ウチがBMW X1を購入した正規ディーラーさんは長らく本社ショールームのリニューアル工事をしていましたが、今週末に管理ユーザーの招待会、来週末にグランドオープンという運びになり、DMを頂いたので訪ねてきました。
こちらのお店は20世紀からBMWの正規ディーラーを続けているそこそこ老舗なのですが、聞けば初のリニューアルだそうです。
今まで屋内ショールームは4台しか入らなかったのが、6台展示になりました。
(今はイベントスペースを取るため5台しか入っていません)
他にも納車のためのスペースや、車両説明のためのユーザーが一緒に入れるリフトスペースなどが新設されていました。
サービス工場は基本的にお客さんの立ち入りをご遠慮いただく代わりに、メカニックとお客さんとが一緒にリフトの下に入って、説明をする場所をショールームの横に作る。
素晴らしいと思います。
小市民の私は、まず1シリーズに目が行ってしまうというね。
マイチェン後のテールランプは他の車種との統一イメージでなかなかいい感じだと思います。
実は今までオープンカーって全然興味が無かったのですが、展示してあった220iカブリオレを見て、素直に『イイな、これ』と思ってしまいました(笑)
趣味車でBMWのオープンなんてのは100年早いです。(苦笑)
で、担当さんと話をしていて一番びっくりしたのが、商談スペースの話。
(写真はお店のブログより)
何と、『商談スペースも本国CI準拠というのがあって、やっと正しいものになりました』だって。
この写真に写っている敷物もテーブルもイスも、それどころかパーテーション(仕切り板)も全部BMWのCI仕様でドイツのショールームと同じなんだそうです。
聞かなかったですが、そこまでするならたぶん壁のポスターもそうなんでしょうね。
シトロエンのCIも看板だけでなく、ショールーム内の壁の仕様も規定されていると聞きましたが、さすがに商談スペースは店ごとに好きにやってますよね。
ドイツのメーカーはスゴイです。
さて、今日のメインイベントは、
218dグランツアラーの試乗です。
アクティブツアラーはガソリン3気筒エンジンでしたから、これは楽しみです。
ディーゼルエンジンです。
BMWのディーゼルは現行の3、5に続いて3台目です。
まずエンジンについて。
エンジンのスタートボタンを押した瞬間に驚きましたね。
今までのディーゼルより明らかに静か。
走り出しても、明らかに滑らか。
ウチのガソリンターボも1250-4500回転でマックストルク(27.5kgm)を発生するという最近はやりの超フラットトルクタイプですが、それよりもトルクの出方が自然で気持ちよく感じました。
このディーゼルターボエンジンは1750-2750でマックストルクを発生しますが、やはりディーゼルのトルクのほうが絶対値が大きい(33.7kgm)ところに持ってきてウチのX1より車重が軽いので、悔しいくらいに加速が気持ちいいです。
そのくせ、振動やノイズでディーゼルのネガは全く無し。
320dに試乗した時に書いた感想の中に
『直線で踏みこんでみると、車体の重さが無いかのように軽やかに走っていきます。』
というのがあって、今でもこの『車重が無いかのような軽快感』は他のクルマでは味わったことがないタイプのものだったんですが、それに近い感じです。
信号待ちでアイドリングストップから再始動する時の振る舞いは、320d、523dのどちらよりも明らかに上質になっています。
『新しいクルマは見えないような(あるいは見過ごしてしまうような)ディテールの磨き上げがちゃんとできているのね』
と感嘆しました。
エンジン以外の部分では、スポーツモードというのが付いて、エコプロモードとノーマル(ラグジュアリー)との3段階制御になりました。
スポーツモードにすると明らかに高回転を使うようになり、感覚的にはキビキビ走りますが、個人的にはこういう制御はあっても無くてもどっちでもいいです。
それよりも、対ウチのX1比だと、ウチのはメーターパネル内の情報表示がドット表示で20世紀かい!って思いますが、その辺りは大きく違いますね。
センターモニターの解像度も上がっているようで、非常に見やすいですし、ナビのプログラムそのものも変更されているそうです。
まぁ、褒めているのは走りの本質とは関係ない部分ばかりですね。(笑)
マイナス点は何と言ってもこれ。
(この写真は拾い画像です)
私が感じるBMWの美点の一つが、運転席の前のダッシュボード上面が無意味に広くないというのがあるんです。
フロントウインドウの下端がドライバーに近く、よほど小柄な人でなければボンネット上面が見えるという設計が、『運転のしやすさ』につながっていると思います。
ところが2シリーズは(アクティブツアラーも同じなのですが)、ダッシュ上面が作業机のように広い。
その上ボンネットが見えない。
多くの日本車のように…。
しかも、ドライバーからフロントに向かって微妙に上昇していってウインドウ下端が近くなってから少し下がるという、不思議な造形が非常に気持ち悪いんです。
FF化したことの一番大きなデメリットは、クルマの挙動ではなくこの部分ではないかと思えるほどです。
アクティブツアラーではあまりネガティブに感じなかったのですが、今日乗ったグランツアラーではやけに気になってしまって、気になりだしたら止まらない!って感じでかなり冷めました。
次のX1はFFベースだからという理由ではなく、この点が嫌で買わないかも。
全体を通して、旧来のドイツ車的なごつごつ感がありません。
路面が悪いところを走っても、ドンドンとならない。
アクティブツアラーでもそう感じたのですが、担当セールス氏は、『F系になってその傾向が強まってます』と言っていました。
E系とF系ではサスペンションそのものが違うそうですね。
今のX1(E系)がこの乗り味だったらいいなぁと正直思いました。
ただ、
古くからのドイツ車好きの人の中には、路面の荒れを拾わないことに逆に違和感を訴える人もいるそうで、人の感覚というのは難しいものです。
ちなみにタイヤはポーランド製のブリヂストンでした。
ついでに見せてもらったX4はミシュランを履いていました。
新車時からミシュラン、イイなぁ…♪
3列目シートは、まぁおまけですね。
特にコメントすることはありません。
なんだかんだと言っても新しく出るモデルのほうが何かと良くなっている。
古いシトロエンは、それはそれで魅力があるのだけれど、BMWのほうはあえて旧車に逝く趣味も無いので、次も新車かなと思いました。
時間経過を考えると、次の代替はX3がフルモデルチェンジした後でしょう。
その時点で、ポルシェマカンとどちらが魅力的なのかですね。
妻から、『ノベルティの折りたたみ傘、ちゃんともらってきてね』と言われていたミッションも完了。
黒の単色ですが、ロゴ付きです。
当然のように、奥様にお召し上げです。