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2015年01月15日

『還暦プラス19歳』の青春をめざして!

『還暦プラス19歳』の青春をめざして! 〜ナンバーワンよりオンリーワンを、と自らを励ましながら〜

 東京の冬空が珍しく暗く、淀んでいる。いまにも白いものが舞い落ちてくる気配が満ちて来た。

 こんな薄暗い、鉛色の空が、遠い、古い記憶を刺激する。生まれ故郷、北九州・八幡の空である。「八幡」のことは、2014年8月に『鎮魂の夏』(ここをクリック)と題して3回に分けて触れているので、よろしかったら、そちらも併せてお読みいただければ、ありがたい。


*北九州・八幡の夜景。現在では「世界産業文化遺産」への登録推進活動で燃え上がっている(写真は北九州市HPより)

 79年前の1936年1月15日、その頃は「八幡市」とよばれ、官営日本製鉄所の本拠地として繁栄の頂点にあったその街で、わたしは生を享(う)けた。溶鉱炉が四六時中燃え盛り、七色の煙がいつも街を覆っていた。

 時代は『満州事変』から『日支事変』へと右傾化し、その年の2月26日には陸軍若手将校ら粛清テロが勃発するなど、どんどん悪くなっていく……そして『太平洋戦争』へと。そんな時代に産まれたわたしには、当時の国民的スターに祭り上げられた「陸軍」のリーダーにあやかって「サダオ」の名前がつけられた。ま、「貞夫」ではなく「貞雄」でよかったが……。それとなく聞かされていたのは、その陸軍のリーダーが八幡にやって来て、歓迎のドン(午砲)がなった瞬間に生まれたので、その将軍の下の名をいただいた、と。

 八幡の冬空は、背後に600メートル級の皿倉山塊が控えているため、北の方角だけに広がっていた。洞海湾越しに玄界灘の一部となる響灘が鈍く光る。それでも、星の光る夜は、北斗七星が浮かび、北極星の位置を教えてくれた。

「あの星だけは動かんとよ。そやけん、海や陸で方向がわからんようになったら、北極星を探すといい」
 はじめに教えてくれたのが、9歳年上の兄だった。だから、上京してからも、心が迷って夜空を仰ぐと、いつも北極星、つまりポラリスを探した。



 東京に上ってちょうど60年が過ぎた。出版社に入り、いろんなメディアの編集に携わることができた。そんなある時期、多分、「ヤングレディ」という女性週刊誌に席を置いていたときだったろう、新宿のマスコミ人の溜まり場スナックに出入りする「星占いの女王」に誕生日を告げたところ、こういわれたことがあった。「あなたはナンバーワンにはなれないがオンリーワンにはなれる」と。

 その予言とも言える指摘が、今でもこころの奥深くに刺さっている。ナンバーワンにも、オンリーワンにもなれなかった。が、これからでも、オンリーワンにはなれるかもしれない。そうか、還暦を超えてから、本日より「プラス19歳」の日々がはじまる。そう考えれば、またオンリーワンに挑戦しようという気力も湧いてくるではいか。







 不思議なことに、このところ、心が西に向かっている。「第4回ベスモ同窓会」を岡山・中山サーキットで開催すると決めてからは、そのお供のクルマに何を選んで西へ向かおうか、と。

たまには長年連れ添ったプログレもいいなあ。いやいや、折角、中山サーキットにいくのだから、マニュアルミッション装備のマシンにしたいな。去年のアクセラ・ディーゼルのMT車は走りといい、燃費といい、刮目すべきものがあったじゃないか。だったら、新しくMAZADAからデビューするCX-3がそのころならロング試乗OKのサインをもらっている。いいなあ。

 しかし、先だってのRJC 2015年次「ブリテン」には、こんなラブコール的文章を掲載しているではないか。それをどうしてくれるのだ、と自問する。ま、その件は、この6月に北九州市で開かれる予定の、中学時代の同窓会出席を想定しての心映えであったが、この4月の岡山行きも、Cクラスをチョイスしてこそ、「還暦プラス19歳の青春」に相応しいのかもしれない。



 それはこんな書きっぷりだった。割り当てが400字強。いささか窮屈で詰め込みの感あり、か。

■RJCブリテンへの寄稿 ベンツC200が『人生最後の1台』か          

 78歳の筆者、目も足腰も衰えていない。許されればサーキット走行も辞さない「チョイ悪爺ィ」。それがこのごろ「人生最後の1台」に何を選ぶか、真剣に取り組んでいる。条件はFRセダンに限る。

 そんな矢先に登場してくれたのがベンツC 200。なにしろ世界のCセグメントのベンチマークリーダー。その誇りにかけて、可能な限りの新手法投入を謳ってのお目見えに食指が動き、早速に一般道、高速自動車道、山道の各舞台で試乗。 

まずホイールベースの80ミリ延長で、居住性と運転性能を劇的に高めようとした意図に好感。量産プレミアムカーで初めてアルミと鉄のハイブリットボディの採用。走行中でも「アジリティ」とよぶ切り替えダイヤルで、好みの走行モードを選べる仕組み。そのシステムに上級スポーツタイプ限定のエアサスが絶妙に呼応する。

 それらを確認したところで、『ディストロニック』と呼ぶドライバー支援システムとカーナビの精度も試す。

 これなら、念願の九州往復(片道1000km)ドライブのお供にしても大丈夫ではないかな。
 
☆        ☆        ☆        ☆

 まだ迷ったままでいる。
 ただし、今回こそ、この19年間、眠ったままのヘルメット、レーシングスーツ、それに靴とグローブ……に、わが生命を吹き込むつもりである。浮き浮きと、こころが弾み始めた『還暦プラス19歳の青春』初日の、つれづれなるままの「抱負」であった。



ブログ一覧 | ベストモータリング同窓会 | 日記
Posted at 2015/01/15 19:15:22

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この記事へのコメント

2015年1月15日 19:21
局長…ここはあえて時流に逆らって!?昔ながらのMTを操りヒール&トゥを駆使して激走をしてみてはどうですか?
コメントへの返答
2015年1月15日 19:32
ありがとう! 気分だけは諦めていません。中山ではやってみます。
2015年1月15日 19:50
個人的には、C250でサーキットを走るガンさんの隣が気になります(笑)
コメントへの返答
2015年1月15日 19:54
やっぱり、それで決まりだね!
2015年1月15日 21:09
C200、予想以上の出来が嬉しかったですね。
C250もまた、楽しみな一台であります。

いいクルマに出会えた時の喜びというのは、いくつになっても変わりません。

今年のご活躍も、楽しみにしております!
コメントへの返答
2015年1月17日 8:27
「ひと恋初めし』時代へ……この続きの「C200の誘惑」を、書き継がなくてはなりませんね。
今度は「C250の蠱惑」ダッタリして……。

2015年1月15日 22:56
局長こんばんは。
前回のコメントでフライングしてしまいましたけど、改めましておめでとうございますexclamation×2
人がまたひとつ歳を重ねて命を頂くのは、決して当たり前ではなく、尊い事なんですよね・・・
ワタシももうすぐ節目の歳を迎えます・・!。

局長は我々クルマファンにベストモータリングと言う紛れもなく「Onlyone&No.1」を与えて下さったではありませんか!!!。
ベストカーやベスモがあったからこそ、ワタシもクルマ好きで居続けられています。

今回も、どうにも見覚えのあるクルマの画像が・・・
これは、局長からワタシへの『強制召集』と受け取ってよろしいですか・・・?(笑)

コメントへの返答
2015年1月15日 23:16
タテツネGTさん こんばんは。
1発でわたしの狙いを見抜きましたね。その通りです。もう一度、あなたの35で中山を走りたい。
4月5日の前夜祭に出席いただければ最高です。

とはいえ、無理のないところで、折り合ってください。色よいお返事を。(笑)




























2015年1月15日 23:22
こんばんは。私の祖母も3月で79になります。
C200に関して私は辛く評価しましたが、裏を返せば最近のベンツにそれだけの期待を抱ける1台なのかなと考えています。下戸でも土佐のいごっそうは頑固ですよ(笑)。

ベスモ同窓会というオンリーワンの存在をどう育てるか、今から楽しみですね。
行く先々を、ぽらりすが照らしてくれるでしょう。
コメントへの返答
2015年1月15日 23:27
やっぱ、C250かな。

ぽらりす、よろしく。
「ベスモぽらりす会」でもつくってください。
「チームぽらりす」でもいいかも。
2015年1月16日 22:34
正岡さん、今年の中山サーキット、レーシングスーツ、ヘルメット、シューズを身につけてぜひ晴れ舞台での走行レポートお待ちしています。相棒が何になるか楽しみにしてます。ガンさんの模範走行、今年も楽しみにしています。
コメントへの返答
2015年1月16日 23:36
19歳ですから、ドキドキしています。
細かいことは、今から波田さんたちと煮詰めてまいります。今回は、新しい顔の加入も多くなりそうで、やってくるクルマも多種多様が期待できそうです。

いつの日にか、あなたの中山を走る姿が見られるまでがんばりたいですね。
2015年1月17日 7:57
おはようございます。昨年のサーキットタクシーでは皆さんの視線が局長に集中していましたので、今回も皆さんの期待が高まっているのは確かだと思います。私もその一人です(笑)
昨日試乗は出来ませんでしたがC200を観る機会がありました。山陽道のワインディングは楽しそうですね。ドライビングプレジャーに浸りながら疾走し、片道1000キロの旅を満喫する、羨ましい限りです。
コメントへの返答
2015年1月17日 8:34
今回もよろしく。
片道1000キロの旅は、6月の中学同窓会と里帰りの旅のことです。

今回は、在京の運転手志望やら、アメリカから駆けつける官能テストドライバーやらがいて、わたしはのんびり、後部座席、ということになりそう。

中山、走ります。
2015年1月17日 10:51
正岡さん、ありがとうございます。いつか、私も中山走りたいです。それまで、局長を始め、みなさん元気で楽しいドライビング、ベストモータリング同窓会を応援し、自分も楽しいドライビング、新ドライビングメカニズム、ポルシェ911を教本にしていきたいと思います。そしてポラリスによる動画楽しみにしています。
コメントへの返答
2015年1月17日 12:45
はい。最後の1行は「19歳の青春」の最重要ターゲットとして、ものにしたものです。

それの「舞台」として、中谷君の「911ポルシェ。・ドライビングバイブル」を活用しましょう。想いばかりが昂ぶってまいります。
2015年1月18日 1:32
うーん、私の手塩にかけたマシン、ガンさんや中谷さんたちに、どうしても乗ってもらいたいですし、ドライビングもアドバイス頂ければ、もう多分一生の宝になりそうです。そんな時間があるかわからないですが、当日が楽しみでなりません。お忙しいのに、当日のこと、身を任せてしまい、本当に申し訳ないです。お身体には十分お気をつけて下さい。
コメントへの返答
2015年1月18日 11:00
楽しみが膨らんできている様子、うれしいですね。
まだ、当日参加者の全体像もつかめていませんが、あなたのレビントレノは、大井貴之君がきっと興味を持ってくれると思います。

2015年1月20日 1:22
こんばんは。
そうですね〜確かに
中山では、谷口さんのハチロクに助さん敗れたりーで、ご老公対決とか、エビスのクセのあるハチロクとか、いろいろ過去に大井さん乗ってたんで、僕のもそんな感じだと思います。
ガンさんや、中谷さんには、クルマ扱いしてもらえないでしょうね(笑)
コメントへの返答
2015年1月20日 9:34
おはよう、です。
どうぞ。当日をお楽しみに。
ハートのあるキャスター揃いです。どう発展していくのか、わたしにも読めません。

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「『井坪』という新星がトップ面を飾っている。1-1の2回1死1.2塁で、この日プロ入り初打席。初球に手を出すと弱い当たりの3塁ゴロ。それが内野安打となって2点を奪う幸運を呼んだ。その記念球を手にした上に6回再び3塁ゴロ。それがエラーを呼び代打糸原の決勝打を招く。それがTOP面かい!」
何シテル?   08/20 11:43
1959年、講談社入社。週刊現代創刊メンバーのひとり。1974年、総合誌「月刊現代」編集長就任。1977年、当時の講談社の方針によりジョイント・ベンチャー開...
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