2019年06月21日
アストンマーティン、AM-RB 003の正式名称を「ヴァルハラ」と命名
Aston Martin Valhalla
アストンマーティン ヴァルハラ
ヴァルキリーに続き古代北欧神話から引用
アストンマーティンは、コードネーム「AM-RB 003」として知られる最新のミッドエンジンハイパースポーツの正式名称が「ヴァルハラ(Valhalla)」に決定したことを発表した。このモデルは、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズとエイドリアン・ニューウェイとのコラボレーションによって開発が進められているハイパースポーツだ。
北欧神話において戦士の楽園を意味する「ヴァルハラ」は、究極のハイパフォーマンスロードカーを目指して開発されている、アストンマーティン ヴァルキリーに次ぐ2番目のハイパーカー。
ヴァルキリーが先鞭をつけた軽量構造と最先端のエアロダイナミクス技術が導入される「ヴァルハラ」は、高効率・高出力のV6ガソリンターボチャージャーとバッテリー駆動式のハイブリッドシステムを搭載。カーボンファイバーボディを纏ったこのクーペは、500台が限定生産される予定だ。
アストンマーティン伝統の「V」を掲げたモデル
車名に“V”の頭文字がつくアストンマーティンの伝統は、その系譜を1951年まで遡ることができる。当時生産されていたDB2のハイパフォーマンスモデルに「ヴァンテージ」という名称がつけられたのが、その始まりだ。ヴァンテージのエンブレムが実際の車両に装着されることはなかったが、その名称は後世へと受け継がれることになった。
ボディサイドにヴァンテージのエンブレムが装着されたのはDB5から。それ以来、2005年までヴァンテージはモデルラインナップの中で、もっとも高性能なモデルに採用されてきた。そして、2005年からは独立したモデル名として使われるようになった。
現在までの14年間で、V8とV12エンジンを搭載したラインナップが完成。アストンマーティン史上もっとも成功したモデルシリーズとしてその名が刻まれている。それ以来、まったく新しい世代のターボチャージャーエンジンを搭載したヴァンテージは、ダイナミックなキャラクターに焦点を合わせた量産車として急速に名声を高めてきた。
注目を集めてきたニューモデルのネーミング
最近発表された「ヴァンキッシュ ビジョン コンセプト」とともに「ヴァルハラ」は、70年の歴史を備えた誇り高い“V”ネーム戦略を継承。世界でもっとも魅力的なウルトラハイパフォーマンスカーの1台として、刺激的で力強い印象を見る者に与える。
アストンマーティン・ラゴンダ社長兼最高経営責任者(CEO)のアンディ・パーマーは、「ヴァルハラ」について以下のようにコメントした。
「アストンマーティンのモデル名は、常に多くの人々の注目を集めています。その理由は、モデル名にはそれを製作した人々の感情やストーリーが込められているからです。ヴァルキリーに続くヴァルハラは、車名そのものが力強いメッセージを発信すると同時に、弊社の他のモデルとの明確な繋がりを示す必要がありました。北欧の神話には、AM-RB 003にふさわしい奥深いストーリーとメッセージが含まれています」
「先に発表されたヴァルキリーも、同様の理由で北欧神話から名称が採用されています。ヴァルハラを所有する幸運なオーナーは、この名称に込められた栄光の歴史に思いを馳せ、喜びに浸ることができると確信しています。アストンマーティン ヴァルハラのコクピット以上に神聖な場所は、ほぼ存在しないでしょう」
アストンマーティン AM-RB 003の正式名称は「ヴァルハラ」に決定!
コードネーム AM-RB 003と呼ばれていたアストンマーティンの最新ミッドエンジン・ハイパーカーの正式名称が「Valhalla(ヴァルハラ)」に決定した。
ヴァルハラとは、北欧神話に登場する戦士の楽園を意味する
究極のハイパフォーマンス・ロードカーを目指して開発されたヴァルキリーに次ぐ、第2のハイパーカー AM-RB 003は、「ヴァルハラ」と命名された。その名はヴァルキリーと同様に古代北欧神話が由来で、戦士の楽園を意味している。
車名にVの頭文字が付くアストンマーティンの伝統は、その系譜を1951年まで遡ることができる。当時生産されていたDB2のハイパフォーマンスモデルに、Vantage(ヴァンテージ)という名称が付けられたのが始まりだ。
ヴァルハラは、ヴァルキリーが先鞭をつけた軽量構造と最先端のエアロダイナミクス技術が導入され、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズとエイドリアン・ニューウェイとのコラボレーションによって開発が進められている。
基本的なスタイリングはヴァルキリーと共有しているが、シャシにはアクティブサスやアクティブエアロダイナミクスに加え、モーフィング・エアロサーフェスと呼ばれる、エレメント全体の物理的な角度を変えずにクルマのダウンフォースを変化させることができるシステムを採用している。
パワーユニットは、自社製の高効率・高出力のターボチャージドV6ガソリンエンジンとバッテリー駆動式のハイブリッドシステムを組み合わせている。
ボディはカーボンファイバー製で、コクピットはヴァルキリーより拡大され、利便性と快適性を向上している。
ヴァルハラは500台が限定生産され、2021年後半には最初のクルマがデリバリーされる予定だ。
新車名は『ヴァルハラ』。アストンマーティン、開発中のハイパーカー第3弾も“V”の冠継承
アストンマーティンは6月18日、コードネーム“AM-RB 003”の名で開発が進められている、同社3台目となるハイパフォーマンスカーの正式名称を発表。ヴァルカン、ヴァルキリーに続く新型車に、古代北欧神話に登場する『ヴァルハラ(VALHALLA)』の名が与えられた。
2019年3月のジュネーブ国際モーターショーで世界初公開されたAM-RB 003は、英国老舗ブランドのトップエンドモデルとなる『ヴァルキリー』と同様に、アストンマーティンとレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズが共同開発している500台限定生産のハイパーカーだ。
“空力の鬼才”エイドリアン・ニューウェイがエアロパッケージを手がけたヴァルキリーが、ロードカーでありながら究極の走行性能を目指しているのに対し、ヴァルハラと名付けられた新型モデルは、公道走行での実用性により重点が置かれている。
しかし、ヴァルキリーの直系モデルとあって求められるパフォーマンスは高次元だ。開発過程では、F1に参戦しているレッドブル・レーシングの最新技術、ヴァルキリーシリーズで培ったカーボンボディやエアロダイナミクスなどのコンセプト、テクノロジーがフィードバックされた。
そんなヴァルハラはパワートレインにアストンマーティン製V6ターボエンジンとハイブリッドシステムが組み合わされた点が、同モデル最大の特徴となっている。
「アストンマーティンのモデル名は、いつも多くの注目が集まる。それは、つねに人々の感情を捉えたり、ストーリーを物語るためだ」と語るのは、アストンマーティン・ラゴンダグループのアンディ・パーマーCEO。
「ヴァルキリーの後を追うアストンマーティン・ヴァルハラは、それ自身が独自の強い主張をする必要があることは分かっていた。だが、同時にトップエンドモデルとの継続性、明確なつながりを示さなければならなかったんだ」
「北欧の神話には、AM-RB 003がヴァルキリーのテーマに従うべきであるとしか感じられないほど強力な言葉と豊かなストーリー性が含まれている」
「幸運にもこのクルマを所有することになる人々は、新たな車名が持つ栄光と幸福の意味を認識し、これを評価することになると確信している」
「なぜなら、アストンマーティン・ヴァルハラのコクピットよりも神聖な場所はそう多くはないからだ」
初代“Vカー”であるDB2 ヴァンテージ(Vantege)の登場からまもなく70年を迎えるアストンマーティン。老舗ブランドが送り出す新型ハイパーカー、ヴァルハラは、同じく3月のジュネーブショーで公開されたアストンマーティン初の量産ミッドシップモデル『ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプト』とともに、Vの歴史を継承していく。
アストン マーティンAM-RB 003 正式名は「ヴァルハラ」に 北欧神話から命名
最新ミドエンジン・モデルに命名
アストン マーティンは、コードネーム「AM-RB 003」として知られる最新のミドエンジン・ハイパーカーの正式名称を発表した。その名は、アストン マーティン・ヴァルハラ(Valhalla)である。レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズとエイドリアン・ニューウェイとのコラボレーションによって開発が進められるモデルだ。
北欧神話において戦士の楽園を意味するヴァルハラは、究極のハイパフォーマンス・ロードカーを目指して開発された「ヴァルキリー」に次ぐ、2番目のハイパーカー。ヴァルキリーが先鞭をつけた軽量構造と最先端のエアロダイナミクス技術が導入されるヴァルハラは、高効率、高出力のV6ガソリン・ターボ・エンジンとバッテリー駆動式のハイブリッド・システムを組み合わせている。カーボンファイバー・ボディを纏ったこのクーペは、500台のみが生産される限定モデルなのだ。
ヴァルハラは、北欧神話において「戦死者の館」を意味し、9つの王国の1つであるアスガルドに建てられた巨大で荘重な宮殿。戦死者の魂は、北欧神話の主神、オーディンの命令により戦場で生きる者と死ぬ者を定める女性とその軍団であるヴァルキリーによって選別され、戦士の楽園とされるこの宮殿へと導かれる。
パーマーCEO ヴァルハラへの想い
車名の頭に “V” がつくアストンの伝統は、その系譜を1951年まで遡ることができる。当時生産されていたDB2のハイパフォーマンス・モデルに、ヴァンテージという名称がつけられたのがその始まり。ヴァンテージのエンブレムが実際の車両に装着されることはなかったが、その名称は後世へと受け継がれた。
最近発表されたヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプトとともに、ヴァルハラは、70年の歴史を備えた誇り高い “V” ネーム戦略を継承し、ウルトラ・ハイパフォーマンスカーの1台として、力強い印象を与える。
アストン マーティン・ラゴンダのアンディ・パーマーCEOは、次のようにコメントしている。「アストン マーティンのモデル名は、常に多くの人々の注目を集めています。その理由は、モデル名にはそれを製作した人々の感情やストーリーが込められているからです。ヴァルキリーに続くアストン マーティン・ヴァルハラは、車名そのものが力強いメッセージを発信すると同時に、弊社の他のモデルとの明確な繋がりを示す必要がありました。北欧の神話には、AM-RB 003にふさわしい奥深いストーリーとメッセージが含まれています。先に発表されたヴァルキリーも、同様の理由で北欧神話から名称が採用されました。ヴァルハラを所有する幸運なオーナーは、この名称に込められた栄光の歴史に思いを馳せ、喜びに浸ることができると確信しています。アストン マーティン・ヴァルハラのコクピット以上に神聖な場所は、ほとんど存在しないでしょう」
アストンマーティンの新型車の名は「ヴァルハラ」。ミッドマウントのV6ターボ+モーターのハイブリッドハイパーカー
英アストンマーティンは6月18日、これまで「AM-RB003」のコードネームで呼ばれていた新型ハイパーカーに、「ヴァルハラ」というモデルネームを与えることを発表した。
ヴァルハラは、ミッドシップマウントのV6ガソリンターボエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドハイパーカー。開発はレッドブル・アドバンスド・テクノロジーと所属するレーシングカーデザイナー「エイドリアン・ニューウェイ」の手によって進められ、オールカーボンファイバーとなるボディには、「ヴァルキリー」で確立された高度なエアロダイナミクス技術が採用されている。今年のジュネーブショーにはプロトタイプも出展されたから、記憶に残っている人も多いのではないだろうか。
今回明らかにされたネーミングは、約3億円というプライスにもかかわらず即完売したヴァルキリーと同じく北欧神話にちなんだもので、戦死した兵士達の魂が乙女「ヴァルキリー(ワルキューレ)」によって導かれる場所を意味するという。さらに、モデルネーム冒頭の「V」は、1951年に作製された「DB2」の高性能版まで遡り、その後の「DB5ヴァンテージ」や、昨年デビューした最新の2シーターピュアスポーツ「ヴァンテージ」に至るまで、アストンのハイパフォーマンスモデルが冠してきた伝統の文字であることも明かされた。こうしたことからも、ヴァルハラがヴァルキリーの系譜に連なる超弩級のハイパーカーとなることは想像に難くない。
アストンによれば、このハイパーカーは500台限定で2021年から生産される予定で、既に全台のオーナーが決まっていると噂される。幸運なオーナーには、ヴァルハラをガレージに仕舞い込まずに、その姿を公道で披露してくれることを期待したいものだ。
アストンマーティンの次世代ミッドシップHVハイパーカーの名称が「ヴァルハラ」に決定!
6月19日、アストンマーティンは「AM-RB 003」のコードネームで呼ばれていた次世代ミッドシップハイパーカーの名称が「Valhalla(ヴァルハラ)」に決定したことを報じた。
V6ターボをミッドシップマウントするハイブリッドモデル
これまで「AM-RB 003」と呼ばれていたこのモデルは、3月に開催されたジュネーブ・モーターショーで初披露。マクラーレンP1などに対抗すべく、パートナーシップを結んでいるレッドブル・アドバンスドテクンロジーズとエイドリアン・ニューウェイとのコラボレーションによって開発され、500台が限定生産される。ちなみに、カスタマーへは2021年の後半にデリバリーがはじまる見通しだ。
ヴァルハラというネーミングは、ヴァルキリーと同様に古代の北欧神話が由来となっており、「戦士の楽園」を意味している。ちなみにアストンマーティンでは車名の頭文字に「V」を用いることが伝統となっており、それは1951年に誕生したDB2の高性能モデル「ヴァンテージ」がはじまりだ。
ヴァルハラにはヴァルキリーで用いられた軽量構造と最新のエアロダイナミクス技術を導入。パワーユニットは高効率・高出力のV型6気筒ターボエンジンに電動技術を組み合わせるハイブリッドとなる。
Posted at 2019/06/21 22:37:41 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記
2019年06月21日
ポルシェ、新型車を発表へ… 718 ボクスター に軽量「スパイダー」か
ポルシェ(Porsche)は6月14日、新型車を間もなく初公開すると発表した。ポルシェは同時に、この新型車のティザーイメージを配信した。『718ボクスター』に、「スパイダー」が登場する可能性がある。
ポルシェは2015年春、『ボクスター・スパイダー』を発表した。軽量構造のソフトトップは、電動ではなく部分的に手動で開閉する仕組み。エンジンカバーも専用デザインで、前後バンパーは、『ケイマンGT4』と共通デザインとした。また、車高を20 mm低くしたスポーツサスペンションと、『911カレラ』用のブレーキを採用した。軽量なスポーツバケットシートと、直径360 mmの新ステアリングホイールも装備されていた。
ミッドシップに搭載されるのは、3.8リットル水平対向6気筒ガソリンエンジンで、最大出力375psを引き出す。トランスミッションは、6速MTのみ。ボクスター スパイダーは、0~100km/h加速4.5秒、最高速290km/hのパフォーマンスを備えていた。
このボクスター スパイダーが、最新の718ボクスターに設定される可能性がある。現行の718ボクスターは4気筒エンジンのみだが、スパイダーでは6気筒エンジンが復活するとの情報もある。
独ポルシェ、次期718ボクスター・スパイダーを予告か
独ポルシェは6月14日、「718ボクスター・スパイダー」と見られる新型車の予告動画を、Facebookのオフィシャルアカウントに公開した。
4気筒ターボをミッドに積み、後輪を駆動する「718ボクスター」は、ポルシェのエントリーレベルを担う軽量オープンスポーツ。今回、その予告動画で走行シーンがわずかに確認できるホワイトの個体は、ラインナップへ近々追加される見通しの「718ボクスター・スパイダー」と見られる。ちなみに718ボクスター・スパイダーは、これまでにもプロトタイプが度々スクープされていた。
ファンなら周知のとおり、“スパイダー”の呼称はポルシェが走行性能を突き詰めた、スペシャルなオープンモデルに与える伝統のネーミング。2015年に6気筒版最後のスペシャルモデルとして販売された「ボクスター・スパイダー」は、上位グレードの「ボクスターS」をベースに、エンジンを強力な375馬力の3.8リッターユニットに換装する一方、手動開閉式ルーフやストラップ式のインナードアハンドルの採用などで軽量化したモデルだった。
こうした例に倣って、次期スパイダーも走りに特化したスパルタンな内外装に仕立てられ、トレードマークの手動開閉式ルーフはもちろん、カーボンファイバー製のパーツを多数装備し、ベースモデルより相当な減量を達成するとみられる。ドライバーの背後に搭載されるパワーユニットは、ベースモデルの4気筒ターボから、一段とパワフルな3.8リッター、もしくは4.0リッターの6気筒自然吸気に変更される可能性が濃厚だ。こうした基本的構成は2015年モデルと同様だが、うわさでは最高出力は400馬力程度まで強化され、史上最強のボクスターになるともいわれている。
新型「911」からナローボディが消えた今、コンパクトなボディを持つピュアドライビングマシンはポルシェのなかでも希少な存在。そこに強力な心臓を詰め込んだ718ボクスター・スパイダーは、ファン垂涎のコレクターズアイテムとなることが確実だ。登場までの間、ポルシェからの新情報を注視していきたい。
ポルシェ718スパイダー/718ケイマンGT4 4.0ℓ自然吸気は420ps マニュアルのみ
もくじ
ー 自然吸気/マニュアルのみ
ー エアロダイナミクスが向上
ー スパイダー/GT4 シャシー共有
ー インテリアの詳細、明かされず
ー 英価格 GT4にはクラブスポーツも
自然吸気/マニュアルのみ
ポルシェのGT部門は、選ばなかった。ダウンサイジングを、そしてターボ加給を、さらにオートマティック・トランスミッションを。
本日発表されたポルシェ718スパイダーならびにポルシェ718ケイマンGT4は、自然吸気の水平対向6気筒エンジンとマニュアル・トランスミッションを組み合わせる。
ポルシェはエンスージァストに向けて、ピュアな「ドライビング・プレジャー」と「高いレベルのアジリティ」を目指したという。
「9A2エボ」と呼ばれる自然吸気の水平対向エンジンは4.0ℓとなり(先代は3.8ℓ)、最高出力は420ps。これは991世代の911カレラのエンジンからターボチャージャーを取り除いたもので、先代のスパイダー+45ps、GT4+36psのパワー増強となる。
エンジンは8000rpmまで回り、42.9kg-mのピークトルクは比較的高めの5000-6800rpmで発生する。
0-100km/h=4.4秒で、スパイダーの最高速度は301km/h、GT4は303km/hに達する。(欧州値)
むろん環境面を無視しているわけではない。燃費は9.1km/ℓ(WLTP)へと改良され、CO2排出量は249g/kmとなる。
ギアボックスは先述のとおりマニュアルのみで、これについてポルシェは「需要があるのならば搭載を検討できますが、マニュアルこそ、このクルマのキャラクターにマッチするとわたしたちは考えます。またカスタマーも同様の考えだと思います」とAUTOCARに語った。
エアロダイナミクスが向上
ポルシェは718ケイマンGT4のエアロダイナミクスについて「広範囲にわたって改善しました」と表現している。先代に比べて50%の改善を達成したのだそうだ。
リアのサイレンサーをコンパクトにすることで30%のダウンフォース向上に寄与。さらに固定式のリアウイングは20%の向上へと導く。200km/hの走行時、最大で12kgのダウンフォースを生み出すのだという。
718スパイダーはソフトトップであるゆえ、ケイマンGT4ほどのエアロダイナミクス向上とはいえない。しかし、リアスポイラーは120km/h前後で上下する可変式のもので、これがリアアクスルのダウンフォース向上につながる。
ちなみにソフトトップは先代のものと同形状で、手動式となる。ポルシェは「数ステップで取り外し可能」と説明する。
スパイダー/GT4 シャシー共有
先代のボクスター・スパイダー/ケイマンGT4と異なり、用いるシャシーは共通だ。スプリングとストラットは前後をレース志向のものとし、ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメントと呼ばれるダンピングシステムは標準車より車高を30mm下げる。
「サーキットでの使用を重視していますと」ポルシェは説明している。
機械式ディファレンシャルをリアに備えるほか、トルクベクタリングを採用。PASM(ポルシェ・スタビリティ・マネージメント・システム)も改良されている。
セラミックブレーキが用意されるのは先代同様。また、ポルシェ認証のミシュラン製ハイパフォーマンスタイヤはスパイダー/GT4ともに共通。
以上の変更点が、ノルドシュライフェのラップタイプを10秒以上短縮させることにつながったとポルシェは説明する。
インテリアの詳細、明かされず
ポルシェはインテリアについて詳細を明かしていないが、写真は公開されている。
写真を見る限り、GT4は、ファブリック地のドアの取っ手やカラーのシートベルト、リムーバルなインフォテインメントシステムなど、先代の文法を大きく引き継いでいることがわかる。
また、いずれもアルカンターラをふんだんに取り入れていることもわかる。
英価格 GT4にはクラブスポーツも
英価格は、718スパイダーが7万3405ポンド(999万円)、718ケイマンGT4が7万5348ポンド(1026万円)だと発表された。
さらに718ケイマンGT4には、クラブスポーツと呼ばれるパッケージが存在することがわかった。こちらはリアキャビンにロールケージが張り巡らされ、運転席には6点式のシートベルトが備わる。こちらの価格は未発表。
ポルシェ、718 スパイダー と 718 ケイマン GT4 発表…6気筒ボクサーエンジンが復活
ポルシェは6月18日、『718スパイダー』(Porsche 718 Spyder)と『718ケイマンGT4』(Porsche 718 Cayman GT4)を欧州で発表した。
ポルシェは2015年春、『ボクスター スパイダー』を発表した。軽量構造のソフトトップは、電動ではなく部分的に手動で開閉する仕組み。前後バンパーは、『ケイマンGT4』と共通デザインとした。ミッドシップに搭載されるのは、3.8リットル水平対向6気筒ガソリンエンジンで、最大出力375ps。トランスミッションは、6速MTのみ。ボクスター スパイダーは、0~100km/h加速4.5秒、最高速290km/hのパフォーマンスを備えていた。
このボクスター スパイダーが、最新の『718ボクスター』に設定された。同時に、『718ケイマン』ベースの718ケイマンGT4も登場している。
◆420psで300km/hオーバー
現行の718ボクスター、718ケイマンは4気筒エンジンのみを搭載する。今回発表された718スパイダーと718ケイマンGT4では、6気筒ボクサーエンジンが復活している。
ミッドシップに搭載されるのは、新開発の4.0リットル水平対向6気筒ガソリン自然吸気エンジンだ。新型『911カレラ』シリーズ向けをベースに開発されたこのエンジンは、最大出力420ps/7600rpmを獲得する。旧ボクスター スパイダー、旧ケイマンGT4に対して、45psの強化にあたる。最大トルクは42.8kgmで、5000~6800 rpmの範囲で引き出される。このエンジンを6速MTと組み合わせた。動力性能は0~100km/h加速が4.4秒。最高速は、718スパイダーが301km/h、718ケイマンGT4が304km/hと、300km/hオーバーを可能にする。その一方、低負荷走行時には、シリンダーの一部を休止し、燃費性能を追求している。
◆専用のエアロパーツを開発
718スパイダーと718ケイマンGT4では、専用のエアロパーツを開発し、最大50%増のダウンフォースを獲得する。フロントは、大型フロントリップスポイラーとエアカーテンを装備した。エアカーテンは、フロントタイヤ周辺の空気の流れを最適化する。
リアは、新設計のシングルチャンバーアーチサイレンサーにより、空力性能の新しいディフューザーの装着が可能になった。この新ディフューザーが、718ケイマンGT4の場合、リアのダウンフォースの30%を引き出す。718ケイマンGT4の固定式の大型リアウイングは、旧モデル比で20%多いダウンフォースを獲得。ポルシェによると、200km/hで走行時、12kgの追加ダウンフォースに相当するという。718スパイダーには、120km/hで自動的にせり上がるリアスポイラーを装備している。
718 スパイダーには、軽量のコンバーチブルトップを採用する。このコンバーチブルトップは、『550スパイダー』や『718 RS 60スパイダー』など、ポルシェのロードスターの歴史を受け継ぐ。トップは数ステップでトランクリッドの下に収納できる。
◆サーキットに対応する足回り
足回りには、軽量スプリングストラットのフロントとリアアクスルに、レーシング技術を導入する。シャーシとの接合部分には、ボールジョイントを使用。車高が30 mm低くなる「ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント」が重心を下げ、サーキットでパフォーマスを発揮するチューニングを施した。「ポルシェ・スタビリティ・マネジメント(PSM)」は、オプションで無効にすることが可能。メカニカルリアディファレンシャルロックを備えた「ポルシェ・トルク・ベクタリング(PTV)」は、縦方向と横方向のダイナミクスやコーナリング性能を引き上げる。718ケイマンGT4には、「クラブスポーツパッケージ」をオプション設定。ロールバー、消火器、6点式シートベルトがセットされる。
高性能ブレーキシステムには、大型のアルミ製ブレーキキャリパーを採用する。オプションで、カーボンセラミックの「PCCB」が選択できる。 718 スパイダーには、ポルシェ独自のウルトラハイパフォーマンス(UHP)タイヤを設定している。
水平対向6気筒の自然吸気エンジンが帰ってくる! ポルシェ 718ケイマンGT4&718スパイダーが発表に
2019年6月19日、ポルシェAGが4L 水平対向6気筒の自然吸気エンジンを搭載する「718スパイダー」と「718ケイマンGT4」の2モデルをドイツ本国で発表した。
従来モデルからプラス200ccで最高出力もアップ
現在ポルシェがラインアップしているモデル、718ボクスター/ケイマンからパナメーラ、カイエンまでのすべてがターボエンジンを搭載している。また、高回転型自然吸気エンジンを長年採用してきた911GT3が、次期モデルも自然吸気となるか、はたまたターボ化されるのか現段階では判明していない。
そんななか、ポルシェAGは718ボクスター/718ケイマンをベースに4L 水平対向エンジン6気筒の自然吸気エンジンを搭載したグレード「718スパイダー」と「718ケイマンGT4」を本国で発表した。
420ps/420Nmを発生するこのエンジンは、最新911カレラのターボエンジンをベースとして新開発されたもの。エンジンの許容最大回転数8000rpmと、かなり高回転タイプに設計されているようだ。組み合わされるトランスミッションは6速MTのみとなっている。
従来モデルでも同様のグレード「ボクスター スパイダー/ケイマンGT4」が存在し、やはり自然吸気エンジン(3.8L 対向6)を搭載していた。その従来モデルと比較すると排気量を約200cc拡大して、最高出力は718ケイマンGT4で35ps、718スパイダーで45psも向上している。
これにより最高速は300km/hの壁を突破して718ケイマンGT4で304km/h、718スパイダーで301km/hに到達するという。また、0→100km/h加速は両モデルとも4.4秒を記録する。
また環境性能の向上も図られ、一定条件下でエンジン片側バンクのシリンダーを休止させる気筒休止システム「アダプティブシリンダーコントロール」が新たに追加された。これによって、燃費は9.17km/L(EU準拠)となっている。
エクステリアデザインでは、フロントマスクやボディサイドのエアインレットをより大きくするように変更され、これに伴ってエアアウトレットも追加されているようだ。また、公開された画像ではよく見えないが、リアサイレンサーとデフューザーの形状を変更することで空気抵抗の低減とダウンフォースの増大も果たしている。
また、718ケイマンGT4では固定式のリヤウイングを装着し、従来モデルより20%増のダウンフォースを発生、200km/h走行時には12kgにもなるという。
一方、オープンボディである718スパイダーでは、速度120km/h以上になると自動でせり出す可変式リアスポイラーを採用し、ボクスターの電動ルーフは軽量化のため手動に改められている。このルーフはいくつかのステップで簡単に格納できるという。
この他にも、30mm車高を低くするポルシェアクティブサスペンションマネージメント(PASM・718ケイマンGT4)や機械式リヤディファレンシャルを備えたポルシェトルクベクタリング(PTV)などを装備して、コーナリング性能を向上。またロールバーや消火器、運転席の6点式シートベルトなどを含むクラブスポーツパッケージ、ポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)もオプションで用意されるという。
なお、この「718スパイダー」と「718ケイマンGT4」はドイツ本国での発表であり、日本導入については未発表だ。
NAでMTしかないってんだから
ポルシェ 新たなトップモデル718スパイダーと718ケイマンGT4
ポルシェAGは2019年6月18日、コーナリングとサーキット走行に最適化した、新型「718スパイダー」と「718ケイマンGT4」を718シリーズへ追加すると発表した。
モデル概要
ポルシェが新たに導入する2つのモデルは、718モデルレンジの頂点に位置し、718スパイダーと718ケイマンGT4は、718モデルのデビュー以来、全ての技術的スペックが同一化されたモジュール設計になっている。両モデルとも、309kW(420PS)を発生する新開発の4.0L水平対向6気筒自然吸気エンジンと6速マニュアルトランスミッションを搭載している。
718ケイマンGT4はポルシェGTモデルのエントリーレベルに位置し、718スパイダーはコーナリングを楽しむために特化したモデルで、優れたエアロダイナミクスとGTモデルらしいシャシーおよびエンジン性能を持ったモデルだ。
高回転型自然吸気エンジン
2モデルのパワートレーンは新開発の4.0L水平対向6気筒エンジンを搭載。この高回転型自然吸気エンジンは新型911カレラのターボエンジンをベースとし、最高出力はケイマンGT4では先代型を35PS、3世代目のスパイダーでは45PS上回る309kW(420PS)を発生する。
420Nmの最大トルクは5,000から6,800rpmで発生。最高速度は300km/hの壁を突破し、718スパイダーで301km/h、718ケイマンGT4では304km/hに達する。0~100km/h加速は両モデルとも4.4秒で、新欧州サイクルでの燃費は10.9L/100km。
また、この自然吸気エンジンは、片側バンクのシリンダーが休止して燃費を低減するアダプティブシリンダーコントロールを搭載する環境エンジンだ。それぞれが独立した燃料噴射を行なうピエゾインジェクションが初めてDFI高回転型エンジンに搭載さ、燃料噴射が5段階に分けられたことで燃焼プロセスが向上。2つのレゾナンスバルブを備えた可変吸気システムにより、シリンダー内のガス交換が最適化される。
エアロダイナミクス
718ケイマンGT4におけるハイライトの一つとして、総合的に向上したエアロダイナミクスコンセプトが挙げられる。ダウンフォースは50%増えたにも関わらず空気抵抗のレベルは変わらないという。
両モデルにおけるエアロダイナミクスの向上には、新しくデザインされたリヤサイレンサーのカバーが大きく寄与。2本のサイレンサーがそれぞれアーチ状に独立したカバーを持つことで、リヤディフューザースペースが生まれ、その結果として718ケイマンGT4のリヤアクスル付近におけるダウンフォースは約30%増加したという。
固定式のリヤウイングもさらに効率が向上し、先代モデルより20%多いダウンフォースが発生する。また、フロントセクションでは、大型フロントリップスポイラーと前輪に沿って流れる空気を整える通称「エアカーテン」が空力バランスを保つ。
ポルシェ718スパイダー
新型718スパイダーは軽量コンバーチブルトップを備えたオープンエアースポーツカーで、最高速度を妨げないための純粋なドライビングプレジャー型スポーツカーだ。
718ケイマンGT4との違いは120km/hで自動的にそり上がるリヤスポイラーだ。効果的なディフューザーは、これまでのボクスターでは考えられないほどのダウンフォースをリヤアクスル付近で発生させている。
そして718スパイダーの新しい特徴の一つにポルシェ専用に開発されたウルトラハイパフォーマンス(UHP)タイヤがある。このタイヤは新型718ケイマンGT4が20.6kmにおよぶニュルブルクリンク北コースのラップタイムを先代モデルから10秒短縮した際に装着していたものだ。
最高速300km/h超のモンスターカー! ポルシェが「718スパイダー」と「718ケイマンGT4」を追加
0-100km/hは両モデルとも4.4秒!
ドイツのポルシェAGは新型軽量コンバーチブルトップを備えたオープンエアースポーツカー「718スパイダー」と「718ケイマンGT4」を追加すると発表した。
両モデルは初めてシャシーを含めた技術基盤を共通化。ともに420馬力を発生する新開発の4リッター水平対向6気筒NAエンジンをミッドシップに搭載し、6速マニュアルトランスミッションと組み合わせた。
最高速度は718スパイダーで301km/h、718ケイマンGT4で304km/hに達する。停止状態から100km/hに到達するまでの時間は両モデルとも4.4秒。部分的に負荷がかかる状態で片側バンクのシリンダーを休止し、燃費を低減するアダプティブシリンダーコントロールは新たに追加された技術だ。
それぞれが独立した燃料噴射を行うピエゾインジェクションを初めてDFI(ダイレクト・フューエル・インジェクション)高回転型エンジンに搭載。燃料噴射を5段階に分けたことで、燃焼プロセスを高めた。
両モデルに新たにデザインしたリヤサイレンサーのカバーを採用し、エアロダイナミクスを向上。718ケイマンGT4は先代モデルよりも50%ダウンフォースを増やしながら空気抵抗を抑えた。また718スパイダーは120km/hで自動的に反り上がるリヤスポイラーを備えている。
さらに、両モデルは共通化したハイパフォーマンスGTシャシーを採用し、運動性能を高めた。軽量化した前後アクスルのスプリングストラットはモータースポーツからフィードバックしたもの。シャシーをよりダイレクトにするためのボールジョイントを採用している。また、30mm車高を低くする「ポルシェアクティブサスペンションマネージメント」により、コーナリング性能も向上した。
ほかにも、スポーツ走行を楽しみたいユーザー向けに優れた機能を多数搭載している。新たにセンサーを採用し、車両の挙動を安定させる「ポルシェスタビリティーマネージメント」は2段階で完全に解除できるようにした。機械式リヤディファレンシャルを備えた「ポルシェトルクベクタリング」は縦、横方向のダイナミクスを強化。
大型アルミニウムモノブロックキャリパーを備えたハイパフォーマンスブレーキシステムは、サーキット走行時でも安定したブレーキングを誇る。718スパイダーには、今回初めてポルシェ専用に開発した「ウルトラハイパフォーマンスタイヤ」を備えた。
Posted at 2019/06/21 22:30:29 | |
トラックバック(0) |
ポルシェ | 日記
2019年06月21日
BMW、次世代フラッグシップiNEXTに採用する技術の一部を公開
独BMWは5月28日、開発中のフラッグシップEV「iNEXT」への採用を予定しているディスプレイ技術の一端を公開した。
2021年の生産開始に向け目下極地における走行テストなどを実施中の大型SUV、iNEXT。BMWは“テクノロジーフラッグシップ”を標榜し、これまでにない斬新な技術を多数搭載する見通しだ。その大胆なデザインの方向性は昨年発表されたコンセプトカー「ヴィジョンiNEXT」で示されたから、記憶に残っている人も多いだろう。
今回公開されたのは、iNEXTが採用するハイテク装備のひとつで、コクピットのディスプレイに関する新技術。その肝は、全体が滑らかにカーブした1枚のパネルで構成されているところで、これにより画面の視認性が向上し、ナチュラルな操作感覚を実現しているという。
また、ディスプレイを収める筐体は極限までスリム化したマグネシウム製とされ、無反射ガラスを用いることで完全なフードレスデザインを実現している。最新のデジタルデバイスから着想を得たというこうしたデザインにより、乗員は室内に足を踏み入れた瞬間にiNEXTの先進性を強く印象づけられるだろう。
さらに、画面の大型化はディスプレイをドライバーのみが視認できるエリアと、ドライバーとパッセンジャー双方が視認できるエリアに区分することも可能とした。表示内容に応じてエリアを変えることで、お互いが必要な情報のみに集中することができる。もちろん2つのエリアはシームレスに切替え可能だから、情報のやりとりは完全にストレスフリーだ。
ドライバーの方向に傾けて設置されるセンタコンソールは、ドライバーズカーたるBMWのアイデンティティとなっていたが、iNEXTではこれを最新の技術で解釈し直し、インテリアの目玉に据えた格好だ。最先端テクノロジーをふんだんに採用するiNEXT。2年後のデビューが今から楽しみだ。
BMWが次世代「M」を提案…ヴィジョンMネクスト 6月末に発表へ
BMWグループは6月14日、コンセプトカーのBMW『ヴィジョンMネクスト』(BMW Vision M NEXT)を6月末、ドイツ・ミュンヘンで初公開すると発表した。
BMWグループは2018年秋、コンセプトカーの『ヴィジョン iNEXT』を発表した。ヴィジョン iNEXTは、BMWグループが2021年から生産予定の新型EV、『iNEXT』を示唆するコンセプトカーだ。完全自動運転が可能な次世代のEVを提案していた。
ヴィジョン iNEXT に続いて登場するBMW ヴィジョン M ネクストは、BMWの高性能車、「M」の次世代モデルを提案する1台だ。BMWグループによると、技術が運転の歓びを高めるためにどのように利用できるかを示す1台となり、モビリティの新時代にはインテリジェントな技術がスポーティなドライブを促進し、ステアリングホイールを握る人を究極のドライバーに変えるという。
なおBMWグループは、ヴィジョン M ネクストのティザーイメージを4点、配信している。
「BMW ヴィジョン M NEXT」が現代美術を代表するトーマス・デマンドとコラボレーション
BMW Vision M NEXT
「ヴィジョン M NEXT」をテーマとした現代アート
「未来のドライビングプレジャーとは?」というテーマを掲げたEVスポーツコンセプト「BMW ヴィジョン M NEXT」が、6月25日から27日かけてドイツ・ミュンヘンのBMW Weltで開催されるイベント「BMW Group #NEXTGen」において初公開される。
今回、BMWグループとのコラボレーションの一環として、ドイツ現代美術を代表するアーティストのトーマス・デマンドが「ヴィジョン M NEXT」のディテールからインスピレーションを得て、紙を使用して制作。トーマス・デマンドはミュンヘン生まれで、現在はベルリンとロサンジェルスを拠点としながら、写真をベースにした作品を発表し続けている。
コンセプトカーのディテールを紙で制作して撮影
BMWグループデザインのシニアバイスプレジデントを務めるアドリアン・ファン・ホーイドンクと、トーマス・デマンドはお互いに親交を続けており、将来のモビリティや都市について話し合うため、定期的な会合を行っている。今回、BMWグループはデマンドに対して公開前の「ヴィジョン M NEXT」を見せ、彼のインスピレーションを刺激した。
デマンドは「ヴィジョン M NEXT」から様々なディテールを選び、それらに基づいて紙でモデルを作成。これらを写真撮影し、今回の作品を作り上げた。このペーパークラフトは、実際のモデルのカラーリングと「ヴィジョン M NEXT」の外観を抽象的に再現している。今月末、ミュンヘンにおいて「ヴィジョン M NEXT」が実際に発表されるまで、観客はこのアートから実車を想像することになるという。
2000年以来となるデマンドとのコラボレーション
デマンドとBMWグループがコラボレーションを行うのは2000年以来。今回は「モビリティの将来」をテーマに、様々な素材や媒体を使って作品を制作した。デマンドは今回のコラボレーションについて、以下のように説明する。
「多くのアーティストがそうであるように、私もまだ公開されていない存在に魅了されています。私を招待してくれた、アドリアン・ファン・ホーイドンクとBMWのデザインチームに感謝しています。本質的で抽象的な要素を引き出すのに、私の作品はとても良いツールだと考えています」
「スタディモデルの『ヴィジョン M NEXT』は、通常の市販車の使用環境を離れた、複雑な要素を持った自動車です。このようなコンセプトは、将来のヴィジョンやアイディアを現実化するために、興味深い機会を与えてくれます」
ドライビングプレジャーの可能性を示す「ヴィジョン M NEXT」
BMWは、2018年に発表したEVコンセプト「ヴィジョン iNEXT」に続き、今回発表されるEVスポーツコンセプト「ヴィジョン M NEXT」の2台によって、将来のモビリティの姿を示していくことになる。「ヴィジョン iNEXT」が自動運転の可能性を見せたのに対し、「ヴィジョン M NEXT」は未来のテクノロジーがどのようにドライビングプレジャーを高めることができるかを模索しているという。
BMW、ビジョンM NEXTを予告 アーティストとコラボで未来のクルマを芸術的に表現
独BMWは6月14日、コンセプトモデル「ビジョンM NEXT」を予告する画像を公開した。
ビジョンM NEXTは「M」の文字が表すとおり、スポーツドライビングを楽しめるクルマの将来像を提示するコンセプト。先頃発表された「ビジョンiNEXT」が自動運転やコネクテッドにフォーカスしたコンセプトだったのに対し、ビジョンM NEXTは新時代のドライビングプレジャーを表現した1台となる模様だ。
未来の「駆け抜ける喜び」を具現化したモデルだけに、今回リリースされた予告画像も通常のイメージ画像とは趣を異にする。4枚全てが現代美術家トーマス・デマンドとBMWのコラボレーションで実現したアート作品となっているのだ。
イメージを手がけたトーマス・デマンドは、ドイツの現代美術界を代表するアーティスト。社会的に注目された事件などの場面を紙で再現し、さらに写真に落とし込んだ独特の作風で名高く、そのメッセージ性に富んだ作品群は、常に批評家達の注目を浴びる。実は、デマンドとBMWのコラボはこれが初めてではなく、2000年にはクルマとモビリティをテーマにした作品を共同で発表し話題を呼んだ。それから約20年の後、今度は公開前のコンセプトを主題に、新たな作品を製作したというわけだ。
デマンドの手になる予告画像は、一見抽象絵画と見紛う大胆な構成で、ビジョンM NEXTのボディの一部を写し取ったもの。そこに浮かび上がるグレーとレッドも実車のカラースキームをベースにしているというが、これらはすべてコンセプトのディテールを紙で再現し、それを撮影するという彼ならではの技法で製作されている。いわれなければクルマのエクステリアとは気付かないほど、洗練された色彩の組み合わせだが、ビジョンM NEXTの先進性を伝えるには、非常に訴求力の強いイメージだといえるだろう。
実際のコンセプトは今月ミュンヘンで発表される予定だから、それまでデマンドの美しい作品で想像を膨らませてほしい。
Posted at 2019/06/21 22:23:22 | |
トラックバック(0) |
BMW | 日記
2019年06月20日
やっぱり頭痛がイマイチだな…
仕事も多少は慣れてきたけど覚えること多いし
明日頑張れば休みだからもう一踏ん張り
Posted at 2019/06/20 20:57:51 | |
トラックバック(0) |
日記 | 日記
2019年06月19日
Suspension Watch:スバル・インプレッサ(GT/GK)のサスペンションを解説する
SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)となったインプレッサ。言わずと知れたスバルの中心モデルである。インプレッサのサスペンションを見る。
スバルがSGPで目指したのは、世界最高水準の衝突安全性と動的質感の向上だ。もちろん、将来を見越したパワートレーンの電動化も想定している。走りに関しても、単に旋回性能が高いだけでなく、完成に響く走りの質感の向上を狙っている。
早くから全輪独立懸架サスペンションの採用を進めてきたスバルは、FF車主体ということもあり後輪にマクファーソン・ストラット形式を使うことが特徴であった。それも二分割ロワーアームとトレーリングリンクを組み合わせた、パラレルリンク式ストラットという独特なもので、アッパーアームの有無を除けば、現在のマルチリンクに近いジオメトリーを想定している。さすがに横剛性耐力には欠けるため、2007年登場の三代目インプレッサからはマルチリンクに変更してきた。
FRONT:マクファーソン・ストラット
形式は同じながら大胆に変更されたフロントサスペンション。アップライトはアルミ合金製とされ、サスペンションメンバーは見た目からして頑強なものとなった。水平対向エンジンゆえのアーム配置の制約を、ボディ側を中心とした剛性確保で何とかしようという意図が見受けられる。ダンパーユニットにはリバウンドスプリングを装備。
REAR:マルチリンク式
公式にはダブルウィッシュボーンとされているリヤサスペンション形式だが、思想的には明らかにマルチリンク。ナックルまで一体のアルミ合金アップライトの下部は、十字型にロワーアーム、トーコントロールリンク、トレーリングリンクが配され、ロワーアームアップライト側はピローボールジョイントとなっている。
スバルの独壇場か!? ステーションワゴンTOP5「衝突安全性能」ランキング
■安全なステーションワゴン、1位から3位を独占したのは……
市販車の安全性能評価試験を行う日本自動車アセスメント(以下JNCAP)は、ユーザーが安全な自動車を選択できる環境づくりと、安全なクルマの普及を目的とした組織で、その試験結果は1995年度から「自動車アセスメント」として公表されています。
日本国内の市販車は、すべて国が定めた道路運送車両の保安基準に適合しています。しかし、衝突時に被害を軽減するための性能や事故を回避するためのブレーキ性能は、メーカーや車種によって異なるのが現状です。
国土交通省とJNCAPは安全性能を比較するための「乗員保護性能評価」「歩行者保護性能評価」「シートベルトリマインダー(シートベルト装着を促す警告)評価」試験を行ない、その結果を公表することで、自動車ユーザーが安全な車選びをしやすい環境を整え、各自動車メーカーの安全なクルマ開発を促進しています。
そこで、最新の公表結果から、ステーションワゴンの「衝突安全性能アセスメント」ランキング上位5車種(平成24年度から平成29年度に試験が実施された車種)をご紹介します。
なお、結果は従来型も含めた数値となっており、2016年度より歩行者保護性能評価の試験方法および評価方法が変更されたため、2016年度からの評価結果(評価車種)は、2011年度から2015年度までの評価と同等になるよう、点数に補正係数が掛けられています。
●1位 スバル「インプレッサスポーツ 2.0i-L EyeSight」新安全性能総合評価:199.7点
ステーションワゴンの衝突安全性能アセスメントで、新安全性能総合評価199.7点の高得点で1位に輝いたのは、スバル「インプレッサスポーツ 2.0i-L EyeSight」(2016年発売DBA-GT7型)でした。
初代インプレッサは1992年に発売され、ステーションワゴンである5ドアハッチバックは「スポーツワゴン」の位置づけで、翌年には高性能モデルである「WRX」をワゴンにも投入し話題となりました。
なお、現在販売されている5代目の5ドアハッチバックのワゴンは「インプレッサスポーツ」、セダンは「インプレッサG4」の車名です。
インプレッサスポーツ 2.0i-L EyeSightの各評価項目の得点は、乗員保護性能:95.02点、歩行者保護性能:96.07点、乗員がシートベルトをしてないときの警報装置の評価であるPSBRは8点満点中の8.0点で、これらの合計が199.7点でトップとなっています。
歩行者をはねてしまった時、歩行者の頭部が自動車のボンネットおよびフロントウィンドウなどに衝突した場合の「歩行者保護性能」の評価項目では、歩行者頭部保護性能が最高評価のレベル5で3.80点です。
なお、インプレッサに標準装備される「歩行者エアバッグ」による点数の上乗せは加味されていません。
歩行者脚部保護性能もレベル5の4.00点で、歩行者の頭や脚について定められた試験条件では、重大な傷害を受ける危険性が低いといえそうです。
安全装置装備状況はABS、左右エアバッグ、サイドエアバッグ、サイドカーテンエアバッグ、横すべり防止装置、衝突被害軽減ブレーキ、助手席と後席のシートベルトリマインダーを装備。
なお、後席中央のシートベルト・プリテンショナーとシートベルト・フォース(ロード)リミッターについては装備していません。
●2位 スバル「レガシィアウトバック」新安全性能総合評価:188.8点
ステーションワゴンの衝突安全性能アセスメントで、新安全性能総合評価188.8点で2位につけているのは、スバル「レガシィアウトバック」(2014年発売DBA-BS9型)です。
「レガシィ」の米国向け派生車種として開発されたクロスオーバーSUV「アウトバック」でしたが、国内でも1995年に「レガシィグランドワゴン」として登場し、2代目の「レガシィランカスター」として販売された後に、3代目からレガシィアウトバックの名称になっています。
レガシィアウトバックの各評価項目の得点は、乗員保護性能:93.29点、歩行者保護性能:89.59点、PSBR:6.0点で、これらの合計で188.8点となっています。歩行者をはねてしまった場合の歩行者頭部保護性能は最高レベルであるレベル5の3.51点、歩行者脚部保護性能はレベル4の4.00点でした。
時速100kmからブレーキペダルをすばやく踏み込んで停止させるブレーキ性能試験では、乾いた路面:40.1m、濡れた路面:42.4mの結果となっています。
安全装置装備状況はインプレッサと同様にABS、左右エアバッグ、サイドエアバッグ、サイドカーテンエアバッグ、横すべり防止装置、衝突被害軽減ブレーキ、助手席と後席のシートベルトリマインダーを装備。後席中央のシートベルト・プリテンショナーとシートベルト・フォース(ロード)リミッターについては装備していません。
●3位 スバル「レヴォーグ 1.6GT-S EyeSight/WRX」新安全性能総合評価:183.8点
新安全性能総合評価183.8点で、ステーションワゴンの衝突安全性能アセスメント3位につけているのは、スバル「レヴォーグ 1.6GT-S EyeSight/WRX」(2014年発売DBA-VM4型)です。
2014年から販売が開始されたレヴォーグは「レガシィツーリングワゴン」より全長を短くして、日本の交通環境で取り回しのしやすいボディサイズとした日本市場向け車種として投入され、現在ではステーションワゴンの需要が高い欧州でも販売されています。
レヴォーグの各評価項目の得点は、乗員保護性能:89.76点、歩行者保護性能:86.91点、PSBR:7.17点で、これらの合計で183.8点となっています。歩行者をはねてしまった場合の歩行者頭部保護性能はレベル5の3.36点、歩行者脚部保護性能はレベル4の4.00点で、時速100kmからブレーキペダルをすばやく踏み込んで停止させるブレーキ性能試験では、乾いた路面:39.1m、濡れた路面:40.9mの結果となっています。
安全装置装備状況はABS、左右エアバッグ、サイドエアバッグ、サイドカーテンエアバッグ、横すべり防止装置、衝突被害軽減ブレーキ、助手席と後席のシートベルトリマインダーを装備。後席のシートベルト・プリテンショナーとシートベルト・フォース(ロード)リミッターについては装備していません。
■唯一スバルに割って入ったのは、マツダのフラッグシップ
●4位 マツダ「アテンザワゴン XD」新安全性能総合評価:183.2点
スバルばかりが並んでしまったステーションワゴンの衝突安全性能アセスメントランキングで、新安全性能総合評価:183.2点で4位に喰い込んだのは、マツダ「アテンザワゴン XD」(2012年発売LDA-GJ2FW型)でした。
2002年に「カペラ」の後継車として登場したアテンザは、2代目まではハッチバックモデルもラインナップされていたためにステーションワゴンを「スポーツワゴン」と呼んでいましたが、マツダのフラッグシップとなった現在の3代目からはアテンザワゴンの名称になっています。
アテンザワゴン XDに対する各評価項目の得点は、乗員保護性能:93.05点、歩行者保護性能:86.2点、PSBR:4.0点で、これらの合計で183.2点となっています。歩行者をはねてしまった場合の歩行者頭部保護性能はレベル5の3.33点、歩行者脚部保護性能はレベル4の4.00点で、 時速100kmからブレーキペダルをすばやく踏み込んで停止させるブレーキ性能試験では、乾いた路面:41.7m、濡れた路面:42.2mの結果となっています。
安全装置装備状況はABS、左右エアバッグ、サイドエアバッグ、サイドカーテンエアバッグ、横すべり防止装置、助手席のシートベルトリマインダーを装備。
なお、衝突被害軽減ブレーキ、後席のシートベルト・プリテンショナーと後席中央のシートベルト・フォース(ロード)リミッターについては装備されていません。
●5位 スバル「レガシィツーリングワゴン2.5i Sパッケージ」新安全性能総合評価:182.9点
ステーションワゴンの衝突安全性能アセスメントで、新安全性能総合評価:182.9点で5位となっているのは、既に販売が終了しているモデルであるスバル「レガシィツーリングワゴン2.5i Sパッケージ」(2009年発売DBA-BR9型)です。
レガシィツーリングワゴン2.5i Sパッケージの各評価項目の得点は、乗員保護性能:91.33点、歩行者保護性能:86.27点、PSBR:5.33点で、これらの合計で182.9点となっています。歩行者をはねてしまった場合の歩行者頭部保護性能はレベル5の3.33点、歩行者脚部保護性能はレベル4の4.00点で、時速100kmからブレーキペダルをすばやく踏み込んで停止させるブレーキ性能試験では、乾いた路面:39.0m、濡れた路面:41.2mの結果となっています。
安全装置装備状況はABS、左右エアバッグ、サイドエアバッグ、サイドカーテンエアバッグ、横すべり防止装置を装備。助手席と後席のシートベルトリマインダー、後席のシートベルト・プリテンショナーとシートベルト・フォース(ロード)リミッターについては装備されていません。
※ ※ ※
今回紹介した車種では、すでに生産が終了しているモデルも含まれます。それは、自動車アセスメントの試験は新型車をタイムリーに試験しているわけではないからです。
またマイナーチェンジなどで安全装備が追加されていても、試験をしていなければ反映されていません。
これから新車の購入を検討する際には、併せてカタログやメーカーのウェブサイトで見て、安全装備を確認することをおすすめします。
Suspension Watch:スバルBRZ/トヨタ86のサスペンションを解説する
トヨタとスバルの協業から生まれたボクサーエンジンをフロントに積む後輪駆動のスポーツカーが86/BRZだ。そのサスペンションを見ていこう。
トヨタブランドの86が販売実績で多数を占めるものの、実際の開発・設計はスバル。ボリュームが多くは望めないジャンルだけにマツダロードスターのような専用設計という冒険はできず、インプレッサのFR版という作りになっている。AWDからフロントの駆動系を取り除いただけと見られがちだが、駆動力がリヤに集中することでリヤサスには想像以上の負荷がかかる。ターボエンジンを搭載しなかった理由のひとつは、既存シャシーの改良では大出力を呑み込むことができなかったからと思われる。
FRONT:マクファーソン・ストラット
構造上ロールセンターが低く、横力によるポジティブ側へのキャンバー偏位がつきまとうストラットも、ロワーアームの長さを充分に取ればある程度その欠点も解消できる。しかし、水平対向エンジンの横方向寸法の大きさ故に、ロワーアーム長を思うように採れず、ストラットの傾斜にも制限(キングピンオフセット大)があるところが、スバル車の悩みの種。
REAR:マルチリンク式
インプレッサのシャシーを流用したことで問題となったのはリヤのストロークの短さ。写真ではわからないが、コイルユニットのアッパーマウントはボディからかなり突き出しており、アッパーアームの配置を含めてFFハッチバックという原型がそのままになっている。リヤの負荷能力が足りないためドリフト用途では特に欠点が露呈するのは、ホンダS2000でも見られた事実。
Posted at 2019/06/19 21:15:17 | |
トラックバック(0) |
富士重工 | 日記