しまなみ海道と正岡氏最期の居城「幸門山」への「ご挨拶」旅
{左の陣羽織は能島村上氏の総帥、武吉、景親が着用したと伝えられる。村上博物館蔵}
たとえば、急に思い立って、時間の都合もついたし、日曜日の羽田発の第1便で四国・松山に行き、しまなみ街道に点在する島に遺っている村上水軍の海城を見に行きたくなった、としよう。宿泊は「しまなみ海道」の四国側の玄関、今治にしよう。で、月曜日も一杯一杯使って、羽田へ戻る最終便にしなければならない、とする。火曜日はもう、所属する団体の総会に出席しなければならないという設定だ。
*能島と宮窪瀬戸の潮流。今回の取材ターゲットの一つ。
さて、早速、ANAとJALの航空券の空席紹介と運賃をチェックする。どちらも午前7時25分に羽田を立ち、松山には8時50分ごろには着く。値段も優劣はなく、ANAの場合、最も安い「特割」で片道が26,490円。帰りは次の日の最終便、19時25分発で26,990円。合わせて航空運賃だけで53,480円という計算になった。
これに宿泊代が1万円、レンタカーが二日分で、まあコンパクトクラスでも、1万円はだいたいかかる。ざっと加算しても、7万5000円か。う〜ん。高速通行料やもろもろの雑費で10万円コースは覚悟しなければならない。
ところが、である。ま、そんな手もあったのか、という参考例として同じ検索ページから、ANA楽パック「格安航空券+宿泊パック+レンカー付き」(楽天トラベル)から、はいってみるといい。すでにあらかじめこちらで検索しているので、予定した日程で航空券が「予約OK」で表示されている。つぎに「レンタカー」もあわせて予約のチェックをいれ、宿泊地は愛媛県、1部屋ご利用人数を「1」とする。そして「検索」をポチっと捺す。
現れたのは「宿泊する地域をお選びください」という「MAP」。今治の下に、温泉マークと一緒に「湯ノ浦」の誘惑的な文字が。よし、これだ! ダブルクリック。で、真っ先に登場したのが「ホテルアジュール 汐の丸」。スタンダード洋室、朝食・夕食ありの『四国巡礼お遍路プラン』が39,600円で用意されている……。そのギャップが歴然としている。
実は、このやり方でこの2月はじめに筑前の「小京都」朝倉に赴いた。レンタカーとして登場したのがプリウスだったのと、ホテルのレベルも予想以上だったこともあって、5月15〜16日の「四国遠征」も、同じ手法を踏襲し、満足度も高かったので、旅をするときのヒントの一つとして、あえて紹介した次第である。このパッケージで4万円は有難い。で、すぐの予約をいれてしまった。加えてレンタカーでどんなクルマがお供をしてくれるのか、ホテルは温泉付きだという。それもまた、楽しみの一つであった。
この前置きがあれば、『旅日記』がわりに「何シテル?」でMEMOと写真を意図的に綴り続けた意味も、おわかりいただけるのではないだろうか。改めて、その辺りをつないで見ると……。
05/05 20:01
あれ、あれ。いつの間にか、朝。ということは徹夜? 徳さんの【911偏愛学】に目を走らせながら【みんカラ】をアップしていたらAM7時に。午後からはTV桟敷で【阪神vs中日】戦を見ながら、7月の『正岡祭』に備えて【伊予河野氏と中世瀬戸内世界】を読む。しまなみの景色を思い浮かべながら。
05/09 17:56
GWは「働き過ぎ」の骨休み。とはいえ、心はすでに週末からの【四国遠征】。2月の福岡・秋月の取材から、ついにあぶり出した【島原の乱】出陣の『正岡衆』の故地探し。手掛かりはここ!瀬戸内しまなみ海道の宮窪瀬戸にある『能島水軍』の海城へ。『正岡一族2016』の中にこのルポを入れるために!
05/15 07:19
これより、四国松山へ。52番ゲート前のこのポイント。当然、一服してから、機内へ。
05/15 12:06
羽田を発ってから、ずっと雲海の上。折角の機会なのに、しまなみ海道の島々は見えなかったが、松山空港に向かって機首を下げた途端、忽那の島々がドーンと。ここも、いろいろと歴史の闇を抱いている。次の機会には!
*ANA584便が防予海峡側から機首を下げて松山空港へ向かって高度を下げる。怒和島、中島(忽那)、そして興居島。ここもいずれ足を踏み入れなければ……。その向こうが高縄半島。
これらの「記述」はiPhoneから、手許の余裕を見計らって、「われ送信したものだが、15日の午前7時に羽田空港の出発ゲートで待機しているということは、練馬の自宅を出たのは少なくとも、2時間前には出ていなければならない。そう、実は午前4時に起床、5時にはノートパソコンを入れたリュックを背負い、資料を入れた小ぶりなキャリーカートを引きずりながら、羽田空港を目ざして西武池袋線に乗る。もちろん300mmレンズ付きのNIKONカメラ入りのバッグも肩に担いで……。
こう書いていくと、4ヶ月前の「秋月行き」(2月10日アップの
“ああ、「還暦+青春20歳」宣言はカラ元気か?”参照)と全く変わっていないのに驚く。ただ、その時より丸々1時間前倒しの行動である。それともう一つ、あの時は心身ともに最低の状況だったが、今回は「かなり好調」なのが、自分でもわかる。
52番ゲートからの搭乗直前に「スタバ」でいつものカプチーノを味わったことを知らせる「何シテル?」を送信するのも元気の証か。
松山空港、8時45分着。格安チケットだからといって、何一つ心配することはなかった。座席も窓側の『A17』を事前に予約できていた。さて、キャリーカートをピックアップして、空港からの出迎え小型バスで大型パーキング内の「平成レンタカー」へ。そして待ってくれていたのは黒いボディカラーのSUZUKIスイフト。
逢った瞬間の印象はフロントグリルに装着された「S」マークが「VW」なら、POLOかな、いや踏ん張り具合いからいってGOLFかな、と錯覚したくなるくらい。この旅のお供、マル印じゃないかな。
レンタルの手続きを済ませ、まず向かったのは、残念ながら「しまなみ海道」ではなく、松山市の中心部、道後温泉街のそばのホテルで午前10時から開かれる「正岡祭り」の準備実行委員会にひとまず出席しなければならなかった。これを済ませたら、まっすぐ「今治市村上水軍博物館」(大島宮窪)へ急行するスッケジュールを立てていた。なにしろ翌日は月曜日。こうした施設はすべて休館日に当たってしまう。それを踏まえた上での強行スケジュールであった。
*7月16,17日の2日間。4年に1度の「正岡祭」を記念して作成中の「正岡一族」。
なぜ、戦国時代、海の大名と呼ばれ、海原を自在にかけめぐった海賊衆をテーマにした博物館に行きたがっているのか。その説明から、次回更新分はスタートしたい。
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ルーツ探訪 | 日記
Posted at
2016/05/19 03:35:16