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2014年12月03日

菅原文太という「男星」の最後の講演!

菅原文太という「男星」の最後の講演! 〜10万㌔直前のプログレと秩父へ〜


 またひとつ「昭和世代」の男っぽい巨きな星が、流れ墜ちていった。菅原文太さん(1933年、仙台生まれの81歳)だ。その死はしばらくの間、秘されていた。
 徳さんのときも、健さんのときも、なぜかそうだった。11月28日午前3時に東京都内の病院で、「転移性肝ガンによる肝不全」のため亡くなっていた、という。そして九州・福岡、菅原道真公を祀る太宰府天満宮の祖霊殿で、ご家族だけに囲まれた葬儀が営まれた、という。

 その第一報の流れた12月1日の午後からはTVニュースをはじめ、どのメディアも彼の逝去をしめやかに報じ、夜は特番で在りし日の彼の姿、声、そして生き様を、わたしたちに思い出させてくれた。

 そして今朝(12月2日)のスポーツ紙の第一面は、「菅原文太の死」の競演だった。
「仁義なき戦い」「トラック野郎」でスターダムに躍り出た時代の彼には、申し訳ないが、あまり関心はなかった。しかし、たまたま鑑賞した五木寛之さん原作の映画『青春の門』(1981年版)での伊吹重蔵役を演じた彼が妙に印象深かったのを記憶していた。
  
 が、近年は映画俳優での仕事をぷっつり断ち切ったような印象だけが伝わってきていた。
人権に関わるボランティア活動、農業従事など、現役から退いた男たちへの、何らかのメッセージを発信しているんだ、と共鳴するものを感じ取っていた。

 そしてこの11月9日にいたって、この人が消えていく最後(恐らく、そうだと推察する)の光芒を、図らずも、わたしは目撃する……。

 たまたま、2014年のテーマの一つ、『130年前の秩父事件』を「図説」でまとめようと西秩父を走り回っている中で、道の駅・龍勢会館でこんなチラシを入手したのがきっかけだった。薄緑のA4用紙に「菅原文太氏の来秩決定!」の大見出しが躍っている。
 —−——今年は、秩父困民党蜂起から130年目にあたる記念すべき年。そこでNHK大河ドラマ「獅子の時代」(1980年)で秩父郡市にも縁の深い菅原文太氏の講演を中心にさまざまな行事を計画している、というアピールに惹かれた。



 大河ドラマ「獅子の時代」についての解説も添える丁寧さも気に入った。それは、こんな風に……。
 薩摩藩士苅谷嘉顕(加藤剛)と会津藩士平沼銑次(菅原文太)の二人を主人公に、幕末から明治維新にかけての激動期を通じて、明治維新とは何だったのか? 明治政府の目指した近代化は正しかったのか……。新たな視点から時代を問おうとした意欲作でした。
 舞台の最後は秩父地方、秩父困民党に加わった平沼銑次は、困民党の敗北と共に霧の彼方に逃れドラマは幕を閉じました。なお、このドラマでは、困民党総理田代栄助を志村喬が演じました。





 開催日時は11月9日(日)。会場は秩父市下吉田の市役所吉田支所に隣接する「やまなみ会館」とある。なるほど、秩父困民党が武装決起・集結した吉田の椋神社とは指呼の間にあるし、「記念講演」の演題も「秩父事件と私 菅原文太」とあって、これは見逃すわけにはいかない。
 開催当日が待ち遠しかった……。

 10月、わたしの秩父通いは5回に及んだ。そして11月9日がやってきて、その日のことを、わたしはこう書き留めていた。

 わがプログレが99999kmを走り抜いた日

 11月9日(日)の午前8時15分。今にも雨が落ちてきそうな暗い空模様。この日も秩父に向かうことになっていた。秩父事件130年記念集会が開かれるというのに、足を運ばないわけにはいかない。

 10時から、秩父事件を知るのに絶好の映画『草の乱』の上映。何度もDVDで見た作品だが、地元の人たちと一緒に見るのも悪くない。そして、観客の反応も知りたい。
午後は地元高校生による『秩父屋台ばやし』演奏。そして14時からは「トラック野郎シリーズ」でおなじみの俳優・菅原文太が講師として登場するという。NHK大河ドラマ『獅子の時代』で、秩父事件と関わる役を演じたというが、なにを語るのか、招かれる以上、それなりの見識をお持ちなのだろう。

 それにもう一つ、記念イベントに関連して、「秩父事件」の足跡をカメラで追いつづけている品川栄嗣さんの「写真展」が秩父市内の百貨店で開かれている。これにもぜひ足を運びたいのだが、この日が最後のチャンスだった。





 というわけで、やっぱり秩父へ。お供には最初、NISSANティアナを指名するつもりだったが、わがプログレのODOメーターが99781、あと219kmで100,000㌔に到達するのに気付いて、急遽、プログレで行くことにしてしまう。

 秩父を往復するだけで180km。それにプラスアルファ―を加えると、ちょうど自宅に帰りついたその時に、100,000を刻むことになりはしないか。前々から、プログレで10万キロを走破する瞬間、どこで、助手席にだれが乗っていて、それを迎えるのは、楽しみにして来た……。

 と、書き綴って来たところで、残念ながら時間切れとなった。明日(12月3日)というより、今日は秩父の夜祭の日。午前中には、秩父へむかわなければならない。で、この続きは、夜祭より戻ってからのことにさせていただく。






 
 そこで今回は、講演する菅原文太さんの様子だけ、ご覧いただいておく。この19日後、彼は不帰の人となる。しかし、これだけはお伝えしておこう。この時、彼は講演にやって来る途中の熊谷駅のホームで転倒、腰を強打して、歩行もままなら状態なのに、車椅子の助けを借りて、秩父の会場に現れたのであった。が、一旦、壇上に現れてからの彼のオーラは、微塵も失われていなかった。

 それが彼の最後の講演になるとは……。
 その様子、必ず書き継ぐことをお約束して、今夜はこれで失礼を。
 

ブログ一覧 | 秩父こころ旅 | 日記
Posted at 2014/12/03 02:48:24

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この記事へのコメント

2014年12月3日 23:32
こんばんは。ベストカー買いました。

今年は全くどうなっているのか、理解出来ないです。もう世代交代をすべきというメッセージなのか、何か深い意味でもあるのかと考えています。

続きを楽しみにしています。

コメントへの返答
2014年12月4日 0:36
全くです。
今日は『秩父夜祭」で、やっといま帰って来たところ。続きはすぐに取りかかりたいのですが…。

ちょっと、疲れております。順番が来ないよう、適当にセーブしなくっちゃ。
2014年12月5日 5:23
はじめまして。
僕にとっても、菅原文太さんといえば
「獅子の時代」の平沼銑次でした。

おそらく菅原さんご本人の
その後の生き方にも影響を与えたドラマだったと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=e_NIlKZDrBw


ブログの続きを楽しみにしておりますが
くれぐれもご無理をなさいません様に
ご自愛下さいまし。
コメントへの返答
2014年12月5日 19:42
jはじめまして。よろしく。

あのラストシーン、今も心に残っています。文太さんも、あおのシーンを演じたあと、見事に「脱皮」していったように思われます。
ありがとうございました。

続き、必ず仕上げます。

スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

プロフィール

「『井坪』という新星がトップ面を飾っている。1-1の2回1死1.2塁で、この日プロ入り初打席。初球に手を出すと弱い当たりの3塁ゴロ。それが内野安打となって2点を奪う幸運を呼んだ。その記念球を手にした上に6回再び3塁ゴロ。それがエラーを呼び代打糸原の決勝打を招く。それがTOP面かい!」
何シテル?   08/20 11:43
1959年、講談社入社。週刊現代創刊メンバーのひとり。1974年、総合誌「月刊現代」編集長就任。1977年、当時の講談社の方針によりジョイント・ベンチャー開...
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