〜予選1位は「ベストカー×おと週 新音羽不夜城」〜
3日の8時には家を出て、馴染みのGSで給油とタイヤのエア圧チェックを済ませて、東京外環にのって、三郷方面へ。トントンと、「2.2」で調整したばかりのタイヤが軽快にハミングしている。いい流れだ。しばらく、プログレ君の調教を怠っていた。今日はカムに付着したままのカーボンを、ちょいと吹き飛ばしてあげようかな。
「クオーン」直6ツインカムエンジンが歌い始める。そんな弾んだ気分は、久しぶりだ。
台風の接近で時折天気が崩れるという予報だったが、三郷から利根川を渡り、谷和原ICをめざす常磐自動車道は、そんな気配もなく、視界に広がる黄金色を帯び始めた稲田の見事さに、うっとりさせられてしまった。
この分では9時半には筑波サーキットに着くだろう。高速を降り、294号線を北上、石下の街の手前で24号線にぶつかる。昨年の秋、激流に痛められた鬼怒川の堤防は復旧もすすみ、何事もなかったような柔らかな表情をしていた。
街道沿いに、馬鹿でかい駐車スペースをもつ、真新しい「セブンイレブン」がオープンしていた。トイレタイム&コーヒーブレークとするか。コーヒーは、ファミマの方が好みなんだけど。15分の休憩。その分のロスで、筑波サーキットのメデイア受付門に着いたのは9時50分だった。いただいたタイムスケジュールを見ると、ちょうどメディア対抗出場車の公開練習がスタートしたばかりらしく、場内放送中の実況アナの声のトーンが、にわかに高まっていた。こちらも、駆け足でパドックへ通じるトンネルを、つい早足で駆けぬけようとしてしまう。そんな気分が、なんとも心地よい。

*結局、栄冠をゲットすることになった「土屋一家」。川端真人、河野詩音、平岡英郎、藤野秀之とその世界ではトップのドリフト野郎たち。

ベストカー、ホットバージョンの両チームのピットに、公開練習の終わったところで挨拶に立ち寄る。続いてカートップ。中谷明彦君に挨拶。さあ、忙しい。マツダの「人馬一体チーム」。ここには藤原清志専務執行役員が毎年、ドライバーとして参加している。研究開発のボスである。
ピットに訪れるとパッと目があって、力強い握手で応えてくれる。率直な人柄がなんとも好ましい。頑張っていますね、というわたしの挨拶に、その答えは率直過ぎる。
「走るのは今年までにして、あとは若い人に任せます。もちろん、筑波には来ますよ」
次は「みんカラ」でお世話になっている「Car view」チームへ。なにしろ「みんカラ」に関わり始めたその年に、当時の加藤拓人編集長を中心に、伏木悦郎、北畠主税・蘭知亜父子の奮闘で、見事、優勝の快挙を成し遂げた。それが、すっかり様変わりしたとはいえ、後任の宇田川編集長とは久しぶりのおしゃべりを。
そしてお隣のピットは? そう今回のピット訪問の主題はここだったのかも。《ポルシェ偏愛グラフィティ》で編集スタッフの一人として頑張ってくれた岩田和馬君の新しい職場『Car Watch』チームへの表敬訪問であった。ここの主軸執筆者で出場ドライバーである岡本幸一郎君はある時期「ベスチモータリング」に籍を置いた御仁。ま、岩田君をよろしく、というわけであった。

*久しぶりにシミちゃんとおしゃべり。「業界のご意見番」みたいにされちゃって、と苦笑いしていた。次の「ベスモ同窓会」にはぜひ招待させていただこう。この日の収穫の一つである。
このほか「CAR GRAPHIC」「ahead」の二つの編集部、そして清水和夫、桂伸一の両君。12時35分から20分間の予選を挟んで、ご挨拶やら、おしゃべりでエネルギーを使い果たしてしまった。決勝スタートは午後4時。そこからさらに4時間は、いまのわたしにはちょっとヘビーであった。
予選は「ベストカー」から出場の山野哲也君が、ポールポジションに。幸先良し。ともかく、この日の体調では、遅い時間の帰りのドライブがいささか心配である。混まないうちに早めに、という家人の電話による「命令」もあって、今回はこれにて失礼と帰路につく。

*パドック散歩の終わりがけ、仕事中の田部君とばったり。そこへPPの山野哲也君も合流。

*富士の4耐レース予選から抜けだして、筑波まで駆けつけた猛者とHVの仁礼君
午後8時過ぎ、レースに結果や如何? と気にしているところへ一報が入った。
「ホットバージョン 土屋一家の優勝です! 180周を走って。2位にピストン西沢のJ-Waveが」
すぐに本田編集長に祝福の電話を! すぐに本人がでる。
「おめでとう。ドリキン氏のお弟子君たち、すごいじゃないか」
「はい、特別にだれかが特に速いわけではなく。うまく拾われました。こんなこともあるんですね」

*「Car Watch」速報より

*「Car Watch」速報より 4時間の熱走に耐えてチェッカーをうける「#86 ホットバージョン号」

*「Car Watch」速報より
風の便りは本当だった。細かくは次回にまとめよう。
【追記】早速に、ベスモ同窓会メンバーの「アド」さんより「コメント」到着。短いけど、見事なレポートです。アドさんとはパドック内の多目的ルームで落ち合い、第1ヘアピンのスタンドで、予選を観戦していた。
昨日はお疲れ様でした。
私は終始HVのピットで学監督の采配を見ながら過ごしました。
2度のSCのタイミングがチームの作戦にバッチリ噛み合ってロスを最小限に留めるなど、すべての風がHVチームに吹いている感じでした。
ラスト走者で大井号に1.5秒差まで詰め寄られた時はヒヤヒヤものでしたが、最後までレースをコントロールしながらの見事な勝利でしたよ!
★ ★ ★
喜びの一夜が明けて、本田俊也編集長から「昨日は暑い中、お越しいただきありがとうございました。おかげさまで優勝できました」というメッセージを添えて、画像、到着。この画像、使用前、使用後みたいで、いいなあ、みんな。底抜けに、弾けてるね。

Posted at 2016/09/04 02:16:26 | |
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