~『懲りない77歳の挑戦』番外編~
東京モーターショー2013は第43回を数えるという。そのプレスDAYは20日、21日の2日間で、そのどちらに行ったものか、と悩んでいたところへ、日産から「NISSAN GT-R」14年モデルと「GT-R NISMO」のワールドプレミア(世界初公開)の招待状が届いた。それも19日午後6時30分からで、会場は横浜のグローバル本社ギャラリーだというタイトなスケジュール。
なんといっても、『空白の10年』を埋めるための「GT-Rと1週間を暮らしたい」という、わがまま極まる77歳の悲痛な願いを受け止めていただいた手前、なには置いても、横浜へは行かねばならぬ。
これでゆっくり取材できるプレスDAYを利用しての東京モータショー行きは、1日休養とってから、21日に赴くことに決めざるを得なくなった。おお、23日には「秩父の紅葉に染まりに行くオフ会」が待ち構えているではないか。
正直言って、今回のGT-R2014モデルはマイナーチェンジだから、それほどこちらがワクワクするほど、日産の熱意は感じられない。が、ことNISMOバージョンのGT-Rとなると、話は別らしい。こっそり、関係者が耳打ちしてくれた。NISMOの専用オプションパックを装着した今度のGT-Rが、ニュルで7分8秒679を叩き出したんですよ。ドライバーはミハエル・クルム。ゴーン社長はNISMOを「ベンツのAMG」と同じ位付けをして、NISMOバージョンを世界戦略車に育てていくハラづもりです、と。
ま、ニュルで叩き出したこの量産車最速をマークしたタイムの凄さはわかる。いずれ動画で鑑賞できるだろう。それよりも、このところ、リーフ、フェアレディZ、それぞれのNISMOバージョンとじっくりつき合ってきた。そこへ日産のフラッグシップカーのNISMOバージョンの登場。何は置いても、逢いに行かざるを得ないじゃないか。
午後3時半。西武池袋線で池袋に出て、JR湘南新宿ラインで横浜へ。5時には横浜駅着。受付開始までには1時間はある。これ幸いと、駅チカで博多ラーメンの「一風堂」に立ち寄る。以前から、一度は寄ってみたいと狙っていた店である。味は? う~ん。博多ラーメンは、那珂川の屋台に限る、と再認識。
6時10分前。受付でHot-Versionの本田編集長と仁礼義裕君とバッタリ。過日の『ベスモ同窓会』を盛り上げてくれた礼をいう。この後、同じく同窓会メンバーの「あど」、「AKI23」の両君とも、会場で再会。嬉しいねえ。
さて、ワールドプレミアの模様は同載の写真から感じ取って貰いたい。ニュルを走ったとおぼしき不思議なカラーリングのGT-Rが、煙幕の中から登場。ドライバーがM・クルム。ナビシートにゴーン社長という演出は、iPhoneの動画に収めておいたので、いずれ編集して公開したい。
ところで、この日の主役、NISMO GT-Rのお値段はかなり強気に設定されていた。NISSAN GT-Rがプレミアム・エディションで希望小売価格が10.111.500円(消費税込)。それに対してNISMOのレーシングテクノロジーを注入したGT-Rは15.015.000円。ここまで来ると、ため息も出ないものらしい。
プレスリリースによれば、そのパフォーマンスは以下の通りだった。
1.メカニズム
「NISSAN GT-R NISMO」はレーシングテクノロジーのDNAを凝縮し、パワー、スピード、ハンドリング、すべての性能を新たな領域で達成するため、モータースポーツ活動から学んだ数多くの技術を採用。
エンジン
・NISMO専用チューニングの3.8リッターV6 VR38DETTエンジンを搭載。最高出力600PS,最大トルク652Nmを発生。
・NISSAN GT-R NISMO GT3にも使われている専用タービンを搭載し、気筒毎に最適な点火時期をコントロールする制御の採用に加え、最適な燃料噴射量をコントロールするインジェクター駆動回路を採用。
・NISMOエンブレム付きの専用エンジンカバーを標準装備。
シャシ―
・特注のビルシュタインダンプトロニックダンパーの採用によって、極限状態でも路面に吸い付くようなグリップや正確なステアリング応答性を実現する。走行中に3パターンのサスペンションモードが選択可能。レースから着想を得たサスペンション設定を補完するため、ワイドリムフロントホイールとサイズアップした専用の高剛性ハブボルト、専用タイヤを採用。
この他、シャシーについてレーシングカーさながらのチューニングが施されていて、「ボディ」は特注サスペンションの精度の高い動作を確保するため、ボディ結合部には通常のスポット溶接に加え、構造用接着剤による補強も追加し、ボディ剛性を高めている。これはアフターマーケットでは実現できない、NISMOによる「ファクトリーチューン」だと胸を張る。
巨大なスクリーンを背にした30分間のセレモニーの終わったところで、例のNISMOバージョンのアイデンティティであるアイボリー・ホワイトのGT-Rが、会場に持ち込まれているのを発見。左ハンドルであった。恐らく、このパーティが終わったところで、翌日オープンの東京モーターショーの会場へ、あわただしく運ばれるに違いない。
はたして、この白馬のようなGT-Rのステアリングを操り、アクセルに心を託す日がやってくるのだろうか。
また、懲りない77歳は、かなわぬ夢を見始めたようだ。(この項、おわる)
*懐かしの1970年版ハードトップ2000GT-Rが歴代のGT-Rたちと一堂に。早速のツーショット。
*帰り際にお土産で頂戴した「プレスキット」はNewGT-Rに関する情報が満載。洒落てるね。
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77歳の挑戦 | 日記
Posted at
2013/11/20 08:37:40