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正岡貞雄のブログ一覧

2017年11月30日 イイね!

プログレで楽しんだ『RJCイヤーカー選び』への道

プログレで楽しんだ『RJCイヤーカー選び』への道〜17年間も連れ添った「古女房」の「先進性」〜
 
 年に一度の『ツインリンクもてぎ』詣で。そのお供をどのクルマに指名するか、例年、考えを巡らせるのが楽しみだった。
  
 入会したての5年前は、昔の「日産レーシングスクール」修了生の誼(よしみ)でNISMOバージョンのフェアレディを指名した。これは衰えかけていた「走りごころ」を蘇らせるための、いわば「強精剤」だった。
 それから年を重ねて、昨年(2016年=2017年次)はこの国で最もホットなスポーツカー、R35 GT-R MY17で往復するまでになっていた。





 さて、今年は? 近頃、走行距離を全く稼いでいない、わがプログレにした。
 しっかり洗車をし、タイヤのエア圧をチェックし、オドメーターを見てみると「112869」でしかない。
 おっと、目出度く「111111」の1並びを記録したのはいつだったっけ。確か、3月3日にVOLVOの新世代フラグシップS90/V90試乗とガンさんとの面談をかねて、御殿場に向かって東名高速を西下している時だった。ということは、8ヶ月間で1700キロ強、つまり月に200キロ程度しか走ってないのだ。
 
 まあ、その辺のことは“『111111』 を走破したプログレ讃歌”に書き留めてあるので、よろしければ「こちら」へも、ぜひお立ち寄りを。

 さて、今回もRJCの盟友、飯嶋洋治さんが同行してくれる。11月13日午後4時ジャスト、最寄りの私鉄駅前ロータリーでピックアップし、目白通り・大泉JCTから東京外環へ。前年は新しいルート、圏央道・境古河ICで降りて、下道でツインリンクもてぎHOTELを目指したのはいいが、NAVIの設定がサーキット南ゲートへのルートとなっていたばかりに、闇夜の八溝山地で迷ってしまった。

 そこで今回は、まっすぐに東京外環から三郷JCで常磐道に乗り、水戸ICで下りるコースをとることにした。この日のステアリングは、思うところがあって、まずわたしが握った。

 東京外環は料金所を過ぎると、その先は和光ICを過ぎ、外回りと内回りが合流できる唯一のポイント、新倉パーキングあたりまでは地下道で、かなり大きなRをいくつも持つ片側3車線。そしてぽっかりと地上に飛び出すと、そこは川幅と河川敷がたっぷりな荒川の上。視界が一挙に開ける。

 実はこの区間で、久しぶりにわがプログレと一つになるつもりだった。ETC専用ゲートを抜ける。右側車線には先行車はいない。走行モードはpowerに設定。



 アクセルを入れる。クォーン。いい声でプログレのストレート6がエールを返して来る。お、カムの回っている感じ、悪くないね。こちらの踏み込みと一つになって、素直にダッシュするプログレ。踏みこんだ分だけ、こちらの望む速度域ヘと運んでくれる。足元で路面の継ぎ目を拾って、タイヤが嬉しそうにハミングもする。走行する車線を真ん中に移すのに先立って、チョイッとブレーキルペダルに左足を乗せ、ツンと減速してから革巻きステアリングを、目線を動かした分だけ左に切る。腰を切る感じでプログレは、鼻先を左に寄せて中央車線へ。右側をやたら元気なミニバンがパスしていく。

 墨田川の上流にあたる荒川を渡ったところが、美女木JCT。ここから常磐道に流入する三郷JCTまで20㎞である。片側2車線、最高速度は時速80㎞指定。時間は午後の4時半。大型車両の通行量はそこそこに多いものの、それぞれが適当な車間距離で走っていて、車速、ジャスト80㎞/hの流れ。ナビシートの飯嶋さんはのんびり車窓からの景色を楽しんでいる。では、では……。こっそりと、プログレならでは、の「秘技」を仕掛けることにした。




 
 まず左手で走行パターンを通常モードに戻し、次に右手を、そっとステアリング奥の右下レバーに伸ばし、さらにその右先端にあるクルーズコントロール・メインスイッチをチョンと押し込んで、システムをONにしてやる。と、メーター内下部のディスプレイに「レーダークルーズコントロール待機」を表示する「READY」がつく。そこでスイッチレバーを下げてから手を放してやった。

「CRUSE」に入った。セットされている車速を「75 km/h」と伝えてきた。 
同時に先行車との車間距離を「長・中・短」の3段階のうちの「長」がマークされている。車間距離は約55m。これでは少々かったるいので調整が必要だ。「CRUSE」の右隣の切り替えのスイッチで、車間距離が約40mとなる「短」になるようにプッシュする。

 準備は完了した。川口中央ICから川口ICまでの区間は片側3車線となる。中央分離帯寄りの追い越し車線は先行車がかなり前方を走っている。ここはアクセルを踏み込むのではなく、スイッチレバーを上に押し上げ、設定速度を行けるところまで持っていく……。



 90、95、100。そして車速を設定したいメーターの数字は108で頭打ちになった。すかさずレバーを離すと、それまでの設定速度が75km/hに固定されていたプログレの加速が始まった。体感できるほどではないが、回転計がクッと頭を擡げる感じで、動きが逞しくなった。

 先行していた大型トラックの後ろ姿が大きくなって、プログレがすっと肩の力を抜いた。フロントバンパーに2個のレーザーレーダーセンサーが埋め込まれており、先行車のリフレクター(反射器)からはねかえったレーザー波を検知して、その車間距離を適切に保つよう、電子制御スロットル装置がエンジンブレーキを行使して、適正速度に減速し、巡航させるのである。



「へぇ、プログレのクルーズコントロールって、いい感じじゃないですか」
 飯嶋さんも気がついていたのか。
「でしょ? TOYOTAの電子制御技術が、すでに20年前には、ここまで来ていたンですよ」
「なるほど、ですね」

 去年から日産セレナ、VOLVO S90といったパイロットアシスト、運転支援システムが売りのNewカーを、積極的に同乗試乗をして来た飯嶋さんとのコンビ。お互いが何を感じ取っているか、すぐに共有できるのが嬉しい。

 E4 東北自動車道と分岐する川口東 ICを過ぎ、草加ICあたりから、東京外環道は再び快適さを取り戻し、オートクルーズ・ドライビングをゆったりと楽しんでいるうち、ある実験を思いついていた。

 この先、西三郷ICを過ぎると、東京外環道と分岐して常磐道へとアプローチしていく左回りのコーナーがある。そこを、クルーズコントロールをセットしたまま、走り抜けようとしたらどうなるか。それは単なる度胸試しに過ぎないのだろうか。

 左側車線に寄った。念のため、車速を控えめに80km/hと低く設定し直しておく。うまい具合に前方をTOYOTAシエンタの特徴ある後ろ姿が、まずまずのペースで走っている。慣れて来たせいか、その先鋭的なデザインも都会の景観に素直に溶け込んでいる。このまま、常磐道へ向かってくれれば好都合。追従した。



 常磐道への流入ポイントが見えて来た。シエンタが先導する。こちらの車速はまだ80km/hのままだ……。
 コクンとタコメーターが呼吸する。減速制御はエンジンブレーキのみで操作されるので、タコメーターの針の動きで、ブレーキングのタイミングとその踏み代の程度がわかる。

「あ、やっぱりいい感じに減速して行きますね」
「うん、ここからが見ものです」
 
 ここの流入路は、横浜・大黒パーキングにあるようなグルグル回っていくループ状ではなく、直角に交差するルートに合わせたカーブが一つ。したがって、走行途中にこちらから修正することなく通過できるはずだ。ただし、過信は禁物。先行車の減速度合いが大きい場合や他者の割り込みなどによって、十分な減速ができない状態で先行車に接近した時は、警報ブザーが「ビビビビッ」と鳴り、同時にレーダークルーズディスプレイが点滅することになっている。


*三郷JCT (GOOGLE earth map)

 流入路への進入が始まった。幸い、割り込みもなく、先行するシエンタのドライバーもスムーズなコーナリング・ワークで抜けていく。プログレは接近するたびに、ク、ク、クッとエンジンブレーキ操作をやってくれ、こちらのステアリングワークと一つになってくれた。荷重移動のコツをどこで会得したのだろう。

「うまい! こっちの頭が全く揺れない、気持ちのいいクルーズ・コーナリングでした」
『自動車エンジンの基礎知識』『自動車メントとチューニングの実用知識』(どちらも日刊工業新聞社刊)の著者・飯嶋さんに褒められたわがプログレ。実は17年間近くも一緒に暮らしながら、その自動ドライブ装置の真価を見逃していた小生。まあ、「イヤーカー選び」に赴くとあって、自分の「物差し」を洗い直すいい機会をくれたと、感謝し、惚れ直した次第である。 

 時計を見る。16時35分。もてぎのホテルには、少なくとも19時には着いて、19時30分からの前夜祭を兼ねた懇親会に備えたい。それまでには、途中で夕食をとっておかねばならない。

 そろそろ、適当なところで、飯嶋さんとドライバー交代もしたい。
 何の問題もなく流入した常磐道は、水戸ICまで82km。少しペースアップしなければ……。 (この項、続く)
Posted at 2017/11/30 01:21:31 | コメント(4) | トラックバック(0) | プログレSTORY | 日記
2017年11月20日 イイね!

11月15日夜8時からの『異変』始末

11月15日夜8時からの『異変』始末 〜FBメッセンジャー「今忙しい?」乗っ取り事件〜

【左の写真=まるで目の前は霧に覆われ・・・クリックすると何が現れるのでしょう?



「ツインリンクもてぎ」の外周路を使っての「イヤーカー最終選考会」。その時に、わがNIKON5200で撮ったイヤーカー候補車たちの写真整理もすんで、やっと遅めの夕食をとり終えた11月15日の夜、午後8時ちょっと前である。
 改めて仕事部屋に戻ると、なんだか様子が変だ。iMacのメッセージ欄で白いマークがいくつも点滅している。ということは、何人かのFB仲間がわたしを呼んでいるのだ。同時にiPhoneのLINEが「ラインです、ラインです」とあの独特の音声でけたたましく呼びかけてきた。
 
 さて、どちらを先に応じるべきか、一瞬、手が止まった。その時、iPhoneのディスプレイに「桂伸一」の文字が浮かぶ。即座に、iPhoneをキャッチした。

「局長、メッセンジャーで連絡くれましたか?」 
「いや、なんのこと?」
「変なメッセージですよ。これ、ヤバイですよ」
 ピンとくるものがあった。
「わかった! すぐ確認してみます」



 嫌な予感がする。具体的に何がおこっているのか、わかっていないが、ひょっとしてベスモ同窓会幹部のカリスマ教官が見舞われたのと、同じことが起こっているのではなかろうか。


*「ベスモ同窓会・幹事会」の頼もしい面々



 大急ぎでLINEを開いてみる。ある、ある。九郎田一馬、仁川一悟、遠藤MDiの三君が連絡を取り合っている様子だ!

九郎田一馬 
皆さま 局長からFacebookメッセンジャーが届いていませんか? 何かちょっといつもと局長の雰囲気が…  19:59

間違っていたらすみません。 19:59

仁川一悟 山岡さんからも来た。間違いない。電話します。 19:59

遠藤MDi 私も怪しいと思って電話したら出ない。局長の表記じゃないので,疑っています。 20:00

仁川一悟 乗っ取られたか。携帯落としたか? 20:01

仁川一悟 先日、PWロックするようにしているはずなので、落としても、拾得者が使えるとは思えないものの……。 20:02
電話には出ないですね〜 20:02

九郎田一馬 今、みんカラでメッセしました。何とか早めに知らせたいなあ〜 20:06

遠藤MDi ひとっ走りいって来ましょうか? 名刺に自宅の電話がありました! 20:08

仁川一悟 GOOD! 20:09

遠藤MDi 通じた! 乗っ取り確定! これからいって来ます。 20:11

遠藤MDi  犯人おちょくり作戦実行願います! 20:12

九郎田一馬 遠藤さん、怖い!w 20:12

 そこでわたしがやっと参加する。遠藤君と備えつきの電話で通話した直後だった。

 みんなに迷惑かけているよう! 今、遠藤君が対策してくれます! 20:15

仁川一悟 局長、フェイスブックからメール来ていませんか? 20:15

九郎田一馬 被害防止のため、局長FBトップにコメントしますね。カリスマ教官のとき効果的だったので。 20:16

仁川一悟 登録したメールアドレスに。 20:15

いま、やります。20:15

仁川一悟 いつも使ってない端末からのログインがあった旨のメールが来ていると思います。自分でないことを設定して、犯人のアクセスを遮断しましょう。 20:16

九郎田一馬 ひとまず局長にはアカウントの方対応いただいて、私は局長のFBトップにコメントの方、しました。あれ?と思った方がFBを確認して気付いてくれればいいのですが……。  20:23

アカウントを切りました。 20:23

九郎田一馬 落ち着いたところで削除等々していただいてOKです>局長 20;24

仁川一悟 次は、PWの変更をしてください‼︎  20:24

遠藤MDi 局長宅着!  20:27

九郎田一馬 遠藤さん、いろいろとよろしくお願いします‼︎ 20:27

遠藤MDi  ラジャ 20:28

ここで、一旦、「ベスモ同窓会幹事専用」のLINE通話を中断し、遠藤君がテキパキと。その遠藤君の到着する前に、こちらは「インターネット環境設定通知書」を用意しておいて、直ちにパスワードの変更の取りかかれるように準備だけはしておいた。
 しかし、遠藤君が真っ先に手をつけたのは、わたしのFBメッセンジャーに登録してある150人を超す「お仲間」の一人一人宛に「正岡です。FBアカウントを、乗っ取られました。ご迷惑をおかけしました。無視してください」というメッセージを送り込んで行った。これを真っ先にやるのは、実に重要で有効なことだったか、が後でわかった。ITに親しんでいる世代の間では、この「乗っ取り」についてはとっくに知られていて、免疫性も高い。しかしそうでない世代が、久しぶりに声をかけていた「ナリスマシの正岡」からのアプローチに乗ってしまいやすいのがわかった。



  例えば、こんなアプローチで、彼らのやり方はすでに定型化している。 

水曜日15日 19: 58
なりすましの正岡 「今忙しい?」
 受け取ったYさんは素直に丁寧に対応する。
「家でPCに向かっているので、大丈夫。」
なりすまし「携帯を換えたから、ライン登録に数名の友達の検証が要るので、メッセージの確認をお願いできる?携帯番号を教えてもらえる?」
Yさん「携帯は2個持ちですが、iPhoneの番号はアクセスを拒否しています。それでもお役に立つかな。一瞬、オープンにすればいいのかな」と答えて、携帯のナンバーを付け加えている。するとすかさず「なりすまし」が送信している。
「メッセージの4桁コードをチェックしてFacebook送信してくれ!お願いします」
「4桁の検証コードはもう届いたの?」

 実はここでLINEからYさんに警告が届いている。そこでその内容を添付画像にして、Yさんが応答する

Yさん「こんな連絡が届きました」
なりすまし「大丈夫だよ。安心して。」
Yさん「了解です。しかしまだ4桁のコードは届いていません」
もう一度、Yさん「まだ届きません」20:36

その1分後の20:37、わたしからのメッセージが届く
「正岡です。 FBのアカウントを、乗っ取られました。ご迷惑をおかけしました。無視してください。」
Yさん「よかった。」
正真正銘の正岡「ありゃア随分進行していたのですね。その後変なアクセスはありませんか?」(ただしこれは翌日になって、わたしが書き込んだものだった)
  *         *         *
 遠藤君が次の行動に移った。そして、盛んに首をひねる。私のネット契約はケーブルTV局とのものだが、ユーザーメールアカウントのパスワードを変更して、FBのアカウントPWの方も切り替えようとしても、うまくいかない。現在使っているメールアカウントを使ってFBからの「パスワード再設定コード」を取得して、パスワードのリセットをしようとしても、虚しく弾き返される。

 再び、「ベスモ同窓会 幹事会LINE」を起動する。

遠藤MDi チャイナからのハッキング、もう2回も乗っ取りを受けています。まだ予断が許せない状態です! もう少し頑張ります。21:08

遠藤MDi 相手の動きが速い! パスワード変更しても10分で再び乗っ取られた。発信は中国。少し様子を見ますが、また乗っ取りあったら、即時連絡ください。局長の携帯は無事です! 21:17

仁川一悟 (ニッコリマーク)21:25

九郎田一馬 うわぁ…怖い…。ぼくも一度Twitterでレイバンアタック受けているんで、本当に気をつけないと。21:26

遠藤君が一策を講じた。メールアカウントを、別に持っている私のものに切り替えることにした。
 これが正解だった。新しいわたしのFBアカウントから、メッセンジャーの現状を確かめることが可能となった。そして、唖然とした。その「汚染」ぶりのスピード、広がりは、異常としか言いようがなかった。

 特に、クルマメディアに関わるレジェントたちが、「なりすまし」のわたしに丁寧に対応していた。これは大変だ。そういえば、わたしのiPhoneに着信しているナンバーに記憶があった。すぐにプッシュする。少し昂った声が返ってきた。こちらが名乗る前に、この電話が誰からのものか、先方はご存知だった。
「今、メッセージをもらったけど、用は足りましたか?」
「いや、その前にお電話をいただいたようなので……。失礼ですが、清水さん?」
「そうです。猛彦です」


*「ピンクパンサー」を率いる清水猛彦さん。長い、嬉しいライバル関係です。

  つい先ごろ、筑波のメディア対抗4時間耐久レースの時、特製のバナナジュースをご馳走になって以来の清水猛彦さんである。いけない。まだ、彼のメッセージ欄は未確認であった。
「ご免! わたしのメッセージは乗っ取られていたようです。何か具体的な応答をしましたか?」
「ええ。それで途中になって、これは変だと思って、あなたに電話を入れたんです。」
「そうですか。至急、こちらでも異変がないか調べてみます」
「それは大変だ。ぼくも対策します」
  
 その後、清水さんは「然るべき対策」を取られたという。実害は何もないとわかって、一応、ホッとしたものの、それ以来、わたしの血圧は、上がりっぱなしである。さて、今回は、ここまで。次回は、この続編を書き継ぐのを約束しよう。とにかく、調べてみると、「乗っ取り犯」の「やりくち=汚染」は以下のような経過で広がっていくらしいので、あえて以下に記載しておきたい。

【インターネット情報からの抜粋】
なりすまし犯「ちょっと手伝ってもらえますか? 近くのコビニエンスでWEBMONEYのプリペイドカードを買うのを手伝ってもらえますか?」
というふうに発展していくという。
このまま相手に4桁のコードを教えると、LINEが乗っ取られます。
犯人はログイン・ロックをかけ、こちらはLINEにログインできなくなります。
犯人の行動は、Facebookアカウントを乗っ取る→そのFacebookアカウントを使って、友人のFacebookかLINEアカウントを乗っ取る→現金化→繰り返し。
LINE乗っ取りとFacebook乗っ取りの両方があるので、少しややこしい。
1. 友人にiTunesカードを購入させる2.偽ブランド通販サイトの宣伝をして、2,友人に購入させる
3.Facebookアカウントにクレジットカードが紐付いているなら、Facebook広告に大量課金する。「友人」という信用を悪用すれば現金化の手段はいろいろあるという。
どうぞ、お気をつけあれ。



*冒頭の「霧の向こう」は・・・瀬戸内海・しまなみ海道です。
Posted at 2017/11/20 12:03:24 | コメント(5) | トラックバック(0) | ちょっと一服 | 日記
2017年11月13日 イイね!

『イヤーカー選び』にアクセルON!

『イヤーカー選び』にアクセルON!〜わが「鬱」を吹き飛ばしたCX−5に6点がやれるのか⁉︎〜

 RJC(日本自動車研究者・ジャーナリスト会議)事務局から、「2018年次RJCカーオブザイヤー第一次選考会開票結果」が11月9日付けで送られてきた。

 これまで「カーオブザイヤーの季節」が来れば、できるだけ候補車の試乗記、第一次選考会の開票結果を当BLOGで紹介してきたものだ。しかし今年は、生憎とその開票日(11月1日)と「ベストモータリング復活DVD」エビス東コースサーキットのロケが重なって、RJCの方を欠席したこともあって、触れる機会を失くしていた。






 開票結果については、11月1日の夕方には、同僚会員の飯嶋洋治さん経由で把握していたが、細かい点まで電話で確かめるわけにはいかなかった。で、やっと、6ベストに選ばれて最終選考に臨むクルマたちの「正式結果」を入手したことになる。
● カーオブザイヤー 
ホンダ N−BOX 44票  1位
マツダ CX−5    43票 2位
スズキ スイフト   42票  3位
ダイハツ ミラ イース 34票  4位
トヨタ カムリ     30票  5位
トヨタ C−HR     25票  6位

● カーオブザイヤー・インポート
ボルボ V90/V90 CROSS COUNTRY 48票  1位
MINIクロスオーバー 39票  2位
アウディ Q2            28票  3位
シトロエン C3           28票  4位
アルファロメオ・ジュリア       25票 5位
プジョー3008             25票 6位





このほか表彰部門に「テクノロジーオブザイヤー」「パーソンオブザイヤー」(候補=光岡進)があり、「特別賞」として「名車レストアサービス」(初代ロードスター/クラシックボルボ)が推薦されていた。

  この第一次選考の結果を受けて、わたしたちは11月14日のツインリンクもてぎ特設試走コースで、最終吟味を試みる。そこで改めて、今度は各部門の6ベストに上位から6点、5点、4点、3点、2点、1点と配分して最終投票をすることになるが、この点数の割り振りに難儀するし、裏返せば、そこに醍醐味がある。

   2018年次。今年は厄介だ。10月25日の「第45回東京モーターショー2017プレス公開デイ」を見聞してからは、率直にいって久しぶりに深く重い「鬱」に取り憑かれていた。いくら時代の要請、世界の流れだからといって、国産自動車メーカーがあんなに腰崩れになっているとは。EVシフト、AI=人工頭脳活用が時代の要請と関わっているとはいえ、各社が「右へ倣え」をして、本来のクルマ創り、クルマへの愛に応えようとしているとは、どうしても感じ取れなかったのである。
 








 恐らく、これからクルマ創りの「主軸」はEV、AIにシフトされ、人材もその方角に強い向きが投入され、やがて本来の“クルマ創り”に情熱的に取り組む流れは、時代遅れと見向きもされなくなってしまうのではしないか。
 
 そんなモヤモヤと闘っているところで2日後の27日のCX–5試乗会。そこでの出来事を、11月3日にアップした当ブログでこう触れている。

−−−その鬱屈がCX−5に触れた途端、まるでアクセルを目一杯に踏んでやって、エンジンにこびりついたカーボンを吹き飛ばしてやった時のような開放感に変わっていく……。そんな気分でいるところへRJCの公式ホームページを担当している神谷龍彦さん(元・モーターマガジン誌編集長)がやってきて、その試乗記を描いてくれないか、と打診してきた。

 気持ちよくも引き受け、それがすでにRJCの公式ホームページにアップしているので、ご一読願えれば幸い、とリンクを貼ったが、若干、スペースの問題から省略した箇所もあるので、この際、ここに全文を紹介することにした。
 

●あえて『愚直の道』を疾走するCX-5への恋歌
 2018年次RJCカーオブザイヤーにノミネートされながら、なぜか試乗の機会に恵まれなかったマツダCX−5。渋谷ヒカリエを会場に選んで2016年12月15日に発表会を催行したが、歳末のせいか、いつもほどの吸引力はなかったという。発売開始は年明けの2月とあって、メディア側からはなんとなくピントの合わせにくい存在になっていた。ただし国内販売の方はまことに順調、8ヶ月経過ですでに4万台を超えるという。ついでながら、ディーゼルエンジン搭載が70%だとか。

 加えて、アンラッキーなアクシデントがあったりして、やっと特別仕立ての試乗会開催に漕ぎ着けたのが、なんと「第45回東京モーターショー2017プレス公開デイ」も終わった翌々日。それでもいつもの癖で、出席に備えて、手元のメモをチェックしてみると、SUVへの関心はCX−3からはじまっていた。

 2015年2月27日の深夜に記したメモより。
−−−−明日で2月が終わり、春はもう目の前。午後4時、東京タワーの真下にあるスタジオで、MAZDA CX-3のお披露目が。1.5ℓのクリーンディーゼル専用車。その中からMT6速を選び、4月6日からの岡山・中山サーキット往復のお供に指名しているこのNEWカマー。見た目だけで走りたい誘惑が沸々と!



 それが今や『時代の寵児』ともて囃されるSUV(スポーツ多目的車)に、その気になって次から次へと触れるようになるきっかけとなった。まず輸入車からSUV攻勢の火付け役、AudiのQ5に。さらに同じ心臓部を共有するポルシェのMacanと、その兄貴分であるCayenneまでも味見してしまう始末。ともかく、MACANのブレーキシステムへのこだわりなど、やっぱりポルシェそのものだった。なるほど、と納得した。ポルシェのスポーツカーは日常性に欠けるとしても、そのポルシェならではのクルマ創りをSUV車に活かしたところに、新しいロマンを感じてしまった。ひところは青息吐息だった経営も見事に体力を回復させ、今では本道のスポーツカー部門も、再び疾走中と聞く。

 さて、試乗基地に指定されたマツダR&Dセンター横浜。パーキングエリアは広場を中心にして外側に回廊がめぐらされていて、その1枠ごとに3種類6台のCX−5が待機していた。まるで出走前の競馬のゲート枠を連想させて、騎手たちのハートにも火が点く仕組みか。

 与えられた試乗時間は、60分が2回。まず2.5ℓ、ガソリンエンジンを搭載した「25S Lパケージ」を選ぶ。CX−5の売りの一つであるボディカラーは、残念ながら新色の「ソウルレッドクリスタルメタリック」ではなく、「機械の持つ精緻な美しさの追求」をテーマにしたという「マシーングレープレミアムメタリック」だったが、それが妙に創り込んだ落ち着きをイメージさせる。悪くない。
 ここで一つ、企んでしまった。2.0ℓ、ガソリンエンジン搭載のCX−5をピックアップしたRJCのご同輩に、試乗コースの折り返し地点である大黒パーキングエリアまでランデブーランして、そこで試乗車を取り替えないか、という虫のいい提案である。話は即座にまとまって、こちらはひとまず2.5ℓ、マシーングレーのCX-5に乗り込み、やや腰高なシートポジションを気にしながら、ドアを引き寄せると「パン」と小気味良い閉まり音が返ってきた。キレがいい。あ、これは開発陣がレクチャーしてくれた「車室内の静粛性」もトコトン追求し、対策を練り上げた成果の一つだろう。
 
 試乗コースは、まず一般道で横浜・みなとみらい地区を目指し、臨港パークにある旧マリノス練習場の外周を反時計回りに1周したあと、みなとみらいランプから首都高速神奈川1号横羽線を南下、本牧の手前で首都高湾岸線に乗り換えると東京湾に浮かぶ大黒パーキングに降り立つ。その際の大きな右回りループが曲者なのだ。大黒パーキングからは首都高速をとって返す感じで一気に子安ランプまで戻る。スタート地点のマツダR&Dは一般道で目の前にある。



 打ち合わせ通りに「ソウルレッドクリスタルメタリック」を晴れやかに纏った2.0ℓのCX−5が先導する。CX−3の時は、車台に上物のボデイが乗せられているような後ろ姿が妙に気にかかったが、今度のCX-5はリヤのバンパー部分を極力細めていて、なんともバランスのいい後ろ姿で、秋の陽を受けて、艶やかに輝いていた。アクセルをONした時の、前にもたれかかるような下品な動きは一切ない。高速道路に入ってからの疾走姿勢。いささかも揺れのないドライバーの目線や首の位置。創り手たちがこだわってきたポイントの一つ一つが伝わって来るのはなぜだろう。まるで隣の助手席に開発者が座っていて、己れの想いこちらに話しかけてくるような至福の時間。……どんなに愚直と言われようと、マツダは「走る歓び」の進化を目指して、ドライバーの“走る歓び”はもとより、同乗者の“歓び”を共有できるよう、全員が愛着を持って取り組んできました、まっすぐに……。



 なんとも羨ましい「モノ創り」集団が精魂こめて送り出してくれたCX−5。この後、2.2ℓのクリーンディーゼルエンジン、DOHC4気筒直噴ターボ車も試乗したが、なるほど300万円前後の価格でここまで鍛え上げたSUVなら、三重丸を差しあげよう。そう肚を決めたが、後悔はしないはずだ。
     *       *      *
 つまり、それがわたしの『2018年次 イヤーカー選び』へのアクセルONとなった。そして早速、『140日記=何シテル?』に、こう書き込む。

−−−11月13日(月)の午後4時、飯嶋洋治さんをいつもの待ち合わせポイントでピックアップして、ツインリンクもてぎHOTELへ。RJCカーオブザイヤー最終選考前夜の懇親パーティ出席のため。今回はプログレで向かう。日産、スバルの両社が例の不正検査問題でエントリーを辞退。国産車部門はN-BOX,CX−5、スイフトが横一線。さて?

 改めて、1台、1台、最終投票のために「ツインリンクもてぎ」に特設されたコースで吟味できる。あれだけラブコールを送ったCX−5だって「6点」を献上するとは限らない。真っ白な心で臨むのが、このステージまでやってきたクルマたちへの礼儀ではないだろうか。
Posted at 2017/11/13 01:21:25 | コメント(2) | トラックバック(0) | 還暦+青春の21歳 | 日記
2017年11月10日 イイね!

いざ、安達太良山麓のエビス東コースへ!!

いざ、安達太良山麓のエビス東コースへ!!〜『ベスモ復活』の狼煙、上がる!! PART②



 福島・二本松駅前の居酒屋風食堂『こんどこそ』に、すっかりできあがった大井、仁礼、北畠の3君たちを放置して、さっさと2軒隣のホテルに引き上げたら、カレンダーがめくられて、すぐに11月1日になってしまった。

 ああ。とうとう10月は一度もBLOGのアップができなかった。
 そのお詫びというのもおかしいかもしれないが、クラウドファンディングという新鮮な方式で立ち上げた『復活の狼煙』に、それぞれが熱い想いで協賛し、自分の懐具合から背伸びしてでも支援してくれた『車を愛するベスモ遺伝子たち』に向けて、せめてもの発信基地としての役割を活性化させることから始めよう。そう心に決めて、iPhoneの目覚ましを「7:00」に設定した。



 本田君から、このプロジェクト開始の報告を受けたのは7月17日の夜だった。

「黒澤さんのスペシャルDVDは『クラウドファンディング』を立ち上げて制作することとなりました。この提案を講談社から頂いた最初の印象は、天下の講談社が『黒澤さん作品』をクラウドファンディングとは情けない」と思っていたのですが、考え方を改め『黒澤ファンの力を借りてみんなで作る』のであれば、素晴らしいプロジェクトになると思い、発起人として立ち上げることにしました。先日、黒澤さんにも説明してご快諾をいただいております」



 8月8日18時。『蔦屋書店グループ・GREENファンディング』がスタート。そして即座に「支援者」から寄せられる好意の情勢がつぶさにカウントされる。そのレポートに一喜一憂する毎日が始まった。
 目標金額は200万円。それをクリアするのに2日とかからなかった。そしてプロジェクト終了の10月10日23時59分には、470人の支援者がカウントされ、支援総額は¥11,615,000、達成率は580%に達していた。前代未聞の成果だろう。関係者の歓声が耳元で熱く弾け、それがしばらくの間、こだまし続けた。その分、本田君をはじめ、スタッフの責任は重くなった。

 本田君もその辺はよく心得ている。即座に感謝のメッセージを発信していた。
●目標をブッチギリでGOAL!! ご支援ありがとうございました!!
−−−—皆さま、こんにちは。発起人の本田でございます。この度は黒澤さんの総集編ビデオ制作のクラウドファンディングにご参加いただきまして、誠にありがとうございます。皆様からの温かいご支援、そして熱いメッセージには只々感謝でいっぱいです。ご支援とメッセージについては黒澤さんにもお知らせしております。ドイツでの最後の夕食時に黒澤さんから「応援してくれた皆さんを裏切らないよう、俺は目一杯頑張るよ。本当にいいモノを作ろうな!」との言葉をいただきました。作品の仕上がりをご期待ください! そして、ベストモータリング、ホットバージョンを通して皆さまと創り上げてきた「クルマを楽しむ世界観」を絶やさないよう、私も微力ながら邁進していく所存です。
 LLサイズのボディにかかわらず、この発起人のフットワークは軽い。すでにこの支援パワーを生かして、ニュルブルクリンクに飛び、ロケを実施することに漕ぎつけていたのである。

−−−—黒澤氏のドライバー人生の大半を過ごした場所であり、誰よりも思い入れのあるニュルブルクリンク。今回の作品の「深み」をつける意味でも、ここで黒澤氏に語っていただきたいと思っておりました。皆さまのご支援のおかげで実現させることができます。おそらく、黒澤氏にとっても最後のニュル訪問となるかと思います。そこで、どんな言葉と走りをカメラに収めることができるか?
ご期待ください!





 そして引き続いて、10月5日、「活動報告」をこんな嬉しいレポートで、更新している。
−−−—無事にニュルブルクリンクより戻ってまいりました。レーシングチームオーナーとしてご多忙な黒澤さんのスケジュールの合間を縫って得られた日程は現地で1日のみ。ただでさえ天候不順なこの時期のニュルなのですが、その日のニュルは黒澤さんとの再会を喜ぶかのように終日晴天に恵まれました。
その走りは「これが77歳なのか?」と思わせるほどのキレ。そして、人生をかけて挑んできたニュルブルクリンクへの最後の感謝の言葉。本当に素晴らしい撮影をすることができました。作品の出来上がりをご期待ください!
  ☆      ☆      ☆      ☆      ☆
 サーキット・ロケの朝は途轍もなく早い。本田君からは「ま、9時に東北サファリパークのゲートがオープンされますから、それに合わせて着いてください」と、簡単に言われていたが、スタッフは少なくともロケの現地には6時半に集合(ということは少なくとも5時起きか)、マシンのチェック、サーキット撮影に関わる諸々の設営、さらにゲストのための接待準備などで、とっくに始動しているはず。早々とホテルを引き上げ、もぬけの殻だろう。
 7時30 分に1Fのレストランへ。すでに着席していた「仁川一悟」君と合流、まずモーニングコーヒーをいただく。さて、ここはバイキングシステムらしい。和食類は敬遠して、自分で料理をとってきたところで、彼のお皿を見ると、レタスのサラダに卵の目玉焼き、それにトースト2枚。全く同じじゃないか。その辺の「空気」が年齢の差を抜きにして、一緒にいても疲れないことに繋がるのかもしれない。





 仁川君と知り合ったのは、ちょうど4年前(2013年10月)に東京・練馬の「サンライフ」で催した「第2回ベスモ同窓会」であった。会が終わって「懐かしのベスモ鑑賞」用に持ち込んだAPPLEの 40型モニターを持ち帰るのに難儀していた。折からの雨を恨めしく玄関口で見上げていた。そこへ会の終了時にモニター運搬役を買って出てくれた青年のシャンパンゴールドのCLSがスッとアプローチしてくれる。それが仁川君との出会いであった
 わが家までの短い時間の会話。その日の感想を訊いたところで、
「キミも平成生まれのベスモ育ちかい?」
「いえ、昭和のシッポ世代ですが、ベスモ育ちです。池袋にあったアムラックスの地下1階で、TOYOTAのモータースポーツ関係のアンテナショップがあって、そこでベスモが無料で見られたんです。市販車で本気のバトルをやっている。すっかり夢中になりました」
「おお、アムラックス(註:1990年9月オープン、2013年いっぱいで閉館)か。そうだった。その開設の推進役だった当時の広報室長の要請もあって、毎月、新しいベスモをアムラックスに置かせてもらったのだが……不思議な縁だね」
 その「同窓会」の頃は独身だった仁川君も、先ごろ一児の父に。ベスモが創刊した時、彼は1歳だった。

 本田君からの「密書」に同封されていたVIP用のゲストパスを渡す。ケースには名刺大のカードが入っている。前もって、わたしが毛筆筆ペンで彼の本名を書きこんだものだった。
 その本田君の「密書」によれば、この日のロケには、今回のプロジェクトの大口支援者で「サーキット撮影見学」とガンさんの「助手席体験」を購入した方々をお招きしているのでよろしく、とあった。そうか、その篤い志の人たちにも逢えるのだ。叶うなら、その方々のゲストパスの宛名は、わたしにひとり、ひとり、書かせてもらいたい。せめてもの感謝の気持ちをお伝えしたいのだ。

 さあ、エビスへ急ごう。早々と朝食を済ませ、ホテルを辞した。仁川君のピックアップしたVOLVO V90 T8が待っていた。プラグインハイブリッド。仁川君はセンターコンソールに設定されているノブを回して、走行モードを「Hybrid」にする。エンジンは2ℓ直4スーパーチャーギャー付き直噴ターボ。総重量2,375kgの巨体が、軽々と滑り出した。

 二本松駅前からエビスサーキットまでは10kmちょっと。丘陵を生かした馬蹄型城郭・二本松城の脇を抜けてR354に出た。ここからはまっすぐに安達太良山稜を目指して、適当に身をくねらせている登りのルートを駆け上がっていけばいい。その目指すべき安達太良山稜はうっすらと雪化粧しているではないか。





 確か、黒澤さんに大井、仁礼両君が絡んで「珍道中」を演じた『ドラテク全国行脚・ご老公シリーズ』の導入に、この冠雪した安達太良山を使ったシーンがあった。あれはどの号だったか……。

 見通しがよくなった。仁川君に「ドライブ・モード」を「Power」に入れたら?と勧めてみた。途端に白い「貴婦人」が、いきなりひと吼えして、北欧の「バイキング」に変身する。その瞬間、なぜか遠い昔、「日本一速い男」とよばれたレーシングドライバーの隣に縛り付けられて、未舗装で岩がゴロゴロしていたエビスの東サーキットを走った記憶が、いきなり蘇ってきた。そこからは、次回に譲るのを許されよ。





Posted at 2017/11/10 02:21:19 | コメント(3) | トラックバック(0) | ベストモータリング | 日記
2017年11月03日 イイね!

『ベスモ復活』の狼煙、あがる!!

『ベスモ復活』の狼煙、あがる!!〜『エビスロケに燃えた長い1日』のプロローグとして〜



「Best MOTORing復活」に向かって、全身全霊を傾けている旗頭の本田俊也君から、「密書」の入ったレターパックプラスが届けられたのは10月24 日であった。

 10月のはじめに、黒澤さんの今日(こんにち)をもたらせてくれた聖地「ニュルブルクリンク」へ飛び、ガンさんの「神ってるドライビング」の収録も無事にこなし、一旦帰国したその足で、今度は土屋圭市君と一緒にHot-Versionのロケでオーストラリアへ飛んでいる。そんな殺人的なスケジュールをこなしながら、いつも明るい笑顔とまっすぐな志を失わないのが、本田君である。実は「密書」の届く1週間前に、メールで本田君から内々の打診を兼ねた連絡はもらっていた。

「黒澤さんのDVDの撮影は11月1日(水)エビスサーキット東コースとなりました。当日は大井さんにも出演していただいて走行の撮影を行います。
よろしければ、是非ぜひお越しいただき『黒澤さんとの出会い』についてのコメント収録をさせていただければければと思います」

 交通費やホテル前泊、食事も用意してくれるという。エビスまでは片道300キロ。わたしの場合、近頃は遠出する時、年齢からいっても単独は避けている。本田君もそれを知っているから、同伴者(運転手)もOKですよ、と丁寧な添え書きまでつけてある。




*本田君から「密書」と一緒に送られてきたステッカー。 

 もちろん、参加の返事はしたものの、この季節は「RJCカーオブザイヤー」関係の試乗会や第1次選考の投票やらで、スケジュールが埋まっている上に、10月25日のプレス公開デイから始まる『第45回東京モーターショー』が11月5日まで続く。加えて11月1日は「2018年次RJCカーオブザイヤーの第1次選考会」の開票日と重なっている。即座に開票のセレモニーには欠席する旨の届けを出した。

 問題は「エビスサーキット」往復600kmの同行者。9月の「メディア対抗筑波4時間耐久レース」の際には、ベスモ同窓会幹事のひとり、仁川一悟君(みんカラネーム=2315)に付き合ってもらったが(さらに前年もそうだった)、この大事なエビスロケも彼にお願いすることにした。仁川君の方も、幸い、31日の夕方から11月1日にかけてはなんとか都合がつけられるという。


*ベストモータリング同窓会幹事の一人、岩田和馬君。念願のカーメディアに転職して、発表会でもよく顔を合わせる。

 10月16日、VOLVOのXC60 発表会で六本木にあるグランドハイアット東京へ。説明会の終了後、前年にインポート部門でイヤーカーとなったXC90のステーションワゴン版が出たので近々、よかったら試乗しませんか、と顔なじみの広報チーフが耳寄りな情報を。エステートと呼んでいるやつかな。それはいい。近くエビスサーキットを往復するので、ぜひお願いしたい。こちらも話がすぐにまとまって、10月30日午後4時受け取り、11月2日に返却する予約を入れてしまう。北欧生まれのプラグイン・ハイブリッド車V90 T8 Twin Engine AWD Inscription。逢う楽しみが、また一つ増えてしまった。



 20日、HONDAの「希望の星」N-BOXの試乗会が元赤坂の神宮・明治記念館をベースにした試乗会をこなしたところで、突然、10月の27日にMAZDA CX-5の試乗会が横浜・子安にある「マツダR&Dセンター」を基地にして設定されたという案内が届けられた。
 この日は東京モーターショーの祝賀パーティーに出席した後、夕方からの講談社社友会秋季懇親会に赴く予定で身動きが取れない。それでも朝イチの試乗枠をお願いして、プログレを駆って首都高横羽線子安ランプを目指した。



 この日のCX−5は明るい秋の陽差しを浴びて、見事なポテンシャルを披露してくれた。率直にいって2日前のTMSから帰って以来、久しぶりに深く重い「鬱」に取り憑かれていた。いくら時代の要請、流れだからといって、国産自動車メーカーがあんなに腰崩れになっているとは。EVシフト、人工頭脳活用が時代の要請と関わっているとはいえ、本来のクルマ創り、クルマへの愛に応えようとしているとは、どうしても感じ取れないじゃないか。





 その鬱屈がCX−5に触れた途端、まるでアクセルを目一杯に踏んでやって、エンジンにこびりついたカーボンを吹き飛ばしてやった時のような開放感に変わっていく……。そんな気分でいるところへRJCの公式ホームページを担当している神谷龍彦さん(元・モーターマガジン誌編集長)がやってきて、その試乗記を30日までに寄稿できないか、と打診してきた。気持ちよく、迂闊にも引き受けてしまった。その余力が今のわたしに残っているのだろうか。

 結局、書き上がったのは、前泊する福島・二本松駅前のビジネス・ホテルに向かって、スタートしなければならないすれすれの時間である。

 31日の午後5時。やっとメール入稿を果たした。それを受けて、さすが神谷さん、その日のうちにWebにアップしてくれていた。題して「あえて『愚直の道』を疾走するCX−5への恋歌」。どうぞこちらからご一読いただければ……。

16:02 仁川君とのHOTLINEにメッセージが入った。
「(退社して)今、自宅に向かっています。クルマに乗り換えて、17時〜17時半ぐらいには、局長(みんな、そうよんでくれる)宅には着けるかと思います」

 おお、危ない。こちらは『CX−5試乗記』がアップできそうなところにやっと漕ぎつけたようだ。もう一度、読み返してみるか。

16:42 「今、家を出ました」
16:43 「はい、了解。E350ですか?」
16:55 「はい」

 こちらもやっとメール送稿、終了。確認のために、もう一度「送稿済み」のものを開いて、添付ファイルをチェック。やっとPCから解放されて、仁川君が到着する前に、駐車場から「クリスタルホワイトパール」と呼ばれる、真珠色に近いロングコートを纏った超大型の貴婦人を、ともかく表通りまで引っ張り出して、仁川君のE350のスペースを確保する。





17:28「あと3kmですが、渋滞しているので、15分はかかるでしょう」
17:29「了解」

 午後6時、V90のインテリアと同色のレザーで包まれた分厚い角形のリモコンキーを渡して、わたしはサッさと大ぶりな助手席に体を沈める。仁川君はセンターディスプレイとしばらく格闘していたが、NAVIの目的地設定でひとまず二本松駅前をクリックした。滑らかに滑り出したV90は適当に、その鍛え上げられた運動性能を披露しながら、夜の東北自動車道を北に向かって疾駆する。

  午後9時半、途中の上河内SAで夕食をとっただけで、二本松ICから下道へ降り立った。それを見計らったようにわたしのiPhoneが着信を知らせる。本田君からだった。今、スタッフがホテルの側の居酒屋レストランにいるので、チェックインしたらそちらへどうぞ、という。



 そして、ホテル着。と、見慣れた黒い影が玄関ドアの前で、わざわざ出迎えてくれたのだ。
 やっぱり。こぼれるような笑みを浮かべて、本田君が近づいてきた。握手。やっとここまでたどり着きました。万感をこめて、という古い言葉が、どうして今、こんなに似つかわしいのだろう。

 こうして「エビスロケの前夜」が静かに……というワケには、実はまいらなかった。一旦、荷物を部屋に納めてから、ロケスタッフのいる居酒屋風の食堂を覗くと、いる、いる。かつて一緒にベスモ創りに打ち込んだ仲間が、ここに結集している。大井貴之、仁礼義裕、カメラの北畠主税。時計が一挙に30年近くまで、巻き戻されてしまう……。



 プロローグはここまで。本編は、やっぱり、次回更新まで、となってしまったがお許しあれ。












*大井さんも、すっかりお年を召して素敵になりましたでしょう?


*ベスモ同窓会幹事の仁川君。今回もサポート役、ただただ感謝です。
Posted at 2017/11/03 23:04:23 | コメント(4) | トラックバック(0) | ベストモータリング | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

プロフィール

「岡田監督が”凄いことが起こるなあ”と呆れた1イニング4失策で、8回、5点のリードを持ちながら、ヤクルトにあっさり逆転されてしまった。舞台は本拠地甲子園。ショートの小幡が悪送球とトンネル、前川右京と森下が落球。これがいい薬になるかどうか、本番期待。収穫は青柳の開幕投手の確定濃厚や。」
何シテル?   03/09 10:58
1959年、講談社入社。週刊現代創刊メンバーのひとり。1974年、総合誌「月刊現代」編集長就任。1977年、当時の講談社の方針によりジョイント・ベンチャー開...
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