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2012年08月20日

筑前の小京都・秋月(朝倉市)へ!

筑前の小京都・秋月(朝倉市)へ! ~みんカラ仲間との「黄金の夏」よ!~



 この夏のはじめ。国会図書館の食堂で、おずおずと声をかけてくれた大分の大学生「FRマニア」君は、いまや、わが「みんカラ友達」第64号に登録されている。

 ぼくの「みんカラ友達」は、この1年あまりで64人に膨れ上がった。だから、平成生まれの「FRマニア」君がもっとも新しい、年少の仲間ということになる。お父上が熱烈な(本人の表現)べスモ信奉者で、その影響下で育ったのだという。現在は大分にある大学で「自動車工学」を専攻している、と簡潔に自己紹介してくれた。そのくだりは、すでに当BLOGで7月12日にアップした『ご無沙汰した理由~あるいはその言い訳として~』で触れているので、よろしければ、そちらもご参照願いたい。


*島原陣図屏風(出陣図) 1637年の島原の乱に、秋月藩も出兵。その際の出陣の模様を描いたという。


*島原の乱での戦闘の模様を描いたもの。この中に「正岡」の名前の入った旗印が何本あるのだろうか。

 なにしろ、このところ、戦国時代末期、428年も昔に豊臣秀吉の四国征伐で滅ぼされ、山に潜み、野に散った「正岡一族」の足どりや消息を追って、「全国正岡姓MAP」つくりに専念して、BLOGの方も疎かにしがちな日々を送ってきた。その過程で、いくつかの〈宝の山〉に遭遇している。
その一つが、筑前の小京都と呼ばれる朝倉市秋月の郷土歴史資料館に秘蔵されてきた「島原の乱」を描いた屏風絵に、たいへんなヒントがあることだった。

 つまり、黒田秋月藩五万石が、藩命を賭けて「島原の乱」に、藩主を筆頭に2000人に及ぶ藩士が出陣し、戦闘した様子を、細密に描いた屏風絵の中に「正岡何某」の名前の入った旗印を背負った武士の姿がある、というのだ。

「そりゃ、凄い!」
 正岡一族・最後の首領、常政(幸門城主)の妹、桃女が晩年、娘の嫁ぎ先である黒田福岡藩士大矢某を頼った、という記録がある。なるほど、その亡命するお姫様に同行した正岡一族がいてもおかしくない。黒田秋月藩は、関ヶ原の戦いの功績によって52万石を拝領した黒田福岡藩主・長政が、特に三男・長興のためにつくった分藩である。
 
 さっそく、秋月郷土館に問い合わせた。館長が対応してくれる。
「間違いなく、正岡と名乗る武士はいます。それも家老クラスもいるし、戦闘の先頭に立って斬り込んでいる戦士もいます……ともかく、記録に忠実に」
「肉眼で、はっきりと読めるのですか?」
「もちろんですとも。ただし、この郷土館は今年いっぱいで、一旦閉館されます」



中央で右手に生首、左手に血ぬられた長槍をもつのが正岡孫左衛門。(提供 朝倉市秋月郷土館)クリックで拡大
 

「え!?」である。これで秋月に行かなかったら悔いを残す。
 ぼくの心はきまった。この夏は何が何でも、九州へ行くぞ、と。実は、もっともぼくらを大事にしてくれていた大正生まれの女性(1919年生まれ)の初盆供養で、この夏、大分県佐伯市まで帰省する予定が入っていた。そこで8月18日だけは終日、自由に使うということが許されて、秋月行きを宛てることができたのである。

 大分県には3人の「みん友」がいる。まず、佐伯の海に生きる男「YUSAKU君」。ぼくの「みん友」第1号、霧島くんの紹介で知り合って、すでに昨年の11月に顔を合わせている。
 
 二人目は、少年期にガンさんのファンだったのが、例の「富士30度バンク事件」に影響され、嫌いになっていたのが、当BLOGでの、ぼくのレポートを読んで、自分が勘違いしていたと気づいてくれた「TAKU V35」さん。驚いたことに出身地がぼくと同じ北九州市八幡東区の同じ町だった。大変な「自動車博士」で、いろいろ、教わることが多い50歳。

 3人目が「FRマニア」君。

 できたら、このメンバーと、初めての「オフ会」として、一緒に秋月までのドライブ行をやりやかった。考えただけで、胸が躍った。8月18日を、その日とした。

 結局、YUSAKU君だけは、当日は夕方まで、船の上。やむを得ない。そのかわりに、翌19日にこちらの体を空けて、お昼をご馳走しよう。で、よかったら、二万石の小さな城下町・佐伯の史跡めぐりをしようか、と。

 3人目の「FRマニア」君も異存なし、とのこと。その上で、再び、おずおずと申し出る。
「同じ大学仲間の二人が、どうしても同行したい、と言っているのですが、お願いできますか」

 で、ここは「TAKU V35」氏に相談するしかない。
「いいですよ。V35は5人乗りでも平気ですから」
 あっさり、引き受けてくれた。考えてみれば、彼とは「みんカラ」でのやりとりと、電話で話しただけで、面識はなかった。これが「みんカラ」の効用か。

 8月18日の朝が来た。このところ。九州地方は不順な天候が続いて、これから向かう朝倉・甘木地方も、山側に入る道路に支障が出ている、というコーションが……。だから、時間に余裕を持たせることにした。8時、トヨタレンタリースの送迎車が「大手前」と呼ばれる、この町の中心部まで来てくれた。ヴィッツを借りる。大分方面に向かう「東九州自動車道」に佐伯ICから乗る。トンネルの連続。時折、チラリと豊後水道の光る海が見えたと思ったら、すぐに山に遮られる。津久見、臼杵、宮河内。3つ目のインターで一般道へ下りる。「TAKU V35」さんのマンションへ、寸分の狂いもなくNAVIが誘導してくれた。
「やあ、やあ」
 握手をかわす。長いつき合いをしている友人と、しばらくぶりに逢った気分だ。お土産に、土屋圭市のサイン入りポロシャツを渡した。ヴィッツはTAKU氏の駐車場に置いていく。



*最初の休憩地「別府湾SA]にて、TAKU氏のV35と、わが大分の「みんカラ」フレンズの面々。

 さて、ここから大分の大学生トリオの待つ大分駅のロータリーへ。約束の時間は午前10時。海沿いの国道を大分へ向かう。TAKU氏のV35は、マニュアルシフト。しなやかなシフトワーク。いいねぇ。トルクもたっぷり。リア・シートが成人3人には、いささかタイトかもしれない。はじめて会う二人が、どんな体格か、気になったところで、改装されたばかりの大分駅南口のロータリーが見えてきた。

 ぼくのiPHONE 4Sに着信があった。「FRマニア」君からだ。
この先の旅の様子は、いつもの手口で、次のアップまで、となるのだが、今回は「FRマニア」君が素早くくわしくレポートをあげてくれているので、そちらへも「お渡り」いただけるとありがたい。こんな連携も、またたのしからずや、である。

題して「帰省~2012夏~」

https://minkara.carview.co.jp/userid/1562726/blog/27491302/

 ちなみに、秋月に着いて、真っ先に飛び込んだのは「秋月ラーメン本舗」。ここの自家製手打ち「ちぢれ麺」は、ちょっとよそでは味わえない「秘伝もの」だった。600円なり。





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Posted at 2012/08/20 21:27:28

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この記事へのコメント

2012年8月21日 0:06
随分あっさりとした経緯でスカイラインでのドライブが決まったのですね。
恐縮です。


私の友人はスカイラインに決まった時に私以上に驚きを隠せなかったようです(笑)。

V35のあのトルクには後席3人とも目を丸くしました。
レカロのシートにビルシュタイン以外はノーマル。オーナーさんが大事に乗っていらっしゃるのがよくわかりました。


秋月ラーメンは美味しかったです。細麺派の私も無言ですすりたくなる一品で大変美味しく頂きました。
コメントへの返答
2012年8月21日 7:44
忘れられない「小さな旅」になりましたね。

V35のステアリングを、本当は握りたくて、助手席でウズウズしていた。

そうか、きみらにも交代で助手席を味わってもらえばよかったんだ。

秋月ラーメン。600円。あれに餃子を2皿つけて、みんなで分ければよかった。

こうやって、反芻する楽しさ。

「正岡孫左衛門」の、生首をもった姿。凄いでしょう!?
2019年12月25日 22:19
残虐なシーンの絵なのに不思議に愛嬌を感じてしまいました
1人1人は小さな絵なのでしょうけど詳細に書かれていますね
コメントへの返答
2019年12月26日 10:18
左手に血塗られた槍、右手に生首。戦果を報告した後、正岡孫左衛門は再び、戦場に戻り、戦死してしまいます。その最期の記録を秋月藩の『嶋原一揆談話』で知った時、背筋がゾッとしたものです。

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「1週間前の当欄で紹介した虎のドラフト第1位の伊原左腕が、聖地甲子園でも巨人相手に6回を4安打1失点と好投、ホンマモンと一安心。もう一つ、先の広島戦の3失策てスタメン落ち中の木浪が9回に代打で登場、快速の守護神マルチネスから右翼線に2塁打して大逆転劇を期待させてくれたのが光った。、」
何シテル?   04/28 11:49
1959年、講談社入社。週刊現代創刊メンバーのひとり。1974年、総合誌「月刊現代」編集長就任。1977年、当時の講談社の方針によりジョイント・ベンチャー開...
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