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2014年06月29日

愛しのプログレ、14年昔の晴れ姿

愛しのプログレ、14年昔の晴れ姿  引退間際のプログレ再生計画(その2)

 東京湾に浮かぶ大黒PAで、TOYOTA車を中心にしたオフ会をプロモートしていた「うづっきーセダン」さんの、15年も連れ添っているNC250のプログレから、なんとも不思議な「こだわり」のオーラを感じ取った。その想いが通じたのか、この週末に、お互いのプログレを乗り較べ、思いっきり「プログレについて語り合おう」という話がまとまった。

 そんな浮き浮きした気分でいるところへ、ベスモ同窓会若手メンバーの「2315」君が、わたしの「愛車紹介」に軽いジャブを送ってきた。大歓迎だ。ちょいとライトな筆致だが、なかなか鋭いところが気に入った。少し、要約しながら、引用させてもらおう。


*6月15日の大黒PA.。NC250タイプながら、まるで双子車のような「うづっきープログレ」と遭遇。記念撮影を。

「2315」君は幼少時からの育った環境のせいでTOYOTA車ファン。ソアラとかスープラ=最高のスポーツカーと信じて疑わなかった、という。そんなこともあって、池袋サンシャインに隣接するTOYOTAのオートサロン、アムラックス(2013年末で閉館)に通ってカタログを集めたという。 

「そのカタログ陣は今も変わらずあり、当時のほぼフルラインナップが家にあります……。まぁそれがアムラックスでベストモータリングなる普通車をサーキットに持ち込んでヨーイドンしてしまうビデオに出会ってしまってから、車の世界観が広がった気がします」

 そう前置きして、こう斬りこんできた。
「ここから本題。最近ずっと気になっていたこと。それは、局長(つまり、わたしのことか)の車紹介です! 

(TOYOTAプログレの)車名の頭についている《NC》とは、ニュー・コンパクトカーの略と記憶している――そうだっけ……?? NCV。つまり「ニューセンチュリーバリュー」ってのがあった気がするけど……。

そこで調べたら、カローラのキャッチフレーズでした。New Century Value 9代目(2000年~)ということは、私の答え合わせは間違い。じゃあ、何だっけ??
プログレだけに、wikipediaにも書いてない……。

ということで調べてみた。

正解は、NEO CATEGORY でした。

今、カタログを見ても気合の入った車である。だから記憶に残るのだろうけど。既に、レーダークルーズが搭載されていたり、サイドエアバックが装備されていたり……
今見ても、10年早かったんじゃないか?と思える車だと思います。




*愛しのプログレ、14年昔の晴れ姿。ダークグリーンマイカで仕立てられたボディーカラーが初々しい。

 もうちょっとデザインを工夫して、新世代エンジンでも積んだら、高齢化社会にぴったりだと思う。日本専用車両ってのが難しい時代かも知れませんが、こんな創り手の気合が感じられる車がたくさん出てきたら、日本車が売れるような気がします。
高価な外車がたくさん売れるんですから、値段の問題じゃないと思うんですが……。
    *     *     *     *
 なるほど、後段のプログレへの嬉しいエールはありがたく頂戴するとして、「NC=NEO CATEGORY」という指摘には虚をつかれた。ありがたいことに「2315」君はヘッドPHOTOに、根拠となったカタログの導入コピーの一部をアップすれば見れるように、添えてくれていた。

 早速、拡大して、読み取ってみる。濃緑のフロント・グリルのスポイラー部分をバックにして、こんな白文字のコピーが浮かび上がってくる。相当に練りこまれたプロの文章。せっかくの貴重な資料だから、全文掲載と行こうか。

――ふと見渡すと、日本には多くの高級車が存在しています。ゆとりあるサイズ、豪華な仕様、行き届いた装備。確かに性能も品質も世界に誇れるものを備えています。その数ある中から自分のライフスタイルに相応しい一台にめぐり会うことができたとしたら、それはこの上ないことかもしれません。ここに紹介する「プログレ」。“進歩”という意味を込めたこのクルマをとおいて、私たちの描いたひとつの理想ともいうべき姿をお目にかけたいと思います。独自の思想による斬新なパッケージ、新たな価値観を秘めたスタイル、先進のメカニズム……。その想いを“NEO CATEGORY”の頭文字としてグレード名にしっかりと刻みました。「プログレ」。今のところ、こんなコンセプト持った高級車はちょっと見当たらないのでは、と自負しています。

 何一つ、数字が出てこないところにこの時代の空気が感じられる。
そうだ。わたしにも蘇えってくる記憶があった。もう一つ、“NEW CONCEPT”という意味合いが込められていた、と。出典をあれこれと探してみる。そして、間違いなく確認できた。――拝啓 「プログレ」オーナー様 新コンセプト高級車「プログレ」をお届けします。こう題したチーフエンジニアからのメッセージを、わたしのプログレに添えられた「取扱書」の巻頭見開きページから見つけ出すことができたのである。



 ま、今となっては「NC」の「C」がカテゴリーだろうが、コンセプトだろうが、あるいはコンパクトなサイズながら高級感・品格にあふれ……といった狙いから創り出した情熱の結晶といったセールストークも、それぞれが補完し合っていて、実はどうでもよかった。それよりも気になることがあって、「2315」君に電話で問い合わせる。

「NC=NEO CATEGORY」の出典となったカタログに登場するプログレに見覚えがある。ひょっとしたら、わが愛しのプログレ、NC300 iRバージョンがモデルになっていたような気がする。至急、カタログのプログレの詳細がわからないだろうか、と。

「2315」君からすぐにレスポンスがあった。 

「先ほどのカタログの写真を送付します。プログレ前期型のカタログですが、2000年4月なのでもしかしたら、もう何種類かカタログが存在するのかもしれませんね。
アップの方は記載がありません。全体写真の方は、NC300 ウォールナットパッケージ レーダークルーズコントロールとプロジェクターフォグランプ装着車、ボディカラーはグリーンマイカメタリック とのことです」。

 添付された2葉の写真。

 それはまさしく、わがプログレの14年前の懐かしい晴れ姿であった。アルミホールのキャップがiRバージョンだけに与えられた特製ものであるのも、傍証のひとつであろう。


*2014年6月29日午後2時の「わがプログレ」。因みに前に停車しているのが「うづっきーぷろぐれ」。東京・豊洲にて。

  そのカタログにモデルとして登場したプログレは、このあと若干のメディア露出をすませてから、まっすぐ、2000(平成12)年10月、走行距離1827kmで、わたしのもとに嫁いできたいきさつは、もう時効だから、この際、明らかにしておいてもいいだろうが、長くなるので次回へ。

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Posted at 2014/06/29 22:52:13

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この記事へのコメント

2014年6月29日 23:26
本日は
とても素晴らしく楽しい時間を
ありがとうございました。
プログレの世界は
まだまだ奥が深いです。
またお会い出来るのを
楽しみにしております。
本日はありがとうございました。
コメントへの返答
2014年6月29日 23:46
こちらこそ、ありがとうございました。
実際にプログレとともに生きて来た「仲間」の話はとても参考になります。
また一緒に走りましょう。
2014年6月29日 23:53
なんと、あのプログレに、そんなお話があったとは…!次回の更新が楽しみです。

局長のプログレインプレッション、あろうことが書き上げた終盤で消去の憂目にあってしまいました。また後日しっかり書き上げるつもりであります。
コメントへの返答
2014年6月30日 0:24
なんだ、きみの試乗記、楽しみにしていたのに。残念。
再挑戦されよ。待っています。
2014年6月30日 9:53
続編楽しみにさせていただきます!

秩父とリフレッシュ後、リフレッシュ後の完成度は先日の赤い奴を数段上回っていると素直に思いましたが・・・まさかの広○車上がりだったとは。
道理で良いわけですね~
特に車の基本性能がずば抜けていると思います。

さらにブレーキもボディーコートも追加リフレッシュで死角無しですね!

リフレッシュした後の完成度、高級車なのにハンドルから伝わる感触と操舵した時の自然な感じがきつすぎず緩すぎずダイレクトなのに人に優しい・・・・名車と思います>プログレ
コメントへの返答
2014年6月30日 16:26
出来るだけ、ベスモ同窓会の仲間には、わがプログレに乗っていただきたい。

それがいまの、小生のできる諸氏への贈り物。
こうやってクルマ談義を重ねて行きましょう。
2014年6月30日 9:56
プログレには、数値で表せない良さがありますね。

コンパクトなボディに、ゆったりと回るトルクフルなエンジン。そしてしっとりとした乗り心地を実現したあの足回り。 それらをひとつのパッケージとしてまとめた主査の力が素晴らしかったのは、乗ってみれば分かる味わい。

しかし、乗ってみなければ、「同じ値段を出すならクラウンを買うわ」と言った人が多かったであろう事も容易に想像出来ます。 今の技術でもう一度と言っても、小排気量ターボで同じ味わいを出せるとは思えませんし、やはり良き時代の良き一台は、その時代だから作れた一台なのかもしれませんね。
コメントへの返答
2014年6月30日 16:35
嬉しいね。ここまでプログレの持つ、クルマとしてメッセージを受け止めていただけて。

いま、手元にNew VOXYが。予想を超える出来の良さ、です。ガソリン車の方です。

ヘタなサルーンCAR,顔負けです。

2014年6月30日 12:51
こんにちは。

プログレの適度なサイズを拝見する度に、最近のダウンサイジングには名ばかりの肥大化が目につきます。
未だにW205よりもW204に惹かれるのは、それがあるかもしれません。
コメントへの返答
2014年6月30日 16:37
プログレの現代的役割が見えてきます。

もう少し、一緒に暮らします。
2014年6月30日 20:18
こんばんは。

最近必要に迫られて家にあるホンダレジェンド(最終型のフル装備仕様)に乗っていますが、ACC、レーンキープアシストなどのハイテク装備、しっかりした造りこみに感心する一方、図体の大きさからくる不便さに辟易しています。
そんなことがあったのため、少し前にプログレを物色していました。

四駆縛りがあったので結果的に希望に合う個体に出会うことができませんでしたが、住宅地など狭い道が多く存在する日本ではこのサイズ(主に全幅)の高品質車への潜在的需要があると思うのですが…。
コメントへの返答
2014年6月30日 22:44
北国では4駆はマストですね。
プログレのi-FOURは2.5リッターにとてもよくマッチングしていた記憶があります。三本和彦さんも同意見で、彼は3年ばかり、4駆のプログレを所有していたほどです。
その程度のいいものがあれば、よかったのに。
改めて「プログレ待望論」がもりあがりつつあります。
2014年6月30日 22:06
偶然でしょうか。ブログを書かれた29日1台とその前日は3台の計4台のプログレに遭遇しました。愛車と似た濃いブルー、黒、ホテル駐車場でみた薄いブルーさらにシルバー。
直線的なデザイン作りこみの良さ、もう一度このころの思想に戻ることはメーカーとしてできないんですかね。実際車体寸法は、クラウンの純セダン(ピンクのクラウン形状ではない)があり、室内装備が劣っているので、これを改良すればいい車になりそうなんですが・・・。因みに、フロアパネルはプログレと共通らしいです。
コメントへの返答
2014年6月30日 22:46
面白いもので、この頃よくプログレを街でみかけてしまいます。

後段の意見、大賛成です。
2014年7月2日 1:59
 プログレにブレビスにアルテッツアにマークⅡのセダンとワゴンにヴェロッサ、いわば5兄弟だったわけですね。FF系もウインダム、カムリ(セダン、グラシア)、プロナード、マークⅡクオリスと、トヨタはいろいろ探っていたのでしょうかね?それぞれ存在意義が有り、プログレは最もフォーマルなキャラクターを担っていました。

それが2000年代になると、クラウンやマークXなどの戦闘的なスタイルを持つセダンに変えた上で車種を絞るのですから、自動車近代史というのも、史実の歴史のごとく、激しく変わるものだと思います。
コメントへの返答
2014年7月2日 9:29
もう一度、わがプログレに乗ってみてください
プログレの語りりかけてくるものを、しっかり受け止めたい。そう思っています。
2014年7月5日 21:29
先日はどうもありがとうございます。

局長にこんなにも引用いただいたおかげでブログのPVが超跳ね上がっておりました(^^;
次回お会いするときは、ぜひ前期と後期のプログレカタログを持参しますので^^;

あ、今日も局長の気になる写真をUPするかも知れません(笑)
コメントへの返答
2014年7月5日 22:19
やあ、こんばんは。
そのカタログの主役に、ぜひ乗ってやってください。

委細、メッセージ欄にて。

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「突貫小僧の3番森下のまずい面が露呈して延長11回、2死満塁をものにできず巨人にしてやられた。勝負は8回裏の同点無死満塁で打席に立った森下が力みすぎて、自打球を左膝上にあて。なんとかで席に立ったのはいいが³三塁ゴロ併殺で好機の芽をつで9回で退場、その結果11回の逆転機に不在。残念!」
何シテル?   05/23 12:48
1959年、講談社入社。週刊現代創刊メンバーのひとり。1974年、総合誌「月刊現代」編集長就任。1977年、当時の講談社の方針によりジョイント・ベンチャー開...
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