与太話です。 そのくせ超長文(爆)
だいぶ前のことですけど、
缶コーヒーは “缶コーヒーという種類の飲み物” であって、コーヒーとは別のもの
という話を書きました。
これはブラックコーヒーであっても同じです。
そういえば、
ペットボトルや紙パック入りのウーロン茶も、“ペットボトルや紙パック入りのウーロン茶という種類の飲み物”であって、ウーロン茶とは別のもの
なんだよなぁ、と思ったので書いてみようかなと。(笑)
レギュラーコーヒーを飲んだことがある人なら、“缶コーヒーは…”に納得してもらえるように
茶葉から入れたウーロン茶(ここではティーバッグは除外したい)を飲んだことがある人なら、同じように納得してもらえるかと思います。
※それを考えると、ペットボトルや紙パック入りの煎茶は、
コーヒーやウーロン茶に比べると、全く同じではないもののまだ頑張っているほうだなぁ
と思えます。
紅茶を飲む習慣はないので、紅茶についてはよく分かりません。
こんなことを思ったのは、ネット上のある場所でこんな文章を読んだから。
ちょっと前に報道された、
『世界のお金持ちの上位1%が世界の富の50%以上を持つようになる』
というニュースに関連した文章です。
(引用ここから)
その上位1%がお金を使えば問題はないのだが、「トリクルダウン」とはいかず、金持ちはカネを使わない。いわば、お金は死蔵されて市場に回らないから経済そのものも回らない。
(中略)
これはコンビニでペットボトルを買うのが、実は一番割高で、金持ちは週一回激安コンビニまで車を走らせまとめ買いする。さらにお金持ちは茶葉専門店で茶葉を買って家で茶器で飲む。実質、一番割安なのが茶葉を購入する超富裕層ということになる。つまり、貧乏人ほど高い買い物をしている現実がある。これじゃ、金持ちはますますカネを残すことにしかならない。
(引用ここまで)
やっぱりここに行きつくよなぁと思った次第。
ウチは超富裕層ではないけれど、ウーロン茶も中国緑茶もプーアール茶も茉莉花茶(ジャスミンティー)も家に茶葉があって、普通に飲んでいます。
(その理由は、リアルで私の家庭を知っている人にはあまりに当たり前な理由なのですが)
日本の専門店で中国茶を買う場合、並はずれて最高級の葉を買えば100グラム当たり1万円を超えるのも普通にあります。
でも、100グラム5000円台も出せば、かな~り満足できるはず。
飲みこんだ後、ハッキリと喉の奥に上品な甘みが残るクラスが買えます。
100グラム2000円~3000円台でも、家庭使いなら『本物のウーロン茶』が味わえます。
もちろん、100グラム3ケタ円の茶葉でもペットボトルより美味いと思います。
もちろんどのお茶も、300グラム、600グラムで買えばもっと割安。
100グラムパックの4~5倍の値段で600グラムが買えるイメージでしょうか。
※ただし、我が家で飲むのは中国のスーパーで買ってきた家庭使いの茶葉(袋入りで真空パックとかもされていない)が主流なので、100グラム換算で“高くても数百円”という世界ですが。(^^ゞ
※中国で買っても、本気でいいお茶はかなり高いですよ。
※600グラムというのは、産地では1斤という単位で取引されるのに倣った売り方のようです。
でね、お茶の葉ってどのくらい使うか知ってます?
私はコーヒーを淹れるときには豆を計りますが、お茶の葉は計ったこと無かったんです。
調べてみたら
茶器で淹れる場合には、10グラムでお湯200cc(普通かやや大きめの湯のみ・飲む茶碗2杯分)だそう。
で、中国茶が好きな人には常識ですが、中国茶って5~6煎は平気で飲みます。
というか、いい茶葉はそこまで飲んでも美味しいし、7煎8煎まで行く人もいます。
貧乏性なので計算しちゃいました。
“家庭使いだけど、ちょっといいモノ”というランクの茶葉を600グラム包で買って、
1万円だったとします。
(100グラム単価で2000円台半ばのイメージでしょうか)
10グラム使って160円。
6煎のんで、1.2リットル。
お湯を沸かす光熱費や、水代、茶器の初期費用などを考えないとすると
ペットボトルの容量500cc分の費用が、66.6円。
それが、茶葉10グラムで50円のお茶なら、6煎飲んだ換算で
500ccで21円ですわ♪
宅配ピザの値段のほとんどは“配達代”だと言われていますが
ペットボトル飲料のほとんどはペットボトル代なんでしょうね。
なお、家庭使いで中国茶を飲む時には
聞香杯(※注)なんかもちろん使いませんし、それどころか急須を使わないことすらあります。
↓こんなふうに茶碗の中に茶葉を入れてしまうのは、正式な飲み方としてもアリですし、
中国本土に行くと、インスタントコーヒーの空き瓶に茶葉とお湯を入れて蓋をして、水筒代わりにして持ち運んでいるのを目にしたことがある人も多いでしょう。
↑あまりにドンピシャの写真があったので、拾ってしまいました。
これは上海のタクシーの運転手が、フロントシートの間に挟んでいたお茶だそうです。
私も、けっこう大きめの陶器のビアマグに茶葉をシャッシャっと振り入れて
そのままお湯を注いで飲んだりします。
唇や舌を巧みに使って、茶葉が口の中に入らないようにして飲みます。
ただね。
長々と書きましたけど、
超富裕層が
ペットボトルのお茶を買わず
茶葉を買うのは
別にお金を節約したいからじゃなくて
茶葉で入れたお茶の方が美味しいから
ってことだと思うんですよね。
(繰り返しますが、私は超富裕層ではないですよ・笑)
セレブリティの思考回路って、やっぱりそっちでしょう。
それが、お茶に限っては結果的に割安だと。
まぁ、600グラム20万円とかいうお茶も存在するので
ホントに逝っちゃってるセレブはそういうお茶を飲んでるかもしれませんけどね(笑)
そんなこんなで、ペットボトルのウーロン茶も最近飲んで無いなぁ…と思ったのでした。
※注 ↓聞香杯はこの細長いほうの器。
飲むためではなく、お茶の香りを楽しむための茶器です。