トヨタ オーリス にハイブリッド…2010年欧州発売
欧州トヨタは17日、『オーリス』に「ハイブリッド」を設定し、2010年の半ばに欧州市場へ投入すると発表した。
オーリスは2007年春、欧州マーケットでリリース。現在までの累計販売台数は37万台を突破している。最新モデルは、1.33リットル直4ガソリンエンジンを用意。「トヨタオプティマルドライブ」思想を導入し、アイドリングストップなどの環境対策を徹底させた。
欧州複合モード燃費は17.24km/リットルで、旧1.4リットルエンジン比で19%向上。CO2排出量は135g/kmで、17%の改善を果たしている。
欧州トヨタは新型『プリウス』を欧州市場で発売したばかりだが、欧州でメインとなるCセグメントハッチバックのオーリスにもハイブリッドを設定。ハイブリッドの車種ラインナップを充実させる。
エンジンやモーター、バッテリーなど、ハイブリッドシステムの内容は公表されていないが、生産は『アベンシス』と同じ、TMUK(トヨタ・モーター・マニュファクチャリングUK)の英国ダービーシャー州バーナストン工場で実施。エンジンはノースウェールズ州ディーサイド工場で生産する。
オーリスハイブリッドは、2010年の半ばに欧州市場で発売。トヨタとしては、欧州初の現地生産ハイブリッド車となる。ディーゼルが主力の欧州市場で、ガソリンハイブリッドの環境性能の高さをアピールしていく方針だ。
Carviewより
レクサス、HS250hを発売
レクサスは、同ブランド初となるハイブリッド専用車種“HS250h”を7月14日に発表、同日販売を開始した。
HS250hは、その名の由来である「Harmonious Sedan」(調和のとれたセダン)をテーマに、地球や人との調和、上質との調和を狙って開発された。ハイブリッド化により、23.0km/Lの燃費性能を実現したほか、植物原料のエコプラスチックを内装部品に積極的に採用するなどして、環境への負荷を少なくした。
ハイブリッドシステムは、2.4リッター(150ps/6000rpm、19.1kg-m/4400rpm)のアトキンソンサイクルエンジンに、モーター(143ps・27.5kg-m)、リダクションギアを組み合わせ、低燃費化を実現。システム全体で190psの最高出力を発生する。
このハイブリッドシステムは、ドライバーが任意で走行モードを選択できる。具体的には、燃費最優先で走行する「エコモード」、アクセル操作に対する出力を増加し、加速性を高める「パワーモード」、モーターのみでの静かな走行を実現する「EVドライブモード」の3モードが選べる。
室内は、ゆとりのある居住空間とラゲッジ容量を実現するとともに、前方視認性と乗降性にも配慮した。一般的なセダンと比べヒップポイントをやや高めに設定し、優れた前方視認性を実現。ラゲッジルームには、ゴルフバッグを4個収納できる容量を確保した。
ボディサイズは、全長4700mm×全幅1785mm×全高1505mm、ホイールベースは2700mm。車重は1640kg。駆動方式は、FFのみとなる。
モデルバリエーションは、標準モデルのHS250hをベースに、3種類のオプションパッケージが用意される。
versionSは、専用サスペンション、18インチアルミホイール、前後スポイラーによりスポーティな外観としたモデル。
versionIは、本木目パネル、セミアニリン本革シート、パワーシート、電動リアウインドウサンシェード、プラズマクラスター機能などにより装備を充実させたモデル。
versionLは、それに加え、プリクラッシュセーフティシステム、後席プリクラッシュセーフティシステム、レーンキーピングアシスト、後席サイドエアバッグ、ワイドビューフロントモニター、クリアランスソナーなど、内容をさらに充実させたモデル。
価格は、ベースモデルのHS250hが395万円、versionSが415万円、versionIが453万円、versionLは535万円。
Carviewより
ホンダ、HVモデル2車種を2010年に発売
ホンダは、スポーツハイブリッド『CR-Z』を2010年2月から、『フィット』のハイブリッドモデルを2010年中に、それぞれ日本国内で販売を開始すると発表した。
同社は、『インサイト』、『シビックハイブリッド』に続き、小型・軽量・高効率を追求したホンダ独自のIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)の特性を活かしたスモールハイブリッドモデルのラインアップをさらに拡充していく。
また、中・大型車への搭載を視野に入れた新しいハイブリッドシステムを開発中であることを明らかにした。
『CR-Z』は、2007年の第40回東京モーターショーで、コンセプトモデルとして公開。先進技術により、環境に対する負荷を抑えたうえで、誰もが運転する楽しさを感じることのできるスポーツハイブリッドだという。
Carviewより
ホンダ、ハイブリッド ミニバンの登場はいつ?
ホンダは、中・大型車への搭載を視野に入れた、新しいハイブリッドシステムを開発中と発表した。これは事実上、ミニバンには現行ハイブリッドシステムは搭載されないということになる。
ホンダの現行ハイブリッドシステムは、自転車で例えると電動自転車のアシスト機構のようなもので、エンジンをモーターがアシストする、いうなれば“電気的なターボ”と言える。モーター、バッテリーもコンパクトなところが特徴だ。
一方のトヨタが採用するハイブリッドシステムは、モーターを主動力源として、エンジンは発電とモーターのアシストに利用している。モーター、バッテリーはホンダの方式と比べると大型となる。
ホンダのハイブリッドシステムはコンパクトで、スペース効率が優先されるミニバンなどに採用する際には、相性がよいかと思われたが、今回の発表で、そのような展開はみせないことがはっきりした。
特に、ミニバンのハイブリッドについては、先日マイナーチェンジした『ストリーム』の試乗会にて、開発担当者に「(現行の)ハイブリッドシステムをよりコンパクトにして、ミニバンに搭載することはできないのか?」と質問したところ、開発担当者は「“ハイブリッド=燃費が良い”というイメージが出来上がってしまったため、若干の燃費向上にとどまるハイブリッドモデルが、市場で受け入れられるのは難しい」と語っていた。
もし、ホンダがミニバンに新方式のハイブリッドシステムを採用するとすれば、パッケージングを含めてプラットフォームから見直さなければならないはず。
登場時期は、フルモデルチェンジをスタンバイしている『ステップワゴン』は新型のその次のモデル、『ストリーム』も、次期モデルは開発が進行中のはずで、その次のモデルと予想される。『オデッセイ』は、ちょうど次期モデルの開発がスタートするタイミングで、ハイブリッドシステムを導入するか検討段階にあるといえる。
ただ、ガソリンモデルに追加されたハイブリッド仕様は、現状では成功しているとはいえず、既存モデルをハイブリッド化するのか、ハイブリッド専用プラットフォームで新たなラインナップ展開をはかるのか? ホンダ社内でも議論が交わされているにちがいない。
Carviewより
いくつかのハイブリッド車のニュースを並べてみましたが、こうやってみるとトヨタとそれ以外のメーカー(ホンダ、BMW、メルセデス等)のスタンスが若干違う感じがします。
トヨタのハイブリッド=どちらかというとハイブリッド至上主義。燃費を減らす手段としてではなく売り物としての目的
ホンダ、BMW、メルセデス等のハイブリッド=あくまでも燃費やCO2低減としての手段+ハイブリッドという付加価値
まぁどちらが正しいとは言えないものですけど、トヨタのやり方はどう見てもなりふり構わずハイブリッド車の導入でトヨタ-Lexusのハイブリッド=ステータスカーという位置づくり。普及よりも如何に高く売るかというようにしか見えません。
ホンダの場合は如何に既存の技術をベースに燃費を向上させ、使い勝手を犠牲にしないまま新しい車づくりをするかという感じがします。初代インサイト、CIVIC IMAの販売面の失敗を踏まえての車づくりなのでインサイトはデザイン的にはプリウスに似てるとかコピーしたとか、作りが安っぽいなどと酷評されてはいますが、ハイブリッド車を普及させるという意味では貢献していると思います。それにファミリーカーとしては十分な性能を備えているわけですから。
これだけ環境問題が深刻である以上、クリーンディーゼルやハイブリッド車の必要性があると言うのはわかりますが、何もハイブリッドだけが車だと言う風潮には如何なものかと。
どうもエコエコと騒ぎすぎて本質が見えてない感じがします(制作からのCO2削減、リサイクル率の向上等)