあります。
長所
・燃費がトルコンATより良い
・ベースがMTなのでガソリン、ディーゼル問わずに使える
・シフトショックが少ない(ツインクラッチ方式)
・コストが比較的低い(シングルクラッチ方式)
短所
・機構が複雑(ツインクラッチ方式)
・シフトショックが大きい(シングルクラッチ方式)
・コストが高い(ツインクラッチ方式)
AGSはまだ出たばかりなのでこれからさらに進化すると思われます。逆にツインクラッチは構造がかなり複雑なのとコスト的に見てメリットが日本車(ガソリンが主流)にはあまり向いてない感じがします。ただ、先にも書いたCVTとトルコンATが進化しているので、ツインクラッチの先はそんなに長くないと思います。(VWが固執してさらに磨き上げれば話は違ってくるかもしれませんが)
今回、トランスミッションの話を中心に書いてみましたが、如何でしたでしょうか。
特にAT(セミオートマ含む)系はフルード交換を定期的に行わないとダメージも大きくなりがちですし、費用も馬鹿になりません。また最近では誤作動を防ぐ装置もついてくるのでさらなるコストアップにもつながります。
そう考えると、強ちMTも馬鹿にしたものではないですし、もっと評価されても良いのではないかと思います。
特にエンジンブレーキを利用することでブレーキパッドの消耗を抑えることが可能ですし、どのミッションでも可能ですが、やりやすいのは何と言ってもMTだと思います
参考動画:エンジンブレーキの仕組み
Posted at 2015/04/25 22:14:05 | |
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自動車関係 | 日記
2015年04月25日
スズキアリーナ信州 長野中央店様のご厚意で試乗させていただきました。
満足度は非常に高いです。お勧め度も、珍しく一押しをつけさせていただきます。
走行性能、燃費、フロントシートのレベルが高い次元に設定されているので、確かにリアが二分割できないというところは痛いですが、価格を踏まえると正直満足度は非常に高いです。
買って損はしない、むしろ、お値段以上の価値はある車だと思います。
Posted at 2015/04/25 18:40:16 | |
スズキ | クルマレビュー
2015年04月25日
長野ダイハツ 南俣店様のご厚意で試乗させていただきました。
モデルも最上級グレードということもあり、非常に満足度の高い車に仕上がってました。
ハイパーであれば、ほぼ確実にコンパクトカーの代替え、所謂ファーストカーにしてもいいという出来になっていると感じました。
軽自動車だからということで妥協してきたケースも多々あったかと思いますが、ムーブのRSグレードであれば我慢の必要も妥協の必要性も感じられませんでした。
惜しむらくは燃費が試乗コースが若干混みやすいコースだったのもありますが、伸びにくいと言う点と、装備を足していったら200万近いというところでしょうか。
軽自動車に200万出すかと言う点がムーブカスタムを選ぶ、選ばないの分かれ道になると思いますが、正直な話、あまりにもイースが酷かったので敬遠していたのも事実ですが、今回のムーブの試乗は良い意味で驚かされましたし、ムーブカスタムであれば若いカップル+子供1名なご家庭であれば、十分検討の余地はあると思います。
下手なエコカーより税金も安く済みますし、イースは嫌だけど、ウェイクやタントの様な超ハイト系もちょっとという方にお勧めできます。特にシートに関してはワゴンR、ハスラーよりも上ですので、個人的にはありな選択だと思います。
Posted at 2015/04/25 16:29:45 | |
ダイハツ | クルマレビュー
2015年04月25日
スズキアリーナ宮城 富谷店様のご厚意で試乗させていただきました。
走りの総評は非常に高く、満足度も高いですね。燃費も良く、足回りも柔らかすぎないので非常に良かったです。
難点はトランクルームのスペースで通常モードだと軽並みか下手したらそれ以下ですね…
走りが良い分、もう少し荷室も工夫して欲しかったです。
Posted at 2015/04/25 08:57:19 | |
スズキ | クルマレビュー