「刀狩り」…日本の歴史において、武士以外の僧侶や農民などから、武器の所有を放棄させること。(略)天下を統一した豊臣秀吉が安土桃山時代の1588年8月29日に布告した刀狩令が特に知られており、全国単位で兵農分離を進めた政策となった。一般的には農民の帯刀を禁止し、それらを没収して農村の武装解除を図った政策として知られているが、実際には刀以外の武器所有は禁じられていない。(
ウィキペディアより。)
「カタナ狩り」…(略)1970年代の日本では暴走族対策の一環として公道用のバイクにセパレートハンドルを取り付けて型式認定を取ることが事実上不可能で、セパハンに改造することは違法行為として頻繁に取り締まりが行われていた。登録認可が取れないため、1982年に国内向けに発売されたスズキGSX750カタナは輸出仕様のクリップオンハンドルと異なり、大きく上にせり出したアップハンドルを装備していたという事例がある。そのスタイリングは「耕耘機」と呼ばれてライダー達から揶揄された。これに不満を持ったファンが輸出仕様のクリップオンハンドルに交換し、それを警察が狙い打ちにして摘発するといった事例が多発した。これは俗に「カタナ狩り」と呼ばれた。 (
ウィキペディアより。)
KATANAが発表された時に、アップライトなバーハンドルを「耕運機ハンドルの再来」と揶揄する“KATANA否定派”と、“KATANA擁護派”(スズキの工作員という説が・爆)との言い争いが掲示板で繰り返されたのも、懐かしい思い出です。「だったら好きなのに変えたらいい。もう「カタナ狩り」はないんだから」と。
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本当に?
その論争があった時は、私も「今どき、ハンドル換えたらいいじゃん」と思っていました。(“工作員”じゃないです・笑) でも、KATANAが発表されて一年。いくつかのアフターパーツメーカーから発表・発売された、セパーレートハンドルだったり、セパレートハンドル風なバーハンドルだったりと、ファースト・カタナのイメージに近付けるようなハンドルを見ていると、「大丈夫か?」と思うようになってきました。
KATANAの全幅は「835mm」です。これは、左右のバーエンドの先端の間だと思います。この長さから20mmより短くなった場合(長くなった場合もですが)、車検に合格しません。だっさいノーマルのバーハンドルから交換した、イイ感じに垂れ角の付いたセパレートハンドルは、815mmに収まっているのでしょうか? 815mmに収まるセパレートハンドルは、カッコイイのでしょうか?
ヤマハ・SR系などでセパレートハンドルに交換して“カフェレーサー・スタイル”を楽しんでいる方は、そのままでは車検に合格しないので、車検の度にノーマルハンドルに戻している方もいますが、きちんと『構造等変更検査』を受けている方もいるようです。
「車検でいちいち幅なんて計らないし、黙ってりゃわからないでしょ。」
確かにそうかもしれません。実際、運輸支局での継続検査(持ち込み車検やユーザー車検)では、検査官によっては重箱の隅をほじくる人もいますが、要所しか見ない人もいると聞きます。
でも、車の話で恐縮ですが、ドリフト・ブームの時、程度の良いマニュアル車が少なくなったので、オートマチック車にマニュアルトランスミッションを載せ替える事が流行しました。この場合、『構造等変更検査』を受けないといけないのですが、元々マニュアル車の設定のある車種だと、車検場の検査官も、トランスミッションの種類は検査項目ではないのでチェックせず、『継続検査』で通ることがあったようです。しかし、あまりにもそういう輩が増えて「『継続検査』でいけたで~」という噂が広まった為か目をつけられてしまい、「これこれの車種を検査する時は、トランスミッションの改造の有無をチェックするように」という通達が国土交通省から各地方運輸局へ出されたことがあるんです。
KATANAも、あまり「セパハンでも『継続検査』でいけました!」という声が増えてくると、目を付けられて、「KATANAを検査する時は、必ず全幅を測るように」という通達が出されて、車検場で弾かれるんじゃないのかなという気がしてきました。
昭和の「カタナ狩り」は道路で行われましたが、令和の「KATANA狩り」は車検場で行われるんじゃないかと (^▽^;)
KATANAの継続検査が行われはじめるのは、2年後。SNSで断末魔の叫びが飛び交うのでしょうか(苦笑)
ちなみに、全長の許容範囲は±30mmです…アウトですね (-。-)y-゜゜゜
Posted at 2020/06/08 21:00:04 | |
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スズキ カタナ (GT79B) | クルマ