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2015年09月09日

ドリキン土屋圭市、筑波に降臨す・その序章

ドリキン土屋圭市、筑波に降臨す・その序章 〜発端は『ROADSTAR DRIVING BIBLE』〜

 偶数月に発売のはずの『Hot-Version』が、暦(こよみ)が新しく9月にめくられた途端に手元に届いた。なぜかな? 
 封を切って、即座に納得する。本田俊也編集長から嬉しそうに報告のあった『4代目MAZDAロードスター』のスペシャル版が出来上がったのだ、と。
 パッケージの雰囲気はいつもより上品だ。
――25年かけて創りあげた人馬一体
   25年かけて撮りつづけた映像で綴る
  ドライビングバイブル


*『Best Selection』と銘打ったホットバージョン増刊は9月8日発売。本体価格1898円(税別)
土屋圭市のNDワインディングインプレッションに加えて、べスモ映像から2代目、3代目の「筑波バトル」を収録してある。

 うん!? ドライビングバイブル? 最近、だれかが星の名前のついたWebモールで熱心にアピールしている「用語」だ。この連携、悪くない。
  さらに、内容を伝えるサブタイトルが踊っている。
● 新型ロードスター全開インプレッションby土屋圭市
● NA、NB、NC ベストモータリング映像で解るロードスターの進化
● 今だから語れる歴代エンジニア 独占インタビュー

 なんとも「ベスモ遺伝子」が強烈に匂ってくる。心を弾ませて、「お皿」をREGZA PCの再生機に挿しこんだ。記憶が一気に25年を遡っていく不思議な感覚。それを聞き覚えのある声が吸い取ってくれる。
――ぼくが初めて見たときに、なんか面白い格好をしているクルマだな、というのが第1印象で、今のクルマってみんな、スタイルとか機能性に気を使っていて、どちらかというと、このMAZDAのMX−5は面白いなというユニーク的なクルマじゃないかな、と思うわけです。





 1989年.そのオープン2シーターのスポーツカーは、まずシカゴのオートショーに出品され、6月にMX−5 Miataと呼ばれて、北米で発売される予定だった。そのプロトタイプが2台(青と赤)、特別の配慮で当時の谷田部・日本自動車研究所に秘かに持ち込まれたものだった。当然、左ハンドルだった。ドライバーを誰にしようか。それはやっぱり、ドリキン土屋でしょう! スタッフが声をそろえて推薦する。
 その年の2月号で『ガンさんの《究極のFRドラテク道場》に道場破りとして登場した土圭市に、本格的にキャスターとしての役割が確立した、記念すべき瞬間であった。

 甘い、聞きとりやすい声と感性のある語り口。それにも増して「ドリフトキング」という異名を冠せられた特別な走りっぷりがもたらすクルマと人の劇的な挙動に、わたし自身が魅了され始めていた。







 モニターからむせび泣くようなピアノのメロディが流れる。それに乗って、青いオープンスポーツが、早朝の薄明かりのなかを、乾いたエンジン音が画面の奥からこちらに迫り、小気味よく駆け抜けて行く。そして谷田部の内周路を敷き詰めた桜の花びらが舞い上がる次のシーン、何度見ても、後戻りして、また確かめたくなる秀逸なシーンを今こそ、ぜひご覧いただきたい。あの時代にグイグイと回帰して行く……改めて確認してみると、1989年6月号の巻頭コーナーに収められていたものを「復活」させたものだった。

 たっぷりと8分、初代NA型ロードスターの魅力を引き出したドライビング。いつの間にか、赤と青の2台がひらりひらりと絡み合うランデブーラン。そしてテロップが流れる。
――国内では今年の秋頃発売。車名は“ユーノス・ロードスター”。

 こうして初期のベストモータリングの映像表現を満喫させてくれたところで、歴代主査のインタビューが挿入され、そのあと、再びテロップが……。

――あれから25年の月日が流れ……第4世代 Newロードスターを初試乗
舞台は、群馬サイクルセンターに移る。
「みなさん、こんにちは。25年経ったMAZDAロードスター、そして(サングラスをはずしながら)土屋圭市です。え〜、お互いに25年経ったから、大人にはなりましたよね。(初代の)NAが出た時、まわりのジャーナリストはブレーキングからターンインしていくと、オーバーが出て危ない、といっていたんがけど、クルマと一緒に遊ぶって事を考えたとき、すごく楽しいクルマだと感じたんですね。ま、25年経って、貴島さん(初代主査)たちが創った時代から、今のロードスターがどうなっているのか、その辺を確認してみたいと思います」



 群馬サイクルスポーツセンターでのワイディングインプレッションが始まる。持ち込まれたND5RC型ROAD STAR。ここからのHOT-VERSIONの映像表現は、さすがである。とりわけ、路面すれすれにセットしたアングルからの車載映像は、土屋圭市の歓びに弾んだインプレッションとうまく融合していて、感心した。そのドリキンのコメントとは?

「1.5ℓでも、こんなに気持ちいいじゃないよう。何秒出たとか、コンマ1秒がどうのこうのっていうクルマじゃないんだよね、ロードスターって。しっかりしてるなあ、いまどきの2シーターオープンだよね。しなやかなんだけどストロークもちゃんと抑えてて、ふにゃふにゃした脚じゃないよね。ギャップの吸収なんかもいいよね。結構、ノーマルで、いい感じだよ。これ!」

 このあと、注文もつける。
「この4代目、よくでき過ぎている。本当に今時のクルマですよ。高い旋回能力とコーナリング速度を維持はするんだけど、それをねじ伏せるのってところまではいかない。う〜ん、これで遊ぶとしたら、大きなフェイントをかけてから、無理矢理、ドリフト、テールスライドに持ち込む、あるいはサイドブレーキを使うという、(初代の)NAロードスターは一切、それを使わない。使わないで人馬一体を求めた。だからそこを、危険ととるか、面白いととるか……4代目がどう育っていくのか、注目したいね」



  この意味深長なコメントの真意を、図らずもドリキン土屋自身が実証してみせる日がやってくるとは思いもしなかった。第26回メディア対抗ロードスター4時間耐久レースがその舞台となったのである。そのあたりの予告をかねて、
9月6日の当ブログの「何シテル?」で、すでにこう紹介しているが、あえて採録しておきたい。

「人、それを鬼神の走りと呼ぶ。メディア対抗ロードスター4時間耐久の決勝スタートはピット上から観戦。予選12位#86のHot-Versionのドライバーを確認後第1ヘアピンへ移動。と、すでに予選1位#55の背後に張り付いていた。30分後の交替時には全車をパス。これには筑波全体が唖然!」



 されば、こちらの記述も、急遽、そちらへチャンネルを切り替えることにしよう。
 
 9月5日の午前9時、このところ、わたしの「ポルシェ漬け」の先導役を務めてくれている「ベスモ同窓会」メンバーの2315君のCLSに迎えられて、筑波サーキットへ向かった。同行者には、過日、1枚だけゲットしておいた「メディア対抗」の招待券を希望者にプレゼントするとメッセージしたところ、一番乗りで応募してきた「えむしぃ@34」君(至近距離の中野区在住)。

 途中、朝食代わりの珈琲ブレークを石下(いしげ)のCOCOSでとったのち、11時前にはプレス受付のあるゲートをくぐった。そこでHOT-VERSIONの本田編集長が預けてくれていたGUESTパスを受け取った。封筒を開いてみると、隣接する筑波コース1000で開催中の『ドリフトマッスル』のゲストパスとプログラムが同封されていた。本田君の印のついたメモも付記されている。

−−−ロードスター決勝まで土屋さんはコチラです。





 わかった。ロードスターの予選が終わってから「ドリフトマッスル」の会場に向かうとして、ともかくトンネルをくぐって、パドックに陣取った各チームの天幕をたずねることにした。    


*この笑顔で迎えてくれた「べスモ遺伝子」の守護神
                                  
            

*パドックウォークをしていると「お仕事中」の田部君とばったり                                              

              (この項、つづく)
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Posted at 2015/09/09 03:20:50

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この記事へのコメント

2015年9月10日 22:42
こんばんは。ロードスターの別冊、いよいよですね。

私の中では、土屋さんと大井さん程ロードスターの似合う方はいないと思います。
そういえば96年3月号のファンイベントのバトルでも、土屋さんはイケイケでしたね。
夜のルマンを騒がせた「鬼神の走り」が果たしてホットバージョンで拝見出来るか、本田さんの笑顔に期待したいです。
コメントへの返答
2015年9月11日 9:24
本田君をキーマンにして、ベスモDNAが、これからの時代に、新しい花を開かせる……そんな予感がします。楽しみにしていてください。

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何シテル?   04/25 11:42
1959年、講談社入社。週刊現代創刊メンバーのひとり。1974年、総合誌「月刊現代」編集長就任。1977年、当時の講談社の方針によりジョイント・ベンチャー開...
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